自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 725話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ 先帝の遺言書の内容

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725話 ヘウンに何が起こったのでしょうか?

◇体ができた!◇

本当にヘウンに変化が見えたので

ラティルの目が、

だんだん丸くなって行きました。

 

ヘウンの頭の下に

木のようなものが

すくすく育っていきました。

扉がパッと開き、

アナッチャも近づいて来ました。

3人は何も言わず、

ヘウンの変化を見物しました。

 

首の下に生えていた木は、

だんだん骨のように変わると、

あっという間に筋肉が付き、

ヘウンの頭の下に

成人男性の体ができました。

他人の体に頭を付けたような

ぎこちない形ではなく、

幼い頃から彼の頭と共に成長した

体のように見えました。

 

なんと!私は天才です!

 

ラティルは額を押さえながら

感嘆すると、

トゥーラは顔を顰めました。

しかし、今はヘウンの方が重要なので、

トゥーラは恐る恐る彼に近づき、

大丈夫かと尋ねました。

 

ヘウンは瞬きをし、頭を少し上げて

自分の体を見ました。

首が動くのを感じたヘウンは、

頭を横にして

天井をぼんやりと見つめました。

ヘウンは口を開けたまま、

言葉を発することができませんでした。

 

なるほど。約束を守ったわね。

 

アナッチャは、

感心しているのか

皮肉を言っているのか

区別がつかないような口調で

呟きました。

トゥーラとアナッチャとヘウンは

ラティルがこんなに早く

これをやり遂げるとは

思いませんでした。

これができる人はラティルだけだと

期待はしていたけれど、

少なくとも数ヵ月、

長ければ数年かかると思っていました。

 

自分は本当にすごいと、

ラティルが両手を胸元に乗せて

呟くと、トゥーラの表情が、

さらに、しわくちゃになりました。

 

彼は、

偉そうなふりをするなと

ラティルを非難しましたが、

彼女は、自分がとても誇らしいと

自慢しました。

 

歯ぎしりをするトゥーラを見て、

ヘウンは笑い出しました。

笑い声に気づいたトゥーラが、

ヘウンに近づき、

一人で起きられるか。

助けが必要かと尋ねました。

ヘウンは首を横に振ると、

腕を動かそうとしましたが、

まだ、指を少し動かせるだけで、

ようやく腕に力を入れて

上体を少し起こしたりもしましたが、

数秒も経たないうちに

再びバタンと横になりました。

 

ヘウンは、

まだ力は入らないけれど、

動くことはできる。

たぶん、

できたばかりの体だからだと思う。

練習すればよくなるだろうと

希望に満ちた声で呟きました。

 

とにかく、

首だけしかなかったせいで、

目以外は動かせなかった以前とは

違っていました。

今、ヘウンは体ができたので、

どんな苦労でも

やり遂げることができました。

 

トゥーラはラティルに、

まだ他に何かすることはないのかと

尋ねました。

 

ラティルは

分からないと率直に答えた後、

アナッチャとトゥーラを

交互に見ると、

今度は、二人が約束を守る番なので

遺言状について教えてと催促しました。 

◇皇女の部屋へ◇

デーモンは、仲間からもらった血を

コップに入れて飲んでいると、

カルレインの表情が

強張っているのを見ました。

デーモンは彼に近づいて、

 

大丈夫ですか?

一杯いかがですか?

