自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 546話 ネタバレ 先読み 現作 あらすじ 宰相の思いがけない質問

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546話 ゲスターとロズータ卿が偽ヒュアツィンテを尋問している間、ラティルは襲撃前後にヒュアツィンテのそばにいた4人を宰相とシュカラン伯爵(大臣)と共に探すことにしました。

◇あっさり見つかる◇

ラティルは宰相に、

その4人も全員ここにいるかと

尋ねました。

宰相は、皆、皇帝のそばで

働く者たちなので、

おそらく宿舎も同じか

近くにいるはずだと答えました。

 

ラティルは、下手をすると、

自分たちが何かを調べていることに

気付かれるかもしれないと

心配しました。

そこで、

ラティルと宰相とシュカラン伯爵は

どうすれば、

その4人に気づかないように、

順番に調べることができるのか、

もし、その4人以外に

敵がいたらどうすればいいのかと

議論しながら歩いて行きました。

その間も、ラティルは

宰相とシュカラン伯爵が

敵でないかを探るために、

2人の心の中を読もうとしました。

 

ところが、宿舎に到着した3人は

複雑な手続きを経る必要もなく、

誰が犯人なのか一気に分かりました。

注目した4人のうちの1人が、

侍従長にどこへ行くのかと

聞かれている現場を

発見したからでした。

 

急いで出て行く準備を終えた

その侍従は、

家族が今回のことで

とても不安に思っている。

子供たちが幼いので、

行って安心させてから

帰ってくるつもりだと

答えていました。

 

宰相がその侍従に

平然と話しかけてみると、

彼は何事もないふりをしましたが、

ラティルは侍従の喉が

大きく動いていることに

気づきました。

ラティルは手の甲で

宰相を軽く叩きました。

宰相は微かに頷くと、

父親が帰れば、

子供たちも安心するだろうと

言いました。


ラティルは宰相が話をしている間、

こっそりと反対側に移動しました。

そして出入口付近で待機し、

会話を終えた侍従が

大きなカバンを引いて外に出るや否や

気絶させました。

 

続いて現れたシュカラン伯爵は、

この侍従も、尋問すべきだけれど、

自分たちがしなければならないのか。

自分は気が弱いので、

こういうのは少し自信がないと

不安げに尋ねると、ラティルは、

ロズータ卿と自分の魔術師が

交代で偽者を尋問しているので

この侍従も連れて行って、

順番に尋問させればいいと

答えました。

 

シュカラン伯爵が同意すると、

ラティルは、

人目につかないように

そこへ連れて行かなければ

ならないと言って、彼に

道案内を頼みました。

◇気になる尋問の方法◇

ラティルと宰相、

シュカラン伯爵の3人はベンチに座り、

ロズータ卿とゲスターが

尋問を終えるのを待っていると、

通りかかった神官たちは、

その不釣り合いな組み合わせが

不思議なのか、

ずっと彼らをチラチラ見ていました。

 

ラティルは何度も懐中時計を取り出して

時間を確認しながら、

自分が尋問すれば良かったと

後悔しましたが、自分の国でない以上、

そうするのが難しいということは

分かっていました。

 

ラティルは、

ヒュアツィンテの名前を呟くと

手を組んで額に当てたまま、

しきりに出て来そうになるため息を

無理やり口の中に飲み込みました。

 

宰相は、

そんなラティルをチラチラ見ながら

時計を確認し続けました。

シュカラン伯爵は

宰相と親しくないのか、

別の方向を見つめながら、

ずっと自分の髪を撫でていました。

 

そのようにしているうちに、宰相は、

会議室にいたのが偽者だったと

聞いた時に思ったのだけれど、

皇帝はヒュアツィンテ皇帝と

恋人同士だったのではないかと

そっと尋ねました。


その突拍子もない言葉に、

シュカラン伯爵は咽て

咳込み始めました。

ラティルがびっくりして宰相を見ると

彼は仏頂面で視線を落とし、

申し訳ないと謝りました。

それから宰相は、

腕を組んで額に当てたまま、

一人で真剣に考え込みました。

 

一体、どうしたのか。

ラティルはそのような宰相を

不思議に思っていましたが

扉の方から

誰かが歩いてくる音がすると、

ぱっと立ち上がりました。

 

通路を歩いて来る

ゲスターとロズータ卿を見た

ラティルと宰相と伯爵は、

すぐにそちらへ駆けつけました。

 

ラティルは彼らの近くへ行くや否や

調べは終わったかと

急いでゲスターに尋ねました。

彼らが突き止めた情報に

多くのことがかかっていました。

ゲスターはロズータ卿と視線を交わし

「それが・・・」と呟きました。

 

