自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

再婚承認を要求します 330話 ソビエシュの回帰 5話 ネタバレ 原作あらすじ ラスタを見る目が変ったソビエシュ

f:id:myuieri:20210206055100j:plain

 

外伝68話 ソビエシュは魔法学園の学長に会って話をすることを望んでいます。

 

宮医は

軽い風邪だと言っていたけれど、

それでも念のため、

ゆっくり休んで欲しいという

カルル侯爵の助言に従い、

ソビエシュは、今日1日は

ゆっくり休むことにしました。

体調が悪いからではなく、

これが夢ではないかもしれないという

可能性が生じたことで、

仕事に集中する自信が

なくなったからでした。

 

ソビエシュは、

これが夢でなければと思いながら

ベッドに座り、

ザラザラした布団を撫でました。

無駄に虚しい期待をしたところで

傷が大きく残るだけなのに、

ソビエシュは希望を押し殺すのが

大変でした。

 

ところが、

しばらくぼんやりと座って

希望と恐怖の間で

時間を過ごしていた時、

護衛がナビエの来訪を告げました。

 

ソビエシュは、

急いで扉の方へ近づき、

扉を開けました。

目の前にナビエの顔が現れると、

彼は肖像画に向かって話すように、

思わず彼女の名前を

呼んでしまいました。

 

それは、絶対に

彼女を侮辱するための

行動ではありませんでした。

しかし、いったん大きくなった

ナビエの目は、

ソビエシュに名前で呼ばれると

また細くなりました。

ナビエは、ソビエシュに

からかわれたと思っているような

表情をしていたので、

ソビエシュは慌てて皇后と呼び、

彼女が、ここに来るとは

思っていなかったので

驚いたと言いました。

 

ナビエは盆を手にしていましたが

その上には、

湯気の立つスープが乗っていました。

ソビエシュがスープ皿を見下ろすと、

彼女は、それを突き出し、

喉が痛いと聞いたので持って来た。

自分の庭で風邪を引いたからだと

言いました。

ソビエシュは何のスープなのかも

知らずに、

自分の一番好きなスープだと言って、

すぐにスープを受け取りました。

 

ナビエはその姿に眉をひそめました。

ソビエシュは、もしかして、

食い意地が張っているように

見えたのではないかと

後悔しましたが、

すでにお盆を受け取った後でした。

ナビエは、

「どうぞお召し上がりください。」

と言うと、彼に背を向けて

立ち去りました。

 

ソビエシュは自分をバカだと

罵りました。

急いで走って行って扉を開けなければ

ナビエは部屋の中に入ってきただろうし

お茶を飲んで行けと

勧めることもできた。

けれども、扉の前で

スープを受取ってしまったので

部屋の中へ入って来いと

勧めるタイミングを

逃してしまいました。

 

ソビエシュは、盆を護衛に渡すと、

廊下を優雅に歩いているナビエを

急いで追いかけました。

ゆっくりと歩いていたナビエは

足音を聞くと、後ろを振り向き、

眉をひそめながら

どうしたのかと尋ねました。

 

すぐにソビエシュは、

見送りに来たと言い訳をしました。

しかし、その言葉は、

それほど効果的では

なかったようでした。

 

ナビエは顎を上げて

ソビエシュの顔を

探るように見つめてお礼を言った後、

すでに帰り道はよく知っているので、

ソビエシュは戻って休むようにと

告げました。

言葉は優しいけれど、

声は殺伐としていました。

付いてくれば、ただではおかないという

悲壮感さえ漂っていました。

 

その露骨な拒否に、

結局、ソビエシュは

素直に答えるしかなく、

ナビエが心配してくれたことを

感謝しました。

 

ナビエは、そんなソビエシュを

奇妙な怪物でも見るように眺めてから

背を向けて、再び歩いて行きました。

しかし、先程とは違い、

また、ソビエシュが

追いかけてくると思ったのか、

足を速めました。

ソビエシュは肩を落とし、

自分の部屋へ戻りました。

その晩、ソビエシュは

カルル侯爵から、

魔法学園の学長が、

席を外しているので、

すぐに会うのは難しいという

返事が来たことを報告しました。

ソビエシュは失望しました。

 

