自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 584話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ ラティルのギルゴールへの罰

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584話 目を覚ましたギルゴールに、クリーミーとの会話を聞かれたのではないかと、ラティルは心配しています。

◇喜びのち怒り◇

ラティルは、

心臓をドキドキさせながら

ギルゴールを見ました。

自分にこのような能力があることを

知られたくない人を2人だけ

挙げるとしたら、

ギルゴールとカルレインなのに、

ギルゴール本人に

知られてしまい、慌てました。


それでも、ギルゴールは、

今、ちょうど目覚めたところで

聞いていないかもしれないと、

ラティルは恐怖と同時に

期待を抱いて、

ギルゴールを見つめました。

 

ギルゴールが死にかけていた時は、

理由はわからないけれど、

不思議と、空が崩れるような

感覚を覚えました。

しかし、今は

そのような感じは跡形もなく、

普段、ギルゴールを見ていた時と

同じ感じでした。

 

そのような状態がどれくらい続いたのか

ギルゴールは「お弟子さん」と

ゆっくり口を開くと、自分の手を上げて

これは何なのかと尋ねました。

ギルゴールの手には、

ラティルが彼を起こすために

一つ一つはめた指輪10個が

彼の指に、

きれいに収まっていました。

ラティルは、

話を聞かれていなかったようで

良かった。

手が重くて、

それを気にしていたようだと

安堵すると、ラティルは

ギルゴールへのプレゼントだと

すぐに答えました。

 

ギルゴールは。

10個はちょっと多過ぎではないかと

文句を言いましたが、ラティルは、

ギルゴールは多過ぎなのが

似合って華やかだと褒めました。

 

ギルゴールは、自分の手を

注意深く見つめました。

ラティルはクリーミーを抱いて、

ギルゴールのそばに近づき、

ベッドの脇に座り、

身体の具合について尋ねました。

ギルゴールは、

手が重い以外大丈夫だと答え、

指を一本一本動かすと、

笑ってラティルを見つめました。

彼は指輪が気に入った様子でした。

そして、ギルゴールは、

お嬢さんは、自分のことが

大好きなのではないかと

笑いながら言う言葉に、ラティルは、

先程まで、驚きのあまり

まともに出せなかった感情が

今になって沸き上がり、

自分でも知らないうちに

ギルゴールの頭を

ギュッと抱きしめました。

ギルゴールは

両手を空中に広げたまま、

ラティルの抱擁を受けました。

 

何日も髪も洗えないまま

横になっていたのに、

時間がそのまま留まったように、

柔らかいだけのギルゴールの髪の中に

ラティルは顔を埋めながら、

心配した。

ギルゴールが

いなくなるのではないかと思い

怖かったと呟きました。

 

クリーミーは、

ラティルとギルゴールの間に挟まって

顔がつぶれましたが、

ぬいぐるみのふりをして

じっとしていました。

ここで存在感を示すことで、

邪魔者扱いされ、

追い出されたくなかったからでした。

 

しかし、クリーミーの努力は

無駄な徒労に終わりました。

ラティルが見せた恐怖と不安に、

ギルゴールが反応しようとした瞬間、

突然、ラティルは、

抱いていたギルゴールの頭を

怒りながら押し出し、

 

わざとでしょう?

 

と、つっけんどんに尋ねました。

ギルゴールは、

突然のラティルの豹変が

理解できないのか、

先程のラティルの行動を

思い出すかのように、

頭を軽く動かしながら、

 

何が?

 

と尋ねました。

 

ラティルは、

怪我をせずに、

アニャドミスを制圧できたのに、

怪我をしたとしても、心臓付近に

剣が刺さるようなことはなかったはず。

怪我をせずに制圧できたのに、

わざと怪我をしたのではないかと

ギルゴールを責めました。

 

ギルゴールが

死にかけていることに驚いて

姿を消していた怒りが、

急に湧き起こって来て、

ラティルの嬉しい気持ちを

覆ってしまいました。

ラティルの怒りは頂点に達し、

ギルゴールを睨みつけました。

以前なら、いくら腹が立っても、

彼の精神が崩壊しないよう

気をつけていましたが、

今は、それさえ気にならないほど

怒っていました。

 

