自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 563話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ ラティルには理解できないこと

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563話 クリーミーが地下牢の場所が分かるかもしれないと言ったので、ラティルは喜びましたが・・・

◇順調すぎて不安◇

クリーミーからの予想外の情報に

ラティルは、そこはどこなのかと

慌てて尋ねました。

しかし、ラティルは質問しながらも、

クリーミー

教えようとしている場所は

自分が訪れた所ではないという

気がしました。

 

少し苦労はしたものの、

予想より早くクリーミー

見つけられました。

この上、あっという間に

地下牢まで見つかれば

あまりにも物事が順調に進み過ぎて

嬉しい気持ちよりも、かえって

不安になりそうでした。

 

クリーミー

 

そこへ連れて行きましょうか?

 

と、嬉しそうに提案すると

ラティルは期待感を抑えながら、

お願いしました。

確認してみて悪いことはないし、

たとえ違っていても、

一年かかるつもりで来ているので

急ぐ必要はないし、

一つ一つ見てみればいいと思いました。

 

クリーミー

 

付いて来て!

 

と叫ぶと、興奮して、

ランスター伯爵の首を絞めました。

◇ついに地下牢へ◇

その後、一行は再び馬車を手に入れ、

旅を始めました。

先の失敗を教訓に、ラティルは

村の中に入ると、馬車の中に留まり、

食べ物などは、ランスター伯爵が

一人で手に入れて来ました。

 

天気が悪ければ馬車の中で寝て、

天気が良ければテントを張って

キャンプをしました。

覚醒したドミスの身体のおかげなのか

寝る場所が快適でなくても、

身体がだるかったり

筋肉痛が起きたりしませんでした。

 

そのおかげで一行は

遅滞なく速く移動できました。

そもそも目的地が

そんなに遠い所ではなかったので、

数日もしないうちに彼らは

はるかに高い崖の下に到着しました。

 

ある付近から、

馬車の屋根の上に乗っていた

クリーミーは、

探していた所にたどり着くと

 

ここです! どうですか、ロード?

 

と、小さな手で屋根を叩きながら

叫びました。

ラティルは窓の外に顔を出しました。

向かい側に座っていた

ランスター伯爵も、顔を出しながら

 

どうですか?

 

と尋ねました。

ラティルは高い絶壁と

その下の地形を見て、

自分が見た地下牢の付近を

思い浮かべてみました。

かなり似ているように見えましたが

少し違う所もありました。

しかし、500年が経てば、

この程度は自然に変わると思ったので、

ここだと思うと答えた後、

ため息をつきました。

あまりにも早く、

クリーミーと地下牢を

見つけることができたので、

ラティル自身も戸惑っていました。

 

馬車が止まると、

ラティルはすぐに外へ出て、

絶壁の前へ走って行きました。

隠された扉があった付近を

注意深く見てみると、

クリーミーが急いで横に走ってきて

ある場所を蹴りながら

 

ジャーン!

 

と叫びました。

平凡な絶壁に見えた所が押し出され、

中に入れる隙間ができました。

しかしクリーミーなら

すっと通ることができるけれど、

ラティルやランスター伯爵が通るには

狭すぎでした。

しかし、ラティルには

ドミスの身体があるので、

力を入れて絶壁を押すと、

ググッと音がして

ランスター伯爵が通れるほど、

隙間が広がりました。

ラティルはその中に入ると、

ランスター伯爵も後を追って

入って来ました。

 

ラティルは洞窟の中に入るや否や

その場で周りを一周した後、

服をはたいて

クリーミーを見ました。

クリーミー

ラティルからの称賛を

期待しているのか、

目を輝かせながら

ラティルを見ていました。

 

よくできました。

 

と、ラティルが笑いながら

頭を撫でると、

クリーミーは嬉しいのか

毛を逆立てました。


ランスター伯爵は

身なりを整えながら、

ここが、そうなのかと尋ねました。

 

ラティルは頷くと、

明るく笑いながら、

ここで合っている。

少し違っているところもあるけれど

確かだと答えました。


そして、彼女は

もう一度クリーミーの頭を撫でると

これからどうすればいいのかと

尋ねました。

 

そもそも、

ドミスの身体に弱点を作るために、

地下牢とガーゴイル

必要だと言ったのは

ランスター伯爵なので、

ラティルは好奇心に満ちた目で

彼を見つめました。

クリーミーもチラッと彼を見ました。

 

ランスター伯爵はあたりを見渡し、

ラウサ邸から持って来た杖で

地面を2回叩くと、

まずはこの中から見てみようと

提案しました。

 

ラティルは、その理由を尋ねましたが

ランスター伯爵は

長い説明をする代わりに、

洞窟の中をゆっくりと見始めました。

理由はわかりませんでしたが、

ラティルはクリーミーを抱いて

後を追いました。

 

