自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 573話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ アイニの決心とクロウの怒り

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573話 アイニが母親を説得できるのではないかと、ラティルは考えました。

◇敵ではないけれど◇

ラティルの表情が

コロコロ変わっていくので、

アイニは戸惑いながら、

どうしたのかと尋ねました。 

ラティルは、

そのアイデアを思いついたことが

とても嬉しかったので、

心の中で検討することもないまま、

アイニに、

頼みたいことがある。

公爵夫人はアイニと

その家族のことを心配して

ドミスを助けているだろうから、

アイニが直接母親を説得すれば、

心変りするかもしれないと

答えました。

 

アイニは、

そういうこともあるだろうと

同意すると、ラティルは、

アイニが母親を説得し、

ヒュアツィンテとドミスの位置を

こっそり教えてくれるよう

母親に頼んで欲しいと言いました。

 

その言葉に、

アイニの顔が暗くなりました。

彼女は、母親が

そうしてくれればいいけれど、

臆病な人なので、

危ないと言って怖がると思う。

自分の言うことを

聞いてくれるかどうか分からないと

答えましたが、

ラティルが自分の意図を

誤解するのではないかと心配して

もちろん説得しに行くつもりだと

付け加えました。

 

ラティルは、

公爵夫人がうまくやれば、

ドミスの居場所を

調べようとしている自分たちに

わざと味方をするふりをしたと

言い繕うことができると言って

彼女を説得してみてと頼みました。

 

アイニは依然として

不安そうな顔をしていましたが、

頷きました。

しかし、アイニの顔色が

暗いままだったので、ラティルは

どうしてなのかと思いながら

アイニを見つめていると、

彼女は、

ドミスが母親と一緒にいたら、

自分がそちらへ行くや否や、

気づかれるのではないかと

心配そうに、

スカートの裾をつかみながら

尋ねました。

 

アイニは、

すでにアニャドミスが

ダガ公爵家の別荘を

出て行ったことを知らずに

質問したようでしたが、

ラティルは、

アニャドミスがダガ公爵家の別荘を

出ようが出まいが、アイニの心配は

当たっていると思いました。

アニャドミスが別荘を離れても

部下を残しているだろうから、

アイニが公爵夫人に会いに行けば、

その知らせは、一気に

敵に伝わると思いました。

 

ラティルは、

敵がダガ公爵家を手中に収めるために

アイニと公爵夫人が

会えないようにしようとするだろうと

言いました。

アイニは、それが心配だと

返事をすると、ラティルは、

一番心配なのは、

別荘を訪ねたアイニの命を

敵が奪おうとすることだと

言いました。

 

ラティルは腕を組み、

眉をひそめました。

公爵夫人の力を

借りなければならないけれど、

誰にも気づかれないうちに

アイニと公爵夫人を

会わせなければならないという

課題が残っていました。

だからといって、

狐の穴を使って

アイニを連れて行って欲しいと

狐の仮面に頼むことは

できませんでした。

 

ラティルは物思いに耽っている

アイニの横顔を見ました。

彼女は敵ではなくなったけれど、

だからといって、

ロードの仲間のように

自分の手中に入ってきた人では

ありませんでした。    

 

自分たちのチームの手の内を

アイニに全て

見せることはできないのであれば、

どうすればいいのかと

ラティルは考えました。

 

◇偽者は2人◇

この難題を解決するために、

ラティルは夕食のたびに

ロードの仲間たちと集まりましたが

アイニは呼びませんでした。

彼女に関係していることを

話し合うのに、彼女を抜かすのは

申し訳ないと思いましたが、 

「敵ではない人」と「仲間」は

全く別の領域にいるので

仕方がありませんでした。

数回、話し合った末、彼らは

再びいくつかの計画を立てました。

 

ラティルはアイニに、

2組に分かれて別荘に行く。

1組はアイニが乗った馬車で

正門から入る。

おそらく敵は

アイニが乗った馬車を

攻撃しようとするだろう。

もう1組は、

敵がアイニに気を取られている隙に、

公爵夫人の所へ行くと説明しました。


アイニは、母親が、自分以外の人に

説得されないのではないかと

心配しましたが、ラティルは

それは心配しないように。

公爵夫人に会いに行く人も

アイニの偽者だと返事をしました。

 

アイニは、

それはどういうことかと尋ねると、

ラティルは、

ドミスの部下たちは

正門から入って来る馬車を

攻撃しようとするけれど、

後になってアイニを、

正確にはアイニの手を見て

彼女が偽者だと気づくだろうと

答え、アイニがヘウンからもらった

魔法の指輪を胸から取り出して

見せました。

アイニは目を大きく見開きました。

 

