自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 615話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ 秘密の恋の良いところ

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615話 百花を捉えているギルゴールを、ラナムンが攻撃しました。

◇声のトーンが変わらない◇

大神官は、ギルゴールが

ラナムンに気を取られている隙に、

全身で百花を包み込んで

引っ張りました。

全身、筋肉で覆われた大きな大神官が

ギルゴールの片腕にしがみつき、

純粋に筋力だけで引っ張るのは、

ギルゴールとしても厄介な事でした。

 

彼は大柄な大神官が、

腕にぶら下がってウンウン呻くと、

面倒になったのか、

結局、百花を放してやりました。

そのおかげで大神官は、

百花をギルゴールの手の中から

救い出すことができましたが

大神官が強い力で

百花を引っ張っていたところを

急に放したので、

百花と大神官は倒れて

床を転がることになりました。

 

しかし、すでにギルゴールは、

そちらへの興味が消えたように

ラナムンだけを見つめ、

あっという間に彼の前に近づくと

今、何をしたのかと尋ねました。

 

ラナムンは、

ここで騒ぎ立てても、

損をするのはギルゴールだけだと

答えました。

大神官は、このような状況でも、

声のトーンが高くならない

ラナムンが少し不思議になりました。

 

ギルゴールは再び、

今、何をしたのかと尋ねました。

大神官は百花を立たせながら

ラナムンとギルゴールの方を

心配そうに見つめました。

ラナムンは短剣を持ったまま、

落ち着いて立っていました。

ギルゴールは、

獲物を観察するライオンのように

その周りを回っていました。

そうしているうちに、

ギルゴールのつま先が

ラナムンに向かう瞬間、

 

ギルゴールさん!

そんなことをしてはいけません!

 

と叫びながら、大神官は、

闘牛のように全身で飛びかかり、

ギルゴールを捕まえようとしましたが

彼が身をかわしたので、

目標物を逃した大神官は、

部屋の外に飛び出しました。

 

ギルゴールは、

目を危なげに輝かせながら

ラナムンを見て、

 

うちの坊ちゃんは

面白いことができるね。

 

と言いました。

◇一触即発◇

騒がしいハーレムの状況を

知らないラティルは、

花茶を一杯飲み終えた後、

空になったカップをザイオールに渡して

ゆっくりと食堂へ歩いて行きました。 

心にぽっかり穴が開いたので、

甘いものでも

食べなければなりませんでした。

 

ラティルが、

甘い食べ物を持って来るよう

指示すると、下女は

チョコレートをかけたパンと

砂糖の入った温かい牛乳を

持って来てくれました。

 

ラティルは、

口いっぱいに広がる甘さを感じながら

満足げに食事をしていましたが、

食事がほぼ終わる頃。

扉の外が騒がしくなりました。 

 

ラティルは「何だろう?」と

思いながら、口元をナプキンで拭いて

閉まった扉を見つめていると、

侍従が中に入って来て、

大神官の侍従が、

どうしても皇帝に会いたいと言って、

泣いていると報告しました。

 

何気なく報告を聞いていたラティルは

「泣く」という部分で

パンを吐きそうになりました。

 

ラティルが、

 

え?泣いてるの?

 

と尋ねると、侍従は、

大変なことが起こったそうだと

返事をしました。

 

ラティルは入室を許可すると、

すぐに、大神官の随行司祭兼侍従の

クーベルが中に入って来て、

ラティルに挨拶をする暇もなく

大変なことになった。

ギルゴールが百花を訪ねて来て、

彼の首を折ってしまったと

叫びました。

 

その言葉に当惑したラティルは

「え?」と聞き返し、

どういうことなのか。

なぜ、ギルゴールが

百花の首を折ったのかと尋ねました。

 

クーベルは、

自分も分からない。

ギルゴールが、

いきなり百花の居場所を

聞いたかと思うと、

むやみにそちらへ駆けつけて扉を壊し

彼の首を折ったと答えました。

 

ラティルは、

ギルゴールは、

突然、そんな狂ったことを

する人ではない。

そちらへ行ってみようと

話しているうちに、

ギルゴールと別れる前に、

彼がひどく怒った状態だったことを

思い出しました。

 

