自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 545話 ネタバレ 先読み 現作 あらすじ すり替えられたヒュアツィンテ

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545話 ヒュアツィンテがラティルに剣で襲いかかって来ました。

◇偽者だと分かった理由◇

剣と剣がぶつかり

鋭い音が鳴りました。

ヒュアツィンテに偽装した誰かが

目を大きく見開きました。

どうして分かったのかと、

偽者は尋ねました。

 

ラティルは力を入れて

偽のヒュアツィンテが

握っている剣を

そのまま叩き割り、

敵の腹部を蹴りました。

そして、すぐに首をつかんで

噴水台の石に押し付けると、

偽者だと見破った理由を

説明しました。

 

1番目。

ヒュアツィンテは大臣たちの前で

感情に流される姿を見せない。

それなりに演技したようだけれど

やりすぎた。

 

2番目。

ヒュアツィンテは、

大臣たちがいない所では

感情に流される姿を見せる。

自分が他の男の手を握っているのに

あまりにも普通だった。

 

ラティルが1番目の理由と

正反対の理由を2番目に言うと

敵は空笑いしました。

 

3番目。

話をしようという場所が怪しい。

4番目。

ヒュアツィンテは偽者ほど

大きな怪我はしていない。

5番目。

指輪がとても目立つ。

 

そう言うと、ラティルは

偽のヒュアツィンテの頭をつかみ、

石にそのままぶつけました。

その衝撃で偽者が気絶すると、

ラティルは、

会議の時から気になっていた指輪を

彼の手から外しました。

偽ヒュアツィンテの姿は、

すぐに別人に変わりました。

知らない顔でした。

 

ラティルは、

やはり、アニャドミスではなかった。

けれども、彼女が他の人に

指輪を奪われることは

ないだろうから、

彼女の側の人だろうと思いました。


舌打ちしたラティルは

指輪をポケットに入れると、

偽物のヒュアツィンテを

肩にかつぎましたが、

気が変り、その場に置いて

外へ出ました。

そして歩き回る人たちを

ずっと見守っていました。


やがて、

会議室で目をつけていた

大臣を見つけると

すぐに彼を呼び、

少し話をしようと言いました。

大臣は、神官たちと話をしながら

通り過ぎましたが、

ラティルが来ているマントの形を

確認すると、すぐに近づいて来て

どうしたのかと尋ねました。


ラティルは大臣に

神官たちを先に行かせて欲しいと

頼みました。

大臣は、訳が分かりませんでしたが

ラティルの言う通りにしました。

彼女は大臣について来るようにと

目で合図をすると、中に入りました。

 

ラティルの後に付いて

噴水台まで歩いて来た大臣は

うつぶせになっている

偽ヒュアツィンテを見て驚き

「陛下?」と叫びました。

彼が着ている服のせいで

すぐに偽者だと

気づかなかったようでした。

 

これはどういうことなのかと

言いながら、

急いで倒れている人に

駆けつけた大臣は、その人の顔が

ヒュアツィンテではないことに

気づき、ビクッとして

後ろに下がりました。

そして、

訳がわからないといった表情で

ラティルを見つめると、

この人は一体誰で、

なぜ、皇帝の服を着ているのかと

尋ねました。

 

ラティルは、偽者が

ヒュアツィンテの真似をしていたと

答えました。

呆然としている大臣にラティルは

まず宰相とロズータ卿だけを

連れてきて欲しい。

怪しげな顔をしないようにと

指示しました。


大臣は、もっと聞きたいことが

たくさんあるように見えましたが、

頷くと、再び来た道を戻りました。

 

ラティルは、

偽ヒュアツィンテの隣に立ち、

神経質に唇を噛みました。

あの大臣は、会議の間ずっと、

アイニを行かせてはいけないと

言っていた。

偽装した敵なら、

そうは言わなかっただろう。

今のところ、彼以外は・・・

と考えていると、

大臣は宰相とロズータ卿を

連れて来ました。

なぜ、知ったのか分からないけれど

ゲスターも後を付いて来ました。

 

宰相に、

どうしたのかと聞かれたラティルは

ヒュアツィンテの身なりをした人を

指差し、

誰かがヒュアツィンテ皇帝の

真似をしていたと返事をしました。

その言葉に宰相はよろめき、

ロズータ卿につかまりながら、

それはどういう意味かと

尋ねました。

ロズータ卿は、

宰相がバランスを取るのを助けた後、

偽ヒュアツィンテの顎をつかんで

顔をあちこち回しながら、

この者が皇帝の真似をしたのか。

一体、いつからなのかと尋ねました。

 

ラティルは、

いつからそうだったのか

分からないけれど、

会議室からすぐに

自分に付いて来たので、

今日、会議室にいたのは、

ずっと偽者だったのだろうと

答えました。

 

ロズータ卿は、

今まで自分たちが見ていたのは

確かに皇帝の顔だった。

しかし、この者は、

皇帝と似ているところが全くないと

主張しました。

 