ギルゴールは、

そんなはずがないと、

笑って嘘をつきましたが、

ラティルは動じませんでした。

彼女は拳を握ると、

彼の腕を叩きながら、

なぜ、自分の前で

そんなことができたのか。

死ぬと思って

怒ることもできなかった。

考えてみると、

本当にギルゴールは狂っていると、

叫びました。

 

そうしているうちにラティルは、

ギルゴールが叩かれた場所を

じっと見つめていることに

気づいたので、あっという間に、

少し落ち着きました。

ラティルは、

ギルゴールの精神が崩壊した状態を

二度と見たくありませんでした。

精神が崩壊したギルゴールは、

全く周りの人を

認知していないようだったからでした。

 

ギルゴールは服越しに

自分の腕を確認した後、

にっこりと笑いながら、

 

心配してくれたんですね、

お弟子さん。

 

と言いました。

 

ラティルは、

心配した。

そして、自分の前で死のうとしている

ギルゴールを心配した自分に

とても腹が立っていると

返事をしました。

 

ギルゴールは、

お弟子さんは怒る姿も迫力があると、

冗談を言いましたが、

冗談で済ませたくないラティルは

勢いよく立ち上がると、

クリーミーを脇腹に抱えながら、

ギルゴールが

意識を失っていた日数分だけ、

自分に会うことを考えるな。

自分もギルゴールに会わないと

断固として警告しました。

 

ギルゴールは、

呆れた顔でラティルを

見つめましたが、

彼女は、これ以上彼と

目を合わせているのが怖いので

言葉を飲み込むと、

わざと、鼻で笑って出て行きました。

 

ギルゴールは、

ラティルが厳しいことを言った途端

そそくさと逃げる姿を

ぼんやりと眺めながら、

ニヤニヤしました。

その一方で、

ギルゴールは訳もなく

自分の10本の指を触っていましたが

壁にかかった鏡を発見すると、

その前に立って手を差し出しました。

 

よく似合っている。

まさに私のものだ。

 

と嬉しそうに笑ったギルゴールは

手を下ろすと、

ベッドにゴロンと横になりながら

 

過去に時々・・・

 

と呟きました。

◇アイニの望むこと◇

ラティルは腹立ちまぎれに

部屋の外に出たものの、

焦りながら

近くの庭をグルグル回りました。

 

その様子を見ていたクリーミー

気になるなら、

部屋に戻ったらどうかと

他の人に聞こえないように

アドバイスしましたが、

ラティルは首を横に振り、

断固として自分の意志を

貫くことにました。

 

ラティルは、

ギルゴールが自分を助けながら

自分の見ている前で死のうとしたと

話すと、クリーミーは、

助けているうちに、

そうなったのではないかと

ギルゴールを庇うと、ラティルは、

そうではない。

わざと力を出さなかったのが、

目に見えて分かった。

全力を尽くしたけれど、

仕方なく怪我をしたのと、

自分を助けるついでに

死ぬつもりで、

防御を放棄したのとは

全く違うと反論しました。

 

それでもクリーミーは、

ギルゴールは、

まだ起きたばかりなのにと 

彼を庇いましたが、

ラティルは、

自分もこんなことはしたくないと

言いました。

クリーミーは、

怖いと訴えましたが、ラティルは、

自分がどれだけ彼を心配したか、

彼があのように行動することで

自分がどれだけ驚いたのか、

少し彼に分からせなければならないと

言いました。

 

ラティルは、

ギルゴールが大怪我をして

彼の意識が薄れて行く時に感じた、

あの不思議で悲しく、  

辛くて恐ろしい感情を思い出し、

震えました。

急になぜそのような感情が

沸き起こったのかは

分かりませんが、

二度と体験したくない感じでした。

 

アリタルの

感情のようなものだろうか。

 

とにかく、

アニャドミスがああなった以上、

ギルゴールに勝てる人は

いないようでしたが、

それでも念には念を

入れておかなければなりませんでした。

 

ところが、

ラティルがクリーミーを抱いて

ぶつくさ言いながら、

あちこち歩き回っていた時、

異変を感じて立ち止まりました。

 

この大神殿には

数多くの人が集まっている上に、

ラティルがロードと戦って勝ち、

カリセンの兵士たちは、

直接、怪物たちと戦って勝ったことで

急激に士気が高まり、

とても騒がしいはずなのに、

今、ラティルがいる所は

異様に静かでした。

 

