自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 506話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ 自分の居場所が分からないサーナット卿

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506話 トゥーラがラティルを訪ねて来た理由は

◇消えたアナッチャ◇

ラティルは夕方になるのを待ち、

食事を食べずに、

カルレインと一緒に出かけました。

トゥーラに会わなければならないので

仮面で顔は隠しませんでした。

 

傭兵団の建物を訪ねると、

吸血鬼たちと離れて1人で座っている

トゥーラが見えました。

吸血鬼たちだけで集まって、

トゥーラをチラチラ見ていることから

彼らはトゥーラが食屍鬼であることを

知っているようでした。

トゥーラは不愉快そうに

眉をひそめていましたが、

ラティルが近づくと立ち上がり

彼女を呼びました。

 

ラティルは頷くと、カルレインに

静かに話せる場所はあるかと

尋ねました。

そして、ラティルは

トゥーラについて来いと

目で合図をすると、

カルレインの後を付いて

階段を上りました。

廊下の端にある空き部屋に

2人が入ると、

カルレイン自身も中へ入り、

扉を閉めました。

 

トゥーラは、カルレインを

不愉快そうに見つめましたが、

ラティルはカルレインに

外へ出ろとは言わずに

椅子に座りました。

そして、自分は

アナッチャが、アイニ皇后拉致事件

関わっていないことにするという

約束を守った。

公告を見なかったのかと尋ねました。

 

トゥーラは、

分かっている。

母親にも、そのことは話し、

自分は皇帝の座に就くことが

できない身になったので、

母が安らかに暮らす姿を

見せて欲しいと頼んだ。

少し説得しなければ

ならなかったけれど、

結局、母は納得したと言いました。


トゥーラの野心が残っていた頃は、

まだ、人々は黒魔術を

過去の幻想や残骸程度にしか

考えていませんでした。

そのような時期なら、

トゥーラが生き返ったとしても

どうにかしてうまく言い繕い、

屍鬼ではないふりを

することもできただろう。

しかし、今は人々が

黒魔術と怪物を

どんどん受け入れるように

なって来たので、

アナッチャもトゥーラも

野心を捨てざるを得ないだろうと

思いました。

 

ラティルは、

それでは、何の用件で来たのか。

急用だと聞いたと、尋ねると、

トゥーラは、

母親が来る途中で消えたと答えました。

ラティルは、

気が変わって帰ったのではないかと

言いましたが、トウーラは、

足元が急に消えて、

母親が消えたと説明しました。

 

その言葉を聞いてラティルは

目を丸くしました。

一番最初に思い浮かんだのは、

ゲスターの狐の穴でしたが、

あえて彼が、

アナッチャを連れ去る必要は

ありませんでした。

それにアナッチャが

首都に入ってきたかどうか、

ゲスターは

知りようがありませんでした。

 

ラティルと目が合うと、トゥーラは

どういうことなのか分からない。

自分も、すぐに同じところを

踏んでみたけれど、

その時は何の異常もなかったと

説明しました。

 

足元と聞いて、ラティルは

アニャドミスのことが

思い浮かびました。

彼女は「もしかして・・」と呟くと

トゥーラは、

母親が消えた理由が分かるのかと

慌てて尋ねました。

 

ラティルは、

アニャドミスは

アナッチャの顔を知っていて、

彼女の命を奪おうとした。

アナッチャが逃げたので

アニャドミスは怒っていると思う。

もしかして、

アナッチャに復讐するために、

首都に潜入していたのかと

疑いました。

 

トゥーラは、

アニャドミスとは誰なのかと

尋ねました。

ラティルは、

アニャドミスはロードで、

赤い髪をしている。

彼女を見ていないのかと尋ねました。

 

一瞬、トゥーラの表情が

妙に変わったので

ラティルは眉を顰めると、

彼は、表情管理しながら、

母親は彼女に会ったけれど、

自分は会ってはいない。

なぜ急に、その女性を

疑うのかと尋ねました。

ラティルは、

アナッチャとロードの間に

少し事情があると思うと答えました。

 