ところが、ランスター伯爵は

単に洞窟を見ているだけではなく、

歩いている時に、

ある場所は杖の先で突き、

ある場所は胸から取り出した何かを

置きました。

 

不思議に思ったラティルは、

それは何かと尋ねると、

ランスター伯爵は肩をすくめながら

たぶん、説明しても

分からないと思うと答えました。

 

ラティルは、

ランスター伯爵は

賢い黒魔術師だけれど、

自分は魔術に疎いから、

話せないということなのかと

思いました。

 

ラティルは、

自分だって説明を聞けば

全て理解できると

大口を叩きたかったものの、

考えてみれば、説明を聞いても

理解できそうにないので、

何も言わないことにしました。

以前、ゲスターに

古代語を習ったけれど、

いざ本番を前にすると、

古代語が分かりませんでした。

 

それでも、ラティルは

馬鹿にされたくなかったので、

 

私も賢いですよ。

 

と、1人でブツブツ言いながら

歩いて行きました。

ランスター伯爵は、

そんなラティルをチラチラ見ながら、

静かに一人で笑っていました。

 

クリーミーは、

そんなランスター伯爵に気付き、

目を細めて、伯爵とラティルを

交互に見つめました。

 

それからランスター伯爵は

ある地点で立ち止まると、

 

もういいと思う。

 

と呟きました。

 

ラティルは、

 

いいって、どういうこと?

 

と尋ねると、ランスター伯爵は

手を差し出しました。

その手の上に、いつ現れたのか

紫の光が混じっているような

美しい星が見えました。

 

驚いたラティルは、

これは何かと尋ねながら、

星を取ろうとしましたが、

ランスター伯爵は、危険だと言って

手を横にそらすと、

クリーミーのことを

バターと呼びながら、

ロードの頭の中に

自分がこれを入れたら、

その周りに結界を張って、

誰にも見つからないように

することができるかと尋ねました。

 

クリーミーは怒って、

クリーミーです」と訂正しましたが

ランスター伯爵が手にした星を

チラッと見ながら、

それは封印かと尋ねました。

ランスター伯爵は

その通りだと答えて、頷きました。

 

次にランスター伯爵はラティルに、

ロードの身体は

自ら回復する力が強いので、

頭の中に普通の黒魔術をかけても、

勝手に消してしまう。

他の誰かが気づいて消してしまったり、

悪用されることもあるので、

頭の中に黒魔術をかけた後、

ガーゴイルがその周りを

結界で封印して、本人も含めて

誰にも気づかれないようにすると

説明しました。

クリーミーは、

どういう意味かと思い、

目をパチパチしながら、

なぜ、封印するのかと尋ねました。

 

ラティルはクリーミーよりは

知っていることが多かったけれど、

やはり質問したいことが

たくさんあったので、

手に持っている星のようなものは

黒魔術の発現なのかと、

急いで尋ねました。

ランスター伯爵は、

その通りだと答えました。

 

ラティルは、

なぜ、地下牢を見回ったのか。

なぜ、地下牢が必要なのかも

まだわからないと言うと、

ランスター伯爵は、

黒魔術をかけようとする場所は

局所的だけれど、非常に長い間、

ロード自身の治癒力に

耐えなければならないので、

それに動員する黒魔術は微弱ではなく、

より多くの力と、

より複雑な魔法陣を必要とする。

それで、この洞窟を地下牢にして

ここを縮小してから

頭に入れようとしていると

説明しました。


ラティルは口をポカンと開けました。

説明を受けたものの

よく理解できませんでした。

それが可能なのかも

分かりませんでした。

 

ラティルは慌ててクリーミーを見ると

似たような表情をしていたので

安堵しました。

自分がぼーっとしていて、

聞き取れなかったのでは

なさそうでした。

とにかく、ランスター伯爵が、

先程、説明するのを嫌がった理由が

今では分かる気がしました。

 

ランスター伯爵は、

ラティルとクリーミーの反応を

交互に見て笑うと、

 

まあ、そういうのがあります。

 

と言って、クリーミー

星を差し出しました。

クリーミーが星に向かって

短い腕を伸ばすと、星の周りを漂う

小さな光の群れのようなものが

生まれました。

ランスター伯爵はラティルの頭に

その美しくなった星を

持って行きました。

どうやら、他の人が触ると

大変なことになるのか、

ランスター伯爵は用心深く

ひび割れたグラスを扱うように

その星を扱いました。

 

ラティルは心の準備をする暇もなく、

すぐに事が進んで行くと、

口をパクパクさせましたが、

クリーミーの前では

威厳のあるロードでなければ

ならないので、

「ちょっと待って!」と

叫ぶことができませんでした。

 

