自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 575話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ ラティル vs.アニャドミス&クロウ そして・・・

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575話 私が騙すのが上手なのか、あなたが騙されやすいのかと、笑いながらアニャドミスに言ったラティルでしたが・・・

◇ラティル1人だけ◇

笑顔とは裏腹に、

ラティルも、この状況が

決して楽とは言えませんでした。

ラティルが立てた

三重トリックの目標は、

アニャドミスの居場所を把握し、

彼女が他の場所へ移る前に、

皆でここへ来ることでした。

しかし、思いの外、クロウが

馬車に多くの兵力を送って来たため、

1次計画が狂いました。

そして、弱いけれど、

足止めするのにちょうどいい

ダークリーチャーを

彼が多数送って来たため

2次計画が狂い、

彼が思ったよりも早く

地下室から戻って来たため、

3次計画が狂いました。

敵を欺くことには、

完璧に成功したけれど、

あちこちで予定が狂ったため、

こちらの兵力が全て

集まらなかったという

困った状況が発生してしまいました。

ラティルは虚勢を張ってはいるものの

この状況に困っていました。


前はアニャドミス1人を

多数で相手にしたけれど、

今回は、自分1人で、

多数を相手にしなければならないので

大変だと思いました。

位置追跡が可能な指輪は

クロウがポケットに入れたので、

それを見て、

皆ここに来るだろうけれど、

それまで、自分が

耐えられるかどうかが問題でした。

唾を飲み込みたいけれども、

そうすることで、

自分が緊張していることが

バレるのではないかと思い、

ラティルは不快だけれど、

唾も飲み込めないまま、

アニャドミスとクロウに

神経を集中させました。


逃がしたらダメ。

アニャドミスがまた消えたら、

その時は、本当に

見つけにくくなるだろう。

何となく気が進まなくても、

今度は暗殺者を送って

アイニの命を奪うだろう。 

アイニを利用して、

彼女を探し出せるのは、

今回が最後のチャンスでした。

 

ラティルは、

攻撃する隙を見つけるために

最大限、

五感に神経を集中させました。

そして、

アイニのことはさておき、

今回、必ずアニャドミスを

始末しなければならない理由が

もう一つありました。

それは、

クリーミーが杖を抜くからでした。


杖の位置を知っているのは

ラティルとクリーミー

2人だけでした。

どうやらゲスターは

狐の仮面からその記憶を

受け継いでいないようでした。

それでラティルはクリーミー

自分がアニャドミスのいる所へ

行くようなら、

前に留まっていた地下牢に戻って

杖を抜くようにと指示しました。

 

ラティルはクリーミー

杖の位置を知っているよね?

と確認すると、クリーミーは驚いて、

全ての髭がピンと立ちましたが

知っていると返事をしました。

まさかアニャドミスの所へ、

自分1人で来るとは

思っていなかったけれど、

とにかく、すでにクリーミー

地下牢へ向かって出発しており、

ラティルは、ここで

クリーミーを止めることは

できませんでした。

だから、ラティルは、

どうしても、今日、

アニャドミスの弱点を

使わなければなりませんでした。

ラティルは、

頭だけを狙わなければと

心の中で念じました。

◇母への説得◇

公爵夫人は、

目に入らない神学書を

パラパラめくっていましたが、

外が少し騒がしいと

眉を顰めて言いました。

防音がしっかりしている家なのに、

外の騒がしい様子が、

閉まった扉越しに感じられました。

 

彼女のそばで刺繍をしていた侍女は、

刺繍枠を膝に下ろし、

もう一度、様子を見て来ると

提案しました。

公爵夫人は、信用できない者たちが

歩き回っているのが

とても気になっていたので、

そうしてくれるよう、

侍女にお願いしました。

 

立ち上がった侍女は

刺繍枠を椅子の上に置いて

扉の方へ向かいました。

公爵夫人はため息をついて

再び本を開きましたが、

扉の向こうで

侍女が小さく悲鳴を上げる声がすると、

公爵夫人は怖くなって、

再び本を下ろしました。

 

