自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 587話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ ヘウンの身体を取り戻したい

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587話 ラティルは、サーナット卿のお腹を突いた後、彼のお腹に頭をもたれましたが・・・

◇緊張◇

ラティルはサーナット卿と

戯れるために、

彼のお腹に頭をもたれたのに、

サーナット卿の身体に触れると、

彼の筋肉に力が入るのが

感じられ、ラティルは

その状態で固まってしまいました。

サーナット卿は、息さえせず、

その状態で二人は

しばらく、じっとしていました。

不思議なことに、

時間が長く感じられました。

 

その状態で、

どれくらいいたのか、ラティルは

少しずつ心配になり始めました。

ラティルは

サーナット卿にくっついているので

彼の呼吸を

感じることができましたが、

先程から、サーナット卿が

全く、息をしていませんでした。

心配になったラティルは

そっと顔を上げました。

この照れ臭い雰囲気は好きだけれど

彼のことが心配でした。

 

ラティルはサーナット卿を呼ぶと

彼が息をしていないのではないかと

心配しました。

サーナット卿は、

何とも説明し難い表情で

ラティルの髪に注意深く触れ、

彼女と目が合うと笑い出し、

それが心配なのかと尋ねました。

ラティルは、

お腹が動かないと答えました。

サーナット卿は、

わざとじっとしていたと

説明しました。

ラティルは、その理由を聞くと、

サーナット卿は、

緊張したからと答えました。

 

ラティルは、

再びサーナット卿のお腹に

顔を埋めました。

あえて口には出さないけれど、

サーナット卿が緊張して固まると、

妙な充足感が

湧き上がってきました。

堂々としている近衛騎士団長が

自分の動作一つ一つに

このように反応することに

満足しました。

 

自分は変態のようだと

ラティルは、

少しの間、自責しましたが、

黙っていれば問題ないと思い、

再びサーナット卿のお腹に

額をこすりつけました。

 

その動作が激し過ぎのか、

ずっと、びくともしなかった

サーナット卿が、小さな声で

ラティルを呼びました。

ラティルが見上げると、

サーナット卿は、

ラティルを押すのか引っ張るのか

分からないけれど、

ラティルを手で包み込みながら、

こんなことをされたら

自分が大変だと呟きました。

 

ラティルは、

何が大変なのかと尋ねた後も、

サーナット卿のお腹に

額をこすり続けていると、

彼の腹筋に力が入るのを感じて

笑いました。

 

ラティルの髪だけを触っていた

サーナット卿の手が

徐々に動き始め、

ラティルの首筋を掴みました。

彼女はくすぐったくて身体を捻ると、

自分の膝をポンポン叩き、

ここへ座ってと、

サーナット卿に提案しました。

ラティルは気分が良くなって

提案したのですが、この言葉を境に

雰囲気が、

がらりと変わってしまいました。

サーナット卿は渋い声で

自分が座るのかと尋ねました。

 

ラティルは、

ここに座るように。

熊のぬいぐるみを抱くように

抱きしめてあげると答え

両腕を広げて明るく笑いました。

しかし、サーナット卿は躊躇し、

後ずさりして逃げてしまいました。

 

これを見たラティルは不思議に思い、

どこへ行くのかと尋ねましたが、

サーナット卿は首を横に振り、

壁にぴったりと張り付いたまま、

そうしたくないと、

きっぱり言いました。

ラティルは、

自分は力が強いのに

なぜなのかと尋ねました。

サーナット卿は、

ラティルの力が強くても、

そうしたくないと拒否しました。

 

ラティルは眉をひそめ、

足をポンポンと叩きながら、

何が問題なのか。

サーナット卿が座ると

自分の足が折れたりするのかと

聞きました。

サーナット卿は、

そんなことはないけれど、

それはできないと答えました。

 

ラティルが、その理由を尋ねると、

サーナット卿は、ラティルが、

彼女より身体が半分小さい人の膝に

座ったりするのかと尋ねました。

ラティルは、

もちろんだと答えましたが、

サーナット卿が口を開けて

ラティルを見つめたので、

彼女は、あまりにも

無理な返事をしたと思い、すぐに

冗談だ。

自分もそんなことはしない。

けれども、サーナット卿の身体は、

自分の2倍もないと言いました。

 

