自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 565話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ 消えないラティルへの疑念

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565話 ラティルはギルゴールの行方について尋ねました。

◇堂々巡りの話し合い◇

メラディムは、

先程から、話したくて

ムズムズしていたけれど、

最近のギルゴールは、

さらに自分勝手に振舞うようになった。

ロードが大怪我をしたのに、

きちんと看護もしなかったと

悪意を込めて告げ口しました。

そして、ラティルが

ギルゴールの悪口を言ってくれることを

期待するような顔で見ましたが、

彼女はそれを聞いて、

ギルゴールのことが心配になりました。

 

ラティルは、ギルゴールの体調が

かなり悪いのではないかと

尋ねました。

メラディムは、

彼は少しも怪我をしていないので

具合が悪いがわけがないと

反論しましたが、ラティルは、

自分が倒れる前、

アニャドミスと戦っていた時から、

ギルゴールの状態が良くなかったと

言いました。

 

するとタッシールは、

アニャドミスが使っていた剣に

触れてから、

ギルゴールがおかしくなったと

聞いていると言うと、ラティルは

「そうです!」と叫びました。

そして、自分がその剣を

最後に使ったことを思い出すと、

ラナムンに、

その剣がどうなったのか

知っているかと尋ねました。

 

すると、今回もタッシールが、

その剣はギルゴールが持って行ったと

答えました。

ラティルは、その理由を尋ねましたが

タッシールは肩をすくめて、

分からないけれど、

自然に剣に

気を遣っていたと答えました。


ラティルは、

ギルゴールの今の精神状態は

どうなのか。会話はできるのか。

最初に調子がおかしくなった時、

自分のことに全く気づかなかったと

言うと、今度はカルレインが、

ギルゴールと話した時のことを

思い出しながら、

今は、それほどではない。

数日前には、ご主人様の覚醒について

自分と話もしたと答えました。

ラティルは、

それは良かったと呟きましたが

本当に良かったのかどうか

確信が持てませんでした。

 

その時、ラティルは、

安堵する側室たちの間で、

特に目をコロコロ動かしている

レッサーパンダを発見しました。

何か言いたいことがあるのに

言えなくて苦しんでいる顔でした。

ラティルは、

レッサーパンダのことを

ランブリーと呼びながら、

どうしたのかと尋ねました。

 

レッサーパンダ

すぐに首を横に振り、

自分は何も知らないと、

言い逃れをする時の典型的なセリフを

口にしたので、

ラティルは目を細めました。

 

彼女はランブリーに

何か言いたいことがありそうだと

言おうとしましたが、その前に

レッサーパンダが、

なぜ、自分の名前が分かったのかと

尋ねました。

その言葉にゲスターは眉をひそめて

ラティルを見たので、

その視線を察知した彼女は、

すぐに話題を変え、

ヒュアツィンテを

連れ戻すことができたのかと

尋ねました。

ラティルは、

良い知らせを聞くことができると

期待していましたが、

意外にも、皆、

さらに辛そうな顔をしました。

 

ラティルは、

あんなに苦労したのに

連れ戻せなかったのかと

慌てて尋ねました。

大神官は陰鬱な声で、

そもそも、アニャドミスが教えた場所に

いなかった。

最初から彼女は

嘘をついていたと答えました。

ラティルは、毒のことも

嘘だったのかと尋ねると、

大神官は、

毒はあった。

その部分は本当だったと答えました。

 

ラティルは、

アニャドミスの天職は

まさにロードだと思いました。

彼女は、アニャドミスが

卑劣なことをしたことに

腹を立てました。

 

ラティルは心が重くなり、

口を閉じて

しばらく黙っていました。

アニャドミスに勝てるだろうと

期待していた気持ちが、

再び、モヤモヤして来ました。

 

カルレインは、

今のところ、アニャドミスは

ヒュアツィンテ皇帝に

危害を加える気はないだろうから

心配しないように。

救出期限を決めておいた場所に、

最初から置いていなかったということは

ご主人様が間に合わなくても、

ヒュアツィンテ皇帝が死なないように

しておいたのだと思うと慰めました。

 

ラティルは、それを聞きながら

頷きましたが、

だからといって、

心は軽くなりませんでした。

 

