自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

再婚承認を要求します 333話 ソビエシュの回帰 8話 ネタバレ 原作 あらすじ 偶然を装ってナビエと会うソビエシュ

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71話 ソビエシュはナビエに愛していると言いましたが・・・

言葉が終わるや否や

ソビエシュの目の前で

扉が閉まりました。

まだ後ろにいる侍従は、

魂が半分抜けたような顔で、

この状況から抜け出したいと

切望しました。

皇后が来たことを、

単に報告しに来ただけなのに、

皇帝の愛の告白と

皇后の拒絶を目撃してしまい、

30分ほど気絶したいと思いました。

しかし、今のソビエシュは、

侍従の気持ちを気遣う余裕が

ありませんでした。

 

ソビエシュは

ゆっくりと閉まった扉を開けました。

てっきりナビエは

行ってしまったと思いましたが、

彼女は唇を噛み締めて

立っていました。

自責の念に駆られているような

表情をしているので、

彼女は礼儀を守れなかったと

思っているようでした。

 

ソビエシュとナビエは目が合うと

同時に「ごめんなさい」と

言いました。

 

ソビエシュは、

皇后が訪ねてきたのが嬉しくて、

皇后を当惑させたと謝りました。

ナビエは、

突然、扉を閉めたことを謝りました。

 

ソビエシュは、

ナビエともっと話したかったけれど、

雰囲気がチクチク刺す

ガラスの粒のように変わると、

ソビエシュは

何の用でここへ来たのかと

仕方なく尋ねました。

彼女が早く用事を済ませれば、

気楽に西宮へ帰ることができると

考えたからでした。

 

ナビエは少し安堵した顔で、

ソビエシュが、

随分物思いに耽っているようだと

イライザ伯爵夫人が

少し心配していたので訪ねて来たと

答えました。

 

先程は、弱っているふりをして

よろめいたところ、

冷たい目で見られたソビエシュは、

今度は身体を真っ直ぐにし、

具合が悪いのは、もう治ったので

心配しなくても大丈夫だと言って

笑いました。

 

本当は、酔った時のように

頭がズキズキするし、

食べ物も、スープくらいしか

食べられない状態でしたが、

ソビエシュは、

そんな話はしたくありませんでした。

 

ナビエは、ソビエシュが

まっすぐ自分を見下ろすと、

安堵したように頷き、

それならば良かった。

自分は、これで失礼すると告げると

すぐに後ろを向きました。

ソビエシュは思わず

その後ろ姿に向かって腕を伸ばし、

急いで手を下ろしました。

影でその様子を見たナビエは

眉をひそめました。

その夜、

ベッドに横になったソビエシュは

天蓋を見つめながら、ナビエに、

宝石を送ってみたらどうかと

考えました。

食べ物や手紙を送るなと言われたので

宝石なら大丈夫ではないかと

思いましたが、

その考えをするや否や、

今度は別の侍女が訪ねてきて

宝石を送らないでくださいと

きっぱり拒否されるような

気がしました。

 

ため息をついたソビエシュは

何度も寝返りを打ち、

明け方になって

ようやく眠りにつきました。

 

幸いにも、目が覚めた時、

ナビエと偶然出くわすという

イデアが浮かびました。

さすがのナビエでも、

偶然出くわすことまでは

拒否しないと思いました。

ソビエシュは、

ワクワクした気分になりました。

 

彼は朝食をスープだけで済ませると、

東宮と西宮が交わる回廊に進み、

柱の後ろでブラブラしていました。

そして遠くから

人の気配が聞こえてくると、

ソビエシュは、自分もちょうど

ここを通ろうとしているかのように

後ろで手を組み、

ゆっくりと歩き出しました。

 

何か考え込んでいる表情で

歩いて来たナビエは、

彼を見ると立ち止まりました。

ソビエシュは少し驚いた表情で

彼女を見つめました。

ただ通り過ぎるわけには

いかないので、

ナビエはゆっくり歩いてきて

ソビエシュに挨拶をしました。

彼は、

今日は朝から皇后に会えたと言って

挨拶をしました。

 

ナビエが無表情に

自分を見つめているので

ソビエシュは、今後は言葉を

短くすることにしました。

今のナビエは、このような言葉を

聞きたくなさそうだったからでした。

 

