自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 438話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ 黒死神団に対するタッシールの戦法

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438話 カルレインの裏をかき、タッシールは宮殿を抜け出すことに成功しました。

◇奇妙な感覚◇

馬を走らせていたタッシールは、

誰かとすれ違いざまに、

変な感じがしたので、

しばらく後ろを振り向きました。


それほど特徴的な女性ではないのに、

騒乱の真ん中で、

特に一人の女性が目につきました。 

本当に奇妙な感覚でした。

 

しかし、タッシールは

鐘の鳴る音が聞こえると

再び馬を走らせました。

すれ違った女が誰であれ

彼が早急にすべきことは

別のことでした。

◇情報はなし◇

宮殿から花火が打ち上げられ、

空を美しく彩る光景を見ていたアニャは

妙な視線を感じて、

そちらを振り向きました。

しかし、誰もいませんでした。

「何だろう?」と疑問に思いましたが、

アニャは、馬で走り去った相手に

関心を持つのはやめて

花火を見上げました。

それでも彼女の耳は、

四方から聞こえてくる音を

一つ一つ確認していました。

しかし、特に役に立つ情報は

ありませんでした。

 

アニャは一軒の店に入り、

最新の雑誌を手に取り

内容を確認しました。

皇帝が祭りの時に、

宮殿を出るかどうかについての話は

ここにも書かれていませんでした。

 

それでは、

祭りの間ずっとここに滞在しながら

確認するしかないのだろうか。

アニャは雑誌に書かれた

今日の日付を見て困惑し、

眉をひそめました。 

 

ドミスには、お祭りだから

外で食べ物を探してくると言って

出て来たのに、

あまり長く出かけていたら、

変に思われるのではないかと

心配しました。

◇今度は話さない◇

挨拶を交わす手続きが終わり、

皆で談笑しながら、軽く踊ったり、

食堂に行って食べ物を食べながら

時間を過ごしていた時、

カルレインが

ラティルの元へやって来て

タッシールの行方を尋ねました。

 

ラティルは、

彼は仕事のし過ぎなので休暇を与えたと

前もって準備していた通りに

答えました。

 

タッシールは、年末に

商団の仕事をすると言っていましたが

ラティルは、彼が調査をするために

席を外したことを知っていました。

しかし、他の人たちには

そのことについて、

口をつぐむつもりでした。

サーナット卿に

タッシールの話をしたことで、

事がこんなに拗れてしまったので

また、他の人に話すわけには

いきませんでした。

そのため、ラティルは、

サーナット卿にタッシールの

邪魔をさせないため、

わざと彼をそばに置いていました。

 

カルレインは、

「休暇ですか?」と聞き返すと

ラティルは「そう」と返事をすると

話題を変え、

自分とカルレインがこうしていると

まるで夫婦のようだと言いました。

サーナット卿は、ラティルの後ろで

影のように立っていました。


カルレインが夫婦の話に心酔し

ラティルと会話をするのを見て、

サーナット卿は、

カルレインの部下がタッシールを

阻止しているだろうかと

心配そうに窓の外に視線を移しました。

◇黒死神団 vs. 黒林◇

タッシールは馬を走らせながら、

カルレインは準備が徹底していると

舌打ちをしました。

こんなに優れた準備を

自分を邪魔することに使うより、

もっと役に立つことが多いはずだと

思いました。


しかし、集団で誰かを騙して

撹乱することは、

吸血鬼たちではなく、

黒林の専門でした。

 

カルレインが準備したのが

城門でタッシールを阻止する部下なら、

タッシールが準備したのは

敵を撹乱させて、

自分を隠す部下たちでした。

 

すぐにタッシールは

同じ格好で同じ馬を持ち、

同じ匂いを放つ、

他の暗殺者の間に入り込みました。

黒林の団員たちも、

やはり何度も経験したことなので

一斉に散らばり、

霧のようにタッシールと

混ざり始めました。

 

2つ目の情報保管所は

副首都にありました。

馬車で行けば5日。

前もって準備した馬を乗り継いで

休息を最小限に抑えながら行けば

3日足らずで行くことができました。

◇増殖◇

黒死神団の傭兵キリは、

人間1人を捕まえるために

大勢で城門に待機しろと

カルレインに言われた時、

団長は頭がおかしいと思いました。

それでもカルレインは、

タッシールは、

侮れる人間ではないと言って

数人で待機するよう指示しました。

 

キリはカルレインの言葉を

理解できませんでしたが、

吸血鬼の傭兵たちは、

団長であるカルレインの指示に

従いました。

 