これを見れば、

敵は正門から来た方が

偽者だと思うだろう。

それで、慌てて

公爵夫人の方へ向かっている

偽者の方へ走って行く。

全ての兵力を、

そちらへ回すことはないけれど

主に攻撃するのは

そちらの偽者の方になるだろう。

その間に、残った敵を倒し、

アイニは公爵夫人に

会いに行かなければならないと

説明しました。

 

そして、ラティルは紙を取り出して

アイニに順番を書いた後、

アイニの名前の上に「重要」と書くと、

敵が一番狙っているのは

アイニなので、

敵はアイニを最優先の目標に据えて

命を奪おうとするだろう。

危険かもしれないけれど、

できるかと尋ねました。

アイニは、すぐに頷き、

しなければならないと答えました。

ラティルは頷くと口を開きました。

◇今度は絶対に◇

「それではよろしく」と

クロウが言うと、

公爵夫人は「はい」と

返事をしました。

クロウはにっこり笑うと、

傲慢な様子で外に出ました。

それから数歩歩き、

チラッと後ろを振り返ると、

閉まった部屋を見つめて

首を横に振りました。

 

彼は公爵夫人と会った後、

同情心と復讐心という

二つの感情に苦しめられました。

しかしクロウは首を横に振り、

このような気持ちを

すべて振り払うと、廊下を歩いて

階段を下りて行きました。

 

その時、彼が操っている

ダークリーチャーのカラスが

飛んできて、

耳元で何かを囁きました。

それを聞いたクロウは目を見開き、

 

アイニ皇后が

こちらへ来ているって?

 

と叫びました。


カラスが頷くと、クロウは

階段の方を振り返り、

急いで邸宅の外が一望できる

バルコニーに移動しました。

この別荘の周りは、

他に民家がない上、平地だったので、

誰がやって来ても、

必ず見ることができました。

 

クロウは目を細めて、

別荘へ近づいて来る

馬車を見つめました。

彼の目には、

馬車に誰が乗っているのか

分かりませんでしたが、

ダークリーチャーが実際に見て、

アイニ皇后と言ったので、

本物かどうかは

分かりませんでしたが

アイニ皇后が中にいるはずでした。 


クロウは、先日、皇帝が頭を使って

偽のアイニ皇后を送って来たことを

はっきり覚えていたので、

今度は簡単にやられるつもりは

ありませんでした。

しかし、問題はあの時と状況が

違うことでした、

以前は、自分たちが

アイニ皇后を要求したことで、

彼らがやって来たけれど、

今回は、敵がこちらに

アニャドミスがいるという情報を

突き止めてやって来るのでした。

 

このような状況で、

敵が以前と同じ戦法を

使おうとするだろうか。

敵は、すでにロードが

ここを去ったことは、

知らないはずだけれど、

敵は、あえて

アイニ皇后のふりをする

必要があるのだろうか。


クロウは頭を働かせるために、

頭の横を軽く叩き、

ロードが去る前に言ったことを

思い出しました。

 

皇帝が自分の居場所を突き止め、

すぐにここを

襲撃する可能性もある。

しかし、逆に、

自分たちがここを離れることを

予測し、公爵夫人を説得して

自分の居場所を

突き止めようとすることもできる。

 

アニャドミスのその言葉に

戸惑ったクロウは、

自分たちがここを離れることを

敵は知っているだろうかと

尋ねました。

アニャドミスは、

敵がここに来ることを、

自分たちが知ったのと同じ方法で

知ったかもしれないと答えました。

 

当時、クロウは、

とりあえず、その話を、

理解したような気でいましたが、

今、改めて、その話が

思い浮かんで来ました。

 

クロウの部下が彼に近づき、

馬車を壊すべきかどうか

尋ねました。 

あの中に乗っているのが

アイニ皇后でなければ

ロードの命を奪いに来たのだろうし、

乗っているのがアイニ皇后なら

公爵夫人に会いに来たのだろう。

どちらにしても、

生かしておく必要はない。

ただし、外で

騒ぎ立ててはいけないので、

馬車が城門を通過したら

命を奪えと指示しました。

指示を聞くや否や、部下は頷き、

バルコニーから出て行きました。

 

クロウもカラスに姿を変えて

城壁まで飛んで行き、

その内側に立っていると、

検問のため、

しばらく馬車が城門の前で

停まりました。

警備兵は、馬車の中に

アイニ皇后が乗っているのを

確認したのか、明るい顔で

何か言っているのが見えました。

すぐに兵士が馬車を通過させると、

クロウは、

馬車が城内に入ってくるのを

待ちました。

 