公爵夫人は

どうしたのかと尋ねましたが、

その質問に侍女が答える前に

くすんだ灰色のマントを羽織った

アイニが入って来ました。

公爵夫人は驚いて立ち上がりました。

 

彼女は、アイニが来ることを

誰からも、聞いていなかったと

話すと、アイニは、

少し来ただけなので、

警備兵には知らせないでくれと

頼んだと返事をしました。

 

アイニは、すぐにダガ公爵夫人を

抱きしめました。

公爵夫人はわけが分からないまま

アイニを抱き締めましたが、

遅ればせながら、

押し寄せて来る恐怖に涙ぐみながら、

一体、どういうことなのか

わからない。

アイニの父親の様子が変だし、

アイニは黒魔術師たちを

宮殿に引き入れたと聞いている。

一体、どうすればいいのか

分からないと嘆きました。

 

アイニは侍女に目を向けました。

侍女は、

自分もどうせ知っているのにと

思いましたが、

仕方なく部屋の外へ出ました。

侍女がいなくなると、

アイニは、すぐに母親の手を取って

椅子に座らせ、

自分も反対側に座りました。

そして、

時間がないので急いで話すけれど、

ドミスの味方になってはいけないと

忠告しました。

母親は「ドミス?」と聞き返すと、

アイニは、

ロードと呼ばれている、

あの赤い髪の女性のことだと

答えました。

 

しかし、母親が躊躇っていると、

アイニは、

ヒュアツィンテの居場所を尋ねました。

母親が戸惑っていると、アイニは

皇帝を

早く連れ戻さなければならない。

母親は、皇帝がどこにいるか

知っているのではないかと

尋ねました。

 

アイニは、

ラティルと別れる前に 、

自分とラティルが一緒に

公爵夫人に会いに行くなら、

ドミスの位置を尋ねる。

しかし、自分だけで、

公爵夫人に会うことになったら、

ヒュアツィンテの居場所を

聞かなければならないと

ラティルが言ったことを

思い出しました。

 

アイニは、

ドミスではないのかと尋ねると

ラティルは、

その時はすでに、自分が

ドミスと会っている確率が高いと

答えました。


アイニは、

ドミスとヒュアツィンテが

一緒にいたらどうすればいいのかと

尋ねると、ラティルは、

その場合は心配無用だ。

けれども、

おそらくヒュアツィンテは

別の所にいると思う。

敵は彼を利用したいようだけれど、

カリセンでは

ヒュアツィンテを連れたまま

自由に歩き回るのは難しいので、

きっとどこかに預けていると

答えました。


アイニは

ラティルの言葉に従いましたが、

母親がドミスを助けていても、

ヒュアツィンテを

隠してはいないと思いました。

しかし、揺れる母親の瞳を見ると、

アイニの確信はすぐに消えました。

 

公爵夫人はアイニと目が合うと、

目頭を赤くしながら、

あの皇帝はアイニを不幸にした。

皇帝一派が、

アイニの父親の側近を

次々と追い出しているので、

この状況が収まれば、

彼らはアイニと自分たちの家門に

危害を加えるだろう。

彼らはアイニを

廃位させなければならないと

話している。

この最中、これら全てのことを

アイニの責任にしようとしていると

訴えました。

母親の声は震えている上に

限りなく小さく、

消入りそうだったので、

アイニは、とても怒ることが

できませんでした。

 

それから母親は

アイニの父親の状態も変だ。

彼がお墓で、

死体を取り出して食べるのを見たと

言いましたが、

最後の方は声が小さすぎて

ほとんど聞こえませんでした。

 

母親、

今もアイニを狙っているのに、

父親の状態が分かれば、

自分たちの家を悪魔の家のように

追い詰めるだろうと心配しました。


アイニは、

母親の手をギュッと握っていましたが、

ようやく口を開くと、

ヒュアツィンテ皇帝が

どこにいるか教えて欲しい。

母親が何を心配しているか

分かるけれど、

そんなことはないだろう。

自分を信じて欲しい。

けれども、皇帝を隠していれば、

本当に母親が心配することが

起こるかもしれない。

今なら取り返しがつくと説得しました。

 

