自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 321話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ 損になるので争いは終わり

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321話 ラティルは、自分がロードであることをタッシールに打ち明けました。

◇ラティルの願い◇

ラティルは、

コーヒーが横にも付いてると言って

指で反対側の口元を指すと、

タッシールはハンカチで、

さっと、そこを拭いました。

しかし、彼は依然として

戸惑った表情をしていました。

 

ラティルはタッシールに

驚いたかと尋ねると、

彼は、かなり驚いたと答えました。

ラティルは、

タッシールは頭がいいので

見当が付いていると思ったと言うと、

彼は、推測するのも限界がある。

ただ、対抗者なのに、

闇の力を使うことに

躊躇しないとは思っていたと

告げました。

 

ラティルは、

アイニは、本当に対抗者なのに、

自分の父親を食餌鬼にした。

もちろん、食餌鬼にしたくて、

したわけではないけれど、

いずれにせよ、

対抗者がすると思われる

行動ではない。

今回は対抗者が二人もいるし、

その二人とも、

伝説の対抗者たちと性格が違うので

これと関連があるのだろうかと

話しました。

タッシールは、

悟りを開いたようは表情で

ハンカチを置きました。

 

ラティルはその様子を見て、

一応、タッシールは、

気分が悪そうに見えないし、

自分を悪魔のように

見ている風でもないので、

幸いだと思いました。

 

ラティルはタッシールに

質問はないかと尋ねると、彼は

どうやって対抗者の剣を抜いたのかと

尋ねました。

 

ラティルは、

分からない。

力を入れたら抜けたと答えました。

そして、彼の顔色をよく見ながら、

自分はロードだけれど、

他の人たちと違うものは一つもないし

平凡な人間だと付け加えました。

 

タッシールは、

ラティルは皇帝だし普通ではないと

言いました。

 

ラティルは、

自分は平凡な皇帝だと言って、

自分が危険でないことを

アピールしようとましたが、

タッシールは突然真顔になり、

そうなってはいけない。

一つも違う点がないのはいけない。

非情に悪名高く

四方に敵がいるのだから、

長所が多くなければいけない。

何か力があるはずだけれど、

調べてみたかと尋ねました。

ラティルは、

やっていないと答えると、

タッシールは、

やらなければいけないと

強い口調で言いました。

 

彼は、もどかしそうな表情で

ラティルを見ているので、

ラティルは妙な気分になりました。

なぜ、タッシールは

残念がっているのか、

変わった反応だと思いました。

 

ラティルは、

覚醒する前には力がないこと。

実を言えば、

全くない訳ではないけれど、

人の心が読めるのは、

全てのロードが

持っている能力ではなさそうだし

サーナット卿やカルレインも

知らないことなので、

明らかにしないことにすると

話しました。

 

タッシールは、

そんな話は初めて聞くと言うと、

ラティルは、

覚醒前は大したことがなく、

少し力が強いだけ。

自分たちが伝説として知っている

ロードの力を使うためには、

必ず覚醒しなければならないと

話しました。

タッシールは、意外だと

感想を述べました。


ラティルは、もう一度、

タッシールの様子を窺いました。

やはり、気分が悪そうには

見えませんでした。

確かに、かなり驚いたようだけれど

気分が悪くならないのとは別に

好奇心が湧いてくるのかと

思いました。

 

どうやって覚醒するの?

 

大好きな人が死ななければならない。

 

陛下は、私を

少しだけ好きでしょう?

 

どうしたの、アイスタッシール?

私たちは、

愛し合う仲ではないでしょう?

 

愛になるには、

95%足りませんでしたか。

 

あなたが私を愛さなくても

私があなたを愛せば大丈夫。


ラティルは笑いながら

上半身をタッシールに突き付けると、

彼は横に置かれたクッションを

盾のように持ち上げたので、

ラティルは爆笑しました。

 

アイスタッシール、

ホットタッシールはどこへ行ったの?

 

冷めてしまいました。

 

彼の冗談のせいではなく、

彼が以前のように接してくれるので

ラティルは、おのずと

笑いがこぼれましたが、

タッシールはラティルを真似して

笑いながらも、

絶対にクッションは

下ろしませんでした。

 

ラティルは、

とにかく、

あまりにもイメージが悪いので、

話しづらかったと告げると、

タッシールは、

それは理解できる。

自分にも、

簡単には言えなかっただろうと

言いました。

ラティルは、

そんなタッシールを見て

苦々しさを感じました。

他人のタッシールは、

このように話を

全部受け入れてくれたのに。

なぜレアンは

認めてくれなかったのだろうか。

自分が落ち着いて説明したから

タッシールは大丈夫で、

レアンは恐ろしい伝説に

先に接したせいかと考えました。

一瞬、イライラしそうになったので

ラティルはレアンのことを

考えるのはやめて、

タッシールに、

クッションを下ろしてもいいと言うと

彼は、怖くて抱いているのではなく

元々、何でも抱きしめているのが

好きだと言いました。

 

