自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 583話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ 側室たちの中に割り込めないサーナット卿

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583話 議長はラティルに、今度は正しい選択をしてと言いました。

◇再会の喜び◇

狐の穴を通って

ラティルの部屋へ戻り、

それから議長が去った後、

あの人は何か気持ち悪いと

クラインはブツブツ呟きました。

皆も同意見だったので、

静かに頷きました。

 

メラディムは、

ギルゴールの次に性格が良くないと

言ったはずだと言いました。

タッシールも、

議長はギルゴールとは違うやり方で

人を困らせる。

彼の言葉の一言一言に

陰険さが滲み出ているし、

悪意があるように見えると言って

舌打ちしました。

 

ラナムンとサーナット卿は

そんなことを言う

タッシールの顔を見て、

しばらく妙な気分になりましが、

彼は見た目が麻薬商のようでも、

性格がかなり良いことを

知っているので、

何も言わないことにしました。

 

雰囲気があっという間に重くなると、

ラティルは首を横に振り、

手を2回叩いた後、

その話は、もうおしまい。

いずれにせよ、

アニャドミスの件は

すべて解決した。

自分たちは、自分たちの国のことと

自然発生する怪物だけを

気にすればいいと、

わざと明るく叫びました。

 

それを聞いた側室たちは、

その時になってようやく

自分たちが

大きな危機を乗り越えて

久しぶりにラティルと会った

状況だということに気づきました。

 

これを認知するや否や、

タッシールが一番先に

「陛下」と叫びながら

ラティルに駆け寄り、

彼女を抱きしめ、

 

とても会いたかったです!

 

と叫びました。

 

ラティルと一番長い間

離れていたクラインは当惑し、

 

数日間、

会えなかっただけだろう?

 

と、タッシールを責めましたが、

彼はひるむことなく、

ラティルを抱きしめ、

 

陛下の懐が懐かしかったです。

とても怖かったです。

 

と、ゲスターの口調を真似して

語尾をはっきり言わずに囁くと、

仮面を脱いだゲスターは目を細めて

タッシールの後頭部を

見つめました。

ラナムンは唇を噛みしめて、

頭を下げました。

 

ラティルは、タッシールが

ゲスターの真似をするのが面白くて

笑ってしまいましたが、

カルレインが

そっとタッシールを押すと、

彼はすぐに横に押し出されました。

 

タッシールは、

これはどういうことなのかと

戸惑っている間に、

カルレインは静かに

ラティルを抱きしめました。

 

ラティルは、カルレインに

寄りかかっていましたが、

クラインが怒りで

震えているのを見ると、

そっと彼の懐から抜け出して

クラインに近づいて笑い、

とても会いたかったと言いました。

 

ようやく、クラインは、

自分も会いたかった。

早く皇帝に会いに行きたかったのに、

兄の部下たちが

自分を捕まえて放してくれなかった。

自分がいれば、

後で危険になった時に、

皇帝が助けに来てくれるし、

ダガ公爵側も牽制できると言われたと

笑いながら叫びました。

 

ラティルは、

クラインの明るい姿に心が和み、

笑いました。

もし盟約を結んで、

彼がおかしくなったら

どうしようと思いましたが、

幸い、そのようなことは

なさそうでした。

でも、後で百花に

聞いてみるくらいはしようと

思っていると、

このような幼稚な歓迎は

少しも気にしていないように

一人で上品に立っている

ラナムンを発見しました。

しかし、ラティルは、

ラナムンの指先が

微かに震えているのを見ました。

彼もここに入りたいけれど、

体面を保つために、

内なる葛藤が起きているに

違いありませんでした。

 

その姿が可愛いらしかったので

ラティルは、

ラナムンをからかうかどうか

悩んだ末、そのまま率直に

彼を抱きしめ、

 

あなたにも会いたかった。

 

と言いました。

 

ラナムンは、

顔を見ることができなかっただけで

ずっと近くにいたと、

横柄に話しながら

渋々、ラティルを抱擁しましたが

彼女の背中を包む込む手には

力がこもっていました。

 

大神官は、その姿を見ながら

足を踏み鳴らし、

ラティルがラナムンを放すや否や

牛のように突進し、

ラティルを抱き締めて、

グルグル回りました。

ラティルは驚いて、彼の名前を叫ぶと

大神官は喜びを抑えきれない

大きな動物のように笑い、

 

私も陛下に会いたかったです。

陛下を誇りに思います!