側室たちは、

目を覚ましたばかりの皇帝が落ち込むと

互いに横目で見つめ合って、

別の話題を持ち出すよう

無言で促し合いました。

 

幸いにも、

誰も期待していなかったメラディムが

数日前に議長が訪れたと言いました。

他の人たちは

安堵のため息をつきました。

ラティルは「議長?」と聞き返すと、

メラディムは、議長が話した

曖昧な言葉を伝えました。

 

ラティルは、

フナの記憶力を持つメラディムが

あまりにも完璧に議長の言葉を伝えると

それが本当なのかどうか

疑いましたが、その表情に気づいた

メラディムは、気分を害した様子で、

ティトウが、せっせと聞いて、

ずっと反芻していたから確かだと

主張しました。

 

ラティルは

深刻な表情を浮かべながら、

議長の言葉を

信じてもいいかどうか悩んでいたと

言い逃れをした後、

メラディムはどう思うかと尋ねました。

 

彼は首を横に振ると、

期待していた話ではなかったので

そんなに具体的には

考えていなかったと、

率直に答えました。

 

自然に、ラティルは

最も明晰なタッシールを

見つめました。

彼はなぜか普段より

少し静かにしていましたが、

ラティルの視線を受けると、

確かなのは、議長が自分たちを

助けることはないということ。

とにかく、自分たちは

自分たちの仕事を

進めなければならないし、

引き続き、議長を警戒すればいいと

微笑みながら答えました。

ラティルは、同感しました。

 

ラティルは、

タッシールの腕を2回叩くと、

自分が500年前に行って、

ドミスの身体に

弱点を作ってきたという話を

しようかどうか迷いました。

しかし、カルレインの

心配に満ちた視線を見るや否や

ラティルは、

どうしてもその話ができなかったので

自分も、

ただ気を失っていたわけではない。

気を失っている間に

アニャドミスの弱点を一つ作り出したと

適当に言い張りました。

その言葉をサーナット卿は訝しみ、

ラティルが

気を失っていたことを指摘しました。

 

ラティルは、

長く説明すれば

頭のいい側室やクリーミー

気付くのではないかと思い、

突然湧き出た知恵のようなものだと

誤魔化しました。

そして、以前、自分たちが

クラインを救出した地下牢に、

アニャドミスの弱点があるので、

そこで何かある物を見つけて抜いて、

アニャドミスの右側の頭の

この辺りを攻撃すればいいと

回りくどい言い方をしましたが、

クリーミーは、これだけでも

目を丸くして、

ラティルをじっと見つめました。

 

彼女は、わざとクリーミー

目を合わせずに、

ヒュアツィンテの居場所は、

アニャドミスを始末したら、

あの黒魔術師から

聞き出せると思うと言うと、

ラナムンは眉を顰めながら、

自分たちは、

アニャドミスの居場所を知らないと

言いました。

メラディムは、

議長は知っているはずだと

言いました。

ゲスターは、ため息をつきながら、

しかし議長は、

教えてくれないだろうし、

自分たちは議長の居場所も

知らないと言いました。

 

ラティルは、

堂々巡りの会話を

ぼんやりと聞いていましたが、

手を叩くと、

一応よく探してみようと提案しました。

◇腑に落ちない◇

アイニの侍女は、部屋に入りながら

ラトラシル皇帝が目覚めたと叫ぶと

アイニは刺繍をやめて

立ち上がりました。

アイニはラティルが倒れた後、

相次いで起こった全てのことが

自分のせいだと思い、

まともに散歩すらできずに

過ごしていました。

ところが、ついに、

そのラトラシル皇帝が目覚めました。

 

アイニは、本当なのかと尋ねると、

侍女は、

先程、先皇后と側室たちが皇帝に会い

今は宰相と側近の大臣たちが

会いに行っているようだと答えました。

 

アイニは、本当に良かったと呟くと

安堵して

ソファーにもたれかかって座り、

一緒に刺繍をしていた他の侍女も

安堵して隣の椅子に座りました。


侍女は、

本当に良かった。

もし、このままラトラシル皇帝が

死んでしまっていたら、

アイニだけでなく、

タリウムとカリセンの間も

こじれていたに違いないと言いました。

その言葉にアイニは頷きました。

 

