自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 475話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ タッシールを取り戻す方法

f:id:myuieri:20210206055100j:plain

 

475話 ヘイレンは吸血鬼になってしまいました。

◇ヘイレンの話◇

ラティルは

熱いコーヒーを飲みながら

ぼんやりと座っていましたが

小さなうめき声を聞きました。

声がした方を見ると、

ヘイレンが眉をひそめて

額を押さえていました。

 

ヘイレンはラティルを見ると

急いで上半身を起こしましたが

「あれ?」と呟きながら

自分の身体を、

あちこち、見下ろしました。

彼に何も教えていませんでしたが、

ヘイレンは、

すでに自分に何か変化が

起きたということを

感じているようでした。

ラティルは、

それがどんな気持ちなのか分からず

痛いところはないかと

慎重に尋ねました。

 

ヘイレンは、

ぼんやりと瞬きをし、

大丈夫だとボソボソ答え、

しばらく考え事をしていましたが

パッと立ち上がると、

変なものを見たと叫びました。

 

ラティルは、

「変なもの?」と聞き返すと、

ヘイレンは、

目がキラキラ輝いていて

話をするカラスだったと

答えましたが、

ラティルの表情を見て

突然、黙りました。

そして、ヘイレンは当惑しながら

皇帝の様子がとても変だと

指摘しました。

 

ラティルは、

これから自分が話している間に、

聞きたいことがあっても

10回我慢するようにと指示しました。

ヘイレンは戸惑いながらも

承知すると、ラティルは

ヘイレンに、

少しずつ彼の状況、自分の状況、

タッシール1人が知っていた

自分の秘密などについて

知らせました。

タッシールが黒林の頭首であることは

彼個人の秘密なので

話しませんでした。

 

最初、ヘイレンは

何度も口を動かそうとしましたが 

ラティルが10回と

口の形で知らせると、

きちんと指示に従いました。

 

後の方では、口を開けたまま

ラティルの言葉を

ぼんやりと聞くだけでしたが、

自分が吸血鬼になったことに

あまりに驚いたせいか、

ラティルが覚醒していない

ロードという部分では 

思ったより

戸惑っていない様子でした。

 

ラティルは、

あまり驚いていないようだと

微笑みながら指摘すると

1から10まで、

すべて驚くことばかりなのでと

答えました。

 

ラティルは、

ヘイレンの意思を

確認できるような状況では

なかったので、

彼の意思を聞かずに、

このような身体で

生かすようにしてしまったことを

謝りました。

 

しかし、ヘイレンは

何はともあれ、

生きることが重要だと言いました。

幸いヘイレンは、

人間の身体で死ぬよりは

吸血鬼になってでも生きる方が、

より良いと思っているようでした。

 

彼は手を震わせ続けていましたが

比較的、よく状況を

受け入れているようなので、

ラティルは、

他の一行を連れてきた後、

ヘイレンの見た、

目がキラキラ輝いていた

カラスについて、

詳しく話して欲しい。

タッシールは消え、

ヘイレンは怪我をした状態で

発見された。

カラスが何かを知っているはずだと

話しました。

 

タッシールがいなくなったと聞いて

ヘイレンは驚き、

もしかして、

亡くなったのではないかと

心配しましたが、ラティルは、

命を奪うなら、

あえて連れて行く必要はないので

生きているはずだ。

しかし、行方が分からないので、

ヘイレンの目撃したことが重要だと

話しました。

 

ヘイレンはショックを受けて

言葉を失いましたが、

ラティルは、

彼が落ち着くのを待ちました。

 

ヘイレンは泣きそうになりながら、

本当に大したことではないけれど

カラスは異様に目を輝かせながら

「お前が適当だろう」と言ったと

話しました。

 

それを聞いたクラインは、

本当に大したことではないと

言いましたが、

ラティルは眉をしかめ、

カラスはアニャドミスの

協力者なのかと呟きました。

 

クラインは、

お話にならないという風に

「カラスがですか?」と

聞き返しましたが、

ゲスターが抱いている

レッサーパンダを見て

口をつぐみました。

 

クラインは、

ラティルに付いて来たものの、

中途半端な情報だけしか

知らないので、状況が理解できず、

表情は混乱に満ちていました。

 

だからといって、

ここでクラインと大神官だけ

席をはずせと指示すれば、

それもまた怪しまれると

思いました。

 

ラティルは、

他の人たちの顔色を窺いながら、

彼らが、

クラインが知っている情報を考慮して

話してくれることを願いました。

そして、以前は、

ずっと宮殿内に入って来られなかった

アニャドミスが

宮殿の結界を突然越えたのは、

そのカラスが助けたのかもしれないと

言い、ギルゴールに、

以前にもカラスが登場したかと

尋ねました。

 

ギルゴールは否定すると、

ラティルのお腹が

グーグーなりました。

 

ラティルは大丈夫だと言って、

続けて会議をしようとしましたが

皇帝のお腹がグーグー鳴るのを

無視する人はいませんでした。

 