ターゲットのタッシールが

現れたのと同時に、

彼と同じ格好をした人たちが

何人か現れた時も、キリはそれほど

深刻に受け止めませんでした。

ただ、思っていたよりも

準備が徹底していると

思っただけでした。

 

他の傭兵たちも、

同じ格好をする者たちを

全て捕まえる能力があるので、

やはり難しいと思いませんでしたが

時間が経つにつれて、同じ服装の者が

速いスピードで増殖していきました。 

どのくらいの人数が急速に増えたのか

おおよそ何人いるのかも

数えられませんでした。

 

キリは支部団長の腕を振りながら

あれは変だ、

分裂しているのではないか。

同じ者がどんどん増えて行く。

全員、投げ飛ばせば楽だけれど、

人間たちを傷つけてはいけないので

どうすればいいのかと尋ねました。

 

支部団長は肩をすくめ、

一応捕まえられるだけ

捕まえてみるしかないと答えました。

 

◇無事に到着◇

傭兵たちの期待とは裏腹に、

数日後、タッシールは

無事に副首都に到着しました。

 

タッシールは休むことなく

馬を商団支部に売った後、

食べ物と毛布を買い、水筒を手に入れて

2番目の情報保管所の中に入りました。

 

そこは、より多くの情報が

保管されているので、

探すだけでも大変でしたが、

タッシールは、

この中で食べたり寝たりしながら

できるだけ早く

記録を見るつもりでした。

◇アニャの質問◇

その時刻。

ラティルは宮殿の外へ出ていました。

あまりにも、大っぴらな場所へ

ラティルが行くことを、

サーナット卿は心配しましたが、

ラティルは、 人々には、

ゾンビだの何だの、

あまり気にするなと言っておきながら、

自分が宮殿に閉じこもっているのは

変だと主張しました。

 

それでも、サーナット卿は

ラティルが直接出ていかなくても

いいと思うと反対しましたが、

ラティルは、今日一日顔を見せて

人々を安心させることができれば

口で言うより、得られる効果が

より大きくなると言いました。

 

それでも、サーナット卿は

引き続き心配しましたが、

ラティルは、

聖騎士たちも連れて来たので

大丈夫だと言いました。

 

実は聖騎士たちを連れてきたのは

自分の安全や護衛のためではなく

視覚的効果と人々から

信頼を得るためでした。

 

ほとんどの人は、

大なり小なり信仰心があり、

そのような人々が信頼するのは

神殿と聖騎士たちだからでした。

 

そして、後でメラディムも連れて来て

異種族に対する人々の拒否感を抑え、

少しずつ、彼に慣れさせるか、

メラディムの美しい外見を絵に描いて

雑誌に載せなければならないと

思いました。

 

初めてメラディムが登場して以来、

人魚という神秘感のおかげで、

彼は雑誌の人気投票で

上位に入っていたのに

偽の肖像画が公開された後、

彼の人気は、

すっかり落ちたようなので、

人々は、メラディムを

再び好きになる必要があると

思いました。

 

ところが、ラティルが

あちこち歩き回りながら

人々と挨拶し、声を聞き、また挨拶し、

彼らの訴えを聞いてやった後、

少し休むために、

わざと大きなカフェに立ち寄ったところ

カフェの奥に、

ドミスが姉同様に慕っていた

アニャがいました。

 

ドミスの夢の中でも

よく顔を見たし、最近も

彼女がカルレインに会いに来た時に

顔を見たので、すぐに分かりました。

 

なぜ、アニャがここにいるのか。

カフェのオーナーが、

突然の皇帝の訪問に戸惑いながら

飲み物を準備している間、

ラティルは店の隅に座り、

アニャの方をじっと見つめました。

 

アニャは、

ラティルがこのカフェに

来ようとしているのを察して

先回りしましたが、

ラティルは、

終始、人混みに囲まれていたので

そこまでは気づかず、

アニャと会ったのは

偶然だと思いました。

 

ラティルは、

自分を見つめ続ける

アニャの視線を意識しながら、

先に彼女に話しかけるべきかどうか、

しばらく悩みました。

自分は彼女を知っていますが、

彼女は自分のことを

知らないからでした。

でも、彼女は

ずっとラティルを見ているようでした。

 

ところが意外にも

アニャが先に立ち上がり

大股でラティルに

近づいて来ました。

見知らぬ人が近づくと、

ラティル周囲の騎士たちが

あっという間に警戒しながら、

鞘の上に手を置きました。

 

他の人なら大丈夫だと言って

騎士たちを止めたはずでしたが、

今回、ラティルはそうせず

自分も少し警戒して

アニャを見守りました。

アニャはアニャドミスの仲間なので

そうせざるを得ませんでした。

 