ラティルは、頭の中に

氷と煙をねじって作った

細いロープのようなものが

入って来たような気がして、

再び口を閉じました。

痛くはないけれど、

とても不思議な感じでした。

しかも、そのロープのようなものが

勝手に、もぞもぞと這い回り、

頭の下に位置するのが

感じられました。

 

ラティルが、その付近を

手で探ってみようとすると、

ランスター伯爵は、

彼女の手をつかんで止め、

放っておくように。

一番弱い箇所へ行くようにしたので、

どこに行ったのかは

自分も分からないと言いました。

 

ラティルは

自分の弱点がどこにあるのか、

自分にさえ

分からないようにするために

このように巧妙に

処理してくれる

ランスター伯爵の思いやりに

もう一度感心しました。

 

モゾモゾする気持ち悪さが消えると、

ラティルは思わず

ランスター伯爵の手を

力を入れて握りながら、

もう落ち着いたようで

何も感じないと言いました。

 

クリーミーは、

これでいいのかと

大きな目を丸くしました。

ランスター伯爵は微笑みながら、

ラティルの手を離すと、

これで自分たちの目的は果たしたと

言いました。

ラティルは、

これで大丈夫なのかと尋ねました。

 

ランスター伯爵は、

ドミスの身体に弱点はできたし、

他の人たちは、

そんな弱点があることも知らない。

自分も弱点の位置は知らないと

答えると、「バター?」と

呼びました。

クリーミーは怒って

クリーミーだ!」と訂正すると、

ランスター伯爵は、

バターは口が重いので

この話は誰にもしないよねと

確認しました。

クリーミーは、

もちろんだと答えました。

 

静かに微笑んでいた

ランスター伯爵は

自分が持っていた杖を

ある岩壁に差し込みました。

杖は端だけを残して、

壁の中に消えました。

 

ランスター伯爵は、

その場所をラティルに見せると、

ただ、その箇所を

攻撃したからといって

弱点が発動するわけではない。  

自分がしっかり隠しておいたので、

弱点を攻撃する前に

これを先に抜くようにと

指示しました。

 

ラティルは、ランスター伯爵が

杖を刺した岩壁が、

とても変わった形をしていることに

後になって気づきました。

わざと、そのような岩壁に

杖を刺したようでした。

 

ラティルは、

抜くだけでいいのかと尋ねました。

ランスター伯爵は、

これを抜くと

弱点を攻撃できるようになる。

しかし同時にロードの身体も

その箇所を、

自ら治療できるようになる。

ガーゴイルが結界を張ったので

すぐには治療できないけれど、

早ければ数時間、

遅くとも3〜4日くらいで

治療してしまうと答えました。

 

ラティルは、

早すぎると言うと、

ランスター伯爵は、

それほど、ロードの身体は

強いからだと返事をしました。

そして、ここに入って来て、

この杖を抜いた後に

ロードを攻撃するように。

順番を間違えないでと忠告しました。

 

ランスター伯爵は微笑んで

ラティルを見ました。

ラティルは杖の位置を

じっと見つめながら

その場所を忘れないように、

脳裏に刻み込んでいると

伯爵の視線を感じたので

そちらへ顔を向けました。

伯爵を見るとラティルは

感謝の気持ちが湧きました。

彼に助けを求めたけれど、

このように最初から最後まで

助けてくれるとは思いませんでした。


もちろん、

まだ聞かなければならない説明が

たくさんありました。

今は、洞窟のことを

便宜上、地下牢と呼んでいて、

伯爵があれこれ

何かをしていたように

見えましたが、

まだ地下牢というよりは

洞窟に近いように見えました。

一方、500年後、

ラティルが見た地下牢は、

監獄もあり、謎解きもあり

密室もある立派な地下牢でした。

 

しかし、ラティルは、

これだけでも

ランスター伯爵に

本当に感謝の気持ちを

伝えようと思いましたが、

一足先にランスター伯爵が、

 

名前は何ですか?

 

と尋ねました。

 

ラティルは、「自分の名前?」と

聞き返すと、ランスター伯爵は

自分の子孫の名前と答えました。

 

言っても大丈夫なのかと

ラティルは悩みましたが、

ランスター伯爵の好意に応えるために

素直に 「ゲスター」と答え、

瞬きをすると、

目の前にランスター伯爵はおらず、

見慣れた天井だけが見えました。

ラティルが、その状態で

2回まばたきをすると、

 

陛下、気がつかれましたか?

 

と、親しみのある声が

隣で叫びました。

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そういえば、ラティルは

ランスター伯爵に

自分の名前を

教えていなかったですよね。

ランスター伯爵は死後、500年間、

彷徨いながら、ラティルと

彼女が彼の子孫か弟子だと

信じているゲスターが生まれるのを

待ち続け、

ゲスターの中に入り込む機会を

窺っていたかと思うと、

アニャドミスと似た執念を

感じました。

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