自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち ネタバレ 先読み 原作 283話 ギルゴールが皇配になる方法

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283話 ラティルはギルゴールに8の数字の意味を尋ねました。

◇集中できる場所◇

ギルゴールの口元が

いたずらっぽく上がったので、

ラティルは、

彼が素直に答えてくれないと

思いました。

ラティルに怪しいサインを送り、

それが気になった彼女が

ギルゴールを訪ね、

その意味を聞いている過程を

楽しんでいるようでした。

 

ラティルはギルゴールに

話して欲しいと要求すると、

彼は、ラティルが当てるよう

示唆しました。

 

ラティルは、

ギルゴールの瞳を注意深く見ました。

一番最初に思い浮かんだのは、

カルレインが

ラティルに聞こうとしていた

ギルゴールを側室にする説でした。

けれども、いくら考えても

ギルゴールは側室になりたいと

主張する人ではないし、

側室になって得られる

政治的欲もないし、

側室になるほど、

自分に気があるとは思えませんでした。

 

けれども、

ラティルを好きだからという理由で

側室になった人は

1人もいませんでした。

クラインを救出して以来、

彼は、かなりラティルを

好感の目で見るようになったけれど

初めはヒュアツィンテが送って来たし

クラインはラティルの気持ちを

勘違いしていました。

カルレインは

ドミスの恋人だったけれど、

側室になったのは、

ラティルを護衛する目的が

大きいように思えました。

けれども、8と言えば、

側室の話のように思われました。

 

正式な側室である、

クライン、ラナムン、ゲスター、

タッシール、カルレイン、

ザイシンの6人が、

皇配の座を狙っているけれど、

ハーレムに滞在している

メラディムを入れれば7人いました。

けれども、ギルゴールの性格で

側室になる提案をするとは

思えませんでした。

 

ラティルが口ごもっていると、

ギルゴールはラティルの髪を

片側から編み始めました。

彼女の髪を半分ほど編んだところで、

ラティルは、

もう分からない、きっと違うと

思いながらも、ギルゴールに

もしかして、

8番目の側室になりたいのかと

尋ねました。

ギルゴールは大笑いしたので、

ラティルの顔が熱くなりました。

やはり、これは無理があった。

カルレインが何も言わなければ

こんなことは考えなかったのにと

カルレインを恨んでいると、

ギルゴールはラティルの顎を

そっと持ち上げました。

彼の赤い瞳が目の前にありました。

 

とても恥ずかしくて、

間違っている回答をしたので

ラティルは、恥ずかしさのあまり

反射的に

目をそらしそうになりましたが、

ギルゴールをじっと見つめました。

どのくらい、そうしていたのか、

ギルゴールは頭を少し傾けると

ラティルにキスをすると囁きました。

 

急に、そんなことを言われたので

ラティルは目を丸くしました。

自分とギルゴールは、

キスをするような間柄だったかという

気持ちが急に沸き起こりました。

8の数字の意味も答えてくれないのに

いきなりキスをすると言われて

戸惑いました。

 

ギルゴールは、

ラティルを見下ろしながら、

嫌なら今すぐ言うようにと

囁きました。

「当然」まで考えたラティルは

ギルゴールの唇を見ているうちに

「当然、やる。」と言おうとしたのか

「当然、嫌。」と言おうとしたのか

思い出せませんでした。

 

ギルゴールの唇は、

本当にきれいでした。

ラティルは、ギルゴールと

キスをしてはいけない理由を

探しました。

1番目は、危険だから。

2番目は、ありませんでした。

 

次に、ラティルは、

ギルゴールとキスをしてもいい理由を

考えました、

1番目はハンサムだから。

2番目はセクシーだから。

3番目は麗しいから。

 

