自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 560話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ うんざりする戦いを終わらせたい

f:id:myuieri:20210206055100j:plain

 

560話 ラティルとランスター伯爵に危機が迫る中、ラティルはガーゴイルを発見しました。

◇君は特別◇

本物の彫刻かもしれませんでしたが

最初にランスター伯爵と

この部屋に来た時、

ラティルはあのような物を

見た覚えがありませんでした。

もし見ていたとしたら、

すぐにガーゴイルかどうか

確認していたはずでした。

 

とにかく今は、一つ一つ丁寧に

ガーゴイルを探している時では

ありませんでした。

ラティルはガーゴイルの元へ駆けつけ

彫刻を壁から離した後、それを掴んで

「どうか、お願い!」と

心の中で唱えながら、

激しく彫刻を振りました。

5、6回振った瞬間、

ガーゴイル

フワフワのレッサーパンダに変わり

怒った表情で、

短い両腕を持ち上げました。

ラティルの目には、

レッサーパンダの威嚇よりも、

赤みを帯びた毛の色の方が

よく入って来ました。

感激したラティルは、

 

見つけました、クリーミー

 

と叫びました。

まだクリーミーではない

クリーミーは目を丸くして

ラティルを見つめると

腕を下げながら、

 

何だ?お前は誰だ?

 

と叫びました。

 

ラティルはクリーミー

ギュッと抱きしめて喜びましたが、

今は、こんなことを

している場合ではないと思い、

クリーミーを両手で持ち上げて、

いつものように

話しかけようとしましたが、

今、自分はラトラシルではなく、

ドミスだということを思い出し、

威厳のある冷たい声で、

自分はロードだと自己紹介すると

クリーミーは「はい?」と

聞き返しました。

ラティルはクリーミー

ガーゴイルではないかと尋ねると、

クリーミーは、

自分を知っているのかと尋ねました。

 

ラティルは、クリーミー

 

これから、君の名前は

クリーミークリムゾンです。

 

と告げると、クリーミーは、

「僕が?」と聞き返しましたが

ラティルは、

偉大なクリーミー

探し回っていたと告げると、

クリーミーは、

「僕が?」と明るい顔で

聞き返しました。

ラティルは、思わず、

愛らしいレッサーパンダ

抱きしめましたが、

今は、こんな時ではないと思い、

再びクリーミーを持ち上げると

自分たちの姿を隠してもらえるかと

頼みました。

 

クリーミーは戸惑いましたが、

頷くと、両腕を広げました。

その後、

ラティルが幽霊を見つめると、

幽霊は、突然、ラティルが

見えなくなったのか、

戸惑いながら、

あちこちを見回しました。

 

ガーゴイルが、きちんと結界を

張ってくれたことが分かると、

ラティル満足そうに、

 

よくできました!

 

と叫びました。

そして、外へ出て、

もう1人を一緒に探そうと頼みました。

しかし、クリーミー

あっという間にラティルに抱かれると、

すぐに首を横に振り、

目で見えない結界は移動できないと

訴えました。

 

ラティルは短いため息をつきながら

クリーミーの毛に額を擦りました。

問題を解決する方法を見つけたと

思う度に、失敗し続けているので

頭が痛くなりました。

 

どうしたらいいのか。

ラティルは悩んだ結果、

クリーミーを置くと、

髪が濃い金髪で、くせ毛で

目は薄い茶色で背がこのくらいで、

とてもハンサムな男性を

1人で見つけることができるかと

尋ねました。

クリーミーは、

その人はガーゴイルかと尋ねました。

ラティルは人間だと答えると、

クリーミーは、

良かったと答えましたが、

ラティルは、そう言いながらも

ゲスターがクリーミーのことを

全く知らなかったことを

思い出しました。

知らんぷりをしていたわけではなく

2人とも互いに相手を

知らないようでした。

 

それでは、

今、クリーミーを送っても

ランスター伯爵を

見つけられないのではないか。

すれ違ってしまうのではないかと

不安になりました。

 

そうしている間にも、

さらに声は近づいて来ました。

ラティルは「少し待って」と言って

先ほど血で書いた紙をもう一度広げ

その下に待ち合わせの場所を

すばやく書き留めながら、

クリーミーに「解除して」と

頼みました。

 