とにかくソビエシュは、

仕事に行く時と、

仕事を終えて帰ってくる時に

時間を合わせれば、

1日に少なくとも2回は、

ナビエの顔を

自然に見ることができると思いながら

頭をナビエとは反対側に

向けました。

出くわした途端、

ナビエに好意的な姿を見せれば

彼女は、その姿が見たくなくて

本宮へ行く時間を

調節するかもしれませんでした。

だから、できるだけ

淡々とした様子を

見せなければなりませんでした。

 

そうこうしているうちにナビエは、

「こんなことを言えば

嫌がると思うけれど」と

先に話しかけました。

ソビエシュは、すぐに

彼女を見つめました。

 

彼はナビエと

目を合わせたいと思いましたが

ナビエは正面に視線を固定したまま

ラスタはどうするつもりなのかと

尋ねました。

 

ソビエシュは、

ナビエがラスタの名前を口にすると

思わず上着の裾をつかみました。

 

ナビエは、

当初の計画が完全に覆ったと

ソビエシュが言っていたので、

その後の計画について聞きたい。

二度と何も知らないまま

驚きたくないからと言いました。

ソビエシュは「すみません」と

ナビエに謝りました。

しかし、ナビエは、

それは計画ではないと抗議しました。

 

ソビエシュは

ナビエの横顔を横目で見ながら、

ラスタが何も分からないまま

大きな問題を起こさなくなるくらい

生活に慣れれば

東宮と西宮の間にある別宮へ

行かせるつもりだと答えました。

 

そこはエルギ公爵が過ごす

南宮からは程遠いし、

東宮からでも西宮からでも

監視しやすかったので、

もしエルギ公爵が

ラスタに近づこうとしても、

先に知って遮断できる位置でした。

 

ソビエシュは、ナビエが、

それを気に入らないのではないかと

心配し続けましたが、

幸いナビエは、

まだ怒っている様子では

ありませんでした。

 

続けて、ソビエシュは、

子供が生まれても

皇女にはしないけれど、

健康で快適に暮らせるよう

支援するつもりだと言うと、

ナビエは、

どうして女だと思うのかと

尋ねました。

自然とグローリエムを思い浮かべて

話していたソビエシュは、

ナビエの質問にヒヤリとしました。

子供の性別を

事前に知る方法はないので、

ナビエには、ソビエシュの話が

変に聞こえるだろうと思いました。

 

ソビエシュは、

女の子のような気がするからと

慌てて言い返しましたが、

ナビエの表情に

大きな変化はありませんでした。

 

ソビエシュは、

自分の計画について

ナビエが何を考えているのか

全く分かりませんでした。

 

そうこうしているうちに、

2人は本宮に到着しました。

彼らは、別々の執務室に

行かなければなりませんでした。

ソビエシュは、ナビエに、

それは今一つだとか嫌だとか、

もう少し具体的に

反応して欲しいと思いましたが

彼女は「そうなんですね」と

そっけなく返事をすると、

行ってしまいました。

 

ソビエシュは、その後ろ姿を

ずっと眺めていましたが、

ナビエが彼の方を

振り返ろうとすると、ようやく彼は

ナビエに背を向けました。

◇賭け◇

過去に戻っても、

ナビエは依然として、

ソビエシュに目もくれませんでしたが

秘書と官吏たちは違いました。

 

ソビエシュが以前よりも

正確にかつ迅速に仕事の処理を終えると

彼らは、しきりに感嘆しました。

休憩時間に彼らは、

皇帝は、

一度離婚するところだったけれど

人が変わった。

元々、仕事は上手だったけれど

今日は、鳥肌が立ちそうだった。

ぎっしりと詰まった書類を

一度ざっと見てみただけで

すぐに処理した。

やはり、人は大変なことを経験すると

成長するようだとひそひそ話しました。

 

その後、彼らは、

ソビエシュがここ数日、

ナビエ皇后に許しを請うために

行ったことや噂について

興味深く話しました。

また彼らは、なぜ皇帝が

突然そのように変わったのかについて

議論しました。

 

本来、カルル侯爵は

彼らを叱りつけなければ

なりませんでしたが、

彼自身も、ソビエシュの変化に驚き、

彼を近くで見ていると、

さらに驚いたので、 カルル侯爵は

叱りつける代わりに、

彼らの話に、そっと耳を傾けました。

 