次第にラティルの顔が、

膨れてきたので、

ようやくサーナット卿は、

ラティルに近づきましたが、

彼女の膝に座るつもりはないのか、

彼女との距離を空けたままでした。

ラティルは手の上に顎を乗せて

その姿を見ていましたが、

訳もなく、首を横に振ると、

サーナット卿の名前を

投票用紙から削除しました。

 

それを見たサーナット卿は

本当に稚拙だと、

ラティルを非難しましたが、

彼女は、

自分とハグもしない人の名前を

なぜ書かなくてはいけないのかと

言い返しました。

 

サーナット卿は、

自分がハグをしなかったと

言いたいのか。

自分だって、ハグはしたい。

絶対にやりたいと言いました。

その言葉にラティルは、

クラインなら、すぐに抱かれたはずだと

主張すると、サーナット卿は、

クラインは恥知らずの皇子だからと

指摘しました。

 

ラティルは、

ずっと、すねたふりを

しようとしましたが、

クラインへの、

サーナット卿の容赦ない評価に

思わず笑ってしまいました。

 

しかし、ラティルは、

それでもクラインは、

自分の側室なので、

もう少し彼のことをよく言って欲しい。

クラインのおかげで、

ドミスの身体を封印できたと、

彼を庇いました。

しかし、サーナット卿は、

クラインは、

人生唯一の偉業を成し遂げたけれど

これ以上、達成すべき目的がないので、

自分の好きなように

遊んで食べて暮らせばいいと

容赦ない言葉を吐きました。

 

ラティルは、

なぜ、サーナット卿は、

これ程までにクラインが

嫌いなのかと尋ねました。

サーナット卿は、

嫌なことばかりしているからと

答えました。

 

ラティルはサーナット卿に

好きな側室はいるかと尋ねると、

彼は、自分が側室たちが好きで

どうするのかと

断固たる態度で答えました。

ラティルは、彼の返事に頷きました。

側室たちはラティルの恋人であって

サーナット卿の恋人ではないし、

彼にとっては、皆、恋敵同然なので

サーナット卿も好きでいて欲しいと

願う方が変でした。

 

しかし、サーナット卿は、

完全に嫌いなわけではないようで、

じっくり考えた後に、

大神官くらいは大丈夫だと

訂正しました。

ラティルは、意外だと言うと、

サーナット卿は、

大神官は善良でおとなしいので、

嫌いになる理由がないと

返事をしました。

ラティルは、

それならばゲスターも

好きなのではないかと尋ねましたが

サーナット卿は返事を避けました。

 

ラティルは、

大神官とゲスターでは

何が違うのかと

尋ねようとしましたが、

「あっ」と叫んで

両手で顔を包みこむと、

クラインとザイシンとゲスターの

誕生日を、

ずっと祝えていないと言いました。

色々な事があったせいで、

彼らの誕生日を

やり過ごしてしまったことを、

偶然3人の名前を口にしたことで

思い出しました。

 

3人に急に申し訳なくなったラティルは

それについて考えるために

サーナット卿と話すのを止めて、

頭を悩ませました。

サーナット卿は、

そんな彼女を少し残念そうな目で

見つめました。

◇再出発◇

その日の午後、

ラティルを訪ねたアトラクシー公爵は

アイニ皇后自ら、退位することを

明らかにしたので、カリセンは

かなり騒がしくなっていると

報告しました。

 

ラティルは、その話を聞いて

意外だと思い、舌打ちしました。

そして、

もう、表明したのか。

少し落ち着いてから事を進めると

思っていたのにと話すと、

アトラクシー公爵は、

すでに、そのことを

知っていたのかと尋ねました。

ラティルは、

カリセンにいた時、

皇后が話してくれた。

色々と窮地に立たされているように

見えたと答えました。


アトラクシー公爵は

短いため息をつくと、

最初はダガ公爵に

引きずられてばかりいたけれど、

その後、彼女なりに何かをしようと

努力したのではないかと言いました。

 

ラティルは、

ヒュアツィンテの様子について

尋ねました。

アトラクシー公爵は、

考えてみると言っているけれど

前向きに考えているようだと

答えました。

 

