自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 856話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ 母親の愛と心配

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856話 サーナット卿はレアンが幽閉されている塔へ行ったところ、先客がいました。

 

相手もやはり吸血鬼。

自分の動きに気づくこともできるので

サーナット卿は、

慎重に気配を消しました。

この辺りに、対怪物小部隊が

駐留していたような気がしたので、

サーナット卿は、まだあの人は

部隊にいたのかと思いました。

 

彼女が、ラティルの

確かな味方であることを

知らなければ、サーナット卿は

すぐに手を出したはずでした。

しかし、彼が発見したのは

カルレインとドミスの古い友人である

「捜査官のアニャ」でした。

彼女は、普通の人には耐え難い

極度の忍耐力を発揮して、

ドミスの棺を守っていたほど

義理堅い女性でした。

 

アニャは、しばらく塔の付近を

ウロウロしていましたが、

だんだん日が暮れて来ると、

その隙に塔の窓へ駆け上がりました。

 

サーナット卿は、

彼女が窓の中に入るのを見てから

時計を取り出し

時間を確認しました。

彼女は約30分後に塔から出て来ました。

彼女は悲しそうな顔をしていましたが

血の匂いはしませんでした。

彼女は、すぐに

他の所へ行ってしまいました。

 

ようやくサーナット卿は

塔の前へ歩いて行くと、

皇帝の指示で来たと告げ、

正式な許可書を出して塔を上りました。

 

扉を開けて入ると、

ろうそくの微かな光に頼って

本を読むレアンの姿が見えました。

どこにも、吸血鬼が訪れた痕跡は

ありませんでした。

 

レアンはサーナット卿を見ると、

久しぶりだと、簡単に挨拶をし

本を閉じました。

日光を浴びないせいか、

病弱そうな顔色でしたが、

それでも、比較的

よく耐えているようでした。

 

レアンは、

このように会えて嬉しい。

妹がここへ来させたのかと尋ねて

笑いました。

サーナット卿は、

一時、彼の友人だった人が

思ったより

うまくやっている姿を見ると、

二重の感情を抱きました。

 

サーナット卿は、

赤ちゃんが生まれたと話しました。

レアンは、

おめでたいことだ。

赤ちゃんは元気なのかと尋ねました。

サーナット卿は、

自分の子供でもあると話すと、

レアンの表情に

初めて驚いた様子が現れました。

彼はしばらく目を丸くしてから

さらに大きく笑うと、

あざ笑っているわけではないと謝り、

サーナット卿は昔から

妹のことが好きだったから、

それは良かった、おめでとうと言うと

苦笑いし、ベッドに座りました。

自分が、友人と妹の間に生まれた子供を

一生、見られないと思うと、

急に寂しさが増し、辛くなりました。

しかし、そのような素振りを

見せる代わりに、

レアンはお祝いの言葉だけを

言い続けました。

サーナット卿は、

意気込んで行ったけれど、

レアンを怒らせることはできずに

帰りました。

 

寝室の扉を開けて入ると、

ラティルが赤ちゃんに

子守唄を聞かせていました。

彼女は、

しばらく立ち止まりましたが、

彼を無視して歌い続けました。

サーナット卿は、

自分が帰って来るのが遅かったので

怒っているのかと尋ねると、

ラティルに近づき、

彼女の髪の間に手を入れました。

しかし、ラティルが、彼の手首を

噛むふりをしたので、

すぐに手を抜かなければ

なりませんでした。

 

サーナット卿は、ラティルが

とても、怒っているようだと

指摘しました。

ラティルは、

怒っていない。

自分がこんな些細なことで

怒っていると思うのかと尋ねました。

 

サーナット卿は、

今、猛獣が、自分の手を

噛もうとしたと答えると、

ラティルは鼻で笑い、赤ちゃんを

サーナット卿に渡しました。

彼は、慎重に子供を受け取ると、

ラティルの隣に腰を下ろしました。

 

実は、サーナット卿の言うことは

正解で、 ラティルは

彼が戻って来ると予想していた時間を

はるかに超えて帰って来なかったので

訳もなく焦って、

不安になっていました。

 

サーナット卿のように強い人が

しばらく首都の端に行って来るくらい、

大したことがないのは確かだし、

彼は数匹の怪物を同時に相手にできる

すごい強者でした。

しかし、ラティルは、

サーナット卿より強い人がいることも

知っていました。

 

サーナット卿は大きな手で

ラティルの手を包み込みながら、

実は塔の前で、捜査官のアニャを見た。

彼女が塔の前で

長く滞在しているのを観察していたら

つられて遅くなってしまったと

打ち明けました。

 

サーナット卿はラティルに、

アニャのことだけでなく、

レアンとの会話まで、

自分が見たことを全て話しました。

 

サーナット卿は

どうしたらいいか。

人を送って、アニャをこちらへ

呼ぼうかと提案しました。

 