キスをしてもいい理由が

2つも多いので、

これはキスをしてもいいという

合図だと思いました。

ラティルは両腕を伸ばして、

ギルゴールの首を包み込むと、

彼は、笑いの混じった声で、

気に入るかどうか確かめてと

囁きました。

彼の唇とラティルの唇が

重なりました。

唇が重なるや否や、

彼の牙が非常に長いので

ラティルは驚きました。

彼の牙に舌が当たれば、

切れるのではないかと

躊躇っている間、ギルゴールは、

ラティルの口の中に

食い込んできました。

キスはたくさんしたことがあると

自負していたラティルでしたが、

数千年だか数万年の経験値の前では

為す術がありませんでした。

キスというよりも、

食べるのと変わらないほど

突進してくる

ギルゴールのキスの下で、

ラティルは目がクラクラし、

足の力が抜けました。

つま先に力が入り、

彼をギュっと抱き締めました。

 

ギルゴールは、思う存分、

ラティルの唇と息づかいを

楽しんでいましたが、

しばらく離れた隙に、

「美味しい」と囁きました。

ラティルは頭のてっぺんが

ゾッとしました。

 

ラティルの身体が後ろに下がり、

背中が完全に窓に

くっついてしまいました。

ギルゴールは

ラティルの髪の中に手を入れて

そっと引っ張りながら、

彼女の首筋を露わにし、

唇を近づけました。

彼の鋭い歯が肌に触れると、

自然に肩が縮こまりました。

カルレインのように、

首筋に執着する姿は、

まさに吸血鬼でした。

ラティルは、

首筋にキスをするギルゴールに

しがみつくと、

2人の重みで窓が開き、

腰が後ろに反り返ると、

ようやく正気に戻りました。

彼女は、「止めて」と言うと、

ギルゴールの額を押しました。

彼は残念そうに離れながらも、

最後までラティルを見守りました。

 

ラティルは片手を後ろにやり、

窓を閉めながら、

ギルゴールを見ました。

彼は依然として明るい表情で

ラティルを見つめていました。

彼が大いに興奮していることは

ズボンを脱がなくても分かりました。

 

8という数字の意味を聞きに来たのに

なぜ、急に彼と

キスをすることになったのか。

彼女は慌てて立ち上がった拍子に

植木鉢を蹴ってしまいました。

ギルゴールは、それでもラティルに

熱い視線を送っていました。

しかし、

ラティルの蹴った植木鉢が

隣の植木鉢を倒し、

ドミノのように、

次々と植木鉢が倒れ、

22個の植木鉢が粉々になると

ギルゴールの目から、

少し熱気が消えました。

ラティルは、

わざと蹴ったのではないと

慌てて謝りました。

ギルゴールは

倒れた植木鉢を抱き上げ、

花びらを一枚ちぎると

ラティルに差し出しました。

彼女は、ギルゴールが

たくさん食べるようにと

言いました。

 

そして、ラティルは

自分と同じくらい腫れた

ギルゴールの唇を見て、

その場にいるのが恥ずかしくなり

慌てて植木鉢の間を

ぴょんぴょん跳ねながら逃げました。

ところが、

ラティルが扉を開ける直前、

あっという間に

目の前に現れたギルゴールが

彼女の手の上に自分の手を重ね、

自分は無理な要求はしない。

自分が集中できる場所を

与えて欲しいと囁きました。

ラティルは、

それが側室の席なのか。

それで満足なのかと尋ねました。

 

ギルゴールは、

貴族の世界を知らない訳ではない。

すぐに皇配になれないのは

分かっている。

側室の身分さえくれれば、

1人1人殺して、上に上がる。

自分は、そういうのは上手だと

言いました。

ラティルは、

上手くやったらダメだと言いました。

 

キスは簡単に許したけれど、

側室にすると、

簡単に言えませんでした。

ギルゴールを側室にすれば、

彼がカリセンへ

行くことはないけれど

ラナムンの目の前で

暮らすことになります。

2人が力を合わせたり、

ギルゴールの言う通り、

側室を全員殺すことになれば

困ると思いました。

ラティルは、

側室たちが互いに争うことを

望んでいましたが、

1人が全員を殺すことを

望んでいませんでした。

 