ロズータ卿が

とりあえず中に入って話そうと

勧めたので、3人は2人の後に付いて

噴水台の近くまで歩きました。

そこには、

ヒュアツィンテを真似した偽者と、

逃げようとした侍従が、

それぞれ離れた所で縛られていました。

2人とも起きてはいるけれど、

なぜか2人とも、

半分、正気でない様子でした。

それを見た宰相は驚き、

彼らはどうしたのか。

拷問してああなったのかと尋ねました。

ロズータ卿は、不審そうな目で

ゲスターを見ながら、

分からない。彼が尋問すると、

皆、あのように変わってしまったと

答えました。

 

宰相がゲスターを見ると、

ゲスターは小さな声で、

自分たちが犯したことを

恥ずかしいと思っているからだと

説明しました。

 

宰相は、その言葉が信じられず、

渋い顔をしました。

世の中はおとぎ話ではない。

あのような危険を冒した者たちが

わずか数時間、尋問しただけで、

あれ程までに、

自分の罪を恥じるようになるなんて

あり得ませんでした。

 

しかし、ラティルは、

どのように尋問したのかは

気にならなかったので、

ゲスターとロズータ卿を交互に見ながら

彼らは役に立つ情報を吐いたのかと

尋ねました。

 

ゲスターは、

自分は話すのが遅いので

ロズータ卿に話して欲しいと

頼みました。

ロズータ卿は妙な表情で、

いくつかは分かった。

あの偽物は俳優だと答えました。

その言葉に宰相は驚き、

「俳優?」と聞き返しました。

意外にも、悪党とかけ離れた職業が

登場したので

戸惑っているように見えました。

 

ラティルも意外だと思い、

ヒュアツィンテの真似を

上手にさせるために

俳優を呼んだのかと尋ねました。

 

ロズータ卿は顔色を暗くし、

正確には、俳優出身の宮廷人で

彼に皇帝の真似をさせるために、

岩が落ちる前から準備していたようだと

答えました。

 

ラティルは、

いつから準備していたのかと尋ねると

ロズータ卿は、

それ程、昔のことではないと

答えました。


指輪を手に入れてから立てた計画だと

ラティルは見当をつけましたが、

とりあえず、口をつぐみました。

 

シュカラン伯爵は、

なぜ皇帝の真似をしたのかと

尋ねましたが、

ロズータ卿は首を横に振りました。

偽者は、ヒュアツィンテの

真似をするための情報を中心に

受け取っただけだし、

雇われた人なので、

知っている情報は

多くありませんでした。


ラティルは、後ろから偽者が

自分に向かって

剣を振り回していたことを

思い出しました。

武器に慣れていない人たちは、

武器を握っても

まともに振り回すことが

できないものなのに、

偽者は強くはなかったけれど、

なかなか上手に

剣を振り回しました。

 

ラティルは、

剣を握ったことがあるようだと

呟きましたが、それに関しては

ゲスターもロズータ卿も

聞いていなかったのか

答えられませんでした。

 

ラティルが偽者を見ると、

縮こまって様子を見守っていた彼は、

タリウム皇帝と

出会うことはないだろうけれど、

万が一にでも出会ったら

死ぬと思え。

血も涙もなく残忍に敵を退治すると

雇い人から言われたと、

自ら、事実を告白しました。

 

一体、誰が誰のことを言っているのか。

ラティルは、アニャドミスが

自分について言ったことに当惑して

文句を言いました。


その様子が、説明で聞いたのとは違うと

思ったのか、

偽者はラティルの顔色を

窺っていたかと思うと、急に大声で

自分は脅されて仕方なくやった。

あの黒魔術師の言う通りにしなければ

家族全員の命を奪うと脅されていたと

言い訳をしました。

 

しかし、ラティルが返事をする前に、

ロズータ卿が、

多くのカリセン人を危険にさらし、

助けに来たラトラシル陛下を

暗殺しようとしたのに、

自分には罪がないと言うのかと

偽者を怒鳴りつけました。

ヒュアツィンテが偽者だったことを

知った後、

ぐっと押さえていた怒りが

爆発したようでした。

 

ラティルはロズータ卿の肩を叩いて

落ち着かせた後、

ヒュアツィンテを見つけた後に

偽者を罰するようにと告げ、

それから、侍従も雇われた者なのかと

尋ねました。

ロズータ卿は首を横に振り、

侍従はロードの仲間だと

答えました。

 

脅迫されたと主張する偽者は、

ロードと聞いて、目を見開きました。

ロズータ卿は、そちらを見ないように

目を細めながら、

憂慮していた通りになった。

偽者が捕まったことは

知らなかったので、

報告できなかったけれど、

自分たちが皇后を囮にして

敵を捕まえようとしたことや、

黒魔術師が捕まったことは

すでに報告したそうだと、 

答えました。

 

それを聞いた宰相は、

他の敵も

近くにいるということなのかと

思わず声を荒げて尋ねましたが、

自分の声に驚いて、

口を塞ぎました。

 

ロズータ卿は否定し、

カリセンに潜入していたのは

彼一人だけで、黒魔術師は

仕事を手伝わせるために

最近、呼んだ者だと答えました。

 