ラティルは、

クッション置いて、

自分を抱いてくれるかと尋ねました。

タッシールは、

クッションを抱いているのが好きだと

答えたので、彼女はカレイの目で

彼を睨みました。

 

タッシールは笑いながら

クッションを置いて

ラティルのそばに近づき、

彼女をぎゅっと抱きしめました。

彼が本当に来るとは

思わなかったラティルは

反射的に固まりましたが、

逆に心は和らぎました。

 

ラティルは、

ロードについて、

たくさん悪く言われているけれど

自分は世界征服には関心がないと

言うと、タッシールは、

残念そうな声を出したので

ラティルは、

その理由を尋ねました。

タッシールは、

世界征服をする君主も素敵だと

言いました。


ラティルは、素敵だと思うけれど

すでにタリウム領土は、

カリセンと並んで世界で一番広い。

自分はこのまま平和に過ごしたい。

タリウムの国民が、

そんな戦争に巻き込まれることなく

彼ら自身の人生を送らせたいと

言いました。

 

タッシールは

ラティルの手を握りしめながら、

彼女の願いが叶うように手伝うと

囁きました。

ラティルは、再び心臓がドキドキして

変な気分になりました。

◇とりあえず和解◇

デーモンは欠伸をしながら

部屋の中に入ると、

ちょうどお風呂から出て来た

カルレインを見つけたので、

彼に挨拶をし、

皇帝が探していたことを伝えました。

そして、本当のことを話せば、

また、ゲスターが、

何かをしかねないので、

ただ少し出かけただけだと

伝えたことを報告しました。

 

カルレインがため息をつくと、

デーモンは、

彼のような奴は相手にしない方がいい。

余計に頭を使っても、

損するだけだと助言しましたが、

カルレインは、

デーモンの言葉が終わる前に、

タオルを椅子の背もたれにかけて

外に出ました。

 

どこへ行くのかと尋ねるデーモンに

カルレインは、

ゲスターの所だと答えたので、

デーモンは、

彼の後を追いかけながら、

ゲスターと絡まないで欲しいと

哀願しました。

 

しかし、カルレインは

そのまま歩き続け、

結局、デーモンは、

ゲスターの部屋の前まで

付いて行かなければ

なりませんでした。

デーモンは焦って唇を噛んでいると、

トゥーリが扉の前に出て来て、

何の用事かと尋ねました。

 

カルレインはトゥーリに

ゲスターのことを尋ねると、

中に居ると返事をしたので、

カルレインは、

トゥーリがゲスターに知らせる前に

扉を開けてしまいました。

 

驚いたトゥーリは、カルレインを

止めようとしましたが

カルレインは、

すでに部屋の中に入っていました。

しかし彼は、ただまっすぐ

歩いて行きませんでした。

 

最初の入口は、

他の人も落ちるかもしれないし、

落ちたところを

他の人に見られる可能性があるので

ゲスターが狐の穴を

作れないことを知りました。

そのため、最初の入口は

普通に歩いて行きました。

 

ゲスターが狐の穴を作るなら、

奥にある彼の寝室に続く

2番目の扉の前だと思い、

カルレインは、

その扉を開けて中に入った時は、

足をすぐ地面に着けずに、

浮かせたまま前を見ました。

 

ゲスターは扉の向かい側の窓枠に座り

片手に本を持ったまま、

カルレインと目が合うと、

残念そうに笑いました。

カルレインは彼を睨みつけ、

扉を完全に閉めました。

 

ゲスターは、部屋の中で

カルレインと二人きりになると、

親切そうなふりをして、

旅行は楽しかったかと尋ねました。

 

しかし、カルレインは、

ゲスターに釣られて怒る代わりに、

ラティルは解剖の話を

冗談だと思って聞いていたと

淡々と告げました。

ゲスターは、

だから、カルレインを

海に落とさなかったと言いました。

 

カルレインは、

今後、ゲスターの汚らわしい考えを

暴露したりしないので、

この辺でやめておくように。

もう一度そんなことをしたらと

言いかけているところで、

ゲスターの表情が、

普段と同じようでありながらも、

幽霊に向き合った時のように

人をぞっとさせる目つきを

していることに気づきました。


ゲスターはにっこり笑って

本を閉じると、

「もちろんだ」と言いました。

 

実はゲスターも、

カルレインと本当に戦えば、

2人とも損になることを

知っているので、

この辺で止めるつもりでした。

カルレインは

「良かった」と言った後、

そのまま出て行きました。

◇先皇后の話◇

デーモンは、

カルレインが無事に出て来たので

安堵してため息をつきました。

デーモンは、カルレインが

また、どこかの砂漠に行き、

泥沼状態に陥っているのではないかと

心配していました。


ところが、カルレインが

自分の部屋へと歩いている時、

意外にも、先皇后の行列が

こちらに来るのが見えました。

 