 

と叫びました。

ラティルがニヤニヤ笑っていると、

メラディムは、ラティルの背中を

トントン叩きながら、

 

よくやった。 あとは気楽に

500年待つだけでいいですね。

 

と言って、笑いました。

 

ラティルは、

少し優しく叩きなさいと

言おうとしたところ、

部屋の隅にいる

サーナット卿を見ました。

 

側室たちがラティルを

取り囲んでいても、

彼には割り込む名分がないためか、

じっと立ってばかりいました。

そうしているうちに

ラティルと目が合うと、

彼は照れくさそうに微笑みました。

 

ラティルが計画から逸脱して

消えてしまったため、

サーナット卿も他の側室のように

非常に心配したはずなのに、

それを露骨に表に出せずにいました。

それを見たラティルは心を痛め、

しばらく、

彼をじっと見つめることしか

できませんでした。

◇同族愛◇

その後、数時間、

ラティルは、限りなく昂る心を

抑えようと努力しました。

事がうまく運んだからといって

一度油断してしまうと、

その後、とんでもないミスを

犯してしまうかもしれません。

わざと落ち込む必要はないけれど、

浮き足だってはいけませんでした。

そのため、ラティルは

すぐに悩むべきことを探してみると、

クロウの後始末という

時宜にかなった悩みを見つけました。


ラティルは、

彼が作ったダークリーチャーや

黒魔術師のスパイに関する情報、

また、ヒュアツィンテの行方などを

知るために、

わざとクロウを生かして

連れて来ました。

その後、ヒュアツィンテは

無事に見つかったけれど、

彼が作ったダークリーチャーと

他の黒魔術師については

解決できていませんでした。

 

その上、クロウは

道を踏み外したけれど、

彼なりに、同族を救うために

走り回ったのであり、

もしアニャドミスが現れなかったら

本来は自分の下で

働いていた人でもあるため、

容易に結論を下せませんでした。

 

ラティルは考えているうちに

深刻になり、しばらくの間、

紙もペンもない机の前に

座っていました。

部屋に入って来た神官に

夕食を持って来るかどうか聞かれて、

ようやく、ラティルは、

いつのまにか午後6時になったことを

知りました。

 

ラティルが食事を断ると、

神官は、お茶かコーヒーを

持って来ることを提案しました。

ラティルは、お礼を言って、

それを頼みました。

それから、立ち上がると

隣の部屋へ行きました。

心の整理は少しできたけれど、

最後の決定を下す前に

クロウと話をしてみたいと

思いました。

 

隣の部屋へ行くと、

ゲスターがランブリーを

自分の前に座らせて

ブラッシングをしていました。

グリフィンは羽繕いをしていて、

クリーミーは、

なぜかクロウの頭の上に

座っていました。

クロウはそれが嫌ではないのか、

彼はおとなしく座って、

自分の頭を座布団にされるがままに

なっていました。

部屋の中では仮面を脱いでいるのか、

ゲスターはラティルを見ると

明るく笑って立ち上がりました。

ラティルとの時間を

楽しみにしている表情でした。

 

その彼に、仕事の話をするのは

申し訳ないと思いましたが、

とにかくクロウのことを

解決しなければならないので、

ラティルは努めて平然とし、

クロウをどうするか

決めなければならないと

ゲスターに告げました。

彼はしょんぼりして、

また椅子に座りました。

 

ラティルはゲスターに、

席を外してもらうかどうか

迷いましたが、

そうしないことにしました。

どうせゲスターも黒魔術師なので

一緒にいてもいいと

思ったからでした。


ラティルは、

クロウの前に近づきました。

それまでの間に、

クリーミーは、クロウの頭から

降りました。

クロウは緊張した様子で

ラティルを見上げました。

彼女は、わざと無愛想で

厳しい表情をして、彼に

いくつか質問をすると告げました。

 

まず、ラティルは、

塔の周りに呼んだ

ダークリーチャーの他に、

クロウが作ったダークリーチャーは

いるのか尋ねました。

クロウはグズグズしていましたが

頷きました。

 