ラティルは、

自分がとんでもない人を気絶させ、

服を着替えさせたとでも

言いたいのかと非難すると、

ロズータ卿は、

ラティルを信じられないという

わけではないけれど、

全く違う顔なのに、

この者が皇帝の真似をしたというので

戸惑っていると弁解しました。

 

ラティルは、

信じられないなら仕方がない。

自分も驚いたけれど、

ヒュアツィンテのように

振る舞った者が、

自分を襲おうとして失敗すると、

目の前で、このように変わったと

主張しました。

 

ラティルは、

魔法の指輪についても

話すべきかどうか悩んだ末、

その部分は話さないことにしました。

自分も似たような

魔法物品を持っていて

重宝しているので、

慎重になった方がいいと

考えたからでした。

 

しかし、ロズータ卿は、

人の顔がそんなに精巧に変わるなんてと

ラティルの言葉を聞いても

信じられないように

ぼんやりと呟きました。

けれども、宰相は、

偽者が来ている服は、

間違いなく皇帝の物だと証言すると

腰を曲げて、

偽者の顔をあちこち揉みながら、

ラティルはいつからこの者が

偽者だということに気づいたのかと

呆れた口調で尋ねました。

 

ラティルは、

確信したのは攻撃を受けた後。

会議室でも少し変だと思ったけれど

この者が

自分を攻撃して来なかったら

見逃していたかもしれないと

答えました。

 

宰相は、

全然、気づかなかった。

会議室で、どこが変だったのかと

尋ねました。

ラティルは、

自分を見て話が続かなかった時、

どうしたのだろうと思ったと

答えました。


どう反応したらいいのか

分からなかったのか、

宰相は唇をピクピクさせました。

ロズータ卿は腕を組んで

偽者を冷たく見下ろすと、

誰も気づかないほど上手に

皇帝の真似をしていたということは、

皇帝の側近の中に敵が

いるということだと言いました。

ラティルは頷き、

そうでなければ、ここまで細かく

ヒュアツィンテを真似ることは

できなかっただろうと言いました。

 

その言葉に、

皆が一気に静かになりました。

誰も知らないうちに、一国の皇帝が

すり替えられていたなんて

本当にすごいことでした。

 

ラティルは偽者の包帯を外して

傷を確認した後、ロズータ卿に

岩が落ちた時、

ヒュアツィンテのそばにいたのかと

尋ねました。

ロズータ卿は否定し、

しばらく席を外していたと答えました。

そして、ヒュアツィンテの傷は

ずっとこの程度だったかと聞くと、

ロズータ卿は

「はい」と返事をしました。

ラティルは、その時に、

すり替わったようだと推測しました。

 

ロズータ卿は拳を握り締め、

ラティルに背を向けると、

激しく息をしました。

宰相はロズータ卿の肩を叩きながら

3分ほど静かに黙っていました。

それから、彼は、

皇帝は無事だろう。

皇帝を生かしておいたほうが

何かと役に立つからと言いました。

 

ロズータ卿は頷きましたが、

硬い表情のままでした。

宰相は、今度はラティルを見ながら

敵を引きずり出す計画は

元通りに進めたほうがいいと思う。

敵が皇帝を

どのようにしたかを知るためには、

必ず敵を

生け捕りにしなければならないと

言いました。

 

正直、アニャドミスと戦うと

生死の決着がつくかどうかも

分からない状態なので、ラティルは

彼女を生け捕りにする自信は

ありませんでしたが、

今、そんな弱気な言葉を

口に出せませんでした。

 

ロズータ卿は、すぐに落ち着くと、

偽者はずっと会議室にいて、

すぐにラトラシル皇帝に

付いて行った。

誰が仲間なのかは分からないけれど

別に話し合う時間はなかったと思うと

重苦しい声で話しました。

 

ゲスターは、

ずっと静かにしていましたが、

ラティルの腕をそっとつかむと、

会議室内に仲間がいたら

計画を全部聞いていたはずだから、

彼は、すでに計画を伝えていると

指摘しました。


その言葉に大臣は、

それでは、この者を追及し、

他の敵が誰なのか、

皇帝をどこへ連れて行ったのか、

アイニ皇后を欲しがっている敵が

誰なのかを

突き止めなければならないと

言いました。

 

ラティルはゲスターを振り返り、

ゲスターが、

あの黒魔術師を尋問したら、

大人しくなったので、

偽者の尋問は

ゲスターに任せたらどうかと言って

彼をトントン叩きました。

 

ゲスターが承知すると、ラティルは

ヒュアツィンテの偽者を追及して

知っていることを

すべて吐き出させることができるかと

尋ねると、

大臣と宰相、ロズータ卿は、

一体、彼は誰なのかという目で

ゲスターを見ました。

 

彼がその視線に縮こまると、

ラティルはゲスターの肩を叩き、

彼は、自分の直属の非公式魔術師で

人を追及するのが本当に上手。

最初に連れてきた黒魔術師から

あらゆる情報を聞き出したのも

彼だと紹介しました。

 