ラティルは、その点についても

ヒュアツィンテから聞いていたので

落ち着いた様子で頷きました。

けれども、妙な気分でした。

 

数年前、ラティルは、

ヒュアツィンテとアイニの結婚式を

見るために、涙をこらえて

カリセンへ行って来ました。

その道すがら、どれだけ泣いたことか。

その時、ラティルは

こんなことになるとは

思いませんでした。

アイニは誰が見ても魅力的な女性で、

数年が経てば、結局2人も

現実に順応して、

他の政略結婚の夫婦のように

適当に仲良くなると思っていました。

 

アトラクシー公爵は、

カリセンでは、

むしろ、この混乱している時期に

変化を終えて、宮殿が復旧する時は

全く新しい気持ちで

再出発しようとしているようだ。

宮殿を修理するまでに

時間がかかるけれど、その時まで、

皇后とダガ公爵家の問題で

時間を稼ぎたくないのだろうと

言いました。

 

ラティルは頷くと、

横の大きな窓を見ました。

外は、初夏の緑が広がっていました。 

◇取り戻せない◇

その日の夕方、ラティルは

夕食を食べながら、

席を外している間に溜まった

仕事を見ていましたが、

書類の中にアイニの名前を発見すると

ヘウン皇子の身体を取り戻して欲しいと

彼女にお願いされたことを

思い出しました。

 

その場では断ったものの、

一度、試してみようと思ったラティルは

書類を適当に整理して、

横へ押し出しながら、

秘書に、片付けておくようにと

指示しました。

そして、そのまま、客が泊まる区域へ

歩いて行きました。

一時、その場を占めていた

アイニ皇后と侍女たちが、

皆、いなくなったせいか、

客用の居住地は、以前より

はるかに閑散としていました。

 

皇配ができれば、

ここも人が多くなるだろう。

色々と対外的な活動が

増えるだろうからと考えながら

ラティルは空いている家を

あちこち見回しながら、

そこを通り抜けて、

離れへ歩いて行きました。

 

離れに着くと、

サンベッドで寝ていたアナッチャが

飛び起きて、

なぜ、ここに来たのかと

冷たく尋ねました。

ラティルは、

ヘウン皇子に会いに来たので、

やっていたことを続けるようにと

答えると、

ヘウンの居場所を尋ねました。

 

アナッチャは、

向こうにいると答えましたが、

彼女はラティルが気になるのか

サンベッドに横にならずに

彼女を見つめ続けましたが、

ラティルは、これ以上

アナッチャを振り返らず、

裏庭に直行しました。

 

そこでは、トゥーラが

ヘウンと並んで縁台に座り、

話をしていましたが、

ラティルを見ると、

トゥーラも慌てて立ち上がり、

彼女を警戒しながら、

どうしたのかと尋ねました。

 

ラティルは、

ヘウン皇子に用事があると

生返事をし、彼の前に近づくと

頭を持ち上げました。

 

ラティルを

じっと見ていたトゥーラは

驚いて手を伸ばし、

何をしているのかと怒鳴りました。

ヘウンも目を見開きました。

そして、ラティルが

ヘウンの頭を振り始めると、

トゥーラは悲鳴を上げ、

「下ろせ、何をしているんだ!」と

怒鳴りました。

ラティルは、

こうすれば身体ができると思うと

返事をしました。

 

トゥーラは、

ヘウンの身体は縮まったのではないと

抗議しましたが、ラティルは、

それでもやってみなければと

言いました。

しかし、トゥーラは「下ろせ!」と

叫びました。

 

ラティルが頭を振っても、

ヘウンは、めまいがするだけでした。

身体が出て来ないので、

ラティルは再びクッションの上に

ヘウンを置きましたが、

今度は彼の頭に向かって

素早く手を伸ばし、

風を起こすことを繰り返しました。

しかし、ヘウムの頭には

変化がありませんでした。

トゥーラの顔だけが、

気絶しそうな表情に代わりました。

 