一行は、しばらく深刻な会話を止め、

サーナット卿は

食べ物を取りに行きました。

その間、カルレインはヘイレンに

人の命を奪わずに血を飲む方法、

人間1人から血を抜く適当な量など

吸血鬼として生活する際の

留意点を、いくつか教えました。

 

クラインは、

その会話を聞きながら

最初は疑問に思っていましたが、

後になって、その2人を指差しながら

あの平民も吸血鬼だったのかと

尋ねました。

 

ザイシンは、カルレインが

吸血鬼だということを

知っていながらも、

平民と呼ぶクラインの態度に

半分感嘆し、半分嘆きながら

笑顔で認めました。

◇交換は無理◇

しばらくして、サーナット卿は

台車に食べ物を

いっぱい乗せた下男たちと

湖の中で寝ていたメラディムを

連れて帰ってきました。

 

最初、メラディムは

戸惑っていましたが、

ヘイレンを見るや否や、

すぐに変化に気づき

「やれやれ」と舌打ちし、

ここはハーレムではなく

だんだん異種族の巣窟に

変わりつつある。

秘密を知っている人も増えていると

言いました。

 

その言葉に

他の人たちは笑いましたが、

ラティルは、

タッシールとラナムンのせいで

心臓から

重い鉄の塊が落ちたような気がして

顔が強張りました。

 

タッシールは拉致されて、

この場にいない。

対抗者のラナムンを

呼ぶことができない。

彼自身も、自分が

何かとつまはじきにされていることと

知らない話が多いということを

知っているので、彼を除いて

他の側室とだけ

このように集まっていると

まるで、彼を

仲間外れにしているようで

より罪悪感を覚えました。

しかし、この場にいる皆が

自分の機嫌を窺っている中、

ラティルは思う存分、

苦しむことができませんでした。

 

ずっと、ラティルを見ていた

サーナット卿が、

彼女の気分が悪そうな様子に気づき、

ラティルを呼ぶと、彼女は

食事をしながら話そうと言いました。

 

使用人たちが出て行くと、

一行は、再びアニャドミスと

タッシールについて

議論をし始めました。

 

あの女性が狙っているのは

アイニ皇后とカルレインなのに

なぜ、あえてタッシールを

拉致したのか。


あちらに護衛が

たくさん集まっていたので

一番、放っておかれたタッシールを

連れて行ったのではないか。

 

タッシールを連れて行って

脅迫でもしようとしているのか。

 

こんなに騒がしいのに、

メラディムはどこにいたのか。


自分は寝ていた。

実は、そんなに騒がしくなかった。

騒がしかったら

自分は湖から出て来た。

 

そのように、

しばらく話をしていた時、

壁際に椅子を置き

仏頂面で座っていたヘイレンが

突然、悲鳴を上げました。

 

何事かと思い、

皆、そちらを見ると、

ヘイレンが

机の上に置かれた数多くの紙の中から

1枚の紙を持ち上げ、

これを見てくださいと言って

ラティルの元へ駆けつけましたが

速くなった足を制御できず、

彼女の近くでよろけました。

カルレインが手を伸ばして

ヘイレンが

バランスを取れるようにしました。

 

ラティルは、嘆くヘイレンから

手紙を受け取りました。

その手紙には、

 

約束は守る必要があるでしょう?

私にくれることにしたものを

出してください。

あなたのものを取り戻したいなら。

 

ラティルは、

くしゃくしゃになった紙を

テーブルの上に、

バンと音を立てて置きました。

力の調節ができなくて、

テーブルがへこんだということは、

クラインの目玉が

飛び出しそうになっているのを見て

気づきました。

 

サーナット卿は、

何と書いてあるのかと尋ねながら

ラティルの手から

手紙を引き抜きました。

彼女は返事の代わりに

両手で顔を埋めました。

 

しばらくそうした後に、

手を下ろしてみると、

手紙は、ギルゴールの手の中に

ありました。

ギルゴールはラティルの左隣に座り

サーナット卿は

右隣に座っていたので、

手紙は、皆の間を

一周したようでした。

 

ギルゴールはラティルと目が合うと

ニヤニヤしながら、

カルレインを与えて

タッシールを取り戻せばいいと

平然と言いました。

 

意外にもクラインだけが、

それでは、タッシールが危ない。

1人渡して、1人連れて来ても

何も変わらないと反論しました。


クラインは、

カルレインが吸血鬼だということを

知りながらも、意外と態度に

特に変化がありませんでしたが

2人とも平民だからと付け加えると

ラティルは、

悪い意味でも、良い意味でも

変化がないと思いました。

 

ゲスターは、

反論したいことが

あるにもかかわらず、

自分のイメージを守るために

静かにしている間、

レッサーパンダは、

カルレインは丈夫だから

彼を送ろうと、 

ほとんどの人が考えているけれど

どうしても言えない言葉を

代わりに吐き出しました。

 

ゲスターはレッサーパンダ

そっと揺すり、

そんなことを言ってはいけない

反対する振りをしました。

 

その言い方こそダメだと

レッサーパンダがゲスターに

文句を言うのを見て、

ラティルは首を横に振り、

クラインの言う通り、

1人を救おうとして、

もう1人送るのは話にならないと

返事をすると、

ヘイレンは目を見開き、

うちの若頭をどうするつもりなのかと

尋ねました。

 