それでも大臣は、まだ不安なのか

ロズータ卿が引き受けた方が

いいのではないかと提案すると、

ロズータ卿も頷き、

自分とゲスターの2人で

尋問すると言いました。

しかし、ゲスターは

すぐに首を横に振ると、

自分は他の人が見守っていると

尋問できないと断りました。

 

ロズータ卿は、

それはどういう意味なのか。

どのような方法を使うのかと

尋ねました。

 

ゲスターは、

自分は荒っぽい方法で

追及しない。

愛と友愛、懐柔で敵を説得する。

けれども、誰かが見つめていれば、

自分は、まともに言葉を話せないと

説明しました。

 

カリセンの3人は

さらに信じられないといった

表情になりましたが、

これを見守っていたラティルは

立ち上がって手を叩くと、

今は、一刻を争うので、

そんなことを言っている暇はない。

ゲスターとロズータ卿が

交互に尋問すればいいのではないかと

提案しました。

 

2人共、素直に承知すると、

次にラティルは、

宰相と大臣を振り返り、

あの2人が偽者を尋問している間、

自分たちは、

大臣の中に敵がいるかどうかを

調べたいと提案しました。

 

宰相はロズータ卿に、

ここで尋問するように。

誰もこちらに来られないように

防いでおくと告げました。

 

それから3人は

外に出ようとしましたが、

ロズータ卿は、突然後ろから

ラティルを呼びました。

 

ラティルは、

どうしたのかと尋ねると、

ロズータ卿は、誰かが

偽者と皇帝をすり替えたのなら、

その者は、事件当時と事件直後、

皇帝のそばにいたはずだと

言いました。

 

それについて

思いつかなかったラティルは

目を大きく見開き、

その通りだ。

これで候補者を

大幅に減らすことができると

言いました。


敵が複数いるかもしれないけれど

少なくとも 1 人は

ロズータ卿が言ったように、

ヒュアツィンテの執務室の

近くにいた確率が高いと思いました。

大臣たちを全員調べるよりも

時間をかなり節約できました。

 

ラティルは、

それは誰だったのかと尋ねると

ロズータ卿は眉を顰めながら

記憶を辿りました。

そして、

自分の記憶では、事件当時、

皇帝の執務室の近くにいたのは

全部で5人。

自分が戻って来た時に、

皇帝を支えていた人が2人。

近くで逃げ道を探していた人が2人。

もう1人は、

岩の下敷きになっていたと、

ゆっくり話しました。

 

ラティルは、下敷きになった人以外の

4人は誰なのかと尋ねました。

◇余裕のアニャドミス◇

クロウは焦っているかのように

洞窟の中を行ったり来たりしながら

アニャドミスが、

初代対抗者の魂が込められた剣を

巧に振り回す姿を眺めました。

剣を振り回す度に月明かりが反射し、

まるで剣身が光り輝くようでした。

 

美女が輝く剣を振り回す姿は

華やかな絵のようでしたが、

クロウはその光景を見ていて、

むしろ、そわそわしました。

結局、耐え切れなくなったクロウは

アニャドミスに

「大丈夫でしょうか?」と尋ねて

彼女の修練を妨害してしまいました。

 

アニャドミスは

剣を振り回すのを止めて

クロウの方を見ました。

彼はブルブル震えていました。

 

アニャドミスは、

クロウはいい子だけれど怖がりだと

指摘しました。

クロウは、

あの皇帝が、アイニ皇后を囮にして、

彼女まで

付いて来るつもりであることを聞いた。

わざとあの皇帝を避けて

カリセンで仕事をしたのに、 

彼女が、ここまで追いかけて来たら

どうしようと心配すると、

アニャドミスは、

今度は違う、剣ができたからと

返事をしました。

 

しかし、クロウは、

前にアニャドミスが

あの皇帝に負けた時、

2人とも武器がないのは同じだったと

反論しました。

しかしアニャドミスが

冷ややかな目でクロウを見ると

彼は首をすくめました。

 

アニャドミスは舌打ちをし、

再び剣を持ち上げると、

クロウが何を心配しているのか

分かるけれど、今回は違う。

あの女は、囮だけ捧げて、

自分とは戦うこともできない。

早く走って行かないと、

あの皇帝が死んでしまうからと

答えました。

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ラティルが

ヒュアツィンテの偽者から

指輪を奪ったので

これでアニャドミスの所に

魔法物品がなくなったことに

なるのでしょうか。

そうであれば少し安心です。

 

やはり、アイニを囮にする計画は

アニャドミスに

バレてしまっているようです。

 

クロウの言っている「あの皇帝」は

ラティルのことだと思いますが、

アニャドミスは、

ラティルのことを「あの女」と

呼んでいるので、彼女が言う

「あの皇帝」とは

ヒュアツィンテのことではないかと

思います。

きちんと名前を言ってくれないので

こんがらがりそうです。

 

ゲスターの

黒魔術を使って魂を抜き

尋問するという恐ろしい方法は

愛と友愛と懐柔で

敵を説得する方法と言い換え、

そして、もしかしたら、

最強の黒魔術師かもしれない

ゲスターを、ラティル直属の

非公式の魔術師に言い換えるなんて

2人共、嘘が上手です。

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