ラティルは、

サーナット卿の手をいじくりながら

考え込んでいましたが、

首を横に振ると、

知らないふりをしておくように。

アニャは裏切るような人ではないと

答えました。

◇母の手紙◇

レアンの知らせを聞いたラティルは

もう我慢ができなくなりました。

あと一年くらいは

持ちこたえようとしましたが、

これ以上、耐えられませんでした。

 

ラティルはタッシールを呼び、

母親はどのように過ごしているか

尋ねました。

タッシールの黒林暗殺者たちは

先皇后が去った直後から

交代で彼女を追いかけながら

秘密裏に、

護衛兼監視をしていました。

ラティルは、タッシールなら

先皇后の行跡をすべて把握していると

推測しました。

 

タッシールは、

彼女は元気で、

本格的に神学の勉強を始めたと、

ラティルの予想通り、

あえて報告書を探さずに

すぐに答えました。

 

ラティルは、母親の表情について

尋ねると、

いつも笑ってはいない。

けれども、意欲を失って

過ごしているほどではないと、

タッシールは自分の意見を混ぜずに

できるだけ正確に伝えました。

ラティルは、

むしろ満足そうに頷き、

お礼を言いました。

ラティルが、今、必要なのは

情報であり、

慰めではありませんでした。

 

ラティルは、

いつもタッシールには

感謝することばかりだと言うと

タッシールは、

黒林は皇帝のための集団だと言って

にっこり笑いました。

そして、ラティルの手の甲にキスをし、

このタッシールは

皇帝のための男だと告げました。

 

ラティルは、

子供がサーナット卿の子供だったので

タッシールは残念に思っていないか、

聞こうとして、しばらく躊躇いました。

彼が、いつもと同じ表情を

しているからといって、

平気であるとも思えませんでした。

 

ラティルは、

タッシールの名を呼ぶと、

折悪しく、彼も同時に、

もう一つ話したいことがあると

話し始めました。

タッシールは

ラティルに微笑みかけると、

なぜ、そんなに自分の名前を

きれいに呼ぶのかと尋ねました。

ラティルは、

「いや、大丈夫」と返事をすると、

タッシールに話すよう促しました。

彼は怪訝そうに見えましたが

それ以上、

ラティルを問い詰めることなく 、

先皇后がラティルとレアンに

手紙を書いていると話しました。

 

ラティルは、

何も、もらっていないと反論すると

タッシールは、

送っていないからと説明しました。

ラティルは、

書いているだけなのかと尋ねました。

タッシールは、

書いて、きちんと保管している。

報告すべきかと思い、部下の一人が

一通だけ持って来たと答えると、

それを見てみるかと尋ねました。

 

ラティルは躊躇いました。

先皇后が書いた文字だけを見ても、

自分の心が弱くなるような

予感がしました。

今回も、二人目の子供を見ながら、

衝動的に家族が恋しくなって、

消息を調べてみたからでした。

 

タッシールは、

元に戻せと命じようかと尋ねました。

ラティルは、

「一通だけ・・・」と答えました。

 

タッシールはハーレムに戻ると

手紙を持って来て渡しました。

ラティルは、

落ち着いて手紙を開きました。

 

「愛する娘へ。」

書き出しを見て、ラティルは

我慢できずに泣いてしまいました。

タッシールは、

手紙を読んでいなかったので、

ラティルが涙をポロポロ流すと、

一瞬、戸惑いました。

彼は、ラティルの頬の涙を、

袖で少しずつ拭いました。

 

ラティルは、手紙を三回、

注意深く読んでから

手紙を元に戻しました。

タッシールは、

なぜ泣くのかと聞く代わりに、

ラティルの涙を拭い続けました。

袖が湿った時は、

手でラティルの顔を包み込み、

涙を拭いました。

ラティルは、わあわあ泣いて、

タッシールの懐の中に

潜り込んでしまいました。

 

「なんてことだろう。」

タッシールは当惑しました。

彼はラティルを、

反射的に抱きしめましたが、

口を開くことができませんでした。

皇帝が父親の裏切りを知って

悲しんでいる時のようでした。

彼は、皇帝の苦痛が

自分にそのまま伝わって来るように

感じました。

 

彼は何も言わずに皇帝を抱いて、

ずっとそのようにしていました。

しばらくして、

ラティルは彼を離し、

自分の手の甲で涙を拭いました。

皇帝になったのに、

このように号泣するなんて、

非常に恥ずかしさを覚えました。

 

ラティルはタッシールに謝ると、

母親が手紙に、

愛しているという言葉を

何度も書いているのを見たら、

訳もなく涙が出て来たと

説明しました。

 

先皇后は、ラティルとレアンを

永遠に愛していると言いながら、

二人の不和を見守るのは、

アナッチャが

軽々しく振舞うのを見るのとは

比べ物にならないほど

苦しんだと書いていました、

 

「私の愛する皇帝陛下。

今日も健康でありますように。」

タッシールは、

ラティルが手紙を折りたたむ時、

隅の方に、

その文字を見ることができました。

ラティルは折りたたんだ手紙を

彼に返しながら、

また、気づかれないように

持って来て欲しいけれど

できるだろうかと尋ねました。

 