クリーミーが結界を解除すると

キョロキョロしていた幽霊は

目を丸くして、

ラティルの前に来ました。

彼女は、新しい文字を追加した紙を

クローゼットの下に隠すと、幽霊に

ランスター伯爵を探して

ここへ連れて来て、

それを見るように誘導して欲しいと

頼みました。

そして、続けて幽霊に、

ランスター伯爵の容貌と、

彼は人間で生きていて、

聖騎士ではないこと。

黒いマントを羽織っていて、

くせ毛であることを説明し、

幽霊が、彼の顔を

知っていると言っていたことを

確認すると、念のため、

狐の仮面を

かぶっている可能性を付け加えました。

幽霊は頷いて外に出ました。

 

その間も聖騎士たちは、

さらに近くにやって来て、

今は邸宅の正門の扉を

叩いていました。

 

ラティルはクリーミー

自分がクリーミーを抱いて

移動するので、

自分が、隠れようと言ったら、

自分たちの姿を消して欲しいけれど

それは可能かどうか尋ねると、

クリーミー

「うん!」と返事をしました。

ラティルは、良かったと呟きました。

 

狐の仮面は狐の穴を

使うことができる。

ゲスターだけでなく、

代々使えるようだ。

アニャドミスも、それを知っていた。

それならば、ランスター伯爵も

狐の穴が使えるはず。

危険になったら、ランスター伯爵は

すぐに狐の穴を使って移動して

約束の場所に来ることができると

思いました。

 

ラティルは考えを終えるや否や、

脇腹にクリーミーを抱え、

壁に張り付くと、

窓の外を見ました。

扉の中に、

誰かが入ってくる音がしましたが

外にも残っている人がいました。

彼らは、

白いマントを羽織っていました。

 

マントの色が違うので、

幽霊が間違えることはないだろうと

安堵すると、ラティルは

できるだけ静かに窓を開けました。

それから周りを見て、

庭を歩き回る聖騎士たちが

片側に移動すると、

すぐさま、その反対側に

着地しました。

ラティルは音もなく飛び降りましたが

カサカサと草を踏む音が鳴ると、

聖騎士たちは一気に振り返りました。

しかし、その間に

クリーミーが結界を張ったので

ラティルとレッサーパンダの姿は

聖騎士たちから

10歩しか離れていないのに

見えなくなりました。

 

1人の聖騎士が、

何か音がしなかったと

尋ねましたが、別の聖騎士が、

風で木の葉が舞う音だろうと

答えると、彼らは再び前を向いて

トロールを始めました。

 

ラティルはクリーミーを抱きしめて

ほっとしました。

そのようにして、

ラティルは少しずつ移動し、

邸宅から出ることができましたが、

彼女は、

完全に邸宅から遠ざかる代わりに、

近くの木の上に登って

様子を見ることにしました。

しかし、木の上では

邸宅の中で何が起こっているのか

よくわかりませんでした。

ラティルが見ることができるのは、

半分崩れた塀の間を

聖騎士たちが歩き回る姿だけでした。

 

それでも念のため、そのまま

3、4時間持ちこたえたラティルは

聖騎士たちが去り、

ランスター伯爵が現れなかったので

安心して木から降りました。

 

ランスター伯爵は

狐の穴に移動したようだと

安堵したラティルは素早く走り、

その邸宅との距離をかなり広げた後、

クリーミーを抱いて

ぶらぶら歩いていましたが、

大きな木の下に

どっかりと座り込みました。

 

クリーミーは、

ラティルの足に頭をもたれ、

瞬きをすると、

本当にロードなのかと尋ねました。

ラティルは「もちろんです」と

わざと厳しい声で答えると、

クリーミーの鼻先に手を出しました。

クリーミーは、しっとりとした鼻を

ラティルの指に当てて、

匂いを嗅ぎました。

 

こんなことで、

ロードなのか、そうでないか

区別がつくのか、

分かりませんでしたが

ラティルは、

ただクリーミーが可愛くて、

彼の顎を擦ると、

力を出して立ち上がりました。

 

クリーミーは、

なぜ、自分を探していたのかと

尋ねました。

ラティルは、

クリーミーが必要だからと

答えました。

クリーミーは、その理由を尋ねると、

ラティルは、

クリーミーは特別だからと

答えました。

 

クリーミーが毛を逆立てたので

ラティルは怒っているのかと思い

彼の顔を見ると、クリーミー

恥ずかしがっているように見えました。

 

