自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 679話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ ラティルを好きになった理由

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679話 ギルゴールとシピサがアリタルとラティルのことで言い争いをしています。

◇もっと仲が悪くなった◇

窓をけたたましく叩く音がしました。

本を読んでいたラティルは

そちらへ顔を向けると、

グリフィンが窓枠に立っていました。

聞こえて来た音は、彼の嘴と尻尾が

ガラスにぶつかる音でした

 

グリフィン?

 

ラティルは窓を開けましたが、

グリフィンは

部屋の中へ入ってくることもなく

両翼を広げて、

 

ロード、ロード、

大変なことになりました。

 

と叫びました。

ラティルが、

どうしたのかと尋ねると、

グリフィンは、

ギルゴールと彼の息子が

喧嘩していると答えました。

ラティルは、

二人が喧嘩しているなんて

どういうことかと尋ねました。

それから、グリフィンの声が

とても大きいので、

ラティルはグリフィンを

部屋の中に引っ張り

窓を閉めました。

 

グリフィンは、ライオンの尻尾で

ラティルの顔をパタパタ叩きながら

自分も分からない。

ギルゴールの吸血鬼の侍従が、

一人で何かを

楽しそうに見ていたので、

何かと思って一緒に見ていたら、

二人が言い争っていたと

答えました。

 

グリフィンは話しながら

自分の顔をラティルの頬に

こすりつけていました。

ラティルは、

何て言っていたのかと尋ねました。

 

グリフィンは、

皇帝は自分の母だけれど

母ではない。

自分は、父が皇帝を

母のように扱うのは嫌だと

ギルゴールの息子は言っていたと

答えました。

 

ラティルは、

ギルゴールは何と言っていたのかと

尋ねました。

グリフィンは、

ラティルが母だと認めるか認めないか

どちらか一つを選ばないと

紛らわしいと

ギルゴールは言っていたと

答えました。

 

ラティルは、

グリフィンの小さな頭に

そっと触れましたが、

口の中がすっきりしませんでした。

グリフィンは

大げさに言ったかもしれないけれど

ラティルもシピサの本音を

きちんと聞きました。

シピサがその点について

悩んでいるのは明らかでした。

 

グリフィンはラティルに、

自分が皇帝の味方であることを

知っていますよね。

自分は皇帝がどんな姿で現れても

皇帝の味方だと言いました。

ラティルは、

グリフィンが一番素敵だと褒めました。

 

その言葉に

気分が良くなったグリフィンは、

思いっきり首を突き出して

歌を歌いました。

ラティルはぶすっとして

肘掛け椅子に座りました。

二人を仲直りさせたかったのに、

もっと仲が

悪くなったのではないかと

思いました。

◇ゲスターへの疑い◇

ラティルはぼんやりと座って

しきりに書類を探した後、

ちらりと後ろを振り返りました。

サーナット卿は、

作り付けの彫像のように

じっと立っていました。

ハエが飛んで来ても、

びくともしないようでした。

しかし、ラティルがじっと見つめると

結局、サーナット卿も

ラティルの方へ顔を向けて

どうしたのかと尋ねました。

 

ラティルは、

哀れなノロジカのように

サーナット卿を見上げながら、

少し慰めてくれないかと頼みました。

 

ラティルが元気がない時は、

いつもサーナット卿が一番近い所で

声をかけてくれました。

普段、彼は、冗談を言ったり、

いたずらをすることで、

ラティルの気持ちを解してくれました。

時々、対戦しようと言って、

ラティルが夢中で

剣を振り回すようにもしてくれました。

ラティルは今、

サーナット卿のそのような配慮が

切実でした。

親子間の関係に

前世と転生問題が絡んでくると、

あまりにも複雑で曖昧で、

一体どう処理すればいいのか

見当もつかないからでした。

 

しかし、サーナット卿は

何も答えませんでした。

彼は、嫌みたいだと

ラティルは思いました。

ゲスターの気持ちは

すぐに戻って来たのに、

なぜ、サーナット卿は

それができなかったのか。

ラティルはブスッとして

首を傾げました。

 

長い首が下がったのを見て

サーナット卿は、

自分でも知らないうちに

手を上に上げました。

手がラティルの肩に届きそうでしたが

結局、下に下げました。

 

サーナット卿は愛が消えたのであって

記憶が消えたわけでは

ありませんでした。

ラティルを愛していた時、

彼は、自分がどんなに辛かったかを

思い出しました。

彼は、再びそこに足を

浸したくはありませんでした。

 

サーナット卿は、

自分の考えに没頭していたため

ラティルが頭を傾けていることに

気づきませんでした。

 

ラティルは、

あの怪物を退治すれば、

サーナット卿が愛を失ってしまうことを

本当にゲスターは知らなかったのか。

ラティルが知っている

ウサギみたいなゲスターなら

当然知らなかっただろうけれど、

彼女はゲスターが、

ウサギのゲスターだけではないことを

知りました。

ウサギのゲスターの後ろには

おとなしい性格ではない

狐の仮面がいました。

 