トゥーラは、「事情?」と聞き返すと、

ラティルは、

アナッチャを許すから来いという

公告を出したけれど、

アニャドミスがそれを見て、

アナッチャがこちらへ来ると予想して

首都で待っていたのかもしれないと

答えました。

そして、もう一つ、

思い当たることがあるので、

アナッチャが消えたという場所に

一緒に行って確認しようと

カルレインに指示しました。

 

ラティルはトゥーラに

その場所へ案内するよう指示し、

ラティルとカルレインは

トゥーラの後に付いて、

建物の外へ出ました。

 

トゥーラが案内したのは、

花屋の裏にある路地でした

トゥーラは、念のために

目印を付けておいたと言って、

その路地の真ん中辺りを

指差しました。

そこには黒い粉が落ちていて、

特に細かい砂利が集まっていました。

 

ラティルは、砂利と粉の

どちらが目印かと尋ねると、

トゥーラは、

砂利と粉は元々あったと答えました。

 

ラティルが目で合図すると、

カルレインは、

トゥーラが示した地点の付近に近づき

膝を曲げて、

地面を注意深く観察し始めました。

トゥーラは息を殺して

その姿を見守りました。

そして、カルレインは身体を起こすと

黒魔術の跡が残っていると

言いました。

 

ラティルは、

やはりアニャドミスかと

眉を顰めて呟きました。

 

トゥーラは呆然と、

その場面を眺めていましたが、

それだけで、

そのアニャドミスという女性が

犯人だと断定するのは

曖昧ではないかと

戸惑いながら尋ねました。

 

ラティルは、タナサンで

その女性の部下を見たことがあると

答えると、トゥーラは、

最近、騒ぎのあった

あのタナサンかと尋ねました。

 

ラティルは、肯定すると、

あの時見た、

あの女の黒魔術師の部下は

地下道を利用していた。

今回も、彼が関与した確率が高いと

説明しました。


ラティルはカルレインの横に近づき、

屈んで黒い粉を指先に付けました。

粉はラティルの手が触れると、

すぐに空中に溶けるように

消えました。

 

ラティルは驚きましたが、

すぐに上半身を起こすと、

トゥーラがぼんやりと

自分を見ていたので、

アナッチャの話を

切り出そうとしましたが、

トゥーラは、あの女ではなく

ラティルがロードではないかと

指摘しました。

 

その言葉にラティルは驚き、

それは、どういうことなのかと

尋ねました。

カルレインは目を細め、

獲物を狙うように

トゥーラを上から下まで

見つめました。

彼がラティルの脅威になると思ったら

すぐに攻撃しようとする態勢でした。

 

しかし、トゥーラは、

カルレインの方を見向きもせず、

母親に会った時、

なぜ、ラティルが、対抗者の死体を

欲しがっていたのかについて

話をした。

その時、黒魔術では、

死体を利用する方法が

いくつかあることを知ったと

話しました。

 

ラティルは、

それが、何の関係があるのかと

尋ねると、トゥーラは、

ラティルは、黒魔術を扱う人を

そばに置いている。

そして、先帝は苦痛に耐えきれず、

自決してまで、

ラティルの命を奪おうとした。

そして、ラティルの側室が

それを調べていた。

偽物のロードを仕立てる時、

狐の仮面の仲間たちは、

あえて、自分を選んだ。

ラティルに吸血鬼の部下が多い。

そして、今、見たもの。

あれこれ考えてみると

ラティルのことが疑わしい。

もしかして、

ラティルはロードで、

ロードは2人いるのかと尋ねました。

 

ラティルは、すぐに否定しました。

トゥーラは、

ラティルの側室たちとは違うので、

そこまで真実を

話す気はありませんでした。

幸いなことに、

トゥーラはラティルを

注意深く見つめていましたが、

すぐに苦々しく笑って首を横に振ると

もう自分は人間ではないので

別に構わないと言いました。

 

ラティルは、彼が

本気で言っているのかどうか

分からず、眉を顰めました。

トゥーラの言葉を

すぐには信じられませんでしたが

少なくとも表面的には

本気のようでした。

そして、トゥーラが、

母親が平和に過ごせることを

願うだけだと言うと、ラティルは

彼は昔から親孝行だったことを

思い出しました。

 