ラティルはナプキンを置き、

急いで立ち上がると、

そのまま、ハーレムへ

走って行きました。

出勤したばかりのサーナット卿も、

夜間当直者と交代する途中でしたが

彼女の後を追いかけました。

 

彼は、

どうしたのか。

なぜ、走っているのかと尋ねました。

ラティルは、

うちの短気な王子様が

暴れているようだと答えました。

サーナット卿は、

それはクライン皇子かと尋ねると、

ラティルは、ギルゴールだと

答えました。

 

ラティルは、

大神官の住居に到着すると、

彼女の予想とは異なり、

単に百花とギルゴールが

戦っているのではなく、

ロードの仲間たちが、

ギルゴールを取り囲んでいました。

その中には、首を折られたという

百花も、無事に立っていました。

 

ギルゴールは、一対多数の状況で

追い詰められているにもかかわらず

むしろ余裕を持って

微笑んでいました。

その雰囲気を見る限り、

彼は追い詰められる獲物ではなく、

獲物を並べ立てる立場のようでした。

せめてもの救いといえば、

ギルゴールと敵になりそうな

メラディムが湖にいて、

この騒ぎを知らず、

中に含まれていないことでした。

ギルゴールと誰かが

戦っているのを知れば、

彼は、浮かれて走ってくるはずでした。

それに、よく見ると、

タッシールとクラインも

いませんでした。

 

そして、不思議なのは、

クーベルの言葉と違い、

ギルゴールが、百花ではなく

ラナムンを興味深さそうに

見ているという点でした。

一方、ラナムンは、

体はここにあるのに、

心はここにあらずといった様子でした。

 

一体、何がどのような状況なのか

分からないけれど、ラティルは

このまま見ていられませんでした。

すでに宮廷人たちは、

ひそひそ話しながら

状況を眺めていました。

 

ラティルは、

本当に乱闘が起こるのではないかと

思い、とりあえず走りながら

 

散らばれ!何をしているんだ!

 

と叫びました。

幸い、集まっていた彼らは、

ラティルが現れて、

鳥を追うように腕を振り回すと、

少しずつ後ろに下がりました。

ギルゴールも危険な目で

側室たちを見回すのを止めました。

 

ラティルは辺りを見回すと、

一体、どういうことなのか。

なぜ、こんなことをしているのかと

呆然として尋ねた後、

ラナムンを見ました。

彼は、持っていた短剣を収めながら、

この先を歩いていたら、

大神官の侍従が駆けつけて来て、

ギルゴールが、

誰かの命を奪ったと言ったので

ここへ来た。

その後、他の人たちも騒ぎを聞いて

集まって来たと答えました。

 

大神官は、

感動した顔でクーベルを見ながら、

 

逃げたんじゃなかったんですね!

 

と叫びました。

 

どうやらクーベルが、

事件が起きるや否や、

すぐに、この場を離れたのは

明らかでした。

しかし、どうせここにいても

役に立たなかったはずなので、

クーベルがこの場を離れ、

ラナムンとラティルを呼んだのは、

きちんとした判断でした。

 

しかし、クーベルは、

それでも恥ずかしそうに

顔を真っ赤にすると、

大神官から顔を背けました。

 

ラティルはため息をつくと、

首が折れたという百花が

無事なのを見て、

一応、大丈夫だろうと思い、

集まった人々に再び手を振り、

早く戻るようにと指示ました。

それから、ラティルは、

ギルゴールをチラッと横目で見ながら

彼が危ない時に、

自分が現れて助けてあげたのに

感動しないのだろうか。

感動して、

怒りが少し解けたらいいなと

思いました。

 

しかし、ギルゴールは、

ラティルが手を振った時に、

他の側室たちと一緒に

行ってしまいました。

 

ラティルは、

振っていた手を下ろし、

ギルゴールの

断固たる後ろ姿を見つめながら、

一応、彼を

追いかけてみることにしました。

ギルゴールは、

気に入らないことがあると

消えてしまうタイプなので、

このまま、

また別の所へ行ってしまえば、

仲直りする暇もなくなる。

彼が近くにいる間に、

この件を片付けなければ

なりませんでした。

 

ところが、ラティルは

ゲスターに声をかけられたため、

立ち止まらなければ

なりませんでした。

 

