自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 428話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ メラディムが願っていること

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428話 誓約式の日の夜、メラディムはラティルに、遠い昔に彼女が好きだった歌を歌ってくれました。

◇メラディムの歌◇

メラディムの歌は

海の波の流れに乗って

響くように聞こえて来ました。

 

ラティルはベッドに横になり、

浴槽から聞こえてくる彼の歌に

すっかり魅了されました。

歌自体は高音と低音を

繰り返していましたが、

耳に心地よさを感じました。

ラティルは、

徐々に眠りにつきました。

◇連鎖を断ち切る方法◇

ラティルが眠るや否や、

メラディムは歌うのを止めました。

しばらくするとメラディムは

バスローブを着て

浴室から出てきました。

 

髪の毛から水をポタポタ流しながら、

メラディムは、

そのまま外に出て歩き出しました。

そして、ほど近い所でカルレインが、

柱に寄りかかっているのを

発見して止まりました。

カルレインは、メラディムに、

ここで何をしているのかと

尋ねました。

メラディムはカルレインに

同じ質問を返しました。

 

カルレインは、

考え事をしていたと答えた後、

メラディムに、

今は、ご主人様のそばに

いるべきではないのかと尋ねました。

 

メラディムは、

浴槽で寝るのは不便だからと答え

肩をすくめました。

そして、柱に固定された手すりに

座りながら、カルレインに、

どうせ会ったついでに

話をしないかと提案しました。

カルレインは、

しばらく考えてから頷きました。

 

メラディムはカルレインに

隣の席を勧めながら、

自分は誓約式をしながら

少し考えてみたと口を開きました。

 

カルレインは、

歌って踊って誓約しながら

考え事もしたのかと尋ねました。

メラディムは、

カルレインには、

それができないのかと聞き返し、

「お前はバカなのか」という

表情を浮かべました。

 

しかし、カルレインは

相手が魚なので、

気分を悪くすることなく、

メラディムに、

何を考えていたのか話すように。

それを話したいようだからと

落ち着いて答えました。

 

メラディムは、

今世のロードはとても運が良くて

歴代ロードの中で

強大国の皇帝として生まれた人は

一人もいないのではないか。

覚醒する前に、

こんなに大きな力を持ったロードは

初めだと話し、

回廊の屋根の向こうの黒い空を

見上げながらため息をつきました。

 

続けて、彼は、

逆に言えば、この機会を逃したら、

また何千年もこんな機会は

ないかもしれない。

今回は必ずこの悪循環を

断ち切らなければならないと

話しました。

 

カルレインは、

当然、勝利するし

当然、悪循環も断ち切ると

言いましたが、

メラディムは首を横に振りました。

 

彼は、

自分が言っているのは

そういうことではない。

どうにかして力を合わせ、

ロードが覚醒せずに対抗者と対決して

勝利したとする。

しかし、覚醒していないロードは

結局時間が経てば死ぬことになり、

そして生まれ変わる。

その時、果たして世の中は

変わっているのだろうか。

対抗者はいつも勝利し、

ロードはいつも敗北した。

しかし、世の中は

少しも変わっていない。

言い換えれば、対抗者の勝利は

いつも空しいものだった。

それでは、 ロードが勝利すれば

世界は変わるのだろうか。

それとも対抗者が勝利した時のように

ロードが死んだ後、

元に戻るのだろうかと話しました。

 

カルレインは、メラディムが、

対抗者が勝っても

ロードが生まれ変わったように、

ロードが勝利しても

対抗者が生まれ変わるだろうと

話していることを理解しました。

それならば、500年後にも

また同じことが起こるはず。

その時、ロードが再び皇帝の身体に

生まれ変わるという保障は

ありませんでした。

 

カルレインはメラディムに

それならば、何をどうしたいのか。

ロードと対抗者の妥協は

すでに前世で失敗しているし、

その妥協さえ、

ドミスの犠牲を前提にしていた。

今世では、

二度とそんなことがないように

防ぐつもりだと言いました。

 

それに対してメラディムは、

覚醒したロードが勝利すれば

ロードは勝利した後も死なない。

そうすれば、

また転生することはない。

ロードは、その状態で

ずっといればいいと言いました。

 

それを聞いた

カルレインの表情が暗くなり、

彼は、ロードが覚醒した状態で

勝つ必要があると言いたいのかと

尋ねました。

 

メラディムは、

この連鎖を断ち切るには

その方が良いと答えましたが、

覚醒は、そう簡単にできないので

大変だと呟き、苦々しく笑いました。

◇土の中から出て来た手◇

メラディムとの誓約式の翌日、

アイニの侍女たちは

皇帝の側室に関する特集記事が

掲載されている雑誌を見ながら

権力、富、美しい男たち、高い身分、

さらに強大な国まで、

すべてを持って生まれた

タリウム皇帝が本当に羨ましい。

もしかしたら、

前世で国を救ったのかと、

ひそひそ話していました。

アイニは、

侍女たちが騒いでいるのを

聞きながら、口元を上げました。

 

