自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち ネタバレ 先読み 原作268話 どうするべきか悩むアイニとクラインの運命

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268話 ヒュアツィンテが昏睡状態にあるカリセンの様子は・・

◇混沌としているカリセン◇

アイニ皇后が、普段から

国務に多く関与していたならともかく

皇后は、ほとんど国政に

関わらなかったと、

ヒュアツィンテの侍従が

ひそひそ話すと、

宰相は、かすかに頷きました。

 

あまりにも見え透いている。

皇帝が目覚めるまで、

皇后が皇帝代理を務めると、

本人が言っているそうだけれど、

と侍従が言うと、

宰相は、力なく

「そうですね。」と答えたので

侍従はため息をつきました。

 

侍従は、クライン皇子が

本当に犯人なのかと尋ねました。

宰相は、首を振り、

自分はそう思わない。

こんなことをするのは

ダガ公爵だと思う。

けれども、

問題のスープを運んだ下女が、

ゾンビに変わってしまい、

アイニ皇后の所へ行ってしまったので

あちらも被害者の立場に

なってしまったと答えました。

 

ヒュアツィンテは即位した後、

ダガ公爵を追い出すための

準備をしていましたが、

彼が意識を失ってしまうと、

皇帝派の人々の発言権が

あっという間に弱くなり、

一方、徐々に押し出されていた

ダガ公爵一派は、

とても浮かれていました。

 

カリセン人の中で

アイニ皇后だけが対抗者の剣を抜き、

ダガ公爵一派を遠ざけていた皇帝が

死ぬことなく、倒れると、

彼らは天下を取ったかのように

活気づきました。

 

けれども、ダガ公爵は

安心できませんでした。

彼の側近であるミシャル侯爵は、

事が上手く運んでいるのに、

なぜ、浮かない顔をしているのかと

ダガ公爵に尋ねました。

彼は逆にミシャル侯爵に、

事が上手く運んでいると思うのかと

尋ねました。

 

ミシャル侯爵は、

譲位の話を出すには皇帝は若すぎる。

まだ、死んだわけではない。

皇帝の側近たちは、

手綱が切れた状態。

クライン皇子が、

彼らを集結させようとしても

勢力が違うし、人望もない。

一方、アイニ皇后は、

国民の信頼を得ていると答えた後、

何が問題なのかと尋ねました。

 

ダガ公爵は「クライン皇子」と

答えました。

しかし、ミシャル侯爵は

プッと吹き出すと

あの暴れん坊皇子は監獄にいるし

他の国の側室なので、

臨時で皇帝の役割を

果たすこともできないと言いました。

しかし、ダガ公爵は、

普通はできないけれど、

無理をしてでも、

彼を推そうとしている者がいると

話しました。

ミシャル侯爵は当惑した顔で、

正気なのかと尋ねました。

 

ダガ公爵は、

事態が深刻なので、

自分たちがクラインを

監獄に入れたように、

慌ただしく推し進めていると

返事をしました。

そして、クラインは

自分の意見を持たないので、

本当の皇帝になることは

期待できないけれど、

操り人形の役割を

うまく果たすことができる。

権力を持たせれば、

いっそう暴れん坊になるけれど、

そのくらいは

大目に見るということなのだろう。

または、

クライン皇子を名ばかりの皇帝にして

外国へ送った後、国務は

皇帝の側近たちが行うかもしれないと

言いました。

 

ミシャル侯爵はイライラしながら

ソファーの周りをグルグル回ると、

それでは、どうするのか。

クライン皇子を

監獄に閉じ込めたけれど、

それ以上、何もできない。

皇帝の側近たちが、

偽のアリバイを作って、

クライン皇子を

監獄から出すかもしれないと

心配しました。

 

すると、ダガ公爵は、

皇帝一派の誰かを突いて、

クライン皇子を脱獄させ、殺す。

怪しい人物が脱獄したので、

殺したけれど、

誰かと思ったら、

クライン皇子だったと言えばいいと

話しました。

◇悩むアイニ◇

ヒュアツィンテの眠っている

部屋への出入りは、

徹底的に統制されていましたが、

アイニだけは、制止されることなく

中へ入ることができました。

普通の皇后であれば、

危険だと言って、止めるけれど、

アイニは、人々の前で、

自ら対抗者であることを証明したので

彼女には神秘的な力があり、

闇の存在を相手にする時に、

その力が発揮されると

信じられていたからでした。

 

アイニは、

眠っているヒュアツィンテの前に行くと

しばらく、何も言わずに、

彼の顔を見下ろしました。

彼の顔は青白いけれど、

表情は穏やかでした。

 

アイニは、

 

私が憎いですか?

 

と呟きました。

彼女の目から涙がこぼれました。

 

なぜ、私と結婚したのですか?

 

アイニは、

眠っているヒュアツィンテの隣に座り

両手に顔を埋めて泣きました。

 

アイニは、自分が乗り出し、

クライン皇子を監獄に閉じ込めたのは

尚早だと言って、

彼を出すべきだということは、

分かりました。

しかし、本当に事がこじれて、

疑いの矛先が父親に向くことを

恐れていました。

 

アイニは、

弟がゾンビの血液で遊んだという

父親の話を信じませんでした。

父親が、そんな危ない物を、

弟の手の届く所に

置くはずがないからでした。

けれども、その話の奥底には、

弟が誤って血液を失くしたのではなく

父親が故意に

血液を失くしたという事実が

潜んでいました。

ダガ公爵は、

アイニに秘密のヒントを与えながら

彼女に選択を迫りました。

クライン皇子を助けることで、

事が拗れ、

こちらがミスをしたことが

明るみに出れば、

自分と父親だけでなく、

罪のない家族も

死ぬことになるのだと。

 