ラティルはクリーミー

片腕で抱き上げると

この辺の地理を

よく知っているかと尋ねました。

クリーミーは「もちろん!」と

答えました。

ラティルは、

白いお花畑とか何とかいう野原へ

行く方法も知っているかと

尋ねました。

クリーミーは、

もちろん、知っている。

今は、全員引っ越したけれど

数ヶ月前まで、自分たちの一族が

そこに滞在していたと答えました。

ラティルは、

なぜクリーミーはここにいるのかと

尋ねました。


その後も、ラティルは

クリーミーと仲良く話をしながら、

彼の短い腕が指す方向へ歩きました。

ラティルは、思ったより早く

クリーミーを見つけられて

本当に良かったと喜びました。

◇議長の失策◇

一方、現実では、

議長が全く予想できなかった

皇配代理を見て大笑いしていました。

 

議長は、堂々と笑ってしまったことを

謝りましたが、

皇配代理のメラディムは、

最初、きょとんとして

彼を見つめていましたが、

後になって眉をひそめました。

隣に立っていたティトゥも

カッとなり、

なぜ、笑うのかと抗議しました。

しかし、議長は上の空で謝罪すると、

ティトゥはさらに激怒しました。

実は彼は、

なぜ議長が笑うのかを知っていたので、

もっと腹が立ちました。

 

メラディムが

錚々たる皇配候補者たちを差し置いて

皇配代理になったのは

最も手強くなかったからでした。

 

誰が皇配代理をするかをめぐって

側室たちは、

一進一退の攻防を繰り広げましたが

ロードが意識のない状況で

本格的に競争する熱意がなかったため、

皆、メラディムに譲ってしまいました。

 

もっとも、皇配代理とは口先だけで、

事実上、仕事は側室たちと先皇后 、

アトラクシー公爵と宰相で

分担して行っていました。

もっとも、これは内部事情であり、

この事件の元凶の1人である議長が

あのようにあざ笑うのは

別問題だったので、ティトゥは

議長の侮辱が気に入りませんでした。

 

しかし、議長は

ティトゥに怒りの目で見られても

全く脅威を感じなかったので、

ちゃんちゃら可笑しいという風に

微笑むと、皇帝の様子について

メラディムに尋ねました。

彼は鼻を鳴らし、

皇帝の状態を聞くなんて、

本当に厚かましいと非難しました。

 

議長は、皇帝のことが心配で

安否を尋ねに来たのに、

あまりにも薄情だと嘆きました。

メラディムは、

なぜ、こんなことが起こったのか

分からないのかと抗議すると、

議長は、

もちろん分かっている。

自分はメラディムではないからと

言い返すと、ティトゥは表情で

議長を罵倒しました。


議長は、

信じてもらえないかもしれないけれど

皇帝が心配で来たのは事実だ。

自分は彼女とも縁があるからと

苦々しそうに付け加えました。

 

メラディムは、

議長が本当に厚かましいと

非難しました。

彼が同じ言葉を繰り返すと、

議長はにっこり笑い、

血人魚も、

ロードと手をつないだり、

対抗者と手をつないだりと、

随時、双方の間を

行ったり来たりしていなかったか。

自分は、

ロードを攻撃したわけではないし

ただロードを攻撃した元ロードを

連れて行っただけなのに、

なぜ、そんなに怒っているのか

わからないと抗議しました。

 

メラディムは眉をひそめ、

仕事の時に使いなさいと

言われものの、

まだ使っていないペンを

ギュッと握りました。

本当に腹が立ったけれど、

議長の言葉だけ聞いてみれば

間違いではなかったので、

結局、鼻で笑いながら

皇帝は無事だと答えました。

議長は、

対抗者の剣で刺されていないので

そうかもしれないと返事をしました。

 

議長が、一気に

側室たちの推測を当てると、

メラディムは余計に

不愉快になりましたが、

彼は怒る代わりに、

アニャドミスについて尋ねました。

それを聞いた議長は、

直感的に名前を付けたようだと

指摘すると、メラディムは

戯言を言うなと抗議しました。

 

議長は、

対抗者の剣が刺さったままだけれど

魂がロードではないので

まだ無事だ。

しかし、おそらく彼女も

回復するまでに時間がかかるだろう。

まだ意識もない状態だと答えました。

 

メラディムは訝し気な目で

議長を見つめました。

彼らの計画を妨害した議長が

突然現れ、素直に

アニャドミスの状態を

教えてくれるなんて、

むしろ疑わしく思えました。

 