しかし、アイニは

侍女が持って来てくれたコーヒーを

飲みながらじっくり考えているうちに

安堵の気持ちとは裏腹に、

すぐに疑問が湧いて来て

表情が暗くなりました。

その様子に気づいた侍女は

不思議に思い、アイニに

どうしたのかと尋ねました。

 

アイニは、

以前は心配で、こんなことは

考えられなかったけれど、

改めて考えてみると、

同じ対抗者なのに、

自分はすべてのことから

排斥されているような気がすると答え、

コーヒーカップを置くと、

眉をひそめました。

 

続けてアイニは、

今回のことで、自分が

このように気を揉んだ理由は、

皆が命がけで頑張っていたのに、

自分一人だけ安全な場所にいたから。

彼らと一緒に行動していれば、

たとえ敵が望んでいたのが

自分であっても、

これほど気詰まりな思いは

しなかったはず。

自分もラナムンと同じ対抗者なのに

なぜ、皇帝は自分を置いていくのか

理解できないと打ち明けました。

 

侍女たちは、

ここ数週間、

まともに眠ることもできなかった

アイニが、

再び気分が悪くなるのを恐れて、

アイニはカリセンの皇后なので

それが不都合なのではないか。

アイニを一緒に連れて行って

怪我でもしたら困ると

思っていたのではないかと

口々に慰めの言葉を発しました。

しかしアイニは額に手を触れると

首を横に振り、

自分1人だけでなく、

皇帝が一緒に戦うのに

カリセンの顔色をうかがって

自分だけ排斥するはずがない。

自分は十分強くないけれど、

いないよりはましだ。

自分だけ排斥する理由が

何なのかわからないと呟きました。


アイニは、顔色ばかり窺っていた

1か月前のことを思い出して

目を閉じました。

皆が苦労している間、

敵が狙っている対象である彼女が

1人で安全な場所で

平和に過ごしていると皮肉る人がいて、

悔しい思いをしました。

 

結果的に見れば、

彼女が一人で苦労しなかったのは

事実でしたが、そこに、

彼女の意志はありませんでした。

それにもかかわらず、

皇帝が彼女を守るために

宮殿を去った後、アイニは、

皇帝を危機に陥れた元凶扱いされ、

人々の機嫌を

窺わなければなりませんでした。

自分が望んで残ったのであれば、

それほど悔しくなかったはずでしたが

そんな中、皇帝が負傷して

意識まで失って運ばれて来ると、

完全にアイニは、

針の筵に座ったようなものでした。

 

そして、アイニは、

以前、自分とロードが骸骨の中にいて

ラトラシル皇帝が

自分の命を奪うかどうか

悩んでいたことを思い出しました。

アイニは、そのことについて

皇帝に尋ねましたが、

彼女は正確なことを教えてくれずに

適当に言い繕っただけでした。


次にアイニは、

ロードと一緒にいたアニャが、

盟約がどうとかこうとか

話してくれたことを思い出しました。

そして今回、ロードが、

3人の対抗者の中で

最も邪魔にならない自分を

あえて選んで要求したことを

思い出しました。

アイニは、骸骨の中に、

自分とロードが一緒にいたことが

そのことと

関連しているのではないか。

もしかして、自分がロードと

戦ってはいけない理由が

あるのではないか。

それで、皇帝は、あえて自分を

置いて行くのではないかと

考えました。


アイニは物思いに耽っても、

頭がよく回らないので、

口を漱いだり、

外を散歩したりしました。

 

数週間、人目をはばかり、

ほとんど室内で暮らしていたので、

久しぶりに嗅ぐ春の芝生の香りが

とても心地よく感じました。

そして、アイニは、

遠く離れた客用宮殿で、

皇帝の侍女が、捜査官のアニャに

ある物を渡しているのを見ました。

会話は聞こえませんでしたが、

アニャが心配そうな顔をしているのを

見ると、皇帝が大丈夫なのか

聞いているようでした。

 

その姿を見ていたアニャは、ふと、

対抗者3人にロードが1人ではなく、

対抗者2人に

ロードが2人ではないのか。

そして、自分とドミスの間に

何か関係があるかもしれないと

思いました。

 

その瞬間、アイニは、

ぼんやりと湯気で曇った鏡越しに

かすかに、真実のシルエットを

見たような気がしました。

 