しかし、

馬車がクロウのそばに来る前に、

彼の指示を受けた部下が

先に馬車の中に向かって

矢を放ちました。

矢は馬車の窓から中に入りましたが

悲鳴は聞こえませんでした。

矢は、反対側の窓から

再び外へ出て行くことも

ありませんでした。

 

部下は、再び矢を放ちましたが

やはり何の騒ぎも

起きませんでした。

あからさまにアイニ皇后の命を

奪うわけにはいかないので、

部下は、それ以上、

矢を放つことができませんでした。

 

結局、クロウは、馬車の前まで

ゆっくりと歩いて行きました。

馬車が通り道に停まると、

馬車のドアが開き、

中からアイニ皇后が出て来ました。

落ち着いて、

威厳のある皇后の表情から、

古代の対抗者であり

皇后らしい一面が見て取れました。

気弱な公爵夫人とは

性格が似ていないようでした·

 

皇帝はロードで、

アイニ皇后は対抗者だけれど

皇帝はアイニ皇后を守るために

自分たちと戦ったということは、

2人は、そんなに仲が悪くないはず。

アイニ皇后は皇帝の頼みで、

公爵夫人にロードの居場所を

聞きに来たのだろうと考えながら

皇后を見つめている間に、

皇后は馬車から完全に降りて、

彼を見ながら

「誰ですか?」と尋ねました。

先ほどの矢のせいなのか、

そのかすれた声には、

わずかに怒りが込められていました。

クロウは返事の代わりに

アイニ皇后を

攻撃する準備をするために

心の中で呪文を唱えました。

しかし、アイニ皇后が

2本の矢を突き出し、

 

これは、あなたが放ったのか?

 

と抗議した瞬間、クロウは、

彼女がはめている指輪を

チラッと見ました。

手の甲を下げていたので、

よく見えませんでしたが、

確かに姿を変える指輪でした。

クロウはその指輪と

アイニ皇后の冷静な表情を見た瞬間、

 

また、こいつらは

同じ手を使った!

 

と、心の中で悪態をつきました。

前にもアイニ皇后の姿に変えて

ロードを奇襲した皇帝の連中が

再びアイニ皇后のふりをし、

正門から入って来て

自分の視線を引き付けておき、

本当の皇后は、

別の方向から公爵夫人に

会いに行こうとしているのだと

思いました。

 

悪口を吐いているクロウへ

遠くない所から

部下のダークリーチャーが

騒々しく合図を送って来ました。

予想通り、

地下室とつながっている裏口に

接近しているグループが

あるようでした。

 

そちらが本当の皇后だ!

 

これに気づいたクロウが

顔をしかめると、

向い側に立っている

アイニ皇后の口元に

かすかに笑みが浮かびました。

 

また、私を騙すなんて!

 

クロウは皇后へ呪文を投げかけ、

急いで向きを変えると、

自分がそちらへ行くと告げ、

部下たちには彼女の始末を

命じました。

皇后に偽装した人が誰であれ、

とにかく敵でした。

クロウは、念のため、この場所に

兵力を残すことにしました。

 

クロウの命令が出るや否や、

土の下から骸骨の手が飛び出し

馬車を丸ごと

引きずりこもうとしました。

人の目を隠すために、

わざとクロウは、地中に姿を隠す

ダークリーチャーを

連れて来たのでした。

 

クロウは後始末を彼らに任せ、

すぐに地下通路へ駆けつけました。

公爵夫人は気弱でしたが、

公爵家のカリセンでの権力と地位は

ロードにとって有用でした。

クロウは、

できるだけダガ公爵家

害を与えることなく、誰が見ても、

普通の人々の権力者として、

ロードに捧げたいと思いました。

だから、

できるだけ何事もないかのように

部下を動かさなければ

なりませんでした。

 

大丈夫。

そんなに時間はかかっていない。

今回は絶対だまされない!

 

とクロウは叫びました。

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アニャドミスが

ダガ公爵家の別荘にいることを

教えたのは、

いつも議長と一緒にいるシピサ。

それを知った議長はアニャドミスに、

その事実を伝え、ラティルたちが

やって来るかもしれないと

教えたのでしょうか。

もしそうだとしたら、

アニャドミスを見限ったとか何とか

言いながら、結局、彼女を助ける

議長に、とても腹が立ちます。

議長は、

あれこれ引っ掻き回すだけで

誰かの役に立つどころか、

ますます、

事態を複雑にしているような

気がします。

 

もしかして、

堂々と正門から入って来た

アイニの方が本物?

アニャドミスたちが

エイレナを利用した方法を

ラティルたちも使ったのかも

しれないと思いました。

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