ラティルは、別の方法で

取り戻さなければならないと

答えました。

 

しかし、ヘイレンは、

そのカラスの飼い主は

途轍もなく強いと聞いた。

この宮殿にカラスと2人で

攻め込んで来て、

若頭を拉致するほどなのに、

他の方法はあるのかと尋ねました。

 

大神官は、

元々、アニャドミスが狙っていた

アイニとカルレインを

連れて行けなかった。

無敵の強者なら、

目標物を変えることもなかった。

最初から相手になれない

敵ではないと、

ラティルの代わりに、

ヘイレンを慰めるように答えました。

しかし、彼は、

全く慰められないようでした。

 

その時、状況を見守っていた

カルレインが、

自分が行くと淡々と話しました。

 

ラティルは

断固として断りましたが、

カルレインは、

アニャドミスは、自分の死体を

望んでいるわけではないので

自分を連れて行っても

命を奪ったりしないだろう。

しかし、タッシールには

何をするか分からない。

自分が行った方がいいと

主張しました。

ラティルは反対しました。

 

しかし、カルレインは

ずっと、いるわけではない、

けれども、自分が行けば、

時間を稼ぐことができると

言いました。

しかし、ラティルは、

カルレインの命を奪わなくても、

アニャドミスが彼に何をするか

どうやって分かるのかと

尋ねました。

ラティルはアニャドミスが

カルレインにしたいことを

どうしても口にすることは

できませんでした。

 

しかし、カルレインは

今すぐ他の方法はないと

苦々しく返事をしました。

 

ラティルは、その他の方法を

考え出さなければならないと

主張しましたが、カルレインは

そんな時間はないと反論しました。

しかし、ラティルは、

カルレインのとんでもない要求を

無視しました。

 

ラティルは側室の命を

天秤にかけることはできないので

逆に、アニャドミスが

カルレインを捕まえて、

タッシールや他の誰かを

要求したとしても、ラティルは、

その取引に応じるつもりは

ありませんでした。

 

そうするうちにラティルは、

以前、ゲスターが狐の仮面の姿で

アニャドミスの所へ

行ってきたことを思い出し、

あの時は、ゲスターが

色々な良い情報を

たくさん持って来てくれたおかげで

助かったと感謝した後、

アニャドミスの住居に直行し、

タッシールを連れて来たらどうかと

提案しました。

 

ゲスターは、アニャドミスも

それを想定しているだろうから

タッシールを、

そこに置いておかなかったり、

待機していて、

自分が現れたら、

すぐに命を奪う準備をしていると

返事をしました。

 

ラティルは、

レッサーパンダ

結界を張った状態で

2人一緒に移動したらどうかと

聞きましたが、

2人で行って

2人で帰って来るのならともかく

2人で行って3人で戻って来るのは

ダメだと、

レッサーパンダが即答しました。

 

しばらく悩んだものの、

結局結論を出せなかったラティルは、

皇帝としての仕事があるため、

これ以上、

ここにいることができず、

帰らなければなりませんでした。

 

ラティルは、

自分も考えてみるので、

彼らだけで、ずっと話し合うように。 

仕事が終わったら、

すぐこちらにへ来ると告げると、

付いて来ると言う

サーナット卿まで残して

1人で本宮に戻りました。

 

それから約15分後、カルレインは、

しばらく頭を冷やそうと呟くと、

ゲスターを

自分の部屋へ連れて行きました。

 

そして、カルレインは、

自分をあそこへ連れて行くように。

自分があそこに残るので、

ゲスターはタッシールを連れて

戻って来るよう要求しました。

f:id:myuieri:20210206060839j:plain

f:id:myuieri:20210206071517p:plain

詳しい状況が描写されていないので

合っているかどうか

分かりませんが、

最初、ヘイレンが怪我をしたと

聞いた時、

ラナムンとアイニも

タッシールの部屋へ行ったけれども

ヘイレンが吸血鬼に

変化している間に、

ラナムンとアイニは

自分の部屋へ帰されたのではないかと

思います。

 

けれども、今まで、ラナムン同様、

会議に入れてもらえなかった

クラインと大神官は、

帰されなかったので、

ラナムンの疎外感は

かなり大きいのではないかと

思います。

 

ヘイレンは

思いがけず吸血鬼になり、

まだ戸惑っている状況だと

思いますが、そんな中でも

タッシールのことを心配する

彼の忠誠心は、

見上げたものだと思います。

これだけヘイレンに

慕われているなら、

もしかして、タッシールは

ヘイレンのために、自分の血を

あげたりするかもしれないと

思いました。

 

クラインにとって、

吸血鬼であるかどうかよりも

平民であるかどうかの方が

大事だという、彼の価値観は

変かもしれませんが、

考えようによっては、

彼は人間以外の者たちも

苦も無く受け入れられるという

ことなのかもしれません。

 

カルレインは、

自分を犠牲にしようとしていますが

アニャドミスは、

カルレインを手に入れることができても

そのまま、おとなしく

カルレインと暮らすということは

なさそうな気がします。

f:id:myuieri:20210206060839j:plain