ラティルは、

ギルゴールの背中を確認しながら、

ゲスターに、

急ぎの用なのかと素早く尋ねました。

急用でなければ、

まずはギルゴールの所へ

行きたいと思いました。

しかし、ゲスターは、

早くラティルに話すべきだと思うと

答えました。

 

ゲスターは、適当にこんなことを

言う人ではないので、

結局、ラティルはギルゴールを見送り

ゲスターと一緒に、

彼の部屋へ行きました。

 

ラティルはソファーに座りながら

どうしたのかと尋ねると、

彼女の反対側に座ったゲスターは

どうやらダガ前公爵が

消えたようだと話しました。

 

ラティルは、

消えたということは

死んだということなのかと

尋ねましたが、すぐに

彼は前から死んでいたと訂正すると、

ゲスターは、

浄化されて消えたようだと

返事をしました。

 

ラティルは戸惑いながら、

それは、本当なのか。

どうして、そうなったのかと

尋ねました。

どうせ、前公爵を、これ以上

使うことはなかっただろうけれど、

元気に過ごしていた者が

突然消えたと聞くと、

不思議に思いました。

 

ゲスターは首を横に振ると、

ずっとダガ前公爵の方を

見ているわけではないので、

どのような事情でそうなったのかは

分からないと答えました。

 

ラティルは、

いずれにせよ、前公爵が

食餌鬼でなくなれば、

普通の死として扱われるだろうから

アイニ前皇后にとっては

幸いなことだろうと言いました。

ゲスターも、その意見に同意し、

アイニ前皇后は、前公爵の件で

プレッシャーを受けていたからと

答えました。


しかし、ラティルは首を傾げ、

アイニにとっては

幸いなことだけれど、

少しタイミングが

良すぎるのではないかと思いました。

アイニが前公爵のせいで

窮地に追い込まれた時、

都合よく彼が浄化されて消えるなんて

変だと思いました。

 

もしかして、アイニが

前公爵に手をかけたのではないか。

いえ、そんな人じゃないよねと

呟くと、ゲスターが、

その情報を教えてくれたことに

お礼を言いました。

 

ダガ前公爵が消えたことで、

アイニは失踪処理か

死亡処理をするだろう。

けれども、ここで

行方不明になったと言えば、

怪しまれると思うので

死亡処理をするのではないかと

ラティルは考えました。

とりあえず、ラティルは

ロルド宰相から何か報告が来るのを

待つことにしました。

◇一番気楽な人◇

ゲスターの部屋を出たラティルは、

大神官の所に立ち寄って

百花の状態を確認した後、

再びギルゴールを探して

ハーレムの外へ出ました。

しかし、ギルゴールは

温室にも、シピサの住居の近くにも

どこにもいませんでした。

 

このままでは、

また、ギルゴールが

何ヶ月も消えてしまうと、

かなり可能性の高い推測をすると、

ラティルの足の力が抜けてしまい、

彼女は、庭園の外れの大きな木に

寄りかかって座りました。

その状態で、風に揺れる雑草を

眺めているうちに、

ふと、ラティルは、

ギルゴールを自分勝手に

歩き回らせたい衝動に駆られました。

 

その時、近くで

「陛下」と呼ぶ声が聞こえたので

そちらへ頭を向けました。

サーナット卿でした。

ラティルは、その時初めて、

最初は、明らかに

彼を連れて行ったけれど、

その後、気が気でなくなり、

彼が付いて来ていることも

知らなかったことが分かりました。

 

サーナット卿は

ラティルの横に近づいて

ハンカチを取り出し、

地面の上に敷くと

急な移動は終わったのかと

尋ねました。

それを見たラティルは、

うちのサーナット卿は

本当にお坊ちゃまだと言って

笑いました。

 

サーナット卿は、

その言葉を否定することなく、

立派に大きくなったと返事をすると

ハンカチを広げて軽く叩きながら、

 

どうぞお座りください。

 

と言いました。

ラティルは膝を抱え、

首を横に振ると、

 

私はいいので、坊ちゃんが

お座りください。

 

と、からかいました。

 

サーナット卿は、

 

陛下も、

立派に大きくなられました。

 

と返事をしました。

 

ラティルは、

自分はもう地面の上に

直接、座っているので、

サーナット卿が座るようにと

勧めました。

 

それではそうします。

 

彼は、それ以上、拒否せずに

ハンカチの上に座りました。

ラティルは、この大きな男の子が

とても可愛いと思い、

彼の脇腹をつかみ、

胸に頭をこすりつけました。

それから、彼を見上げると、

サーナット卿は、

 

私のことが、

そんなに好きなんですか?