訝しく思ったカルレインは、

立ち止まって彼女たちを眺めると、

先皇后は彼のそばに来て、

秘密を共有した同士の笑みを

浮かべながら、

カルレインに会いに来たことと、

少しだけ話をしたいことを

告げました。

 

カルレインが承知すると、

先皇后はデーモンに

合図を送りました。

彼は先に走って扉を開けました。

 

カルレインは、

顔には出さなかったものの、

少し緊張しながら、

先皇后の後に続いて

部屋の中に入りました。

 

ドミスは孤児だったので、

カルレインは彼女の両親のことを

気にする必要はありませんでしたが

先皇后は、

ラティルの愛する母親なので、

少し緊張していました。

 

カルレインが入ってくると、

先皇后はソファーに座りながら

話は長くはならないと伝えました。

カルレインは先皇后に

何か飲むかと尋ねましたが、

彼女は断りました。


カルレインは、ラティルの性格が

ドミスよりも、

先皇后に似ていると思いました。

同じ魂を持っていながら、

このように差があることを

不思議に思いました。

 

カルレインが

先皇后の向かいに座ると、

彼女はすぐに、

ラティルはカルレインのことを

嫌いではない。

娘の表情は、

自分が良く知っているので確かだ。

けれども、何か少し、

気に入らない様子だった。

それは何なのか。

カルレインは知っているのか。

二人の事なので、

自分は分からないと言いました。

 

カルレインの表情が暗くなりました。

先皇后は、その変化を見守った後

立ち上がりました。

そして、

カルレインが

知っているようで良かった。

もう一度言うけれど、

自分は、カルレインを

後押しするつもりだと言って、

すぐに出て行きました。

 

彼女を見送りに出て来たデーモンは

本当に早く帰ってしまったと

呟きましたが、

後になって、カルレインが

暗い表情をしていることに

気づきました。

 

デーモンは、短い時間で

何の話をしたのかと尋ねましたが、

カルレインは、

話す気分ではなかったので、

手を振って、

デーモンを部屋の外へ出しました。

 

カルレインは1人になると

頭をこすりながら

ため息をつきました。

彼は、ラティルの

「気に入らないこと」が何なのか

話を聞いた時に、

すぐに分かりました。

おそらく、ドミスと自分が

愛し合っていたことだと思いました。

 

ドミスとラティルは

確かに同じ魂を持っていることが

分かっていても、

ラティルは、

カルレインのドミスへの愛が

ラティルへの愛でもあることを、

どうやら受け入れることが

できない様子でした。


カルレインは、

再びため息をつきました。

彼にとっては、

ドミスとラティルは

1人の人なので、

ラティルが気にしているその点について

どう対応すればいいのか

分かりませんでした。


カルレインはソファーに座り、

目元を手のひらでこすっていると、

カーテンの後ろから

くすくす笑う声がしました。

カルレインが

カーテンをさっと開けると、

その後ろに、

ゲスターが立っていました。

 

カルレインは驚くこともなく、

ゲスターが来た理由を尋ねました。

ゲスターは返事の代わりに、

片手で口を覆って笑い、

カルレインは

ドミスを愛しているけれど、

自分はラトラシルを愛している。

皇帝の目には、

この差がよく分かっているようだと

言いました。

 

カルレインが怖い顔をすると、

ゲスターはすぐに姿を消しました。

カルレインは、

ソファの背もたれをバンと叩きました。

◇ついに来た◇

数日後。

ラティルがいつものように

業務をしていると、

突然、秘書があたふたと

執務室の中に入って来ました。

それを見た侍従長は、

見苦しいと叱りましたが、

秘書は謝った後、

ラティルを見て跪くと

カリセンから使節団が来ていると

報告しました。

侍従長の表情が固まりました。

 

先日のゾンビ事件のせいで、

カリセンとタリウムの仲は

非常に悪化しており、

戦いこそしないものの、

対話が断絶しているため、

他国が顔色をうかがうほどでした。

そのカリセンが使節団を

送って来たことに、侍従長

良い印象を持てないようでした。

 

一方、ラティルは平然と笑い

ダガ公爵が大神官を招聘する使節団が

ついに来たと言いました。

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最初、タッシールは

好奇心から、

ラティルに質問を浴びせたけれど

話していくうちに、

徐々に、不安を感じるように

なったのではないかと思います。

それでも、ラティルの前で

平然としていられたのは、

彼が黒林の頭として、商人として

難局を乗り越える術を

身に着けていたからなのだと

思います。

クッションを抱き締めたことと

ホットタッシールが

冷めたという言葉に、

彼の心情が現われているように

感じました。

そして、タッシールが

ラティルを抱き締めたのは、

皇帝に命令されたからなのだと

思います。

けれども、タッシールは

ラティルがロードであることを

受け入れることが分かっているので

安心していられました。

 

それよりも、カリセンで

何か罠が

仕掛けられているのではないかと、

そちらの方が気になりました。

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