しかし、今日は

攻撃する気がなさそうなアニャは

ラティルに近づくと、

少し話がしたいと、

それなりに丁寧に頼みました。 

ラティルは、承知し、

サーナット卿を一瞥しました。

 

しかし、アニャが

あまり人に聞かれたくない話だと

付け加えると、

ラティルは少し迷いましたが、

分かったと返事をしました。

そして、ラティルが合図すると

騎士たちは、

ラティルとアニャの会話が

聞こえない距離まで離れて、

そこの座席に座りました。

 

カフェのオーナーも、

コーヒーを3杯持って来て、

ラティルとアニャと

サーナット卿に渡すと、

戻って行きました。

 

ラティルは、コーヒーカップを持ち

アニャのことを、

前に2度会ったことがある人だと

指摘した後、

自分と、どんな話がしたいのかと

威厳を保ちながら尋ねました。

 

アニャは、

サーナット卿をちらっと見ましたが

彼にはあまり関心がないようで、

再びラティルの方を見ながら、

聞きたいことが2つあると言いました。

 

ラティルが許可すると、

アニャは躊躇いながら、

側室たちの名前が載った雑誌に、

ギルゴールと

メラディムという名前を見たと

告げました。

そして、彼女は周囲を見回した後、

もしかして、

このギルゴールは吸血鬼で、

メラディムは血人魚ではないかと

声を低くして尋ね、

側室たちに関するゴシップが

掲載されている雑誌を

ラティルに差し出しました。

 

ラティルは、

500年間も生きている吸血鬼が、

なぜ、こんな物を見ていたのかは

分かりませんでしたが、

当惑しながら、雑誌を受け取り、

「その通りです」と答えました。

 

ラティルの言葉を聞いて、

アニャは茫然としました。

以前見た時も、

知っている名前だと思いましたが、

よりによって、

仲の悪いその2人の名前が

付いている上に、2人とも、

人間の側室になるような者ではないので

当然、その2人ではないと思いました。

けれども、皇帝が

ロードの可能性が高くなると、

何度も「まさか?」と思いました。

しかし、本当に

メラディムとギルゴールが

皇帝の側室になっているなんて

想定外でした。

 

それでもメラディムは

性格が良いので分かるけれど、

ギルゴールは、一体どうやって

側室になったのか。

彼は、話している時に、

コロコロ気分が変わるのに、

それに耐えられるのだろうか。

もちろん、ギルゴールは

敵の勢力だったので、

長く付き合ったことはないけれど、

敵として出会ったギルゴールは、

長く付き合えるような性格では

ありませんでした。

もしかしたら、味方の時は

少し違うのだろうか。

アニャは不思議でもあり、

興味深くもありました。

 

アニャは、目の前にいる

皇帝を見つめました。

彼女がロードだとしたら、

今回のロードは、

本当に変わったやり方で

仲間を集めていると思いました。

 

ラティルはコーヒーを飲みながら、

アニャがショックから立ち直り

2番目の質問をするのを待ちました。

 

コーヒーを3口ほど飲んだ頃、

ついにアニャは、

ラティルの正体について尋ねました。

 

ラティルは、

以前、会った時のアニャは

自分に何の関心も示さなかったのに

今回は堂々と質問すると

皮肉を言いました。

 

アニャは、

すでにロードがいるし、

あまり関心を持つほどの

状況ではなかった。

ところが、最近起こった

いくつかの事件のせいで

皇帝が、

覚醒していないロードではないかと

しきりに疑うようになったと

打ち明けました。

 

その言葉に、

ラティルが肩をすくめると、

しばらく考えていたアニャは

なぜ自分に、とうもろこしパンを

くれたのかと尋ねました。

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天晴れタッシール!

忍者の分身の術のごとく

タッシールと同じ姿の黒林のメンバーが

次々と現れ、

黒死神団の傭兵たちを

撹乱させている様子を想像するのは

とても楽しかったです。

タッシールや黒林のメンバーが

どんな服装をしていたか

分かりませんが、私には

彼らが忍者の姿をしているようにしか

思えませんでした。

今度、タッシールが1人だけの時に

目くらましの術を使ってくれたら

面白いのにと思いました。

 

黒林と黒死神団は

力では互角かもしれませんが

今回の勝敗の分かれ目は、

カルレインよりも、

タッシールの賢さの方が

上を行っていたことなのだと思います。

 

今日も冴え渡っていたアニャの推理。

けれども、

ドミスの身体の中に

対抗者のアニャの魂が入っていることは

元捜査官のアニャの推理力を以てしても

思いつくことができないくらい

想定外のことなのでしょう。

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