そして、ラティルは

ヘウムの頭に手を強く押し当て、

自分も知らない未知の力が

発揮されるのを待ちました。

しかし、

我慢できなくなったトゥーラは、

先程から、何をしているのか。

彼が首だけになったから

犬だと思っているのか。

侮辱するな。

ヘウンは感受性が強いんだと

抗議すると、ラティルは

膨れっ面をして手を下げ、

アイニ皇后に頼まれて

試してみたと説明しました。


アイニの話が出て来ると、

トゥーラは、すぐ静かになり、

先程より、少し和らいだ態度で、

皇后に何を頼まれたのか尋ねました。

ラティルは、ヘウン皇子の身体を、

取り戻すことができるかどうか

聞かれたと答えました。

 

ヘウンは驚いた目で

ラティルを見つめました。

ラティルは、

その期待に満ちた視線を負担を感じ、

ため息をつきながら

手を振りました。

 

ラティルは、皇后には、

わざと、できないと返事をした。

やってみて失敗すれば、

彼女ががっかりするから。

でも、そうして良かった。

何をどうすれば、

皇子の身体ができるのか

分からないと答えました。


ヘウンは、そうだったのかと

思ったかのように苦笑いし、

トゥーラも静かになりました。

ラティルは、

最後にもう一度、空気を集めて

ヘウンの頭に送りながら、

アイニ皇后は、皇后の座から

退くと言っていた。

それが片付いたら、

こちらにしばらく立ち寄り、

ヘウン皇子を連れて行きたいと

言っていたと話しました。

 

ラティルは、その後も同様に、

何度か試みてみましたが、

ヘウンの身体は生まれませんでした。

結局、ラティルは諦めて両手を振り

「ダメですね」と呟きました。

ヘウンとトゥーラは、

困惑した目で見つめ合いました。

◇誕生日に欲しいもの◇

どうして、できないのか。

ラティルは、

自分の手を見つめながら

歩いているうちに、

自然にハーレムに入ってしまいました。

一歩遅れて、

道を間違えたことに気づいた時は、

すでにハーレムの入口でした。

ラティルはすぐに、

身体の向きを変えましたが。

すでにラティルを発見したクラインが

ラティルを呼びながら、

恐ろしい速度で走って来ていました。


クラインは、あっという間に

ラティルの前に到着すると、

明るい顔で、

ラティルを自分の方へ向かせ、

目を合わせながら、

自分に会いに来たのかと尋ねました。

先ほど、ラティルが、

ハーレムに背を向けたのを

見たけれど、

全く、気にしていない様子でした。

彼の表情を見ると、

道を間違えたとは言いにくかったので

ラティルは思わず頷きましたが、

クラインはその言葉を聞くや否や

顔が明るくなり、

ラティルをギュッと抱きしめたり

離したりしたので、

足を元の位置に置くことが

できませんでした。

 

ラティルは、自分に会えて、

そんなに嬉しいのかと

笑いながらクラインに尋ねました。

こんなに歓迎してくれるのに、

嫌がるわけにはいきませんでした。

 

彼は、すぐに

「もちろんです!」と叫ぶと、

ラティルと腕を組み、

早く自分の部屋へ行こうと

誘いました。

他の側室たちが来る前に

ラティルを連れて行く気で

満々でした。

 

ラティルも、それに乗せられ、

半分くらい、

走るように歩いていましたが、

数時間前に考えていたことを

思い出し、

今年のクラインの誕生日が

過ぎてしまったけれど、

何か欲しいものがあるかと

尋ねました。

 

クラインは、

皇配の席が欲しいと、

2度も強調しました。

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なぜ、ラティルは、ここまでして

サーナット卿を困らせるのか。

彼をからかって面白がるのか、

理解に苦しみます。

子供の頃から、彼が

ラティルのことをからかって来たので

その延長線上で、ラティルも

彼をからかったのかもしれませんが

サーナット卿も男なので、

このように彼をからかうのは

酷だと思います。

ずっと彼にからかわれて来たから

ラティルも、

このような態度しか取れないのなら

サーナット卿にも半分、

責任があると思いますが・・・

けれども、ラティルは

他の側室たちと接する時より、

サーナット卿には

気を遣わなくて済んでいると

思うので、

彼と一緒にいるのは

楽なのかもしれません。

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