切羽詰まったソビエシュは、

眉を顰めながら、学長が

いつ戻って来るのかと尋ねました。

カルル侯爵は、1週間か2週間くらい。

しかし、状況によっては

もっと早く戻ってくることもあるし、

もっと遅く戻ってくることもあると

答えました。

 

ソビエシュは、自分が1週間も

ここにいられるかどうかを

知る方法がありませんでした。

もしかしたら、その間に、

この夢から覚めてしまうかも

しれませんでした。 

 

ソビエシュの頭の中に、

あらゆる悪い想像が浮かびました。

過去に戻ってきたとしても、

数日以内に、

何か行動を起こせば、

ずっと過去にいられるのではないか。

しかし、数日以内に

何かをやり遂げられないと、

また現実に、

戻ることになるのではないかと

思いました。

 

カルル侯爵は、

「分かりました」と

返事をすれば良いかと尋ねました。

ソビエシュは頷きました。

そして、小さな可能性だとしても

このチャンスを逃すことは

できないので、

学長が戻ったら、

すぐにこちらに来て欲しいと

伝えるよう指示しました。

 

カルル侯爵が出て行くと、

ソビエシュは机の椅子に座って

懐中時計を取り出し、

あちこち詳しく調べました。

 

もしこれが本当に

前学長の魔法と関連があるとしたら・・

 

ソビエシュは、

力を落として背を向けた

ラスタを思い出し、

また、彼女に近づき、

東大帝国の没落を図った

エルギ公爵を思い出しました。

 

これが現実なら、ナビエの後だけを

追いかけているわけにはいかない。

すべての状況を徹底的に把握し、

不穏な可能性を

すべて防がなければならないと

決意しました。

翌朝、 ソビエシュは

ラスタを連れて来るよう

ラント男爵に指示しました。

 

しばらくして、

ラスタは明るい顔をして

やって来ました。

 

離婚を突然取り消した後から、

ソビエシュはラスタに

少しも関心を示しませんでした。

衣食住は、

以前と変わっていませんでしたが、

ラスタは、このことで、

人々に見くびられそうなので

不安と焦りを感じていました。

しかし、ソビエシュに呼ばれると

ラスタの元々綺麗な顔が

一段と明るくなりました。

 

ソビエシュは、

ラスタに座るようにと言って

ソファーを指さすと

ラスタはすぐに近づき、

キラキラとした目で彼を見ました。

しかし、ラスタは、

ソビエシュの表情を見ると、

彼が口を開く前に

不吉な予感がしました。

どうしてあんな風に

自分を見ているのか。

彼女を見つめるソビエシュの視線は

以前とは変わり、

愛情とも呼べないし、

憎しみや憎悪とも呼べないものに

なっていました。

今まで、彼はあんな風に、

ラスタを見たことがありませんでした。

以前の彼とは、

まるで別人のようでした。

 

ラスタは、ソビエシュが

自分のことを怒っているのかと

沈んだ声で尋ねました。

ソビエシュが、以前のように

自分を温かい目で見てくれないので

彼女は不安になりました。

離婚法廷をきっかけに

ソビエシュの自分への気持ちが

冷めてしまったのかと思いました。

 

すると、ソビエシュは

ラスタがエルギ公爵と

親しくしていることを知っていると

言いました。

ラスタは目を丸くしました。

 

もしかして皇帝が

自分を急に遠ざけるようになったのは

エルギ公爵のせいか。

皇帝は、自分とエルギ公爵のことで

嫉妬しているのかと考えたラスタは

慌てて首を振ると、

自分はエルギ公爵と友達に過ぎない。

皇帝に誤解されるようなこともないと

弁解しました。

 

以前のソビエシュは

ラスタが自分の予測と

違う行動をすることを

理解していませんでした。

 

しかし過去を絶えず自責していた

今のソビエシュは、

ラスタの感情が一瞬にして

沸き上がることを知っていました。


ソビエシュは、

ラスタに落ち着く時間を与えるために

下男に、飲み物とケーキを持って来させ

彼女に食べるよう勧めました。

 

ラスタは、自分とエルギ公爵は

本当に何の関係もないと

訴えましたが、ソビエシュは、

それは知っている。

2人を疑って

そのように言ったわけではないので

とりあえず食べるようにと

もう一度勧めました。


ラスタは、ソビエシュの言動が

理解できませんでしたが、

とりあえずジュースを飲み、

ケーキを食べました。

 