怪物の名前も知っていて、

主に、どこに出没するのかも

知っているゲスターが、

怪物を退治した時に起こることだけを

知らなかったなんて、

少し疑わしいと思いました。

◇八つ当たり◇

サナットは業務を終えるまで、

先にラティルに

話しかけませんでした。

彼女も最初は仕事をしながら、

チラチラ後ろを振り返りましたが、

後には完全に止めてしまいました。

未練がましく執着しても、自分が

みっともないだけだからでした。

 

ラティルは仕事を終えるや否や

立ち上がり、サーナット卿に、

側室たちに会いに行くと告げると、

彼は「はい」と淡々と答えました。

 

ラティルは、

自分が情けなくなって、

心の中で自分に罵声を浴びせました。

意図していなかったけれど、

サーナット卿の嫉妬心を

刺激しようとしたような

言葉だったからでした。

侍従長も似たようなことを考えたのか、

顔を真っ赤にして、

忙しく書類を取りまとめていました。

 

ラティルは自責しながらも、

なぜサーナット卿は

家に帰って寝るのかと

しつこく尋ねました。

彼は、訓練するつもりだと、

ラティルの気持ちも知らずに

落ち着いて即答しました。


ラティルは彼の断固たる口元を

睨みつけると、引き出しから

書類一束を取り出しました。

それは何かと尋ねるサーナット卿に

ラティルは、

これは、近衛騎士団の予算に関する

書類だけれど、考えてみたら

団長であるサーナット卿も

見ておく必要がある。

一通り目を通した後で、

予算案をこのままでもいいのか、

減らす項目はないのか、

増やす項目はないのか、

昨年は、予算案通りに、

うまく資金が運用されたのか

全て作成して持って来るよう

指示しました。

 

侍従たちは曖昧な表情で

ラティルをのぞき込みました。

退勤する部下に対して、

あまりにも酷い仕打ちだと

思っていることに、

ラティルは気付きました。

 

しかし、彼女はそれに興奮し、

今日中に全て報告しろと、

さらに酷いことを言って、

急いで逃げ出しました。

◇恋した理由◇

皇帝が出て行くと、

サーナット卿は、書類を両手に抱えて

近衛騎士団の執務室に入りました。

事務を担当している団員たちは

戸惑った顔で

サーナット卿を見つめました。 

 

団員の一人が、サーナット卿に

それは何かと尋ねると、

皇帝に確認するように言われたと

答えました。

団員は、すでにサーナット卿の

退勤する時間ではないかと

指摘しましたが、彼は、

 

そうですね。

 

と返事をしました。

 

団員たちは同時に、

憂鬱そうな表情になりました。

退勤しようとする人に、

一瞬にして、あれだけの仕事を

押し付けるなんて、皇帝の命令は、

あまりにも非情だと思いました。

 

サーナット卿が団長室の中に入り、

扉が閉まるのを見ると、団員たちは、

ひそひと話し始めました。

 

喧嘩したんだろうか?

 

喧嘩したに違いない。

団長と陛下は、

秘密の恋人同士だから。

多くの人が知っている秘密だけれど。

 

皇帝に寵愛されるのを見て、

羨ましいと思いましたが、

権力者との恋愛はするものではない。

喧嘩する度に、

あんなに苦しめられたら、

きちんと言葉を交わして

生きていけるだろうか。

 

吸血鬼であるサーナット卿は

普通の人より聴覚が優れているので

扉の向こうで交わされている話を

聞くことができました。

 

サーナット卿は、

皇帝が急ごしらえして押し付けた

仕事を見下ろし、一体、自分は、

皇帝のどんな面に恋したのかと、

疑問に思いました。

 

しかし、その考えをするや否や、

手の皮膚が溶けて剥がれているのに、

彼を救い出そうとして、

蜘蛛の怪物の巣を取り除いていた

皇帝の姿が思い浮びました。

 

サーナット卿は、そわそわしながら

机の前に座りました。

◇慰めが欲しい◇

ハーレムに向かって歩きながら、

ラティルは側室たちの中で

自分と心を分かち合える人たちを

何人か思い浮かべてみました。

サーナット卿が心変わりするのを見て

自分に愛情を持った人と

一緒にいたいと思ったからでした。

 

以前なら、ゲスターが

最有力候補でしたが、

今は彼のことが、

よく分からなくなりました。

ランスター伯爵は、

ゲスターが彼の魂と引き換えに

自分を救ったと話していたので、

ゲスターが自分を好きなのは

間違いないだろうけれど、

彼は、今まで自分が知っていたような

性格ではないことがわかりました。

それに、ゲスターが、

故意にサーナット卿を

愛を失わせる怪物の元へ

送ったのではないかと

少し怪しんでいました。

このような理由のため、

ゲスターが自分のことを

心から好きでも、彼の所へ

行きたくありませんでした。

 

ゲスターを除けば、

クラインとカルレインくらいだけれど

クラインは頼りにならない性格でした。

ラティルは少しの間、悩んだ末、

カルレインを訪ねました。 

しかし、よりによってカルレインは

傭兵たちを連れて

どこかへ出かけていました。

ラティルは、

どこへ出かけたのかと尋ねると、

護衛は、洞窟だと答えました。

 