とにかく、トゥーラが

これ以上、問い詰めるつもりは

なさそうなので、ラティルは、

再びアナッチャについて話そうとすると

トゥーラは、

アイニ皇后は元気かと尋ねました。

ラティルは首を傾げながら

トゥーラを見つめました。

 

なぜ、突然、彼が

アイニのことを聞くのかと

訝しく思っていると、トゥーラは

ラティルの視線を避けながら

ヘウン皇子が心配しているので

代わりに聞いていると答えました。

それでも依然として、

ラティルが疑うような

視線を送って来るので、

トゥーラは真顔で、

本当だと主張しました。

 

ラティルは依然として、

不審に思っていましたが、

トゥーラを

問い詰めたくなかったので、

元気かどうか直接、アイニ皇后に

聞いてみればいい。

彼女に、傭兵団へ行って、

ヘウン皇子に会って来いと伝えると

返事をしました。

 

しかし、トゥーラは、

ダメだと反対しました。

ラティルが、その理由を尋ねると、

トゥーラは、

危険だからと答えました。

ラティルは、

自分を呼びだしたくせにと

皮肉を言うと、トゥーラは、

ラティルがアニャドミスと呼ぶ

その女性は、

最初からアイニ皇后を狙っていた。

その女性が、ここに人を送って

母親を拉致したなら、

アイニ皇后も危険だ。

彼女は結界の中にいた方がいいと

主張しました。

しかし、ラティルは、

自分を呼んだくせにと、

再び、同じことを言うと、

トゥーラは、

言葉を続けることができずに

戸惑いました。

 

すると、カルレインは、

アイニ皇后だけではなく

皆が注意しなければならない。

タナサンの地下にあったような空間が

ここの地下にあるなら、

地上に建てた避難所は無駄だと

言いました。

 

カルレインが話題を変えたので、

トゥーラは生き返ったような表情で

ため息をつきました。

しかし、ラティルは、

あまりにも彼が

安堵しているのを見て、

トゥーラが、

アイニ皇后の安否を尋ねながら、

言い訳をしたり、

今、あんなに困惑しているのは

彼が、アイニ皇后のことを

好きなせいではないかと

怪しみました。

しかし、あえて今、

それを聞くのもおかしいので、

ラティルは、

カルレインに同意しました。

 

トゥーラも、カルレインのおかげで

都合の悪い話題から

逃れることができたと思ったのか、

自分も地下の空間を探すのを手伝う。

そうすれば、母親を見つけることも

できるだろうと

積極的になりました。

カルレインも、

傭兵たちに探させると言いました。

 

ラティルは頷くと、

残念だけれど、まだトゥーラを

宮殿には呼べない。

結界を解くほどの信頼がないと

言いました。

トゥーラも同意すると、

ラティルは彼に、

当分の間、黒死神団の傭兵たちと

過ごしながら地下道を探すように。

アナッチャは頭がいいので、

そちらへ連れて行かれたら、

どこかに痕跡を残しているはずだと

言いました。

◇サーナット卿の悩み◇

トゥーラと別れて

宮殿に戻ったラティルは、

深刻な表情で

部屋の中を歩き回りました。

 

首都の地下に、

黒魔術師の隠れ家があるなら、

どんな手を使ってでも

追い出さなければならない。

ゲスターが、

タナサンの国境の村の下にある

地下隠れ家を奪い、

黒魔術師を追い出したので、

今回も、場所さえ分かれば

同じことが可能かもしれない。

けれども、その位置が

分からないことが問題だ。

 

そんなことを考えていると、

ラティルは、

食欲まで失せてしまいました。

彼女はイライラしながら、

部屋の中を行き来しましたが、

何も考えられませんでした。

 

しばらくして、ラティルは

机の上に置かれた手紙を見つけて

立ち止まりました。

サーナット卿に、

プレゼントを渡す時に、

一緒に手紙を渡そうと思い、

書き始めたものの、

外へ出てしまったので、

書き終えることができませんでした。

 