 

と尋ねました。

カルレインは手を振りながら、

ご主人様が、

皇女を隣の部屋に置いたと呟きました。

 

デーモンは、

カルレインが何を話しているのか

すぐに分かりました。

皇女が部屋を移す前に、

その話は、あっという間に

宮殿内に広まったからでした。

 

デーモンは、

まだ、子供だからと

カルレインを宥めましたが、

彼は、子供でも対抗者だと

心の中で考えながら、冷たい目で

窓の外に見える夜の明かりを

見つめました。

 

デーモンは本当の侍従ではないので、

自分が仕える側室のために

熱心に慰めの言葉を

かけることができませんでした。

デーモンは、

カルレインには自分で考えさせ、

自分は再び血を飲むことに

夢中になりました。

カルレインが、

突然部屋の外に出るのを見ても、

デーモンは血だけすすっていました。

カルレインも、それを気にせず

目的地へ素早く歩いて行きました。

 

彼が到着したのは

皇女の新しい部屋でした。

皇帝の寝室と皇女の部屋が

同じ廊下にあるので、ここの警備は

さらに厳重になっていました。

 

廊下に立っていた警備兵たちは

傭兵王の登場に

思わず目をギョッとさせました。

カルレインは、

中に入ってもいいのか、

中に誰かいるのかも聞かず、

すぐに皇女の部屋の扉を開けて

入りました。

 

アニャドミスの転生が

少しでも怪しい気配を見せたら・・・

 

カルレインは無愛想な表情で

ゆりかごの前に歩いて行きました。

その表情があまりにも

すさまじかったので、警備兵たちは、

 

大丈夫だろうか。

 

陛下の側室だから大丈夫だろう。

 

でも表情が・・・

 

元々あんなに殺伐としている。

 

と囁き合いました。

 

カルレインの耳には

警備兵たちが扉の向こうで

ひそひそ話す声が

全て聞こえていましたが、

彼は、そんな囁きは気にせず、

ゆりかごの中の皇女だけを

見下ろしました。

皇女は、すやすやと眠っていました。

 

ふとカルレインは、

皇女が皇帝に似ていなくて

良かったと思いました。

もし、皇女が皇帝に似ていたら、

万が一、

彼が乗り出さなければならない時、

ほんの少し、

心が痛むかもしれないからでした。

 

その瞬間、皇女が目を輝かせ、

天使のように笑いました。

子供はかわいい笑みを浮かべて、

カルレインに両腕を差し出して

バタバタしました。

赤ちゃんが好きな人を見る時に

する行動でしたが、

カルレインは鳥肌が立って

後ろに下がりました。

 

それと、ほぼ同時に

扉がぱっと開きました。

カルレインは後ろを振り向きました。

ラナムンが、温めた哺乳瓶を持って

入ってくる途中、

カルレインを発見して

表情を強張らせました。

ラナムンはカルレインに

なぜ来たのかと尋ねました。

◇遺言状の中身◇

ラティルがテーブルに着くと

トゥーラも向かい側に座りました。

アナッチャが熱いココアを持って来て、

ラティルとトゥーラの前に

一杯ずつ置いてくれました。

ラティルは

お腹が空いていなかったし、

早く、遺言状の内容を

聞きたかったので、

 

さあ、話して。

 

と催促しました。

トゥーラは

アナッチャをチラッと見た後、

「皇太女のラティルが

事故で死んだので、

長い間、皇太子だったレアンに

皇位を譲る」

と沈んだ声で話しました。

 

ラティルは緊張し、

拳をぎゅっと握りしめ、

眉間にしわを寄せていましたが

 

それだけ?

 

と尋ねました。

 

トゥーラは、

ラティルが怒って暴れると

予想していました。

アナッチャも、

熱いココアを持って来たのは

失敗だった。

ラティルが怒って、

ココアをトゥーラにぶちまけたら、

絶対に我慢できないと

思っていました。

しかし、ラティルは怒るどころか、

呆れた表情をしていました。

 

トゥーラは

眉間にしわを寄せました。

彼は遺言状を見て

大きな衝撃を受けました。

ラティルを

あれほど大事にしていた父親が、

ラティルの暗殺を

主導したからでした。

それなのに、なぜラティルは

あんなに元気なのかと思いました。

 