タッシールは、

もちろんだと答えて、

手紙を受け取り、後ろに置くと、

ラティルを引き寄せて

胸にもたせかけました。

彼が背中を軽く叩くと、

ラティルはくすぐったい気持ちになり

リラックスできました。

しばらくの間、ラティルは

タッシールの肩にもたれかかり、

頭を空にして息をしました。

◇母親の心配◇

タッシールは、

すぐに手紙を返しておきましたが、

ラティルの落ち着かない気持ちは

簡単には消えませんでした。

 

最初は、

母の「愛している」という言葉や

彼女の心配が苦痛だったけれど、

次第に、母親の心配につられて

自分も心配になりました。

 

母親は、レアンとラティルが

いつも仲が良かったので、

一生、二人が対立することはないと

思っていた。

けれども、結局、

このようなことになってしまった。

万が一、ラティルの子供たちの間でも

不和が起きるのではないかと心配だ。

二人の間で感じる苦痛を

ラティルが経験しないことを願うと

書いていました。

 

母親は、何度も躊躇しながら

書いていたようでした。

どうせ、ラティルに

送らない手紙なので、

本当に思いつくまま、

全部書いておいたようでした。

 

この心配は、ラティルも

かなり現実的に感じられました。

ラティルは、プレラを愛するよう

努力していましたが、

プレラが、

いくらすごい才能を持っていて

善良な性格に育ったとしても、

彼女を後継者にする気に

なれなかったからでした。

 

しかし、もしプレラが長女として

皇帝になることを

夢見るようになったら、

その時は、どうなるだろうか。

 

ラティルは、

様々な可能性を考えましたが、

答えを見つけることができず、

手で顔を覆いました。

エスコートは皇配の役目◇

幸い、宮医から

部屋の外を歩き回ってもいいという

許可を得て、少しずつ仕事も

始めるようになると、

ラティルは、その暗い感情から

抜け出すことができました。

 

仕事を始めると、

二番目の子供に会う時間が減り、

その子供を懐かしがっているうちに

ラティルは、否定的な心配を

後回しにすることができました。

誕生日を迎えた時は、

ようやく、完全に明るい気分に

戻ることができました。

 

侍女たちは、

まだ楽な服装の方がいいだろうと

残念そうに言いながらも、

以前のパーティーよりも

ラティルを着飾らせてくれました。

 

サーナット卿は

ラティルのドレス姿を見ると、

自分がラティルと一緒に

行けないのがつらいと、

苦しそうに、うめき声を上げました。

 

サーナット卿は

赤ん坊の世話をするために

このパーティーには

出席しないことになっていました。

慎重に議論して下した結論でしたが、

いざ当日になると、

苦しそうに見えました。

 

ラティルは

「行ってきます」と挨拶をし、

サーナット卿の頬にキスをし、

子供の手を、一度ギュッと握ってから

廊下に出ました。

 

廊下には、

今や皇配となったタッシールが、

独りで立っていました。

 

タッシールはラティルに

手を差し出しながら、

この人はロードではなく

天使ではないかとからかいました。

後ろで侍女たちが笑っている声を

聞きながら、

ラティルはタッシールを睨みました。

 

タッシールは、

自分が何を間違ったのか

分からないという表情で肩をすくめると

扉の前に立っているサーナット卿に

乾杯するように手を上げました。

そして、サーナット卿に

楽しく遊んで来る。 お疲れ様と

笑いながら、声を掛けました。

 

サーナット卿は、

唇を固く閉じました。

大したことを言われていないのに

なぜか、とても憎たらしく

聞こえてきました。

 

それでもサーナット卿は

「行ってらっしゃい」と

渋々、挨拶すると、タッシールは

これ見よがしに、

ラティルの手を持ち上げ、

手の甲にキスを浴びせながら

笑いました。

 

サーナット卿は、

悪口を言うのを恐れて、

口の中の肉を噛みました。

そんなことをするなと、

ラティルがタッシールの脇腹を

突く姿さえも

彼の嫉妬心を刺激しました。

 

タッシールは爆笑し、

ラティルをエスコートして

パーティー会場へ向かいました。

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ラティルと子供のそばから

離れるのが嫌で、

レアンの様子を見に行くのを

渋ったサーナット卿。

黒林はラティルのものだと言って、

彼女が要求する以上のことを

やってあげたタッシール。

サーナット卿は

運命で定められたラティルの騎士で

二人の間に子供が生まれても、

サーナット卿は

タッシール以上の男にはなれないし、

ラティルが恥も外聞もなく

泣けるのは、

タッシールの前だけだと思います。

 

子供が生まれてから、

サーナット卿は好きなように

やっていたけれど、

彼は、まだ側室になっていないので

ただの護衛騎士が、

ラティルのエスコートを

できるわけがないし、

側室になっても、

皇配であるタッシールを差し置いて

エスコートはできないと思います。

 

ところで、ラティルが、

このままプレラを煙たがり、

二番目ばかり可愛がれば、

母親の懸念通りになると思います。

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