 

と尋ねました。

 

ラティルは、サーナット卿が、

もう傲慢になったと言って、

再び、彼の脇腹をくすぐると、

サーナット卿は、

弱々しく、体を捻っていましたが、

今度は足を軽く叩いて、

 

陛下、ここにお座りください。

 

と言いました。

 

ラティルは、

もうズボンに泥が付いているので

サーナット卿の服が

ダメになってしまうと、

今回も断りました。

しかし、サーナット卿は、

横柄な態度で、

自分の太腿をポンポンと叩き、

両腕を大きく広げました。

ラティルは我慢できずに、

また笑ってしまいました。

 

一体それは何なのか。

今日のコンセプトは

虚勢を張ることなのかと尋ねました。

 

サーナット卿は、

 

おかしいですか?

 

と尋ねると、ラティルは、

おかしいとか、

そういう問題ではないと答えました。

 

サーナット卿は、

もう一度、太腿を軽く叩くと、

胸を突き出して両腕を広げました。

ラティルは大笑いした後、

そっと、サーナット卿の太腿の上に

上がって座りました。

正直、楽な姿勢では

ありませんでしたが

彼の足の上に座り、

彼と顔を突き合わせる

その構図が気に入りました。

 

そうしているうちに、ラティルは、

最初、ギルゴールのことを

心配していたのに、

サーナット卿が可愛く振る舞うや否や

すぐに、彼の方へ気持ちが傾く自分が

あまりにも軽いのではないかと思い、

表情が暗くなりました。

 

サーナット卿は、

急にどうしたのか。

どこか具合が悪いのかと尋ねました。

 

ラティルは、

自分があまりにも好色過ぎると思うと

答えました。

サーナット卿は、

どうせ、みんな知っていると

言うと、ラティルは

 

何ですって?

 

と抗議しました。

 

サーナット卿は、

ラティルのふくらはぎを

くすぐるように掻きながら、

他の人が自分と皇帝のことを

何と言っているか、

知っているかと尋ねました。

 

ラティルは、

密かに愛し合っているとか、

秘密の恋人同士だとか、

そのような噂ではないかと答えると

サーナット卿の肩に額を乗せ、

体の力を抜いてぐったりしました。

このような姿勢でいると、

少し体が楽になりました。

 

やはり、そばにいる時の

気楽さとしては、

サーナット卿が最高だと

ラティルは思いました。

彼は、ギルゴールや他の側室のように

ラティルの頭を悩ませませんでした。

サーナット卿が側室なら、

このようにそばに置いておくことは

できないと思いました。

 

このような時は、

サーナット卿が側室でなくて

良かったと、ラティルが言うと

茂みの向こうに、

誰かの冷たい視線を見つけて

ビクッとしました。

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きっと、アイニは、

弟から借りた大神官の御守りで

ダガ前公爵を浄化したのでしょう。

彼の命を奪ったのが

アイニであることは

知っていたのですが、

どうしてそうなったかは

知らなかったので、

ダガ前公爵が

食餌鬼であることがバレて、

対抗者であるアイニが

父親の命を

奪うしかないような状況に

追い込まれたのかなと

勝手に想像していました。

それなので、アイニが自分の意志で、

父親を亡き者にしたのは意外でした。

けれども、父親が食餌鬼であることが

他の人にバレないようにするためには

この方法しかなかったのかも

しれません。

辛い選択だったかもしれませんが

アイニがダガ前公爵を

食餌鬼にさえしなければ、

自分の手で父親の命を奪わずに

済んだので、結局は

彼女自身が招いたことなのです。

けれども、アイニは、

自分の行いは反省せず、

自分の災難は、全て人のせいにし、

自分をこのような目に遭わせた人を

恨むことになるのでしょう。

 

ラティルはサーナット卿のお腹に

背中を向けて、彼の膝の上に

座るのかと思ったのですが、

顔を突き合わせて座るなんて、

かなり、まずいのではないかと・・・

人気がないとはいえ、真昼間に外で、

こんなことをするなんて、

ラティルとサーナット卿の節度は

どこへ行ってしまったのでしょうか・・

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