ラスタが食べている間、

ソビエシュは言いたいことを

心の中で整理しました。

 

ソビエシュは現実の世界で、

エルギ公爵を遠ざけるように

ラスタに警告したけれど、

彼女はエルギ公爵に会い続けたので、

ただ会うなと言っても

絶対に従わないと思いました。

だからといって、妊娠中のラスタに、

強制的に彼と会えないようにすることも

できないし、

エルギ公爵は悪い人で、

後で彼女を裏切るとも言えませんでした。

エルギ公爵を

好意的に見ているラスタは、

ソビエシュが彼に嫉妬して

陰口を叩いているとしか

思わないだろうと思いました。

 

ラスタが食べ終わった頃、

ソビエシュは、

実は、エルギ公爵は自分を恨んでいる。

幼い頃の恨みで、

家族が関連した恨みなので、

エルギ公爵は、

そのことを口にするのも嫌で

知らないふりをして生きている。

エルギ公爵が、

自分に対する恨みを

どのような形で晴らそうとしているか

分からないので、ラスタは

他の友達を作り、

彼と距離を置くようにと言いました。

 

初めて聞いた話に、

ラスタは、すぐに答えられずに

グズグズしていましたが、

ソビエシュは、

ラスタが嫌だと言わなかったし

反発しないだけでも、

一歩踏む出すことができたと

思いました。

 

ソビエシュは、

全てのことに慎重でなければならない。

急いではいけないと

自分に言い聞かせました。

 

ラスタを帰したソビエシュは

ラント男爵とラスタの部屋の周りを

交代で守る近衛兵、

ヴェルディ子爵夫人を呼び、

エルギ公爵とロテシュ子爵が

悪い計画を立てたという

情報があるので、

ラスタに気づかれないよう、

彼らが彼女に近づかないように

防げと指示しました。

 

彼らがいなくなると

ソビエシュはソファに座り、

徐々に、この時期のことを

思い出しました。

ナビエに許しを請い、

彼女の心を開かせるために、

彼は地道に努力をしなければ

なりませんでした。

しかし、同時に彼は

エルギ公爵とロテシュ子爵、ラスタが

「現実」のようなことをできないよう

注視しなければなりませんでした。

 

ラスタは皇后になれなかったので

彼女が起こした、最大の問題である

港の問題は防ぐことができました。

しかし、エルギ公爵やロテシュ子爵は

他の方法でラスタを

誘い出すかもしれないので

彼らをずっと見守る必要がありました。

お昼頃、ソビエシュは

ナビエがまたスープを

持ってきてくれるのではないかと

期待していましたが

昼休みが終わるまで待っても、

ナビエは人さえ

送って寄こしませんでした。

 

ソビエシュはがっかりして

懐中時計をいじっているうちに

スープをもらったお礼をすればいいと

考えました。

 

ソビエシュはコック長に

ナビエの好きなエビ料理を作らせた後、

侍従を呼び、

スープを飲んで

体調が少し良くなったので、

そのお返しだと言って

皇后へ料理を持って行くように。

もし自分の状態について聞かれたら、

顔色が青白い。

少し咳が続いていると伝えるようにと

指示しました。

 

彼が退いた後、

ソビエシュは扉の前に立ち、

彼が戻ってくるのを待ち続けました。

約30分後、彼が戻ってくると、

ソビエシュは、

皇后は何と言っていたかと

侍従に尋ねました。 

f:id:myuieri:20210206060839j:plain

f:id:myuieri:20210206071517p:plain

ラスタと出会ってからの

ソビエシュのナビエ様への仕打ちと、

彼がラスタに

ナビエ様と離婚するという話を

していたのを聞いて

どれだけナビエ様が苦しんでいたか。

そして、ようやくハインリのおかげで

新たな人生を歩もうとするまでに

なれたのに、

ソビエシュが台無しにしてしまった。

ずっと彼に翻弄され続けている

ナビエ様は、

これからどうしたらいいのか

考えているに違いないと思います。

それなのに、ソビエシュは

ナビエ様の気持ちを無視して

彼女に期待ばかりしている。

ナビエ様には時間が必要であることを

少しでも考えられればいいのにと

思います。 

f:id:myuieri:20210206060839j:plain