アイニは、

再び、自分が憎いかと

ヒュアツィンテに尋ね、

彼の布団に頭を擦りつけて

泣きました。

 

アイニは、

自分が憎い。

何から手を出したらいいか

分からない。

対抗者が何なのかも分からない。

剣を抜いたこと以外、

何ができるかも分からないと

言いましたが、

実は、彼女は、

対抗者の役割を果たすために、

何をすべきか知っていました。

けれども、ヘウンの首を切って、

木の上に掛けたギルゴールと

手を握ることが、正しい事だとは

到底、思えませんでした。

◇忘れられたギルゴール◇

タリウムへ戻ってから数日後、

ラティルは、

ギルゴールのことを思い出しました。

彼には、どこへ行くとも話さずに

出かけてしまいましたが、

何だか静かすぎるような気がしました。

 

ラティルが、

素早く動かしていた手を止めたので

侍従長が彼女を呼びました。

ラティルは、

少し思いついたことがあると言うと

侍従長は、

ヒュアツィンテ皇帝は大丈夫だろうと

言いました。

ラティルは固い表情で頷きました。

 

ダガ公爵の頭がおかしくなければ、

あの時のように、

無礼な提案を出すこともなく、

治療を拒否することも

ありませんでした。

けれども、ラティルは、

ヒュアツィンテを救うまで、

ダガ公爵の無礼な提案を

受け流すつもりでした。

 

2時間後、

案件を仕上げたラティルは立ち上がり

上着を羽織りました。

侍従長は、ラティルに

ハーレムに行くのかと尋ねた後、

ラナムンが、

対抗者の剣を抜いたことで

貴族が大騒ぎしていると話しました。

ラティルは、

月楼の王子の所へ行くと

告げました。

◇ギルゴールの行方◇

ラティルが訪ねたのは、

当然、月楼の王子ではなく、

ギルゴールでした。

何も言ってこないところを見ると

おとなしくしているようですが、

どこへ飛んで行くか分からない

吸血鬼なので、

静かすぎるのも気になりました。

もしかしたら、

爆発寸前かもしれませんでした。

 

ところが、ギルゴールの姿が

見えなかったので、

ラティルは、彼の行方を

月楼の王子に尋ねました。

すると、彼はイライラしながら、

なぜ、自分に彼を探させるのかと

文句を言いました。

 

ラティルは、

月楼の王子のように、

気難しい人が好き。

彼が険悪な言葉を発するほど、

自分のそばに置いて

おとなしくなるまで

いじめたくなると言いました。

 

月楼の王子は、

少し従順そうな声で、

ギルゴールは

行く所があると言って、

数週間前に出かけたけれど

それ以降のことは知らないと

答えました。

 

ラティルは、彼の肩を叩くと、

素直になれば、少し興味が失せる。

これからも、このように

自分の興味を失くしてくれれば、

早く消えろと言って、

月楼に追い返すことができると

言いました。

王子は、「はい」と返事をしました。

 

ラティルは笑いながら、

背を向けましたが、

すぐに笑顔が消えました。

数週間前なら、

自分がカリセンへ出発した時から、

ギルゴールは出かけていました。

あの狂った吸血鬼は大丈夫だろうか。

変な所で、

目を回しているのではないかと、

心配になりました。

◇皇帝のおもちゃ◇

私は好みがうるさい方だ。

坊っちゃん

 

いつ頃、ここから出られるかと

考えながら座り込んでいたクラインは

後ろから声がしたので、

驚いて振り返りました。

白い髪に青白い肌、赤い瞳の男が

真っ白な制服を着て立っていました。

 

見知らぬ相手に、クラインは

「誰だ!」と叫ぶと、

アクシアンとバニルが、

相次いで、どうしたのかと

叫びました。

白髪の男は、指を口の前に当てて

静かにしろと合図を送りました。

そして、

 

これでは、助けてあげられない、

坊っちゃん

 

と言うと、

アクシアンとバニルは

静かになりました。

誰かは分からないけれど、

クラインを助けに来てくれたと

思っているようでした。

一方、クラインは、

壁と鉄格子で囲まれた監獄なのに、

突然、背後に現れた人を

警戒しない訳にはいかず、

男を睨みつけました。

 

クラインは、

彼は何者で、なぜここにいるのかと

尋ねました。

男は、肩をすくめながら、

坊っちゃんは皇帝のおもちゃだよねと

尋ねました。

クラインは、皇帝の弟だと

叫びました。

しかし、男は、

もう一方の皇帝だと言いました。

 

ラティルのことを言っていると

気づいたクラインの表情が

強張りました。

ラティルが送って来た人なら、

こんな風に自分のことは言わないし、

ヒュアツィンテも同様でした。

 

クラインは、もう一度、

彼が何者なのか尋ねました。

クラインは、本能的に警戒心を覚え、

手で剣を探しましたが、

剣がなかったので、

拳を握って、白髪の男を睨みました。

 

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月楼の王子の存在を

すっかり忘れていました(^^;)

彼は、すでに自国へ戻っていると

思いましたが、

まだ、タリウムにいたのですね。

ラティルが帰れと言わない限り

帰ることができないので

仕方なく滞在しているのでしょうか。

ラティルも、

国家間の揉め事を起こしたくないので

おいそれと、王子を追い出すことが

できないのかもしれません。

 

ギルゴールは、

ラティルとラナムンとアイニの3人が、

対抗者の剣を抜くところを見た時から、

ずっとカリセンにいたのでしょうか。

彼は、クラインを

助けるつもりなのでしょうか。

彼の今後の行動は、

全く予測がつきません。

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