自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 370話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ カルレインを行かせたことに悩むラティル

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370話 ラティルはカルレインがアニャと行くことを許可しましたが、不安を感じています。

◇後悔と自責◇

カルレインの布団をかぶっていると

四方から彼の匂いが漂って来ました。

 

やはり、彼を行かせるべきでは

なかったのではないか。

彼がモヤモヤしていても、

自分のそばにいるよう

言えば良かったのか、

少しくらい気になっても

我慢して楽しく暮らせば

良かったのではないかと、

ラティルは後悔しました。

 

しかし、

あちらを気にし続けた挙句、

後から確認しに行く方が

もっと問題だし、今のドミスは、

本物のドミスではないそうだけれど

身体がかなり弱いらしいので、

カルレインが確認しに行く前に

死んでしまったら、

彼は一生すっきりしない気持ちを

心に秘め、疑問を抱きながら

過ごさなければならないし、

その気持ちは、

ドミスの転生だという

ラティルを見る度に、

さらに強くなるはずなので、

今、解決させておくのが正しいと、

ラティルは絶えず自分に

言い聞かせました。

 

アニャが会わせたがっているドミスは

アイドミスみたいな人なのだろうかと

考えているうちに、ラティルは

ザリポルシ姫のことを思い出して

上半身をぱっと起こしました。

 

元々、アニャが来たという

知らせを聞いて駆けつけて来たのは

ザリポルシ姫について

聞こうとしたからでした。

ところが、突然、

ドミスが生きているという話を聞いて

頭の中が真っ白になり、

その考えは、

どこかへ飛んで行ってしまいました。

ラティルは、自分をバカだと責め、

頭を掻きむしりました。

 

しかし、ラティルは

驚くようなことを聞いたのだから

自分を責めるのは止めようと

思い直し、深呼吸をして、

他のことを考えることにしました。

 

まずは、

聖騎士団長たちに、

ギルゴールの侍従が怪しいと

告げ口した月楼の王子を

何とかしなければならないと

考えました。

彼が良かれと思ってやったことだと

解釈できないこともないけれど、

ギルゴールが

ラティルの側室になったことで

王子はギルゴールを憎んでいるので

彼に使用人を送ったことも含め、

王子に悪い意図があったのではないかと

疑われました。

 

ただ、タリウムの肩を持つ勢力は

多ければ多いほど良いので、

その王子のせいで、月楼と

仲違いしたくはありませんでした。

今後、王子が

そんなことができないように、

しっかり縛り付けておく必要が

ありました。

ラティルは、彼をどうすべきか

考えました。

◇目覚めた後◇

カリセンでは、

眠っていると思っていた

ヒュアツィンテ皇帝が

無事に現れたことで、

皆、慌ただしい状況でした。


皇帝がいない間に

野心を抱いていた者たちは

おとなしくなり、

今にも息絶えそうだった皇帝派は

息を吹き返しました。

さらに、公爵一派は、

元気になったら、すぐに元気になったと

言うべきなのに、

ずっと意識のないふりをしていた皇帝は

奸悪だと、ひそひそ話していましたが

人前では皆、

皇帝が無事に目覚めたことを

祝福しなければなりませんでした。

 

会議の時間。

ヒュアツィンテは

自分がいつ目覚めたのか、

わざと具体的な時期と経緯を

曖昧にしたまま、

現在の事態の危険性だけを

指摘しました。

 

ヒュアツィンテは、女性二人が

皇帝の寝室に音もなく入って来て、

一番奥にある側室の居室にまで

入り込んだ。

赤毛の方は、皇后を見るや否や

攻撃までしたので、

必ず捕まえなければならないと

告げると、

赤い髪の女に似た女性が、

首都内の旅館に泊まっているという

話がある。

黒髪の女についての話は

まだないと、報告を受けました。

 

ヒュアツィンテは、

確認するように。

ただし、公にするなと命令しました。

 

アイニは、

ヒュアツィンテの向かいで

イライラした表情で、

彼を見たり、視線を逸らせたりを

繰り返していましたが、

会議が終わると、

真っ先に立ち上がりました。

しかし、会議室から出ずに、

その場に立っていただけでした。

 

大臣たちが

顔色を窺いながら出て行くと、

アイニはヒュアツィンテに近づき、

彼が、寝たふりをしている間、

自分が毎日戯言を言うのを

全部聞いていたのかと尋ねました。

 

アイニは、

ヒュアツィンテの意識がないと思い

あらゆる弱音を吐いたことを

思い浮かべると恥ずかしくて、

顔が真っ赤になりました。

ヒュアツィンテは

アイニの視線を避けました。

 

彼が意識を取り戻した後に

彼女が初めて彼の所に来た時、

ヒュアツィンテはアイニが

自分の命を奪いに来たと思ったので

アイニが、そんな話をするとは

思いませんでした。

 

アイニはヒュアツィンテの表情から

返事を読み取ると、

彼に背を向けて飛び出しました。

 