メラディムは、

遠回しに言うのは苦手なので、

何を企んでいるのかと

堂々と尋ねました。

 

議長は、

何のことかと、とぼけましたが

メラディムは、

なぜ、素直に話してくれるのか。

急に戦いに割り込んで来て、

自分たちの計画を

全て台無しにしたくせに、

なぜ、あえてここに現れたのかと

尋ねました。


議長は微妙な目つきで、

片方の口の端を上げると、

自分も予想できなかったことを

聞いたので、

少し混乱していると答えました。

 

予想できなかったこととは

何かと聞き返すと、

それまで、ペラペラと話していた

議長は、急に静かになりました。

メラディムは、

どうしたんだろうと思って

議長を見ていると、

彼は今度は諦め気味に、

ロードに一度会ってみたいと

言われたと話しました。

 

メラディムは、

どうかしていると非難すると、

議長は、

ロードが無事だと言っているのに

会わせようとはせず、

頭がフナのメラディムが

皇配の代理をしている。

そして賢い側室は皆ここにいない。

ということは、

皇帝は生きているけれど、

意識がないようだと指摘すると

メラディムは驚きました。

ティトゥは、

メラディムの口を塞ぐべきか、

議長の口を塞ぐべきか迷いました。

 

議長も、

それなりに複雑な心境でした。

皇帝の意識があれば、

何とか会えると思う。

けれども、

皇帝の意識がなければ、

一人一人、

甘く見ることができない人々が

徹底的に遮って、

彼と青年を皇帝に会わせないのは

明らかでした。

議長は青年に

この話をどう伝えるべきか悩み、

ため息をつきました。

 

そして、議長は、

メラディムは、

訳もなく警戒しているようだけれど

自分が望んでいるのは

ロードと対峙することではなく

むしろロードと同じように、

このうんざりする戦いを

終わらせることだ。

それを終わらせるには、

アニャドミスの方が適切だと思った。

ロードの力に

対抗者の力が合わさって、

もっと強いと思ったからと

話しました。


議長は、数学の公式のように

力がぴったり合わないということを

予測できなかった自分の

失策だと思いました。

最強の力を得たと思った

アニャドミスは、

思ったよりロードの力を

うまく使いこなせず、

皇帝は予想外にも、

対抗者の剣を振り回した。

それに、皇帝は、

前世の記憶を知っているかのように

話しました。

 

本人が意識して

言ったことなのかは

分かりませんでしたが、

議長と青年にとっては、

秘策を打ち込まれたも同然でした。

 

議長は、

しばらくじっと立った後、

半分ほどメラディムに背を向けると、

そちらが勝とうが、あちらが勝とうが

次の戦いには関わらないので、

安心するようにと言いました。

 

メラディムは鼻で笑い、

全く信じていない様子でしたが、

議長は、さらに付け加える代わりに

青年を探しに、

執務室の外へ出ました。

f:id:myuieri:20210206060839j:plain

f:id:myuieri:20210206071517p:plain

現実の世界でラティルが

地下牢へ行った時、

ラティルと会ったクリーミー

叙情的で冷たい氷のようなドミスが

こんな言葉の通じない女に

転生するなんてと嘆きましたが、

厳しい物言いをする以外、

今回のお話のラティルは

いつものラティルと

変わらないように思ったので、

なぜ、クリーミー

そんな風に考えたのかなと

思いましたが、

地下牢でのラティルは、

クリーミーが止めても

石の扉を蹴ったり、

言いたい放題、

やりたい放題だったのに比べて、

今回のお話のラティルは、

厳しい口調でありながらも、

クリーミーを一緒に連れて行くために

彼を煽てたり、抱き締めて

可愛がったので、

それが、クリーミーにとって、

叙情的で冷たいと

感じられたのではないかと

思いました。

 

いくら想定外だったとはいえ、

皇配代理をメラディムが

務めていることを大笑いするなんて

議長は、ひどすぎです。

彼は忘れっぽくても、

何千年も血人魚の王として

君臨して来たので、

皇配代理を務められるだけの

威厳はあると思います。

ただ、人間の仕事を

できないだけだと思います。

 

このように、

一番、皇配の席から遠そうな

メラディムを代理にすることで、

他の側室たちが協力して、

ラティルの代わりを務めるなら、

これが一番良い方法だったのでは

ないかと思います。

f:id:myuieri:20210206060839j:plain