自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 562話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ 道理をわきまえている義妹のアニャ

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562話 レッサーパンダはギルゴールと青年の話を聞いてしまいました。

◇秘密を聞いてしまった◇

レッサーパンダ

足をバタバタさせ、

 

あらら、

これはどういうことですか!

どうしよう、どうしよう。

 

と慌てました。

それから、レッサーパンダ

素早く外へ出ると、結界の内側に

意識を集中させました。

先ほど見た青年の雰囲気を

覚えておいたおかげで、

レッサーパンダは彼が行った方向を

素早く知ることができました。

 

レッサーパンダは、

宮殿の地理を頭の中で思い浮かべた後、

青年が通る道を予測し、

その方向へ先回りました。

すると、予想した地点付近で

青年と議長が

まもなく出会いそうでした。

 

レッサーパンダは、

その地点から少し離れている屋根の先に

装飾品になってぶら下がり、

そこで風に揺れていると、

予想通り議長と青年が出会いました。

 

議長は青年を見るや否や、

皇帝は意識がなくて

すぐには会えないと言いました。

青年は、せめて顔だけでも

見たいと言いましたが、

議長は、

自分たちを徹底的に警戒しているので

たぶん寝室に入れないと思うと

返事をしました。

青年がフードの下で、

唇をギュッと閉じました。

 

議長は青年の顔を見ると、

表情がよくない。

ギルゴールとうまくいかなかったのかと

尋ねました。

青年は頷くと、

力なく肩を落としました。

 

さっきは、うまく話していたのに!

 

レッサーパンダは、その姿を見て

心の中で叫びました。

しかし青年は、

冷たい言葉を吐き出しておきながら

彼自身が衝撃を受けて、

後悔しているような表情でした。

 

その状態で、

しばらくぼんやりと

地面だけを見下ろしていた青年は

聞こえるか聞こえないかの声で

昔も今も、父が最優先するのは

セルだけだと思うと呟きました。

 

議長はそれを聞いて、

しばらく考え込んだ後、

もう行こうというように

正門の方へ進み始めました。

青年も、自然に

彼に付いて行きました。

 

どのくらい歩いたのか、

レッサーパンダから少し離れた所で、

青年は、

皇帝が前世を記憶しながらも、

ギルゴールを

そばに置いているということは、

すでに彼を

許したということではないかと

尋ねる声が、微かに聞こえました。

 

議長は、

皇帝が許したからといって、

あなたまで許す必要はない。

もっとも、

あなたとギルゴールの関係は、

許すとか許さないとかではなく

どっちつかずで、

宙ぶらりんな状態だと言いました。

 

レッサーパンダ

隠れている所から、

議長と青年が、完全に遠ざかると

レッサーパンダ

屋根から降りて来て

短い足を踏み鳴らしながら、

 

家族だったんだ!

 

と叫びました。

そして、新たに知った事実に

興奮したレッサーパンダは、

廊下を行ったり来たりすることを

繰り返しました。

そして、

これを誰に話せばいいのか、

誰に話しても大丈夫なのか、

見当がつきませんでした。

 

しかし、短い時間、悩んだ末、

一番仲のいい「変態」に話すことにし

急いでハーレムへ駆けつけました。

しかし、数歩も進まないうちに、

急に身体が上に持ち上がりました。

 

驚いたレッサーパンダ

手足をばたつかせながら

頭を上に上げると、無情な目で、

じっと自分を見下ろしている

ギルゴールの赤い瞳が見えました。

 

驚いたレッサーパンダは、

 

僕は何も聞いてません!

 

と叫びましたが、ギルゴールは、

ぞっとするような目をしました。

◇アニャの道理◇

ラティルは石のように固くなり

アニャをじっと見つめました。

彼女も自分だけを

じっと見つめているので

自分がドミスであることに

気づいたと思いました。

そうでなければ、あんなにじっと

見つめるはずがありませんでした。

 

その、あからさまな視線に気づいたのか

車椅子を押していた聖騎士と

隣にいた下女までも

ラティルを見つめました。

すると下女は、

ラティルの服装を見て

誰だか気づいたのか、

アニャに何か言うのが見えました。

下女が笑っているのを見ると、

あの人がお嬢さんを助けてくれたと

いうようなことを

話しているようでした。

 

ラティルは逃げるべきか、

ガーゴイルに姿を隠してくれと

頼むべきか、それとも、

先に殴った方が勝つという言葉を

遂行すべきか混乱しました。

 

ところが、どういうことなのか、

驚いたことに、

アニャはラティルに背を向けて

別の場所へ行ってしまいました。

聖騎士は、一度ラティルの方を

振り返りましたが、

アニャが何か言うと、

聖騎士は何も言わずに、

他の方向へ車椅子を押して行きました。

 

下女はラティルを横目で見つめながら

しきりに首を傾げましたが、

アニャは二度と、

ラティルの方を見ませんでした。

 

ラティルの心臓が

ガタガタと音を立てました。

自分が誰だか気づいたのに、

どうして、そのまま行くのか。

ラティルは、

アニャの行動が理解できなくて、

ぼんやりと彼女の後ろ姿を

見つめていると、クリーミー

ラティルの腕を振りながら

どうしたのかと尋ねました。

 