皇帝がロードであり、

自分とドミスの間に

何かがあると考えれば、

すべてのことが腑に落ちるけれど、

その何かが何なのか、

どんな理由があって、

ドミスが自分を望み、皇帝は自分を

安全な場所に置こうとするのか。

 

アイニは、

捜査官のアニャがいた所を離れ、

1人でベンチに座ると、

物思いに耽りました。

捜査官のアニャを探していた

グリフィンが、

その姿を高い所から見下ろすと、

ラティルの元へ飛んで行きました

◇結界の内側で◇

その日の夕方、

皇帝が意識を取り戻したので、

お祝いの意味を込めて、

贈り物を送らなければと

悩んでいるアイニの元へ、

意外にも皇帝の秘書が訪ねて来ました。

 

秘書は、

今回のことで、ラティルが

しばらくアイニと

話したがっていると伝え、

来てくれるかと尋ねました。

アイニは「はい」と答えると、

訝しく思いながら付いて行きました。

 

しかし、実際に

彼女が連れて行かれた場所に

皇帝はおらず、

執務室の中はがらんとしていました。

アイニを案内した秘書も驚き、

部屋の中を見回しました。

彼は、机の上のインクの蓋が

閉まっていないのを見て、

少し、どこかへ出かけたようなので

中で待っていて欲しいと伝えました。

秘書が扉を半分ほど閉めて出て行くと

アイニは机の前に立って

皇帝が来るのを待ちました。

インクの香りと

紙の匂いを嗅いでいるうちに

疑問が消え、

気持ちが楽になりました。

 

その状態で、

どれくらい待っていたのか。

いくら待っていても、

皇帝は戻って来なくて、

机の方から、かすかに

ガタンと音がしただけでした。

 

アイニは驚いて机を見ましたが

周りに誰もいないことを

再度、確認すると、ふと、

昼間ずっと考えていたことが

思い浮かびました。

 

しばらく考え込んでいたアイニは、

周りを見回すと、

慎重に机に近づき、

引き出しを開けてみました。

機密書類がここにあるのなら、

秘書が1人で

出て行ったはずがないので、

見てはいけない物は

ここにはないだろうと思いました。

 

しかし、アイニは、

皇帝が対抗者ではなくロードであれば

何か関連のある痕跡が

あるのではないかと考えました。

そして、アイニは引き出しの中に

クルクル丸めてある手紙を見つけて

取り出し、それを開きました。

手紙を見た途端、

彼女は目を見開きました。

 

この前、言えなかったことを

すべて話しましょう。

私と取引をしましょう。

アイニ皇后を私に渡してください。

そうすれば、

無意味な戦闘も犠牲もありません。

私も面倒な悪党の役割をしながら

過ごす気はありません。

 

しわくちゃになった紙の上の

くねくねした字を誰が書いたのかは

書かれていませんでしたが、

アイニは手紙を書いた人が誰なのか

すぐに気づくことができました

 

ロードがラトラシル皇帝に

私を引き渡すように言ったの?

 

その驚いた表情を、

ラティルはガーゴイルの結界の

内側に隠れて見守りました。

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ラティルがランブリーと

呼ぶのを聞いて、ゲスターが

眉をひそめたということは、

今、表面に出ているのは

本物のゲスター?

もしも、

ランスター伯爵が出ていれば

ニヤケそうな気がします。

 

アイニのラティルへの疑いを

全て晴らすことはできなくても、

少なくともラティルが、

なぜアイニを連れて行かなかったか

その理由が分かれば、

ラティルがロードであるという疑いから

アイニが少し目を逸らすことが

できるかもしれません。

 

ラティルが引き出しに入れていた

手紙は本物でしょうけれど、

その手紙が偽物ではないか、

罠ではないかと

少しも疑わないアイニは

多少なりとも、

お嬢さん育ちの純粋なところが

残っているように思います。

 

shaoron-myanmyan様

いつもコメントを

ありがとうございます。

578話に、クリーミー

同族と馴染むことができなくて

1人で離れて暮らしていたという

描写が出て来ますので、

クリーミーは、

他のガーゴイルのように

気難しくて扱いにくくなかったのだと

思います。

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