侍女たちは、

アイニにも同意を求めたかったけれど

彼女の初恋の相手のヘウンは死に、

夫のヒュアツィンテは、

アイニがダガ公爵の娘という理由で

彼女を遠ざけているので、

聞くことはできませんでした。

 

侍女たちは雑誌を片付けると、

サディのお墓参りに行った時に、

土の中から手が飛び出して驚いた。

一体、それが何だったのか分からないと

アイニが興味を持ちそうな話題を

持ち出しました。

 

アイニは、以前、侍女たちが

サディの墓は

ギルゴールの温室にあると言ったことを

思い出し、眉をひそめました。

ギルゴールは

対抗者の師匠ではあるけれど、

長年生きていて、

頭のおかしい吸血鬼でした。

そんな者の温室の地面から

手が飛び出して来たと聞いて、

とても嫌な気分になりました。

 

アイニは、

それからどうなったのかと尋ねました。

アイニの質問に、

騒いでいた侍女たちは

静かになりました。

彼女たちは、互いに見つめ合い

首を横に振ると、

とても驚いて

すぐに飛び出して来たので、

その後のことは分からない。

もしかしたら、

手が飛び出したのではなく、

他の何かが落ちたのを

見間違えたのかもしれないと

答えました。

 

侍女たちは、

アイニの注意をそらすために

その話をしたのに、

対抗者であるアイニは、

自分たちが

詳しく見ていないことについて

真剣に問い返してきたので、

困惑しました。

彼女たちは、

そのまま放って置けば良いことに

自分たちが

騒ぎ過ぎているのではないかと

心配し、口を閉ざしました。

アイニは、

それ以上、問い詰めませんでした。

 

本当に侍女たちは、

驚いて何かを見間違えたのか。

それとも、ギルゴールが

何かを仕掛けたのか。

タリウム皇帝とは関係ないだろうと

考えました。

◇墓の上にある物◇

一方、その時刻。

対抗者のアニャの墓を探すために

自分の記憶を辿ったギルゴールは

予想外の難関に直面しました。

 

地上の構造物が

すべて変わっているので、

いくらギルゴールでも、

道を探すのは大変でしたが、

それでも、何とか

アニャの墓のある場所まで

辿り着くことができました。

しかし、アニャの墓の上には

ミロの宮殿が建てられていました。

 

ギルゴールは、事が拗れたと呟き、

笑い出しました。

◇年末の祭り◇

昨日、

新しい側室を向かえ入れた割には、

淡々と一日の業務を終えたラティルは

夕食を食べながら、メラディムは

ただ周りの人たちが側室だから、

自分も側室になりたかっただけで、

自分には何の興味もないのだと

思いました。

 

今までは、側室が

ラティルに近づこうとしても、

皇権が安定するまで、

子供を産みたくなかったので、

彼女は側室たちを拒んでいましたが

後継者がいてもいいと思った後は

彼らが近づいても、

大っぴらに拒んだりしませんでしたが

あまりにも長い間、

彼らを遠ざけていたせいか、

まだ、これといった進展を見せた

側室はいませんでした。

ゲスターとラナムンとは

いい線まで行ったのに

逃してしまいました。

 

ところがメラディムは、

昨晩の行動を見ると、

他の側室たちとは正反対だったので、

彼は、ラティルと異性として

付き合う気がないのは明らかでした。

今朝も、ラティルが起きたら

メラディムは、

湖に帰っていませんでした。

 

侍従によれば、メラディムは

夜明けに帰ったとのこと。

彼は最初から新居で

夜を過ごすつもりもなかったようで、

ラティルは、メラディムが

ままごとをする気分で

ここにいるのかもしれないと

思いました。

 

すでに、メラディムが

夜明けに湖に戻ったことが

噂になっているのか、

昼に侍従長は、

メラディムは人魚らしい品格があると

称賛し、サーナット卿は、

メラディムのダンスの腕前が

とてもすごいと称賛しました。

 

タッシールは、メラディムが

真珠の道に敷き詰めた真珠を

全てくれると言ったので

彼を太っ腹なカモだと形容し

喜んでいましたが、

ラティルがカレイの目で見つめると

すぐにカモを取り消し、

湖のような人だと言おうと思ったと

誤魔化しました。

 

ラティルはタッシールに、

メラディムは世間知らずなので

騙したりしないで欲しいと

頼みました。

タッシールは、

もちろんだと答えました。

 

そして、タッシールは、

ギルゴールと大神官の誓約式の時に、

側室たちは

贈り物をしなかったけれど、

メラディムには、

誓約式の贈り物をあれこれ送った。

人魚の王様は、

すべての側室に可愛がられている。

皆、彼がライバルにならないと

確信しているようだと

報告しました。

 

ラティルは首を横に振りましたが、

その話をしているタッシールも

気分は良さそうでした。

 

このように、ラティルは、

あれこれ考えていると

隣でサーナット卿が

自分を呼んだので、

考え事を止めて横を見ました。

サーナット卿はすぐそばで

ラティルを見ていました。

 

ラティルは

サーナット卿と目が合うと

気まずくなり、少し視線を下げて、

どうしたのかと尋ねました。

彼の気持ちを知って以来、

ラティルはサーナット卿と

二人だけになると、妙に彼のことが

気になったりしました。

 