ラティルが、そのダークリーチャーは

どこにいるのかと尋ねると、クロウは

全て解き放ったと答えたので、

ラティルは、無実の人たちが

怪我をするとは思わなかったのかと

クロウを責めました。


するとクロウは、

ラティルの言う無実の人々は、

自分たちの命を奪い、迫害し、

傷つけるのを主導し、見守り、

同意した人々のことかと

聞き返しました。


ラティルは、

黒魔術師たちが実在し、

人々と戦ったのは500年前で、

最近、クロウが呼び出した

ダークリーチャーたちの

犠牲になった人たちの大多数は、

最近まで、黒魔術師が

伝説の中にしかいないと

思っていた人たちだと思うと

反論しました。


クロウは、

彼らの先祖が犯したことだから、

彼らは無実であり、

今でも黒魔術師を攻撃する

一部の人だけに罪があると

言いたいのか。

それでは、自分たちは

何をどうすればいいのか。

彼らの先祖が犯した罪なので、

墓を掘り起こして、

死体に唾でも吐けばいいのか。

その死体さえ残っていないのに。

敵が残したのはただ一つ、

彼らの子孫が受け継いだその血。

自分たちの敵は死んで、

見つけられなくなったけれど、

彼らの血は、

自分たちの目の前にある。

歴代のロードたちは、

自分たちに共感してくれて、

自分たちの面倒を見てれた。

しかし、ラティルは、

自分たちではなく

敵の面倒を見ている。

ラティルは、

ロードと対抗者の陣営の両方を

初めて手に入れたロードなのか。

自分の考えでは、ラティルは、

代々保護してきた人々を捨てて、

対抗者の陣営に行っただけだと

抗議しました。


ラティルは、

思いがけずクロウの口から飛び出した

長い抗議に、

目を丸くしてクロウを見つめました。

この黒魔術師は、

塔で衝撃を受けた直後は、

ほとんど言葉を

失っていたようでしたが、

数日間、静かに過ごしているうちに

塔で受けた衝撃が

薄れてしまったようでした。

 

ゲスターは、

眉をひそめてクロウを見つめ、

ラティルが、クロウの非難に

心を痛めるのではないかと、

心配そうな目で、

ラティルを見つめました。

 

しかし、最初、ラティルは、

少し驚いた表情をしたけれど、

今は何を考えているのか、

彼女の表情から

読み取れませんでした。

ただ奇妙な目で、

クロウを見つめるだけでした。

 

それからラティルは

クロウが口をつぐむと、

ようやく口を開き、

自分が面倒を見る人たちは

自分の敵ではなく、

自分の国民たちであり、

それに、自分は、

まだ何もしていないと

クロウの言葉を訂正しました。

 

その言葉に、クロウは、

いつも、ラティルの敵の方が悪い。

自分たちは

じっとしたまま死んでも仕方がない。

黒魔術師たちの敵は

何もしていないのに可哀想だとでも

言いたいのかと非難しました。

 

しかし、ラティルは、

自分は、まだ何もしていない。

これから自分がすることと、

自分がしてあげられることを

塔で話したはずだと言い返しました。

その言葉に、クロウは、

目を大きく見開きました。

 

ラティルは、

全く動揺していない目で

クロウを見つめると、

数十年後、自分は、

好色な皇帝として記録されると

唐突に話の方向転換をしました。

クロウは理解できず

眉をひそめました。

 

クロウは、

何を言っているのかと、

ラティルを非難すると、彼女は、

それ以外は、

まだ何も決まっていない。

クロウは、

ロードが面倒を見ていた人たちを

自分が投げ捨てたと非難したけれど、

それは違う。

まだ、その非難はできない。

なぜなら、自分は

投げ捨てたことがないから。

クロウは自分がクロウたちを

投げ捨てたと言っているが、

それは、クロウが自分を訪ねて来て、

自分がクロウを投げ捨てて初めて、

言えるのではないだろうか。

しかし、クロウは最初から

自分の所へ来ることさえせず、

クロウがあれほど非難する人々の

トップとして、先代のロードと

クロウたちの命を奪った張本人である

アニャドミスを訪ねたと

非難しました。

その言葉にクロウの瞳が震えました。

 

続けてラティルは、

自分が対抗者を名乗り、

対抗者の味方と先代のロードの敵と

手を組んだことを

クロウは非難しているけれど、

クロウは何が違うのか。

自分のやり方が気に入らなければ、

自分への不満をぶちまければいい。

けれども、自分は、

異種族と黒魔術師を

投げ捨てたりしないので、

そのような非難をしたら、

クロウの口を縫ってしまうと

脅しました。

 

その様子を見守っていたランブリーは

結局、どんな風にも非難するなという

意味ではないかと思い、

モヤモヤしました。

しかし、クロウは

ラティルの目から発せられる

奇妙で凶暴な勢いに押されて、

そんなことは

考えられないようでした。

 