しかし、アイニの言葉を聞いた母親は

皇帝に自分の顔を見られたと、

恐怖に怯えた声で囁きました。

◇間違えた?◇

ラティルは、剣だけでなく

手足を使った戦い方も

身に着けていました。

アニャドミスは

大きな剣を振り回していますが、

むしろ以前より、

身体の動きが鈍くなっているので、

まだ傷が治っていないに

違いありませんでした。

あれなら、ラティル側が

多数を占めていれば、

簡単にアニャドミスを

制圧できたと思いました。

しかし、クロウがしきりに

荒っぽい黒魔術を振り撒き

アニャドミス本人も

巨大な武器を持っているため、

互いに攻防を続けるだけで、

戦いは終わりませんでした。

けれども、ラティルは

自分が随分強くなったことを

感じました。


カルレインは、

ラティルが他のロードと違う速度で

ゆっくりと

覚醒しているかもしれないという

ギルゴールの言葉を

彼女に伝えてくれましたが、

そのせいなのか、ラティルは

アニャドミスの速い動きが

以前より、

もっとよく見えるようになり、

彼女の力が、

目の前に立ちはだかる山のように

思えなくなりました。

 

しかし、以前より強いと

感じなくなっただけで、

依然としてアニャドミスは強く、

邪魔な黒魔術を飛ばしてくる

クロウは脅威的ではないけれど、

とても気に障りました。

 

そろそろクリーミー

杖を抜くだろうか。

ラティルは、

身体を大きく横に浮かせて、

アニャドミスが振り回す剣を

避けながら、

こっそり懐中時計を取り出して

時間を確認しました。

そろそろ、

杖を抜く時間だと思いました。

 

狐の仮面が、

その地下牢へ行った記憶は

ゲスターにはなさそうでしたが、

その後、地下牢の中に

一緒に入ってはいたので、

ラティルはゲスターとクリーミー

そちらへ送りました。

きっと二人は、今頃、

杖を見つけているはずでした。

 

物思いに耽っていたラティルは、

飛んで来た剣を

懐中時計で防ぎましたが、

時計の鎖が切れたので

 

これ高いのに。

 

と呟いて舌打ちしました。

 

アニャドミスは、

ラティルが

時間を確認したのではなく、

わざと余裕を

見せたのではないかと思い、

ラティルが余裕こいていると、

怒って叫びました。


ラティルは

時間を確認したことを隠すために

わざと、クスクス笑うと、

まだ、アニャドミスは、

怪我をしたところが

治っていないようなので、

自分は、

時計を見る余裕があると言って

相手を刺激しました。

 

その言葉に

アニャドミスは怒りましたが

さらにラティルは、

剣が重くて

振り回すのが大変だったら

自分に返して欲しい。

剣を振り回しているのではなく、

剣に振り回されていると

アニャドミスを挑発しました。

 

彼女は、

必ずラティルの、

その汚い口を切ってやると

叫びました。

ラティルは笑いながら、

もっと、きれいな言葉を使ってと

アニャドミスをからかいました。

アニャドミスは

 

死ね!

 

と叫びました。

 

ラティルは、

言葉遣いは、

自分の方がきれいだと思う。

彼女がどのような性格なのか

分からないと呟きました。


一方、クロウは

別の黒魔術を準備しながら

今世のロードは、

黙っていれば威厳があるのに、

口を開けば、

ふざけたことばかり言って

実におっちょこちょいだと

非難しました。

 

しかし、ラティルは、

自分勝手にアニャドミスを

からかってはいるものの、

実際は、

アニャドミスの頭を殴ることに

神経を集中していました。

 

その時、クロウが胸から

黒い粉を取り出して撒くと、

その粉が空中で、

15cmほどの長さの

針のようなものに変わり、

ラティルに向かって

撃ち込まれました。

 

あちらに避ける!

 

アニャドミスは、

ラティルが避ける位置を推測して

動きました。

 

今だ!