サーナット卿は、

ラティルがそのような態度を取ると

秘密の恋愛をしているような

気がすると言いました。

 

ラティルは、

もしかしたらサーナット卿が

こんな風に、ふざけたことを言うので

余計に気になるのかもしれないと

思いました。

 

ラティルがフォークをつかんで

睨みつけると、

サーナット卿はニヤニヤ笑いながら

ラティルの側室たちが

このことを知ったら、

彼らは自分を敵扱いするだろうと

言いました。

 

しかし、ラティルは、

自分たちが知らせなければ

いいだけのこと。

サーナット卿は、自分と一生、

このままの状態でいると言った。

自分は側室が多いから

そばに来たくないと言ったと

皮肉を言いました。

 

サーナット卿は、

少し言葉が歪められていると

反論しましたが、

ラティルは鼻で笑い、

焼いた鮭のスライスを

フォークで刺して食べると、

再びフォークを置いて、

先程、自分に言いたいことがあって

呼んだのではないかと尋ねました。

 

サーナット卿は、

ラティルが突然、

秘密の恋愛をするような

態度を取ったので

しばらく忘れていたと答えました。

 

ラティルは、サーナット卿が

ただ、頭が悪いだけなのではないかと

皮肉を言いましたが、

彼は、笑いながら聞き流しました。

 

サーナット卿の穏やかな笑みを見て、

ラティルは、彼が幼い頃から

自分のことが好きだったと

言ったのを思い出し、

鮭を口に入れて素早く噛みました。

その姿が、

ますますサーナット卿を

意識しているように思われ、

彼は声を出して笑いそうになるのを

我慢しながら、

もうすぐ年末の祭りなので、

そろそろ準備をしなければならないと

告げました。

 

年末の祭りの話が出てくると、

ラティルは、突然お腹が苦しくなり、

ため息をつきました。

 

血を飲んだアニャドミスが

気絶する弱点を克服したのかどうか

確認できるのが年末の祭りの後なので

それに備えて、

年末の祭りを中止にすべきか、

縮小してでも実施すべきなのか、

それとも、普段通りに

実施すべきなのか悩みました。

 

祭りを中止にしたり

縮小したりすれば、

いつもと違う様子に、

人々はさらに緊張しそうだし、

いつものように実施すれば、

祭りで混雑しているところを

アニャドミスが襲うのではないかと

心配しました。

 

そして、ラティルは

サーナット卿に、

年末の祭りの時に、

誰を神殿に連れて行くかと

聞かれたことで、

忙しさに追われていたせいで、

忘れていたことを思い出しました。

 

年末の祭りの最終日、

皇帝と皇后は神殿を訪れ、

今年1年間、見守ってくれたことを

神に感謝しなければなりませんでした。

2人が一緒に行う

いくつかの手続きがあるので、

皇后がいなくても、

皇帝はそれに準ずる他の誰かを

連れて行かなければなりませんでした。

 

先皇帝は、

先皇后が神殿に行ってしまった後は

アナッチャを連れて行き、

レアンが成長した後は

レアンを連れて行き、

ラティルが皇太女になった後は

彼女を連れて行きました。

 

ラティルも皇配がいないので

連れて行く人を

選ばなければなりませんでしたが

人々は、

ラティルの本音がどうであれ、

この時連れて行く人を、

彼女が最も寵愛している人だと

考えると思いました。

ラティルは、

困惑してサーナット卿を見つめ、

誰を連れて行こうかと呟きました。

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大事なこと以外は記憶を刻まないので、

同じことを何回も繰り返すなど、

傍から見れば、滑稽にしか

見えなかったメラディムが

本領を発揮!

カルレインやゲスターや

サーナット卿は、

ロードが勝利することしか

考えていなかったけれど、

メラディムは、

その先のことまで考え、

しかも、皇帝がロードである今が

何千年と続いて来た

ロードと対抗者の戦いに

終止符を打つチャンスだと考えている。

伊達に何千年も人魚の王として

君臨していないと思います。

 

もしかしたらメラディムが、

その都度、ロードと対抗者の

どちらの味方をするか変えていたのは、

長きにわたる戦いを

止められそうな人を

選んでいたのかもしれません。

そして、

メラディムが側室になったのは

ギルゴールへの復讐のためも

あるかもしれませんが、

皇帝である

ラティルの近くにいるためには

側室になるしかないと

考えたからではないかと思います。

 

幾度となく、

ロードと対抗者の戦いを見て来た

メラディムは、

その戦いを止めたいと

心から願っていた。

だから、人間以外の種族も

幸せに暮らせる世界を作りたいと

願っていたドミスと

気が合ったのかもしれません。

 

アニャの墓の上に

ミロの宮殿があるなんて!

現状では、

どうすることもできなさそうですが

ここにザリポルシ姫が絡むことで、

対抗者のアニャの死体を

手に入れることになるのでしょうか・・

ザリポルシ姫と対抗者のアニャは

それぞれラティルと接点があるけれど

この2人が何らかの形で

つながるとは思ってもいませんでした。

このお話の奥深さを感じます。

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