ラティルは、

なぜ、こんなに索漠としているのかと

疑問に思っていると

遠くない所に、アイニを発見して

立ち止まりました。

神殿に来てから、一度も彼女と

会っていませんでしたが、

意外にも、彼女は

ここに滞在していました。

 

ラティルと目が合うと

アイニは軽く黙礼しました。

ラティルも一緒に黙礼しましたが

彼女と向き合っているうちに、

アイニの皇后としての立場が

中途半端になっているために

人々がここを避けていることに

気づきました。

 

ラティルはクリーミーを下ろしながら

 

向こうでタヌキと遊んでいて。

 

と頼むと、

 

またタヌキって言っている。

 

と、ブツブツ文句を言いましたが、

すぐに行ってしまいました。

 

ラティルはアイニに近づきました。

実は、

特に話すこともなかったけれど

一緒に酒を飲み、

ダガ公爵夫人を説得してほしいと

アイニに頼んだのは自分なので、

ここで彼女を避けるのは

無責任過ぎるように

感じたからでした。

 

考えを終えたラティルは、

 

公爵夫人を説得することに

成功しましたね。

 

と、わざと彼女の功績について

話しながら、アイニに近づきました。

しかし、効果はありませんでした。

 

アイニは苦笑いし、

元々、母親は、

あのようなことに手を出す人ではない。

家族を守ろうとして、

良くない方向へ行ってしまったと

返事をしました。

 

しかし、ラティルは、

アイニはよくやった。

彼女が説得してくれなかったら

後々、公爵夫人は

さらに後悔したはずだと言って

慰めましたが、

アイニは、

これ以上、この話題について

話したくない様子だったので、

ラティルはダガ公爵家がどうなるか

本人に聞かないことにしました。

 

その代わりにラティルは、

カリセンの宮殿が

早く復旧することを願っていることや

ロードがいなくても、

怪物たちは攻めて来るだろうから、

きちんと防備する必要があるなど、

適当な話題だけを持ち出しました。

 

そして、ラティルは

適当に別れを告げるタイミングを

窺っている時、

意外にも、アイニは、

ヒュアツィンテ皇帝から

聞いていると思うけれど、

自分は皇后の座から、

自ら退く形で降りるつもりだ。

廃位よりは格好がいいだろうと

打ち明けました。

 

その言葉にラティルが黙っていると、

アイニは、

大丈夫。どうせそのつもりだったから。

皇后の座から降りたら、

気楽に暮らそうと思う。

ラティルの言葉のように

怪物が消えたわけではないので、

自分の力が役に立つだろうと

言いました。

 

ラティルは、

アイニなら大丈夫だろうと

返事をすると、アイニは、

皇后の席から退くことになったら、

タリウムに寄っても構わないか。

ヘウン皇子が、まだ、そこにいるので

彼を連れて行きたいと、

さらに予想できなかった話題を

持ち出しました。

 

ラティルは快諾しましたが、

アイニの言葉は、

それで終わらず、彼女は、

ラティルがヘウン皇子の身体を

復活させることができるかと

尋ねました。

ラティルは否定しましたが、

アイニは、

覚醒したロードなら、それが可能だと

以前、カルレインから

聞いたことがあると主張しました。

しかし、ラティルは、

自分がロードであることを

断固たる態度で否定しました。

アイニは、

がっかりした表情をしました。

彼女は、

この話を一番したかったようでした。

 

ラティルは、宮殿に戻ったら

試してみようと思いましたが、

一応、ここでは

知らないふりをすることにしました。

アイニには、まだ正体を

隠さなければならないので、

気をつける必要がありました。

 

アイニは苦々しく笑いながら

 

そうなんですね。

 

と呟きました。

◇別れ◇

アイニと会ったラティルは

浮かれていた気持ちが、

すっかり冷めてしまったので、

その晩、ヒュアツィンテに、

翌日、側室たちを連れて

タリウムへ帰ることを告げました。

 

明日ですか?もう?

午前中ですか?