トゥーラはラティルに

驚かないのかと尋ねました。

ラティルは、そのような内容は

すでに予測していたと答えましたが

それをしたのは自分ではなく

タッシールであることは

知らせませんでした。

タッシールは人間でした。

彼が頭がいいのは

周知の事実だけれど、

それでも、念のため

アナッチャとトゥーラが

過度にタッシールに注目しない方が

良いと考えたからでした。

 

ラティルは、

遺言の内容を

教えてくれようとしないから

驚いたけれど、

この程度で良かったと、

今度は本気で呟きました。

 

先帝の遺言状が

遺骨のすり替え事件とは関係がないと

考えていましたが、

それとは別に、

さらにラティルが傷つくようなことが

遺言状に書かれているのではないかと

心配したのも事実でした。

 

ショックは、

その時、たくさん受けた。

今でも、ショックは大きいけれど

2度も同じようには驚かない。

それが全部なら残念だと、

わざと偉そうに言いながら

立ち上がりました。

トゥーラとアナッチャの前では、

たとえ本当にショックを受けたとしても

そぶりを見せてはいけませんでした。

 

しかし、アナッチャは、昔から今まで

ラティルを放っておかない人なので、

ラトラシルが大らかで良かった。

実はその遺言状は、

自分たちが廃棄したのではなく

消えたと話しました。


ラティルは、扉の前まで

颯爽と歩いて行きましたが、

急いで戻って来ると、

 

何だって?!

 

と聞き返しました。

◇喧嘩◇

ラティルは半狂乱のまま

回廊を歩いて行きました。

遺言状の内容ばかり

気にしていたけれど、

まさか、その遺言状が

残っていると思わなかったので

気が気ではありませんでした。

 

先程、ラティルは、

トゥーラをバカ野郎と罵り、

なぜ、それを、

すぐに破らなかったのかと責め

歯ぎしりしました。

 

トゥーラは、

自分と母親が最初に

亡くなった父親を発見し、

将来のために、

自決であることを隠した。

しかし、事がうまく運ばなければ、

自分と母親が、濡れ衣を

着せられるかもしれない。

当然、万が一に備えて

証拠も持っていなければならないと

つっけんどんに説明しました。

 

ラティルは、

その言葉を思い浮かべながら、

歯ぎしりしました。

父の遺言状は、

きっと彼の秘密の部下たちが

持っているはず。

他の誰かが持っていたとしたら、

褒美が欲しいにしろ、

脅迫をしたいにしろ、

すでにラティルに

近づいて来たはずでした。

しかし、先帝の部下は

慎重に行動していました。

彼らはラティルに問題が生じた場合

正当にレアンを皇帝にするための

証拠を握って待っていました。

 

気が気でなくて、

息を切らしながら歩いていた

ラティルは、

 

皇女を睨んでいるのを

私は、この目で見ました。

 

という言葉に、

はっと我に返りました。

いつの間にかラティルは

寝室のある廊下に来ていました。

ラナムンの冷たい声は、

皇女の部屋から出ていました。

 

ラティルは、

挨拶しようとする兵士たちに

シーッと合図をすると、

皇女の部屋の前に近づきました。

部屋の扉は半分ほど開いていて、

ラナムンとカルレインが

向かい合って立っていました。

二人は喧嘩しているのだろうかと

ラティルは考えました。

 

睨んではいけないのか?

 

睨んではいけないかって?

皇女の命を、

今にも奪うかのような顔をして

見つめていたのに。

 

いつから、君の顔色を

窺わなければならなくなったのか?

