自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 574話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ 再び騙されたアニャドミスとクロウ

 

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574話 クロウは、今度は騙されないと叫んで、別のグループの方へ行きました。

◇本物はどっち?◇

厚い地下室の扉を開けたクロウは、

手に光を浮かべながら、

急いで、急な階段を

下りて行きました。

足元から聞こえて来る、

ガタガタという音が、

まるで誰かが彼を

追いかけてくるように思え、

さらに焦りました。

小細工をする皇帝なので、

しばらく彼が

よそ見をしている間に、

あらゆることをしたのではないかと

心配しました。

 

長い地下通路を歩いている時、

クロウは腕の中から

エンドウ豆のような豆を取り出し、

床にばら撒きました。

床に落ちた豆から足が出て、

クロウより速いスピードで

走り出しました。

クロウは、

早く侵入者を止めろと、

とんでもない命令を下すと、

邪魔なマントをまくり上げて

走りました。

どのくらい走ったのか、

前方から

怒りの声が聞こえてきました。

 

えっ、豆?

 

これは何ですか?

 

この変なものも怪物⁈

 

クロウが送った豆が

足元に転がって来て、

走りにくくなったので、

悪口を吐いているようでした。

 

クロウはそちらに向かった後、

脇道にそれ、

地下通路に設置した罠を

発動させました。

まだ、全部

設置し終えていませんでしたが、

今、敵がいるあちらの通路の付近は

設置が終わっていました。

そこから聞こえて来る

悲鳴を聞きながら、

クロウはクスクス笑って、

また走って行きました。

 

しかし、踏みつけられた豆たちを

追いかけて走っていたクロウは、

ある瞬間、何か変だと思い、

急に立ち止まりました。

意識していませんでしたが

走りながら聞いてみると、

前方から聞こえてくる声の中に、

皇后と思われる声が

ありませんでした。

 

もちろん皇后が無口で、

どんな状況でも沈黙したまま

行動することもあり得ましたが、

しばらく考えたクロウは

胸の中から、

さらに豆を一握り取り出すと、

前方に誰がいるか見て来るようにと

囁き、豆を投げました。

そして、焦りながら、

豆が戻って来るのを待ちました。

しばらくして踏まれずに

生き残った豆のいくつかが

転がって来ました。

 

豆を拾ったクロウに、豆は

彼だけが聞き取れる声で、

前方にマントをかぶった人間が

たくさんいることを教えました。

クロウは、その中に、

皇后もいるかと尋ねました。

クロウの質問に、

豆たちの半分はいないと言い、

残り半分はいると

大騒ぎしながら答えるのを見ると、

マントのせいで顔を確認するのが

難しいようでした。

その中途半端な答えに、クロウは

不安だけれど、このまま行こうと

思った時、後ろから

カラスのダークリーチャーが

飛んで来て、

馬車に乗ってきた人間たちが

怪物たちを全て退治して

城の中に入ろうしていることを

クロウに急いで伝えました。

その話に、クロウは

さらに驚き、混乱しました。

 

あちらは、公爵夫人の部屋に

向かっているのだろうか。

あちらは偽者で、こちらが本物だと

思っていたけれど、

偽者も公爵夫人の所へ

向かっているのだろうか。

偽者とはいえ、

あちらも皇后の姿をしているので

一応、公爵夫人に

会おうとしているのだろうか。

たとえ誰であっても

公爵夫人に接触できれば

いいということなのだろうか。

しかし公爵夫人は皇后の実母であり、

養育も彼女が担当したと聞いた。

他の人ならともかく、

他人が自分の娘を真似しているのに

侯爵夫人は騙されるだろうか。

そう考えているうちにクロウは、

こちらが偽者であることに

気づきました。

 

最初から、あちらのアイニ皇后が

本物だったけれど、

自分に、こちらの皇后を

追いかけさせるために、

わざと魔法の指輪をひけらかし、

自分を混乱させた。

もしかしたら、ロードが

エイレナを通じて

皇帝を試したように、

魔法の指輪に似た

平凡な指輪をはめさせて

送り込んだのかもしれないと

思いました。

とにかく確実なのは、

あちらの皇后が本物で、

こちらは偽者だということでした

 

こんな手を使って!

 

クロウは歯ぎしりし、

もと来た地下通路を走り回ると、

調理室と続く出口に出ました。

 

突然、飛び出した彼を見て

驚いた調理師は

「びっくりした!」と

叫びましたが、クロウは謝罪もせずに

調理室の外へ出ると、

公爵夫人の部屋に向かって

走り始めました。

皇后を公爵夫人に

会わせないようにしなければ

なりませんでした。

 

幸いなことに、公爵夫人は

最近めまいがして

外出を控えていました。

また、ドミスを隠しておくために、

使用人たちの相当数を

首都にある邸宅へ送り、

残っている使用人は少なかったので、

うまくいけば公爵夫人に会う前に

皇后を阻止して、

始末することができると

思いました。

 

まだ間に合う。遅くない!