ヒュアツィンテは

アイニを追いかけるかどうか

迷いましたが、

追いかけませんでした。

 

扉の向こうで待機していた

ヒュアツィンテの側近たちは

アイニが出て行くと、彼に近づき

この機会に皇后と共に

公爵を追い出さなければならない。

皇帝の意識がない間、

ダガ公爵一派たちの行動は

とても見苦しく、

タリウムとの仲が極度に悪くなった。

公爵一派がいなかったら、

ここまでにはならなかったと

溜まりに溜まった言葉を

恨みを交えて吐き出しました。

 

しかし、ヒュアツィンテは

アイニがそれなりに

積み重なった悩みと苦しみに

押し潰されていることを

すでに聞いてしまった後でした。

彼女は彼を愛していませんでしたが

カリセンを愛し、

心配する気持ちだけは本物でした。

 

ダガ公爵の陰から抜け出せば、

まともな皇后になれるのにと

ヒュアツィンテは

悲しげに呟きました。

 

彼は相変わらず

ラティルを愛していましたが、

彼女と結ばれないことを

今は認めていました。

側室たちと一緒に

彼を助けに来たラティルは明るく、

リラックスしているように見え

そこには、彼が割り込む余地は

ありませんでした。

ラティルは傷を克服して

前に進んでいるのに、

彼が後ろで、自分を見て欲しいと

呼びかけることはできませんでした。

 

ヒュアツィンテの側近は、

皇后がダガ公爵の陰から

抜け出せないから問題だと

ブツブツ文句を言うと、

他の側近の一人が

最近、公爵と皇后の仲が

以前のようではないという噂が多い。

皇后がダガ公爵を

別荘に送ろうとしたけれど、

彼は拒否して、

首都にある自分の邸宅で過ごしている。

しかし彼は

宮殿には来ないと話しました。

ヒュアツィンテは、

しばらく物思いに耽った後、

どういうことなのか

調べなければならないと

言いました。

◇心変わり◇

一方、ギルゴールは、

ついにタナサンにある洞窟に到着すると

とても嬉しくて、

怒りが少し収まりました。

 

聖騎士団長3人は、

移動するスピードがとても遅いので

ギルゴールは、

ずっと彼らを抱いて、

走りたい衝動に駆られていました。

ギルゴールは

彼らが洞窟の中に入ると

ある程度距離を置いて

自分も、その後を追いました。

ところが、彼らは、

 

ここで間違いないか?

 

他の洞窟は、誰かを

隠せるような場所ではない。

 

本当にここにロードがいるのか?


と不思議な言葉を

吐き出していました。


なぜ急にロードの話が出て来るのか。

ギルゴールは首を傾げながら、

聖騎士団長3人の後を

付いて行きました。

 

彼らは洞窟の内部を

くまなく探し回りましたが、

何も見つけられませんでした

 

ザリポルシ姫もいないし、

彼女が、なぜここに来たのかも

分からない。

 

ただの普通の洞窟なのに。

 

百花が嘘をついた可能性は

ないだろうか。

 

彼らはひそひそ話ながら

心配そうに外へ出ていきました。

しかし、ギルゴールは、

すぐに彼らの後を追いませんでした。

 

彼は目を細めて

壁のあちこちに顔を近づけると、

かすかに血の匂いがしました。

彼は、ここで戦闘が起こったことに

気づきました。

何かあったようだけれど、

それについては、

ギルゴールも分かりませんでした。

彼は首を傾げましたが

彼らがすでに探し回った場所を

もう一度調べる必要はないため

ギルゴールは洞窟の外へ出ました。

 

3人の聖騎士団長は

洞窟の入口で、

これからどこへ行くべきか、

どこを調査すべきか、

誰を訪ねるべきかについて

話し合っていました。

 

今すぐあの3人を埋めれば、

お弟子さんが疑われると思い、

ギルゴールは、

それなりに頭を使い、

3人が他の場所に一度立ち寄ってから

彼らを処理することにしました。

ところが、ギルゴールの目に

奇妙な光景が飛び込んできました。

グリフィンが上空を

一生懸命、飛んでいました。

ギルゴールは

グリフィンと聖騎士団長たちの

後ろ姿を交互に見た後、

グリフィンについて行きました。

聖騎士団長たちは進むのが遅いので

グリフィンと話をした後に、

そちらに行っても

追いつけると思ったからでした。

 

グリフィンとの距離が近づくと、

ギルゴールは鳥を呼びました。

グリフィンはギルゴールを見ると

すぐに降りて来ました。

 

鳥は、ギルゴールを見て

嬉しくない顔だと

文句を言いましたが、

ギルゴールは笑いながら

グリフィンを引き寄せ、

頭を撫でました。

 