 

確かに喧嘩していると思ったラティルは

素早く後ずさりし、

階段近くで振り向くと、

サーナット卿が

すぐ後ろに立っていたので

仰天しました。

 

いつ来たのかと、

ラティルは声を殺しながら尋ねると

サーナット卿は悔しそうな表情で

回廊で挨拶してから付いて来た。

遺言状について、皇帝が

あまりにも深く考えていたので

聞こえなかったようだと

答えました。

 

ラティルはサーナット卿を連れて

階段を下り、庭に入ると、

木のベンチに座り込んで

ため息をつきました。

サーナット卿は、

大丈夫。

卑怯には見えなかったと

慰めましたが、その言葉に

さらに、ラティルの元気が

なくなりました。

 

ラティルは、

慰めているのか、

それとも怒らせているのかと

尋ねました。

サーナット卿は、

すぐには答えませんでした。

 

ラティルは地面を見下ろしながら、

サーナット卿を睨みつけました。

彼は、自分を怒らせているんだと

思いました。

 

サーナット卿は、

ラティルとの間に

もう一人座れるくらい間を空けて

座りながら、

何があったのかと尋ねました。

ラティルは、

その距離をチラッと見ながら

遺言状の話をしようとしましたが

気が変わり、

レアンの所へ行って、

自分が呼んでいると伝えて欲しいと

頼みました。

 

サーナット卿は、

ここに呼ぶのかと尋ねると、

ラティルは、それを否定し、

自分の部屋だと答えました。

 

サーナット卿は

訳がわかりませんでしたが、

ラティルは悪戯っぽく口元を上げると

二人が喧嘩をやめる前に早くと

急かしました。

◇冷たい二人◇

サーナット卿は、ラティルが

カルレインとラナムンの喧嘩に

レアンを

押し込もうとしていることに気づき、

急いでレアンの住居を訪ねました。

 

レアンは、こんな時間に

ラティルが呼んでいると聞いて

訝しがりながらも

サーナット卿の後を追いました。

 

彼は、レアンが

二言三言話しかけるのを無視して、

皇帝の寝室のある廊下に上りました。

レアンも、それ以上話しかけることなく

歩いて行きました。

そして、皇女の部屋付近まで

やって来ると、レアンは

しばらく立ち止まりました。

少し離れた所で、

騒ぎを聞いていたレアンは、

口角を上げて、

サーナット卿を振り返りました。

そして、

自分がどうするか見るつもりで、

ラティルは自分を呼んだのかと

尋ねました。

 

サーナット卿は、心の中で

やはり、レアンは頭が良いと

思いましたが、

そんなそぶりを見せずに

肩をすくめました。

 

レアンは避けることなく

部屋の中へ入りました。

突然、レアンが入って来ると、

ラナムンとカルレインは

鋭い言葉のやりとりを止めて

レアンを見つめました。

 

彼は完璧な笑みを浮かべながら、

なぜ、喧嘩をしているのかは

分からないけれど、

幼い皇女の前で喧嘩をしては

いけないのではないかと諫めました。

レアンは、

一体、妹は何を企んでいるのかと

考えながら、

妹が望むようにしました。

 

ラナムンは、

以前、レアンが

自分の肩を持ってくれたことに

感謝もしていないのか、

レアンが口を挟むことではないと

冷たく線を引きました。

 

その態度に、

レアンと一緒に来た腹心の額に

青筋が立ちました。

しかし、

ラナムンはおとなしい方でした。

「失せろ」というカルレインの言葉に

レアンは心底、当惑しました。

 

何だって?

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先帝の息子と現皇帝の側室。

皇子の方が側室よりも

位は上だと思いますが、

偽皇帝事件でレアンは

ラティルを陥れようとしましたし、

今も、何かを

企んでいる可能性があります。

ラティルにとって敵である

レアンは、

ラナムンとカルレインにとっても敵。

彼らがレアンを邪険にするのも

当然だと思います。

カルレインがレアンに

「失せろ」と言ってくれて、

スカッとしました。

 

トゥーラとアナッチャは

自分たちが

濡れ衣を着せられないように

先帝の遺言書を捨てなかったのに、

結局、トゥーラが皇帝の座欲しさに、

父親を亡きものにして、

反乱を起こしたことに

なってしまったのですね。

トゥーラは父親の遺言通り、

レアンに皇位を継がせるために

行動したのだとしたら、

処刑されたトゥーラが

可哀そうだと思います。

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