 

アイニと公爵夫人を

会わせてはいけないし、

公爵夫人に、

アイニが死ぬところを

見せてもいけませんでした。

 

クロウは必死で速く走っていると、

ついに階段を上るアイニ皇后を

見つけました。

彼女自身も、

クロウを長い間、出し抜くことが

できないと思っていたのか、

走って移動していたところでした。

 

どこへ行くんだ? ダメだ!

 

クロウは胸の中から

黒い粉を取り出すと、

アイニの方へ急いで飛ばしました。

四方に、ぼんやりと

煙がたちこめると、

彼女がもたもたしているのが

見えました。

クロウはその隙を狙って、

すぐに人間が気を失う粉を

追加で撒きました。

黒い粉が収まった時、

アイニは倒れていました。

 

クロウは急いで人のいない所へ

倒れた皇后を連れて行きました。

彼が皇后を

廊下から片付けるや否や、

公爵夫人の侍女が

夫人の部屋から出て来て、

周囲を見回しました。

部屋の外で、

少し騒いでいるような音がしたので

何かあったと思い、

出て来たようでした。

 

クロウが前に進み出ると、侍女は

何かあったのかと尋ねました。

クロウは、

何でもない。

公爵夫人に、

心配しないように伝えてと、

答えました。


侍女は口を尖らせながら

扉を閉めて中へ入りました。

再び、クロウは

倒れた皇后の方へ近づき、

カラスを呼ぶと、

皇后を捕まえたけれど、

このまま命を奪うか、

それとも彼女と会うか

ロードに聞いて来いと命令しました。

 

その後、クロウは、

ダークリーチャーのカラスが

戻って来るのを待ちました。

彼は、ロードが

「皇后に会わないので命を奪え」と

言うことを望んでいました。

しかし、ロードは、

アイニ皇后の命を奪いたいと

思いながらも、その役割を、

他の人に任せたがりませんでした。

クロウは、暗殺者を雇って

皇后に送ればいいと

思っていましたが、ロードは

皇后を捕まえる方を

選んでいるようでした。

だから、クロウは、今回もロードが

アイニ皇后を連れてくるように

言うだろうと思いました。

 

そうしているうちに、

クロウの視線が、

アイニ皇后のはめている指輪に

行きました。

クロウは、

指輪をじっと見下ろしているうちに

不安になりました。

こちらが魔法の指輪で

偽者のふりをした皇后だと

思っていたけれど、

もし、違っていたらどうしようかと

気になったクロウは、

確認してみようと思い、

皇后の指から、

さっと指輪を外しました。

幸い指輪を外しても

皇后の顔が変わらなかったので

クロウは安堵しました。

 

こちらが本物の皇后で、

彼女が自分たちを混乱させるために

このようなトリックを使ったと

思いました。

 

魔法の指輪が本物なのか、

それとも似たような偽物なのかは

分かりませんでしたが、

これが本物なら、

後で、とても役に立つと思い、

クロウは

指輪をポケットに入れました。

 

そうしているうちに、

カラスが戻って来て、ロードが 、

皇后を連れて来いと

言っていることを伝えました。

やはり、そうだと思ったと

クロウは呟くと、

倒れたアイニ皇后のを抱き上げ

 

行くぞ!

 

と、カラスに声をかけました。

◇また騙された!◇

アニャドミスは、

クロウがアイニを連れてくるのを

待ちながら、

包帯をもう一度交換しました。 

念のため、対抗者の剣は、

わざとコートで覆いました。

訓練が不十分な対抗者とはいえ、

対抗者は対抗者なので、

ここに到着したアイニが

意識を取り戻した後、

対抗者の剣を使って

自分を攻撃する可能性まで

アニャドミスは念頭に置いていました。

 

そして、アニャドミスは、

アイニの始末を

クロウに任せるつもりでした。

自分の半分を、

他の人に始末させるのは

気が進まなかったけれど、

自分が前に出ることで、

対抗者の幸運がどのように働くか

分からなかったからでした。

 

アイニの命を奪えば、

自分の分かれた魂と力が戻って来ると

考えながら、アニャドミスは、

拳をギュッと握りました。

 

そのように待っていると、

狭い通路を誰かが歩く音が

聞こえて来ました。

アニャドミスは立ち上がって

手を振ると、自然に扉が開き、

倒れた皇后を抱いた

クロウが見えました。

皇后は意識を失って

ぐったりしていました。

 

クロウは中に入って皇后を降ろすと

アニャドミスに、

これからどうするつもりなのかと

尋ねました。

アニャドミスは、

アイニの前にゆっくりと近づくと、

とても奇妙な気分だと答えました。

クロウが「え?」と聞き返すと、

アニャドミスは、

自分が今の状態にならなかったら

この女に転生していたと答えました。

 

対抗者の力を

持っていようがいまいが、

本来なら、アニャドミスは

完全な魂を持って、

この女性の身体と身分に

転生したはずでした。

そうなっていれば、今世では

このような戦いのことを何も知らず、

戦いに巻き込まれることもなく、

今世での人生を地道に生きて、

カルレインのことも

忘れてしまったのだろうかと

考えましたが、

盟約を交わした以上、

そうはならなかったと

アニャドミスは思い直しました。

 