ギルゴールはグリフィンに

どこへ行くのか尋ねました。

鳥は、カルレインが浮気をしているか

確認しに行くと答えました。

ギルゴールは、

カルレインが浮気をするのかと

驚いていると、グリフィンは、

そんなことはない。

アニャがやって来たと返事をしました。

 

ギルゴールは、

どちらのアニャかと尋ねました。

グリフィンは、

ドミスといつも一緒だった方だと

答えました。

 

ギルゴールが、

生きていたのかと呟くと、

グリフィンは、

アニャは生きているし、

ドミスも生きていると主張しました。

ギルゴールは、

そんなはずがないと反論しましたが、

グリフィンは、

アニャは、

盟約が何とかかんとか言いながら

ドミスがカルレインに

会いたがっているので、

カルレインを送ってくれないかと

ロードに頼んだ。

ロードはカルレインを送り出し、

自分も送り出した。

カルレインが浮気をしているので、

自分は目を光らせていると言いました。

 

ギルゴールは、

面白そうだと言って微笑み、

グリフィンの首筋を掴むと、

自分も一緒に行く。

何があったのか、

自分も知りたいと言いました。

 

グリフィンは、

どうして、いつの間にか、

彼の目がイカれているのかと

尋ねました。

◇中にいるのは誰?◇

止まることなく走ったカルレインは

カリセン首都に到着すると、

ドミスが泊まっているという旅館に

まっすぐ移動しました。 

 

アニャは、

何か食べるものでも

持っていくべきではないかと

心配そうに尋ねましたが、

カルレインは、

ドミスと久しぶりの再会をしに

行くのではなく、

ドミスを真似する人が誰なのか、

なぜ、アニャが

あのような誤解をしているのか

確認に行くだけなので。

別に必要ないと、

きっぱり言い切ると、

ドミスが泊っているという

部屋の扉を開けました。

 

ベッドの上に

誰かが横たわっているのが見えました。

カルレインは、

ゆっくりそちらに近づくと、

そこから漂って来る匂いに

びくっとしました。

 

アニャはドミスに声をかけました。

目覚めたばかりのドミスが

当然偽物だと確信してきた彼には

衝撃的なほど、

ドミスの匂いそのものでした。

 

彼は目を閉じているドミスの顔を

慌てて見つめました。

一度、アイニが

ドミスの顔で近づいたことがあるので、

顔から感じる衝撃は

意外と大きくありませんでした。

しかし、匂いだけは衝撃的でした。

 

カルレインは、

どうすれば、こんなことが

可能なのかと尋ねました。

アニャは、前にも言った通り、

ドミスはずっと生きていたと

答えました。

 

その時、ドミスが目を覚まし、

瞳がカルレインの方を向きました。

彼を発見したドミスは、

何度も瞬きをして、涙を流しました。

彼女が泣くと、

ドミスの匂いがさらに濃くなりました。

彼女はカルレインの名を呼びました。

声までドミスと同じ女性は

カルレインに向かって両腕を伸ばし、

彼を待っていた。

早く自分を起こして欲しいと

哀願しました。


カルレインは、以前アイニが

ドミスの顔と記憶を持って現れた時に

ドミスの魂を持った人と、

魂を除いた全てがドミスである人の

どちらが本当のドミスなのか

聞かれたことを思い出しました。

あの時のアイニは、

ドミスに似た顔をしていただけで、

彼女の体を持っていたわけでは

ありませんでした。

しかし、今はあの時より

状況が深刻でした。

カルレインは、

ドミスの身体の中にいて

彼女の身体を乗っ取っているのは

誰なのかと怪しみました。

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ダガ公爵が健在であれば、

ヒュアツィンテが

意識を失っている間、

公爵はアイニの名前で

好き放題やっていたでしょうから

アイニは何もしなくて良かったし

ヒュアツィンテの所へ行って

泣き言を言うことも

なかったと思います。

けれども、

クラインに首を噛み切られ

瀕死になったダガ公爵を

救うために、アイニは、

アナッチャに言われるがまま

彼を食餌鬼にしてしまった。

けれども、ダガ公爵は

以前の彼とは変わってしまったので

父親を頼れなくなったアイニは

施政者の役割を務めることになった。

けれども、それは、

彼女には荷が重すぎた。

それが、

辛くてたまらなかったけれど

他の誰にも、

それを打ち明けることができなくて

つい、ヒュアツィンテの所へ

愚痴をこぼしに行った。

 

ヒュアツィンテは、

そのアイニしか見ていないし、

ラティルが傷ついた気持ちを

克服して前に進んでいることに

ショックを受けたために、

アイニに対する同情心が

より強くなっているのだと

思いますが、

アイニは、自分では何もできないという

辛い気持ちを吐露しているだけで

本当に国のことを

考えているかどうかは疑問です。

アナッチャに言われるがままに

行動したり、

ラティルを陥れるようなことを

躊躇うことなく口にしたりと、

昔のアイニならともかく、

今のアイニは、

ダガ公爵の陰から抜け出しても、

良い皇后になれるとは思えません。

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