ラティルは、

何でもないと答えると、

すぐに別の場所へ移動しました。

なぜ、アニャが行ってしまったのか

分からないけれど、これで

面倒なことにならなくて済むと

思いました。

 

そしてラティルが完全に遠くへ行って

アニャが見えなくなる頃、

今度はアニャがちらっと

後ろを振り向きました、

彼女にも、もうマントを羽織った人が

見えなかったので、

アニャはため息をつきました。

 

隣にいる下女は、

なぜ、あの人を無視したのか。

あのマントを着た女性が

お嬢様を助けてくれた。

マントの先に刻まれた文様が

独特だったので覚えている。

一緒にいた男は、

どこに行ったのか分からないけれどと、

先程と同じ質問を繰り返しました。

 

本当のことが言えないアニャは、

自分に気づかずに行ってしまったのに

自分が声をかけるのも変ではないかと

言い繕いました。

 

アニャがマントをかぶった女性を

無視ししたのは、

どう見ても、あの女性が

ドミスだったからでした。

あの女性がドミスなら、

なぜ自分を救ってくれたのか

全く分からないので、

アニャはとても混乱していました。

しかし、いずれにせよ、

あの女性がドミスなら、

聖騎士たちの居場所へ

彼女を呼ぶことはできませんでした。

 

アニャとドミスは

姉妹でありながら敵同士ですが、

彼女がアニャを助けた以上、

アニャも彼女を

助けなければなりませんでした。

下女やあの聖騎士から見れば、

アニャは道理を外れたのだろうけれど

ドミスに気づかないふりをして

彼女が逃げる道を作ってあげることが

アニャの道理でした。

 

アニャは、わざと話題を反らすために

なぜ、聖騎士たちは、

自分を探していたのかと尋ねました。

◇動物を愛する人

ラティルは、なぜ、アニャが、

自分に気づかないふりをしてくれたのか

分かりませんでしたが、

良いことには違いないので、

とりあえずラウサ邸の方へ

慌てて駆けつけました。

 

村の近くにいた聖騎士たちは、

ラウサ邸に行った同僚たちが

戻って来ないことを、

不思議に思い始めていたので、

彼らが聖騎士たちを邸宅へ送る前に

ランスター伯爵を見つけなければ

なりませんでした。

緊急事態にはなっていないと

思いましたが、

人のことは分かりませんでした。

 

ところが、しばらく走っていると

道から遠く離れた所から

気になる音が聞こえてきました。

ラティルは横の方へ

気配を殺して走りました。

やはり、人がいるのが見えました。

 

ラティルは茂みの後ろに身を屈めて

少しの隙間から

何が起こっているのかを眺めました。

そこにいたのは、

ランスター伯爵と聖騎士たちで、

ランスター伯爵は1人で

聖騎士たちと戦っていました。

 

ランスター伯爵は、狐の穴を使って

自分の所へ来ればいいのに、

なぜ、戦っているのか。

ラティルは、彼が

典型的な貴族のように着飾ったまま

聖騎士たちの剣を

杖で突き放すのを見て、

口をポカンと開きました。

 

あの杖は、どこから持って来たの?

ラウサ邸から持って来たの?

 

聖騎士たちの前では

黒魔術を使うのが難しいから

仕方ないと思いましたが、

黒魔術師のランスター伯爵が

杖を剣のように扱い、

聖騎士たちと対峙する姿を

ラティルは不思議に思いました。


杖がなかなか壊れないけれど、

魔術でもかけたのだろうか。

自分も彼らの中に入って、

止めるべきなのか。

それとも、ランスター伯爵が

何とか処理すると信じて

見守るべきだろうか。

それとも、他の誰かが来る音でも

出してみようかと考えましたが

なかなか結論が出ませんでした。

 

そうしているうちに、ラティルは

通りかかった一匹のウサギが、

あっという間に戦いの間に入り

自分よりもはるかに大きな人々に

踏まれそうになり、

どうすることもできず

慌てているのを発見しました。

 

ラティルは、

ウサギが聖騎士に踏まれそうになると

マントを押さえながら、

滑り込むようにその間に入り、

レッサーパンダを抱えていない手で

ウサギを捕まえました。

 

聖騎士たちは、

誰かが自分たちの間を通るのを

見ましたが、

すでに剣を振り上げた後だったので、

その剣を、

ランスター伯爵が振り上げた杖と

交えた後で、後ろに下がり

突然、割り込んだ人が誰なのかを

調べました。

聖騎士たちの目に入ったのは

フードで顔を隠して

両腕にウサギとレッサーパンダ

抱えている人でした。

 

聖騎士たちは、

しばらく戸惑いましたが、

1人が「人相と着衣!」と叫ぶと、

聖騎士たちは、素早く、ラティルを

捕まえようとしました。

 

ラティルは、

ウサギを聖騎士たちのいない方へ

素早く置くと、

ランスター伯爵に駆け寄り、

 

行きましょう!

