自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 434話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ 魂を召喚する方法を知りたいラティル

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434話 タッシールは、サーナット卿が先帝の暗殺犯だと疑っているのではないか。そう考えたラティルは、慌てて飛び起きましたが・・・

◇犯人ではない理由◇

ラティルは、違うと思い

首を横に振りました。

タッシールがサーナット卿を

疑っているかどうかは

分かりませんでしたが、

ラティルは、

サーナット卿が先皇の暗殺と

関係しているとは思えませんでした。

 

サーナット卿は、

先帝の近衛騎士団の団長だったので

先帝が暗殺されたら、

ほんの少し疑われただけでも

責任を免れにくい立場でした。

疑われなかったとしても

近衛騎士団長が主君を守れなかったと

言いがかりをつけられ、

処罰される可能性もありました。

 

当時、サーナット卿は

ラティルと一緒に遠く離れていたので

皇帝のそばにはいませんでしたが、

そのことで、

言いがかりをつけられ

処罰される可能性もありました。

不条理なことだけれど、

とにかくサーナット卿は責任者なので

仕方がありませんでした。

 

サーナット卿が無事だったのは、

ラティルが彼に、

無理矢理、言いがかりをつける気が

なかったからでした。

トゥーラが即位していたら、

少なくとも彼は

罷免されていたはずでした。


サーナット卿が

ラティルとレアンと仲がいいのは

周知の事実なので、

サーナット卿が先帝を

暗殺する理由はありませんでした。


あえて理由を探すとすれば

先帝も、先皇后やレアンのように

自分を疑っていたらしいので

それを知ったサーナット卿が

皇帝の近衛騎士ではなく、

ラティルの騎士として行動する可能性が

僅かにあるかもしれませんでした。

それでも、ラティルは、

サーナット卿が先帝を

暗殺するはずがないと言う考えは

変わりませんでした。


先帝が暗殺されれば、

自分の立場が一番大きく揺らぐことは、

誰もが推測できる状況でした。

若い先帝暗殺後、勝利者が誰になるか

誰にも分からない状況で、

賢いサーナット卿が、

そんな無茶なことを、

あえてするはずがないと思いました。


しかし、ラティルは、

サーナット卿が犯人である可能性を

理性的に、

一つ一つ削除していきながらも、

焦りました。

◇消えない記憶◇

ギルゴールが戻ってきて

再び彼の訓練を受けに来たアイニは

剣を振り回している時、

遠くで、カルレインが

通り過ぎるのを発見し、

木刀をめちゃくちゃに振り回しました。

そのせいで、手首を痛めたアイニは、

剣を振るのを止めて、

手首をつかみ、眉をひそめました。

 

アイニを応援するために

集まっていた侍女たちは、

アイニを可哀想に思い、

ジタバタしていましたが、

ギルゴールは厳格な師匠なので、

ラナムンであれアイニであれ

訓練中にケガをしても

瞬き一つしませんでした 。

 

彼は、手をケガしても

たとえ手首が

切り落とされそうになるくらい

斬られても、剣を落とすな。

剣を投げ捨て、素手で戦っても

勝利する自信があれば

落としてもいいと言いました。

 

アイニの侍女たちは、

以前、皇帝が剣の刃で

爪の先まで手を切った時、

ギルゴールは剣を投げ捨て、

お弟子さんの手が切れてしまった、

大切な血が抜けてしまうと

ギルゴールが呟いていたことを思い出し

同時に表情が崩れました。

 

アイニはギルゴールを見つめながら

黙って剣を拾い上げました。

そして、

訓練用の木彫りの人形を打つ前に

先程、カルレインが通り過ぎたところを

もう一度、チラッと見ました。

彼はいなかったので、アイニは安心して

再び剣を振り回しました。

 

盟約のせいで、

自分がドミスの記憶を

受け継いだことを知る前から

彼への気持ちは封印したけれど、

だからと言って

彼と恋人だった記憶が

完全に消えたわけではないため、

彼を遠くから見ても

気まずい思いするのを

防ぐことはできませんでした。

 

そういえば、

トゥーラとヘウンは

どうしているのだろうかと

思わず考えたアイニは、

自分がトゥーラまで

心配していることに戸惑い、

またもや木彫りの人形を

打ち間違えました。

 

再び剣を落としたアイニは

うんざりして、手首を掴みました。

そして、手の痛みよりも、

一瞬、トゥーラのことを

心配したことに、うろたえました。

 

「対抗者2、しっかりしろ!」と言う

憎たらしいギルゴールの声を

聞き流しながら、アイニは、

トゥーラがヘウンを連れているのだから

心配するのは当たり前。

なぜ、驚いているのかと

自分を慰めました。

◇ため息をつく2人◇

トゥーラとヘウンは、

ある湖畔に一緒にいました。

トゥーラはヘウンの首を横に置き、

釣りをしながら、アナッチャが

待ち合わせの場所に来ないので

心配していました。

 