ラティルは返事をせずに、

ギルゴールを眺めていると、

彼はラティルの唇の中央を

軽く押さえながら、

よく考えるようにと言いました。

◇阻止する方法◇

ギルゴールの部屋を離れて

本宮へ戻る途中、

ギルゴールが絶対に

盗み聞きできないくらい、

離れた所へ来ると、サーナット卿は

ギルゴールを側室にすることに

猛反対しました。

ラティルとギルゴールは、

扉の前で話をしていたので、

彼は話を聞いてしまったようでした。

ラティルはため息をつき、

他に良い方法があるかと尋ねました。

サーナット卿が返答に困っていると

ラティルは、

ギルゴールがアイニの所へ行ったら

もっと最悪だ。

幸いにも、アイニはまだ

対抗者としての訓練を受けていない。

ギルゴールが

アイニの所へ行かなければ

以前の対抗者より弱いだろうと

付け加えました。

 

ドミスの記憶の中で、

アニャは特に武術を

身に着けていませんでしたが

彼女は強くなり、

ドミスに勝ちました。

対抗者は、元々、

基本的な才能が身についていて

一旦、師匠に教わると、

ぐんぐん腕が上がるに違いないと

ラティルは思いました。

しかも、ギルゴールは

数世代に渡り、

対抗者を訓練してきたので経験豊富。

ギルゴールとアイニが

くっつかないよう、

防ぐ必要がありました。

 

しかし、サーナット卿は、

ギルゴールがアイニの所へ行くのを

防げたとしても、

こちらにはラナムンがいると

言いました。

ラティルはため息をつくと、

それが問題だと言いました。

とりあえず、

ギルゴールとラナムンは

互いに関心がなさそうだと

思いました。

 

ラティルはサーナット卿に、

ギルゴールはラナムンの存在を知り

ラナムンは自分がどんな存在なのか

知っているけれど、

ラナムンはギルゴールのことを

知っているかと尋ねました。

よく分からないと答える

サーナット卿に、ラティルは、

これも調べてみると言った後、

ハーレムへ向かいました。

◇見返り◇

その時刻、

ラナムンの所へ

タッシールが来ていました。

彼は、ラナムンが

対抗者としての役割を果たすなら

自分がサポートすると

提案をしました。

 

ラナムンは、

すぐに返事をしないで

しばらく考え込みました。

今まで、多くの人が

似たような提案をしましたが、

ラナムンの所で追い返すか、

実家に行って話すようにと

伝えていました。

しかしタッシールは同じ側室であり

自分に役立つ能力に優れているため

すぐに返事ができませんでした。

 

対抗者として、

まだ何かをする気はないけれど、

ロードが自分のことを聞きつけて

殺しに来るかもしれないと思うと

手を拱いているわけには

いきませんでした。

 

タッシールは優しく微笑みながら

ラナムンの返事を促しました。

彼は、タッシールが

自分と運命を共にするのなら、

見返りに何をくれるかと尋ねました。

 

タッシールは、

自分の愛と答えました。

ラナムンは、

無駄なものはいらないと

はねつけました。

タッシールは、

さすがに身体はあげられないと

言いかけると、

ラナムンの額に青筋が立ちました。

タッシールは、

くすくす笑うのを止めて、

欲張りな坊っちゃんは、

何が欲しいのかと尋ねました。

ラナムンは、皇配の席だと

答えました。

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ラティルが知らないだけですが

ゲスターは彼女のことが好きで

側室になりました。

そして、ギルゴールは

ラナムンが子供の時に、

すでに、彼が対抗者であることに

気づいていました。

ラナムンのことは

知らなくても仕方がありませんが、

ゲスターの気持ちに気付く機会は

何度もあったように思います。

いつも近くにいる

サーナット卿の気持ちにも・・・

 

サーナット卿は、

新米の吸血鬼なので、

ギルゴールのように、

遠くの音まで

聞こえないのでしょうか?

ラティルとギルゴールが

キスをしていたことを、

サーナット卿は気づかなかったと

切に希望します。

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