 

いいえ。 午後5時頃に。


暗くなってしまう。

 

日が長いじゃないですか。

 

ヒュアツィンテは、

ラティルがもう少し滞在することを

望んでいるようでした。

しかし、ラティルは

早くタリウムに戻り、国民を見て、

これまで中断していたことに

再び着手したいと思いました。

アニャドミスを捕まえただけで、

怪物の侵入が

完全に消えたわけではないので、

帰ったら、その備えも

しなければなりませんでした。

 

ラティルは、

長らく席を外してしまった。

ロードと決着をつけている間に

皇位を狙う愚か者はいないだろうけれど

それでも早く帰った方がいいと

言うと、ヒュアツィンテは

悲しい目でラティルを見つめました。

 

二人が恋人同士だった時、

ヒュアツィンテが、

このような目をする時は

ラティルの手を

ギュッと握ったりしました。

しかし、今はそうはいかないので

ヒュアツィンテは

拳だけを握っていました。

 

ラティルは、

これに気づきましたが、

やはり何も言えなかったので、

ぎこちなく笑って、

彼のもとを去りました。

◇一緒に馬車に乗る人◇

帰るための馬車を借り、

一緒に帰る人々を選んで

忙しく準備し始めると、

あっという間に数時間が

過ぎてしまいました。


当初、ラティルは、

夕方に出発するつもりでしたが、

準備が終わると、

皆、疲れてしまったので、

結局、翌日の午前の早い時間に

出発することになりました。

 

気をつけて行くように。

 

ラティルは複雑な目で見送る

ヒュアツィンテに挨拶をすると、

馬車に乗り込みました。

 

そういえば、ギルゴールは

自然にラティルの乗った馬車に

乗り込もうとするかもしれない。

ギルゴールが、一度馬車に乗り込めば、

降りろとは言いにくいので、

彼が来る前に、ラティルは

すぐそばにいるサーナット卿を引き寄せ

彼に一緒に乗るよう指示しました。

 

護衛のために、近衛騎士が

馬車の中に一緒に乗る場合も

しばしばあるので、

カリセン人の中には

不思議に思う人がいませんでしたが

皇帝と近衛騎士団長についての

ゴシップを聞いたことのある

タリウム人たちは、

サーナット卿をチラッと見ましたが、

彼は平然と馬車の中に乗り込みました。

ラティルは、

サーナット卿が乗り込むと、

ギルゴールが入って来ないように

ドアを閉めろと指示しました。


金箔をかぶせた馬車の扉が

固く閉まる様子を見て、

ギルゴールは口角を上げ、

 

完全に憎まれましたね。

 

と呟きました。

 

そのギルゴールに、

あえてメラディムは近づき、

 

本当に嬉しいです。
完全に捨てられてしまいなさい。

 

と、笑いながら言いました。

◇避けていたのに◇

カリセンからタリウムへの移動中に、

馬車は3回ほど止まりました。

ラティルは、

馬車が窮屈な時には

馬に乗って行こうかと思いましたが、

外に出ると、ギルゴールに

出くわすかもしれないと思い、

頑なに馬車に留まりました。

ギルゴールを

無視している最中だけれど、

彼と顔を合わせながら、

無視するのは難しいので、

このように、全く見ない方が

良いと思いました。

それに久しぶりに

サーナット卿と二人きりなので、

彼とも気楽に話せて

良かったと思いました。


ところが夜になって、

一行は野営をするために

立ち止まり、

使用人たちが野営の準備をしている間

ラティルは、

近くに湖畔があるという話を聞いて

そちらへ行ってみました。

そして冷たい湖に足を浸して

休んでいると、

草を踏む音が近づいて来て、

ギルゴールの声が近くでしました。


まだ怒りが収まっていないの?

お嬢さん?

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ラティルは

ギルゴールが死にかけていた時、

覚醒しかけたほど、

衝撃を受けたので、

ギルゴールの意識が戻って

本当に嬉しかったのだと思います。

だから、

自分をひどく心配させたり、

彼が自ら死を選ぼうとしたことが

許せなくて、ひどく怒ったのだと

思います。

 

その腹いせに、

しばらくギルゴールと

会わないとことにしたなんて

以前のラティルだったら、

そんなことを言えば、

また、ギルゴールが

どこかへ行ってしまうのではないかと

心配したのではないかと思います。

クリーミー

ギルゴールを庇っても、

彼女の意思が変らなかったのは、

もしかしたら、

こんなことを言っても

きっと大丈夫というような

ギルゴールに対する信頼感が

以前より、

強くなったのかもしれません。

それと、アリタルの感情も

作用しているのではないかと

思いました。

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