ヘウンはトゥーラに、

直接、アナッチャの所へ

行ってみたらどうかと提案しましたが

トゥーラは、

彼女がどこに行ったのか分からないし

自分たちは、

吸血鬼のロードの居場所も知らないと

言い返すと、

隣にいるヘウンの首をじっと見て

ため息をつきました。

 

ヘウンは、

なぜ、自分を見て

ため息をつくのかと尋ねました。

トゥーラは、

その角度から自分が見えるのかと

聞き返しました。

ヘウンは、息の音が聞こえたと

答えました。

 

ヘウンの鋭い言葉に、トゥーラは

釣り竿を横に置いて、

仰向けに横になりました。

 

トゥーラは、

アイニ皇后にヘウンを渡すのも、

宮殿の中に入るのも大変だからだ。

かといって、ヘウンを

誰かに預けるわけにはいかない。

その人が好奇心から、包みを開けて、

首を発見して驚いたら、

本当に大変だからと答えました。

 

ヘウンは、自分で何もできない

境遇が悲しくて

一緒にため息をつきました。

 

◇魂の召喚◇

サーナット卿の

先帝暗殺の可能性について

ずっと悩んでいたラティルは、

良い案を思いつきました。

 

自分の魂が

転生を繰り返していることや

義妹のアニャの魂が

引き裂かれたことを見れば、

確かに魂は存在する。

それならば、

幽霊も存在するのではないかと

考えたラティルは、

昔、怖い話をする時に出てきた

魂の召喚について思い出し、

先帝の魂を召喚したらどうかと考え

ゲスターを訪ねました。

ゲスターは、

ラティルが訪ねて来ると

嬉しくて仕方がありませんでしたが

ラティルが

魂の召喚方法について尋ねると、

なぜ、それを聞くのかと

戸惑いながら聞き返しました。

 

ゲスターが困っているような

反応をしたので、

ラティルは心配になりました。

魂を召喚するには、

とても恐ろしく有害なことを

しなければならないのかと考え、

今度はラティルが、

ゲスターの質問に困ってしまいました。

 

ゲスターとサーナット卿は

仲間に違いないので、

タッシールとサーナット卿の

変な行動を見て、サーナット卿を

少し疑うようになったという話を

どのようにすればいいのか。

ゲスターが

サーナット卿と仲間でなくても、

このような疑いを

簡単に口にすることはできないので

ラティルは躊躇いました。

 

結局、率直に答えられないラティルは

魂を見るのは、幼い頃の夢だったと

適当に言い繕いました。

ゲスターは、あわてふためきながら

それは、

自分の分野ではないと返事をして

ラティルに謝りました。

 

ラティルは、確かにゲスターが

魂を呼び寄せることができたら、

アニャドミスの魂を呼び出して

吹き飛ばしたりと、

あれこれと仕事が

楽になったはずだと思いました。


ラティルは、がっかりして

肩を震わせていると、ゲスターは

もしかしたら、

白魔術師は可能かもしれないと

言いました。

それを聞いたラティルは

目を丸くしました。

◇魂の召喚方法を知る人◇

白魔術師が

魂を召喚できるなんて、

ラティルは信じられませんでしたが

夕方頃、元々、魔術師だった

ザイオールを訪ねるために、

ギルゴールの温室へ行きました。

彼は大きな箒で、

温室のあちこちを掃いていました。

 

ラティルが彼を呼ぶと、

ザイオールは、

すぐに彼女の前に来ました。

ギルゴールは、

ラティルが自分を呼ばずに

ザイオールを呼んだので、

口を尖らせて、

ラティルたちを見ましたが、

彼女はギルゴールに手を振り、

ザイオールに魂を召喚できるかと

尋ねました。


ラティルの質問に

戸惑ったザイオールは、

黒魔術師を側室として置いているのに

なぜ、それを自分に聞くのかと

聞き返しました。

 

ラティルは、黒魔術師が、

これは白魔術の領域だと話していたと

答えると、ザイオールは、

そんなはずはない。

名前からして、

黒魔術の感じがしないかと

言い返しました。

 

互いに自分の専門ではないと言い張る

ゲスターとザイオール。

果たして、どちらが正しいのか。

とにかく、確実なのは、

両方とも、できないということでした。

ラティルは膨れっ面で

温室の外に出ました。

 

ところが、意外にも、

全く想像もできなかった人が、

自分が、魂を呼び起こす方法を

知っていると言い出しました。

 

ラティルの部屋に

夕食を取りに来たクラインに、

何か考え事をしているようだと

指摘されたラティルは、

率直に話そうかどうか悩んだ末

誰かの魂を一つ呼び出したいと

答えたところ、クラインは、

そういうものは、

カリセンで多く行われていると

言いました。

 