 

敵が仕掛けた攻撃でしたが、

ラティルが戦いながら、

探して求めていた

隙でもありました。

 

アニャドミスが攻撃を頭で考え、

防御より攻撃を優先して

飛びかかる瞬間、

ラティルは針を避ける代わりに

そのまま、その中を突き進んで

移動しました。

 

やばい!

 

それを見たアニャドミスが

驚いている隙に、

ラティルは空中にある針を

一本つかみ、、

ランスター伯爵が

作ってくれた弱点を、

針で強く刺しました。

ラティルは、

針が皮膚を突き破り、

硬いところに触れた

感じがしました。

彼女は、どうか通じることを

切に願いました。

 

アニャドミスは

しばらくビクッとしたかと

思いましたが、

 

ふざけるな!

 

と叫び、対抗者の剣を

大きく振り回しながら、

ラティルを遠くに突き放ちました。

 

ラティルは針を刺すのに夢中で

剣が来るのを見ても、

すぐに避けることが

できませんでした。

一歩遅れて避けたものの、

ラティルは鎖骨から脇腹まで

対抗者の剣で切られてしまいました。

もう少し避けるのが遅れていたら、

自分は死んでいたと思いました。

 

幸い傷は

深そうに見えませんでしたが

先ほど針の中を

突き進んだことと、

対抗者の剣に切られたことによる

痛みのせいで、

彼女から傲慢さが消えました。

 

さらに大きな問題は、

アニャドミスの頭に

大きな針が刺さっても

彼女が大丈夫そうに見えるという

点でした。

アニャドミスは、

ラティルが無駄なことをしたと

息巻きました。

 

ラティルは、

場所を間違えたのかと思い、

思わず自分の側頭部を

辿りました。

見ながら位置を聞いたのではなく

身体で位置を覚えたので、

一度、確認してみたのでした。

しかし、確かに、

アニャドミスの弱点に

針を刺していました。

 

ラティルは舌打ちをしました。

アニャドミスが無傷だということは、

もっと強く攻撃する必要があるか、

まだクリーミー

杖を取り出していないかの

どちらかでした。

前者なら、

むしろ、マシだけれど、

後者だとすると、事は深刻でした。

 

ラティルは途方に暮れました。

一体、クリーミー

何をしているのか。

もしかして、最初から

杖が見つからなかったのか。

ここへ来るまでの間に、

地下牢が丸ごと消えたのか。

 

焦っているラティルを見て、

アニャドミスはニヤリと笑い、

何か魂胆があったようだと

指摘しました。

そして、その瞬間、

ラティルの後ろにあった壁が

爆発したように壊れ、

瓦礫がラティルに降り注ぎました。

 

またクロウの仕業なのか。

クロウは全面戦争に対する才能は

少しもありませんでしたが、

ラティルがアニャドミスと 

ぶつかろうとする度に

厄介な物を

吹き飛ばして来ました。

 

ラティルは、

今回もクロウの仕業だと思い、

飛んでくる瓦礫から頭を守りながら、

もう一度、アニャドミスに

飛びかかる準備をしました。

しかし、ラティルが前に出る前に

どっしりとしたコートが

ラティルの頭を覆って

彼女の動きを止めました。

ラティルは

思わず首を傾げましたが

コートの中から、慣れ親しんだ

ローズマリーの香りを感じ、

頭を上げました。

親しみのある後頭部が

目の前に見えました。

 

ギルゴール!

 

ラティルは叫びました。

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ラティルの危機に現れるのは

やはり、ギルゴール。

彼女が危ないことを

どうやって知ったかは

分かりませんが、

白いコートを着た

ローズマリーの香りのする

吸血鬼のギルゴールが、

ラティルには

白馬の王子様に見えたに

違いありません。

予告することなく、さっと現れ、

さりげなくラティルを守る

ギルゴールは、本当にステキだと

思います。

 

アニャドミスが隠れていた場所は

どのような所なのか

記載されていませんでしたが、

後の話に、塔と書かれていました。

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