変な気分になったアニャドミスは

首を横に振って立ち上がると

アイニが苦痛を感じることなく

彼女の命を奪えと

クロウに命令しました。

 

アニャドミスが、

彼女の分身を複雑な目で

見つめているのを見ていたクロウは

その言葉に驚いて目を丸くし、

自分がやるのかと尋ねました。

アニャドミスは、

「そうだ」と答えました。

 

クロウは、

アニャドミスが直接手を下すつもりで

皇后を連れて来いと

命令したのではないかと尋ねました。

しかし、アニャドミスは、

一つ一つ説明する代わりに

椅子の方へ向かおうとしました。

しかし、二歩も歩かないうちに、

なぜ、直接手を下さないのかと

下の方から茶目っ気たっぷりの声が

聞こえてきました。


アニャドミスは、

三歩目を踏み出したところで、

ゆっくりと身体を傾けて

下を見下ろしました。

倒れていたアイニ皇后が目を見開いて

ニヤニヤ笑っていました。

 

アニャドミスは、

その表情を見るや否や、

何か変なことに気づきました。

彼女はアイニ皇后と、

まともに話したことがないので

彼女の性格について

詳しく知りませんでした。

しかし、

あのイライラする話し方は

確か・・・

 

そうしているうちに

アニャドミスは、

以前アイニを見た時に感じた

「必ず命を奪わなければならない」

という感覚が、以前と違って

薄らいでいることに気づきました。

全くそのように

感じないわけではありませんでしたが

以前ほど強烈ではありませんでした。

 

まさか!

 

アニャドミスは目を大きく見開き

アイニを見つめました。

彼女は一気に立ち上がると、

いつでも攻撃できるような構えで

拳を握り、身体を少し屈めて

明るく笑いました。

 

この女性はアイニではないと

確信すると、

アニャドミスはクロウを見つめました。

クロウは「何度も確認した!」と

悔しがりながら叫びましたが、

もう無駄でした。

アイニになりすましていたラティルは

 

また会いましたね?

 

と笑いながら

アニャドミスに挨拶をしました。

 

ラティルが今回の計画を立てながら

最も念頭に置いたのは、

すでに敵は一度、姿を変える計画に

やられたということでした。

敵はタッシールが認めるほど

頭をよく働かすので、

むやみに同じ方法を使うことは

できませんでした。

二度騙そうと思ったら、

さらに慎重になる必要があり、

結局、このように、

三重のトリックを用意しました。

 

偽者のアイニ皇后の真似をする

本物のアイニ皇后の真似を

しなければならなかったので

大変だったけれど、

成功して良かったと

ラティルが言うと、

アニャドミスは、

自分を騙すなんて身の程知らずだと

叫びました。

そして、彼女は顔を険しくすると

剣を隠した場所に手を伸ばしました。

すると布で覆っておいた

対抗者の剣がそのまま飛んで来て、

アニャドミスの手に握られました。

アイニ皇后の真似をし、

気絶したふりまでしていたので、

ラティルはそれに見合う武器は

ありませんでした。

でも、ラティルは、

あの身体の弱点を知っていました。

 

ラティルは、

拳を握った身体を少し曲げ、

いつでも飛び出せる準備をしながら

 

そうですね。

また、騙しました。

私が騙すのが上手なのか。

あなたが騙されやすいのか。

 

と笑いながら返事をしました。

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偽者のアイニの

真似をする本物のアイニの

真似をするラティル。

頭がこんがらがりそうに

なりました。

敵と同じ手を使ったと見せかけて

その裏をかく。

クロウにそこまで見抜く頭がなくて

良かったです。

 

今回は、少しだけ対抗者のアニャが

可哀そうだと思いましたが・・・

 

カルレインが

義妹のアニャをロードと

間違えなければ、

カルレインとアニャは

出会うことはなかったし、

アニャは

クレレンド大公の後継者として

扱われることもなかったので、

今ほど、高慢ちきで

性格が悪くならなかったかも

しれません。

そして、アニャが

カルレインと出会わなければ、

彼に恋することもなかったでしょうし

彼欲しさに、

ドミスと盟約を交わすことも

なかったでしょう。

そして、

ドミスとアニャの戦いにおいて、

どちらが勝ったとしても、

アニャは人間なので、

いつかは死に、その後、

アイニに転生し、

一国の皇后になれたかもしれません。

 

けれども、アニャは

クレレンド大公の後継者として

育ったせいではなく、

元々、性格が悪かったなら、

対抗者だと称えられ、

崇められているうちに

アニャは高慢ちきに

なったかもしれません。

そして、ドミスと戦う時、

いつも彼女と一緒にいる

カルレインを見て、

彼に恋したかもしれません。

 

たとえ、カルレインが

アニャをロードと間違えなくても

結局、

同じことになる可能性があると

思った途端、アニャへの同情心は

消えました。

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