ラティルは急いで最後の部分を書くと

手紙を封筒に入れて

ポケットに入れましたが、

外へ出ようとすると

頭と足が重くなり、

そのまま安楽椅子に埋もれるように

横になりました。

気持ちが疲れているせいか、

プレゼントを渡しながら謝ったり、

申し訳ないと思ったりするだけで、

疲れてしまいました。

 

しかし、ラティルは、

こんなことをしていてはダメだ。

自分が忘れていたのではないかと

首を横に振って気を引き締めると、

何度も笑う練習をしてから

プレゼント用の剣を持って

廊下に出ました。

 

サーナット卿は、廊下で

近衛兵たちと話をしていましたが、

ラティルが出て来ると、

すぐに近づいて来て、

どこへ行くのかと尋ねました。

ラティルはニヤニヤ笑いながら、

彼に目で合図をすると、

散歩をしたいので、

付いて来るようにと指示しました。

 

サーナット卿は、ラティルが

何をしようとしているのかも知らずに

いつものように付いて来ました。

 

ラティルは歩きながら、

サーナット卿をチラチラと見て、

昨日のことで、彼の機嫌が

かなり悪くなっていないかと

調べようとしましたが、

容易ではありませんでした。

 

結局、ラティルは、

近くに誰もいない庭の隅に着くと、

立ち止まって、 彼に微笑みかけ 、

前日の自分の無関心さを詫び、

手紙と一緒に剣を鞘ごと渡すと、

誕生日のお祝いの言葉を述べました。


ところが、すぐにプレゼントを

受け取ってもらえると思っていたのに

意外にも、サーナット卿は

曖昧な表情で

ラティルを見つめているだけでした。

 

その姿を見て、ラティルは

気に入らないのか呟くと、

サーナット卿はため息をつき、

ラティルからのプレゼントと

手紙を受け取りました。

 

彼のため息を聞いて、

ラティルは気まずくなりました。

騎士たちは、

自分たちの腕の長さや

手の形などに合わせた剣を

使う場合が多いので、

サーナット卿も、そのような理由で

剣が気に入らないのかと思い、

ラティルは、

剣を修理することを提案しました。

 

ところが、サーナット卿は、

一世代に騎士は

1人でなければならないと

返事をしたので、

ラティルは「騎士?」と聞き返すと、

サーナット卿は、

ラティルには騎士だけでも3人いると

言いました。

 

ラティルは目をパチパチさせ、

どうして急に、

そんなことを言うのかと

思っていると、サーナット卿は、

そのせいなのか、

自分の居場所がどこなのか

分からない。

ラティルのためには

これで良かったのだろうけれど、

自分が何なのか分からないと

不平を漏らしました。

 

ラティルは、サーナット卿に

自分のことを怒っているのかと

尋ねました。

彼は、怒っているのではない。

自分がもどかしいだけ。

自分にはラティルだけだけれど、

ラティルには自分のような存在が

多いというのが、

しきりに気になると言いました。

 

そして、唇を噛み締めているかと

思ったサーナット卿が

潰れるくらいラティルを

ギュッと抱きしめると

彼が身震いしているのを感じました。

 

そして、サーナット卿は

先代騎士も初代騎士も

何の意味があるのか。

今のラティルは、

自分とペアでなければならないと

訴えました。

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自分の居場所がないなんて

言うくらいなら、

初めからラティルの側室に

なれば良かったのに、

他の側室たちがいるから

側室にならないと言ったのは

サーナット卿です。

それなのに、

ラティルの立場も考えないで

彼女とペアになるのは自分だと

主張するのは、

彼の我儘のような気がします。

 

今までロードを支えていたは

騎士1人。

そのせいかどうかは

分からないけれども、

いつもロードは対抗者に

負けてしまっていました。

けれども、ラティルは皇帝で、

奇しくも側室という形で

ロードを支えられる人たちが

集まりました。

今までの、側室たちの活躍を見れば

騎士1人よりも、

ロードを助ける者たちが

大勢いた方が、

ロードに有利になるということが

サーナット卿も朧気ながら

分かっているような気がします。

 

ラティルの唯一の男になりたいという

サーナット卿の気持ちも、

分からないでもないですが

その考えを捨て、

他の側室たちの存在を

許せるようになった方が、

ラティルのためになることを

気づいて欲しいです。

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