ソビエシュは散歩に出かけると

彼らのひそひそ話を聞きました。

 

人々は、ナビエ皇后が

どれほど長く皇帝を冷遇するか、

皇帝はどれほど長い間

皇后にしがみつくか、

ラスタが再び

皇帝の心をつかむかをめぐって

賭けをしていて、

5年、10年、15年という数字が

あちこちから飛び出してきました。

ソビエシュは後ずさりし、

再び執務室の中に入りました。 

◇冷たい風◇

仕事を終えたソビエシュは、

ナビエが西宮に帰る時間に合わせて

自分も部屋の外に出ました。

 

ソビエシュは、

先程、別れた分かれ道へと

忙しく歩いて行きました。

そこでナビエに会ったら、

今日上がってきた

特異な案件について話しながら

彼女の反応を見たいと思いました。

 

ところが、

分かれ道に到着するや否や、

飛び出て来たラスタの頭により、

ワクワクした気持ちは、

すっと沈んでしまいました。

 

ソビエシュは、目を見開きました。

ラスタは、

大きな彫像の後ろに隠れていましたが

そこから出てくると、

笑いながらソビエシュに近づき、

赤ちゃんが

陛下に会いたいと言っているので

来たと言いました。

 

それにソビエシュが答える前に、

ナビエが冷たい風を

吹き飛ばしながら、

そばを通り過ぎました。

その後を追うアルティナ卿は、

軽蔑の目でソビエシュたちを

見ました。

 

ラスタは、唇を尖らせながら、

アルティナ卿は、

いつも自分を睨む。とても怖いと、

ソビエシュに訴えました。

 

ソビエシュは、

ずっと我慢していた

頭痛が押し寄せて来たので、

結局額を触ってしまいました。

寝室に戻ったソビエシュは、

自分が持っている

貴重な宝物の中から

貴族たちが羨む物を選び、

それを、トロビー公爵夫妻に送るよう

カルル侯爵に指示しました。

 

カルル侯爵は

贈り物ではなく預けるのだと思い、

それを受け取りましたが。

ソビエシュは、

どうってことないという風に

自分からの贈り物だと言えと指示し

訳もなく、引き出しを

開けたり閉めたりしました。

 

カルル侯爵は、目を大きく見開いて

ソビエシュを見つめました。

ソビエシュは、ナビエが

プレゼントを受け取ってくれないので

トロビー公爵夫妻に、

自分をよく見せたいという

下心を抑えながら、

彼らが皇后のことで、

とても心配していると思うからと

言い訳をしました。

 

カルル侯爵は、

ソビエシュが言わなくても

見当がついていましたが、

知らないふりをして、

ソビエシュの指示に従いました。

 

カルル侯爵が出て行くと、

ソビエシュは侍従を呼び、

夕食の薬を持って来るよう

指示しました。

食事は何にするかという

侍従の問いかけに、ソビエシュは

スープなら何でもいいと答えました。

 

侍従は、ソビエシュが

ここ数日間、

ずっとスープしか飲んでいないので

心配そうに見つめましたが、

指示に従いました。

 

侍従が退くと、

ソビエシュは後ろで手を組み、

部屋の中央をウロウロしながら、

今日のことで、再び、ナビエが

どれほど怒っているか

察知しようと努めました。

 

ここ数日間、

ナビエの怒りが和らぐ気配は

少しもなかったけれど、

今夜の出来事で、

そうでなくても悪化していた

2人の関係は、

さらに悪化するところでした。

 

その時、カルル侯爵が

急いで扉を叩いて入って来ると、

魔法学園の学長がやって来たことを

伝えました。

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現実のソビエシュは

何十年もの間、

肖像画の中でしか

ナビエ様に会えなかったので

偶然を装ってでも、

ナビエ様に会おうとする気持ちが

分からないではないです。

ただ、ラスタの子供を

皇女にしないと言っても、

まだ、彼女を気遣っているので

ナビエ様はソビエシュの言動が

また変わるのではないかと

疑っていると思います。

ラスタが何を言って来ても

ソビエシュが動じないくらい

強い意志がなければ、

ソビエシュはナビエ様の信頼を

取り戻すことはできないと

思います。

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