ラティルは驚きましたが、

それは、どういうものなのかと

期待しながら、尋ねました。

しかし、クラインが、

木の板を使い、そこに文字を刻む・・・

と説明するのをじっくり聞いて、

ラティルは失望しました。

 彼が説明した魂を呼び起こす方法は、

タリウムで子供たちがやっていた

一種の遊びだったからでした。

 

それでも、もしかしたらカリセンでは

タリウムより成功率が高いのかと思い

クラインに、やったことがあるのかと

尋ねると、クラインは、

10歳を過ぎたらやらなくなったと

豪快に答えました。

ラティルは、クラインに

早く食事をするよう勧めました。

しかし、食事を終えたクラインは、

それでも、

ラティルにやり方を教える。

ちょうど自分は、

その木の板を持っているので、

ラティルにあげると言いました。

 

10歳を過ぎたら、

やらなくなったという木の板を

なぜ、クラインが持っているのか

分かりませんでしたが、

とにかく、クラインは、

再び、ラティルの部屋に来ました。

 

クラインが帰った後、

ゲスターがやって来て、

躊躇いながらも、

手書きで何かが書かれた紙を

差し出しました。

それには、

魂の召喚方法が書かれていました。

 

ラティルは、

ゲスターが知らないと言っていたと

指摘すると、ゲスターは、

一度も成功したことがない。

今の自分だけでなく。以前にも。

だから、自分たちはこれに

間違いがあると思っていたと

言い訳をしました。

それを聞いたラティルは、

自分たちとは誰なのかと尋ねました。

 

ゲスターは顔を真っ赤にして、

しどろもどろに答えたため、

ラティルは彼の言葉を

聞き取れませんでした。

 

ラティルは、

彼の背中をたたいて落ち着かせると

ゲスターは、

間違いがあると思っていたので、

方法を知らないと話したけれど、

ラティルが、あんなおもちゃまで

手に入れたのを見て、

彼女に渡すことにしたと話しました。

 

ラティルは、

あの板は、自分が持って来るように

言ったのではなく

クラインが持って来たと

説明しましたが、ゲスターは

ラティルの言葉を、

それほど信頼していないようでした。

 

ラティルは、

ゲスターから喜んで紙を受け取り

彼を抱きしめました。

そして、ゲスターが帰った後、

ラティルは寝る準備を終えると、

侍女たちに、

入ってこないようにと頼み、

紙を手にしてベッドに座りました。

 

真剣に見てみると、思ったより、

かなり手続きが複雑に見えました。

特に、「心一つをここに置き、

心一つはここに置く」という言葉は

全く理解できませんでした。

 

ゲスターも、

ラティルにはできないと思って、

紙に書いて持って来てくれたのだろう。

危ないことなら、ここに残って、

様子を見てくれたはずだと

ラティルは考えました。

 

ラティルは、15分間ずっと

心をどのように動かしたらいいのか

考えているうちに、

少し自分が情けなくなりました。

結局、彼女は、

紙をベッドの脇のテーブルに置き、

布団の中に入ると、

そのまま寝てしまいました。

◇声が出せる!◇

ふと目を覚ますと、

目の前に父親ではなく、

狐の仮面が見えました。

ゲスターかと思いましたが、

仮面の後ろから出ている髪の色は

ゲスターのものではなく、

ランスター伯爵のものでした。

一瞬、先代の狐の仮面が

召喚されたのかと思いましたが、

背景を見て、

自分がドミスの夢を見ていることが

分かりました。

 

これはどういうことかと

考えていると、

狐の仮面はティーカップを置き、

ラティルを見ながら、

「前にも彼女たちは」と呟きました。

ラティルは、

どうしてこんなことになったのかと

愚痴をこぼしたところ、

実際に声が出ていたので、

驚いて飛び上がりました。

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アイニは、

カルレインと愛し合っていた時の

ドミスの記憶を受け継いだけれど、

誉れ高き皇后であるアイニが

カルレインに会うなり

ストーカーと化して

彼を追いかけ回すほどの

激しくて、凄まじい行動力は、

対抗者のアニャから

受け継いだもののような気がします。

カルレインをタリウムまで

追いかけて来た時は、

アニャの感情に支配されていたけれど

ヘウンが首だけになってしまったのを

目の当たりにしたことで、

本来のアイニの性質の方が

優位に立ったのかもしれません。

それでも、自分がしていない恋で

未だに苦しめられているアイニは

可哀そうだと思います。

 

クラインの持っている木の板。

ただの板ではないような気がしますが

どうなのでしょう? 

なかなかクラインの

活躍する場面が出てこないので、

何か意味のある板で、

ラティルの役に立ってくれるといいなと

思います。

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