グリフィンは、そんなラティルを見て

ロードが覚醒したようだと、

隣の動物の友達に小声で呟きました。

クロウはしょんぼりして

口をつぐみました。


その姿を見ていたラティルは、

彼のせいで死にそうになった

アガシャと

泣きながら逃げていた

自分の国民を思い出すと、

彼に、500年ほど監獄に入れと

言いたくなりました。

しかし、ラティルは

努めて心を落ち着かせた後、クロウに

彼が解き放ったダークリーチャーを

全て回収するように。

1匹回収するたびに、

100年から1日ずつ減らすと

告げました。

 

クロウは、100年とは何なのかと

尋ねると、ラティルは

彼の収監期間だと答えました。

そして、

もちろん一人では行かせない。

監視者たちが一緒に行く。

それから、

各国にスパイとして隠れている

黒魔術師たちが誰なのか言えと

要求しました。

 

クロウは、

自分に同族を売れと言っているのかと

ラティルを非難しましたが、

彼女は、

問題を起こさずに生きるつもりなら、

黒魔術師だろうが何だろうが

関係ない。

そんな者たちのことは、

言わなくても構わない。

しかし、危険な計画を

抱いている者がいるなら、

彼らが実際に罪を犯す前に

それが誰なのかを知らせるように。

事前に知らせれば、

その者たちと話をすることができる。

しかし、

彼らが問題を起こした後に捕まったら

内輪で揉み消すことはできないと

話しました。


クロウは鼻で笑い、

対抗者になってしまった

ロードに対して、

何を信じて、そうすべきなのかと

尋ねました。

 

ラティルは目でゲスターを差し、

自分を信じられなければ、

あそこにクロウの同僚がいると

答えました。

同僚を見るクロウの目に、

さらに強い不信感が募りました。

◇聞かれた?◇

その夜、ラティルは

ギルゴールの枕元に座り、

彼の髪をなでながら

クロウが吐き出した言葉を

思い出していました。

 

クロウは同族愛が強い人なので、

ラティルは、

最初からクロウが

自分の所に来たら良かったのにと

思いました。

 

ラティルの膝の上では

クリーミー

こっくりこっくり

居眠りをしていましたが、

急に目を丸くし、眠そうな声で

 

ロード、

あなたが僕に名前をつけてくれた

ロードですか?

 

と尋ねました。

 

何言ってるの? 

 

と、ラティルは、

わざと知らんぷりをしましたが、

クリーミーは、寝ぼけ眼で

ラティルにしがみつきながら、

 

正直に言ってください。

あなたですよね?

あなただと思う。

封印の位置も知っていたし、

狐が、封印の位置を知っているのは

あなただけだと言いました!

 

と訴えました。

 

ラティルは、自分ではないと

言い続けようとしましたが、

クリーミー

あまりにも確信していたので、

その通りだと、

仕方なく答えました。

そして、クリーミーに、

秘密を守らなければならないと

念を押しました。

 

クリーミーは、

 

もちろんです!

 

と答えると、すぐに顔を輝かせ、

ラティルの膝の上で

コロコロ転がりながら、ラティルは

先代ロードの身体に

自由に行き来できるのかと

尋ねました。

 

ラティルは、

自由にはできない。たまにと

返事をしている途中、

ギルゴールと目が合って

心臓がドキドキしました。

意識のなかったギルゴールが

目を開けてラティルを見ていました。

ラティルは、ギルゴールに

話を聞かれてしまったかと

心配になりました。

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久しぶりに見ることができた

側室たちのラティル争奪戦に

ほっこりしました。

当人たちは、

ラティルを独り占めにしたくて

必死なのでしょうけれど、

アニャドミスとの長くて

辛い戦いが終わった後の

ラティルと側室たちの

平和なひと時を感じることが

できました。

 

大神官が、足を踏み鳴らし

牛のように突進する姿を

想像して笑ってしまいました。

大神官は人々から崇められ

尊敬される存在なのに、

なぜかラティルの前では

3枚目になってしまうのが

気の毒です。

サーナット卿は、自分で

側室になるのを断ったのだから

寂しい思いをしても

同情はしません。

 

仲間と馴染めなくて、

一人ぼっちだったクリーミー

「見つけた!」と声をかけ、

名前まで付けてくれた

ロードのことを、クリーミー

大好きだったのですね。

そのロードがラティルだと分かって

喜ぶクリーミーが可愛いです。

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