宰相は、伝書鳥を飛ばして

状況を知らせたということなのかと

尋ねると、ロズータ卿は、

連絡を取り交わす魔法物品が

あるようだと答えました。

 

伯爵は沈鬱な顔で話を聞きながら

ヒュアツィンテ皇帝は、

どこにいると言っているのかと

尋ねました。

 

ロズータ卿は、

ロードが連れて行ったので、

正確な位置は彼も知らないと

答えました。

 

全員、静かになりました。

思ったより多くのことを

突き止めたけれど、

その分かった情報が

思ったより良くありませんでした。

敵はすでにこちらの計画を

把握しているのに、自分たちは、

ヒュアツィンテの居場所さえ

分かりませんでした。

 

それでも宰相は

ロズータ卿を労い、

重苦しい顔で彼の肩を叩きました。

しかし、ロズータ卿は、

自分は、ほとんど何も

聞き出していない。

ラトラシル皇帝の連れが

ほとんど全て聞き出したと謙遜し

再び不審な目で、

ゲスターを見ている間、

ラティルは噴水台まで歩いて行き

どっかりと座りました。

 

ラティルは、

目の前が真っ暗になりました。

敵は自分たちの計画を

知っているけれど、

自分たちがそれを知っていることを

敵は知らないだろう。

それでは、どうすればいいのかと

悩みました。

◇逃した愛◇

アニャドミスは

手に入れたタリウムのゴシップ紙に

描かれたカルレインの肖像画

じっと見つめました。

クロウはアニャドミスのそばで

泥をこねて、

ダークリーチャーを形作っていましたが

そのような彼女の行動に

好奇心が沸き起こり、

ロードは、そんなに彼が好きなのか。

確かにハンサムだけれど、

その隣のラナムンという対抗者も

ハンサムだし、

彼が対抗者なのが気に入らないなら

自分たちが捕まえた

あの声の良い皇子もハンサムだ。

他にもハンサムな人が

いないわけではないと言いました。

 

アニャドミスは

カルレインの肖像画の上に

手を置くと、優しい目で見つめ、

自分が一番幸せだった時に、

自分を一番幸せにしてくれた人だと

返事をしました。 

 

アニャドミスは

カルレインの肖像画の部分だけを

切り取り、

ポケットの中に入れました。

彼は初めて愛した人で、

手に入れられなくて、さらに愛し、

ついに手に入れられると思った瞬間、

結局逃してしまった愛でした。

 

500年間、あの棺桶に閉じ込められ、

苦しい時は、

いつも彼のことを考えながら

耐えて来ました。

アニャドミスは、決して彼を

手放すことができませんでした。

そして、もうすぐ、

彼を手に入れることが

できるだろうと思いました。

 

独身のクロウは、

そんな感情がよく理解できなくて

首を傾げましたが、水晶玉が鳴ると、

すぐに取り出ました 。

 

彼は、3日ぶりに連絡が来たと言って

「ハンサムなカラス」と

暗号をつぶやくと、

水晶玉の向こうからも

「カラスが最高だ」と

約束の暗号が聞こえて来ました。

アニャドミスは、

その暗号についてぼやきましたが、

クロウは知らないふりをして

水晶玉越しに話を聞きました。

相手は、

アイニ皇后が囮になってもいいという

連絡が来た。

どこへ連れて行けばいいかと

尋ねました。

 

クロウは、

月楼のエトサ山と答えました。

そこは、彼が、数週間にわたり

細心の準備をしておいた場所でした。

 

クロウは、チラッと

アニャドミスを見ながら、

ただし、狐の仮面は

絶対に連れて来てはいけない。

山に登れるのも、

皇后を含め、2人だけだと

付け加えました。

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そもそもカルレインが

ロードを見誤らなけば、

対抗者のアニャを

クレレンド大公の後継者と

することもなかったし、

彼女と一緒に行動を共にすることは

なかったので、

対抗者のアニャの不幸は、

カルレインにも原因があると

思います。

サーナット卿は、

おそらくラティルが子供の頃から

彼女がロードだと気づいていたのに

カルレインは、アニャよりも先に

会ったドミスに、

なぜ、何も感じなかったのか。

きっと、カルレインの

ロード感知センサーが

故障していたと思うことにします。

 

それにしても、

500年間、

棺桶に閉じ込められたせいで、

果てしなく強くなった

アニャのカルレインへの執着が

恐ろしいです。

カルレインは

アニャがロードだと思っていたから

彼女のそばにいただけで、

アニャがロードだったとしても、

彼女の性格を考えると、

カルレインはアニャを

愛することはなかったと思います。

アニャがドミスの記憶を

もらったところで、

アニャはドミスになれないし、

カルレインの愛を

手に入れられないのに、

500年前に、それに気づけなくて、

カルレインの愛を

どうしても手に入れたくて、

ドミスと盟約を結んだアニャが

哀れです。

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