私がカルレインに

作ってあげた洞窟だろうか。

 

ラティルは建物を出ると、

東北の方向へ歩いて行きました。

しかし、

人工の洞窟の近くへ行っても

人の気配は全くありませんでした。

それでも念のため、ラティルは

カルレインを呼びながら

中へ入りました。

洞窟の中に、ラティルの声が

響き渡りました。

ラティルはそれを聞いている途中、

突然、目の前に光が現れたので、

驚いて、ぱっと後ろに下がりました。

カルレインがランタンを持って

立っていました。

カルレインは、

どうしたのかと尋ねると、

ラティルは

人の気配が全くなかったと

驚きながら呟きました。

 

カルレインは微笑みながら、

人間を驚かせないように、普段は

わざと人の気配を出していると

説明しました。

ラティルは、自分も驚いたと

打ち明けました。

 

カルレインは近くの岩に

ランタンを置きました。

ラティルは、

そちらへ歩いて行きました。

 

彼女は、

カルレインしかいないのかと

尋ねました。

彼は「はい」と答えました。

ラティルは、

カルレインが傭兵たちと外出したと

護衛から聞いたと言うと、

カルレインは、

会ったのは確かだけれど、

彼らは皆、外へ出た。

側室ではないのに、

長く、ここに留めておくのは

難しいからと返事をしました。

 

それから、カルレインは、

ご主人様はどうしたのかと

尋ねました。

ラティルは躊躇いながら、

ゆっくり彼に近づくと、

彼の体に頭を当てて

腰を抱きしめました。

一瞬にして、カルレインは

石のように固まりました。

 

ご主人様?

 

とカルレインが呼ぶと、

ラティルはカルレインの服に

頬を当てながら、

慰めて欲しいと呟きました。

彼がゆっくり呼吸すると、

ラティルの顔は上下に揺れました。

密着し過ぎだと、

カルレインは低い声で囁きましたが、

ラティルは離れることなく、

カルレインにくっ付いていました。

 

カルレインは、

一瞬、躊躇った様子でしたが、

すぐに自分の上着を広げて、

ラティルを包み込みました。

完全に彼にすっぽり包まれると、

むやみに、こみ上げて来た

不安と不満が少し消えました。

ラティルは全身を

カルレインに埋めたままでいました。

 

カルレインは

ラティルを軽く持ち上げて

岩の上に座ると、

姿勢が不便ではないかと尋ねました。

ラティルは頷くと、

そのままの姿勢でいました。

カルレインはラティルの額に

軽くキスをしました。

全身をカルレインに

埋めているラティルは、

こうしているのがいい。

カルレインは冷たいけれど、

服は温かいと言いました。

 

カルレインは、

何かあったのかと尋ねました。

ラティルは、

何もないと答えようとしましたが、

ふと、カルレインも

前世の記憶を持っていて、

自分をずっと待っていたことを

思い出しました。 

 

ラティルは、

自分がドミスではないとか、

ドミスの魂だけれど、

他の人のようだと、

思ったことはないのかと

尋ねました。

 

カルレインは、

やはり何かあったようだと

呟きました。

ラティルは片腕で

彼の腰をしっかりと抱き抱えました。

 

ラティルは、

自分がシピサの母に

とても近い存在だと

彼は思いながらも、

母親本人ではないと

思っているようだ。

けれども、カルレインは

アニャドミスが

ドミスの体で現れた時にも

動じなかった。

カルレインは自分を見ながら、

自分がドミスではないと

思った時はなかったのかと

尋ねました。

◇議長の指示◇

シピサはベッドに腰かけて

薬瓶をいじっていました。

それは母親に会いに来る時に、

議長がくれたものでした。

議長は母を助けたいなら、

皇女が10歳を過ぎる前に、

この薬瓶の中の液体を

皇女の頭に塗るように指示しました。

 

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いつも、いい加減なことばかり

言っているグリフィンですが、

ロードがどんな姿でも

ラティルの味方という言葉に

彼女は慰められたかもしれません。

 

まだラティルは、

ゲスターを少し疑っている

程度なのですね。

ラティルはゲスターが

おとなしくて穏やかだという

思い込みに長い間、囚われ過ぎていて

なかなか自分の考えを

修正できないのかもしれません。

けれども、これ以上、

サーナット卿や側室たちが

ゲスターの被害に遭わないためにも、

ラティルはゲスターの本性を

しっかり見抜き、

彼を管理する必要があると思います。

彼が素直に言うことを聞くかは

分かりませんが・・・

 

ゲスターの企みのせいで、

サーナット卿の

ラティルへの愛は失われましたが、

サーナット卿自身は変わっていないので

またラティルを愛する可能性が

あることまで、

ゲスターが見抜けなかったのは

失策でした。

 

議長の言う

母を助けるという言葉の意味は

何なのでしょう?

ラティルが命を失わなくても

済むということだとは思いますが、

議長の行動は怪しいので、

皇女が10歳になるまでに

頭に薬を塗れば、

彼女が対抗者にならないという

単純なことではなさそうに思います。

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