 

と叫びました。

 

ランスター伯爵が

ラティルの手を握ると同時に、

彼らの姿はあっという間に消えました。

◇その場所を知っている◇

ランスター伯爵はラティルを離すと

急にどうしたのかと尋ねました。

ラティルは抱いていたクリーミー

ランスター伯爵に渡しました。

彼はクリーミーを抱き締めながら、

ガーゴイルか?」と尋ねました。

 

ラティルは、

クリーミーを見つけたので、

ランスター伯爵を探していたと

答えると、彼は

訳がわからないようでした。

ラティルは、自分が

ラウサ邸に残しておいたメモを

見なかったのかと尋ねました。

 

ランスター伯爵は

片腕でクリーミーを抱き、

もう片方の手で、

クリーミーの毛を撫でながら、

 

メモ?

 

と、眉をひそめて聞き返しました。 

どうやらランスター伯爵は

ラティルが残したメモを

見なかったようでした。

 

ラティルは、

あの幽霊が教えてくれなかったのかと

尋ねましたが、ランスター伯爵は

幽霊に会うことすら

できなかったようでした。

 

ラティルは、すっきりしない気分で

ランスター伯爵を見つめると

彼は笑い出しました。

そして、自分は何も見ていないけれど

ラティルは、何度も幽霊に

会っていたようだと指摘しました。

 

ラティルは、

ランスター伯爵を探し出して

メモを見せて欲しいと

幽霊に頼んだのに、

どうして、してくれなかったのか。

幽霊は、

ランスター伯爵の顔を知っていると

言っていたのにと嘆くと、

ランスター伯爵は、

聖騎士たちがずっと歩き回っていたので

幽霊は、

どこかに隠れていたのではないかと

返事をしました。


ラティルは怪物たちが

大神官を避けていたことを思い出して

頷きました。

聖騎士たちにも、

大神官と似たような力があれば、

幽霊は聖騎士たちを

避けていたかもしれない。

そして、そのせいで幽霊は

ランスター伯爵に

ラティルの言葉を伝えられなかったのも

しれないと思いました。

それに、

あの幽霊の見た目は怖かったけれど

少し抜けているように見えました。

 

ラティルは、

余計な無駄骨を折ったし、

聖騎士たちに、ランスター伯爵の

顔まで見せてしまった。

ドミスの顔は、

宮殿で問題を起こした時から

すでに指名手配書に

載っていたそうだけれどと

嘆きました。


ランスター伯爵は、

大丈夫。

どうせ捜査官が

密かに潜入して来るほど

自分は疑われていたからと言って

ラティルを慰めましたが、

しかし彼女は、かえってその言葉に

ギクッとしました。

 

今、ランスター伯爵の言った捜査官とは

ドミスが姉のように慕っていた

アニャのことを

言っているのではないかと、

思ったからでした。

しかし、ラティルは

大っぴらに尋ねることもできず、

ぐずぐずしているうちに、

怖くなりました。

また、クリーミーランスター伯爵が

会っても大丈夫なのか。

過去が変わってしまうのではないかと

心配になりました。


ランスター伯爵がゲスターに

全ての情報を伝えなかったことは

知っているけれど、

クリーミーも狐の仮面について

知らなかったようでした。

もし、今2人が会ってしまったら

どうなるのかと、ラティルは、

しばらく、ぼんやりと考えていましたが

クリーミーが見たのは

ランスター伯爵であって、

狐の仮面ではないということを

思い出すと、

ようやく安心することができました。

 

そして、ラティルは、

とにかく、

ガーゴイルを見つけられたので

良かったと、

努めて肯定的に考えました。

あとは、地下牢を

手に入れるだけでした。

ラティルは、地下牢は、

どこで手に入れることができるのかと

尋ねました。

 

ラティルはクリーミーを意識して

未来という話は抜きにして、

高い絶壁とその下に広がる平地など、

地下牢の外観について話しました。

 

ラティルの話を聞いた

ランスター伯爵は、

それだけでは、

よくわからないと答えました。

彼は、特に思い浮かぶ所が

ないようでした。

ラティルも、

この程度の情報だけで、

位置を把握できるとは

思わなかったので、

がっかりする代わりに頷きました。

ところが、その時、

 

分かる気がします!

 

と、ランスター伯爵の頭に

ぶら下がっていたクリーミーが、

髪をかじって吐き出しながら

叫びました。

意外な答えに、ラティルは驚いて

知っているのかと尋ねると、

クリーミーは、

新たな引っ越し先を決めるために

いくつか候補地を見たけれど、

その中の一ヶ所が、

それに似たような地形だったと

偉そうに答えました。

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ウサギのことなんて

放って置けばよいのに、

ウサギを見た途端、

ウサギを助けることしか

考えられず、

自分の危険を顧みることなく

戦っている中へ

飛び込んでしまったラティル。

義妹のアニャを助けた時も

そうですが、ラティルは

困っている人や弱い人を見ると

助けずにはいられない

性格なのだと思います。

それが災いになるかと思いきや、

今回のようにランスター伯爵と

うまく逃げることに成功したり、

昔は、まだ性格が良かった

義妹のアニャが見逃してくれたりと

良いことをするラティルに

天が味方してくれているように

思います。

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