自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 883話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ 平和な日々

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883話 ランスター伯爵は、12時間、空の指輪の箱を持って何をしていたのでしょうか?

ランスターでしょう?◇

12時間、空の指輪の箱を持って

できることは何があるだろうか。

投げる? 悪口を言う?

 

ラティルは

何をしたのかと尋ねると、

ランスター伯爵の薬指に

指輪をはめました。

予想通り、指輪はゲスターの手に

よく似合っていました。

ランスター伯爵はまっすぐ

伸ばした手を見回し、

満足そうに微笑みました。

 

ランスター伯爵が

先に質問して来たのに

彼は、ロードは知らない方がいいと

答えました。

ラティルは不満を募らせましたが

言葉を飲み込みました。

 

先程も、

感情の赴くままに話していたら

ゲスターにあげようとしたプレゼントを

布団の中に入れて叩いたことが

ばれてしまいました。

ここ、数日間、ずっと喧嘩をしていて

今回も

自分が先にミスをした状況なので、

あえて喧嘩を長引かせたく

ありませんでした。

 

ラティルは不平を言う代わりに

両足でランスター伯爵を捉えて

引き寄せると、

分かったから、やっていたことを

全部やるようにと言いました。

ランスター伯爵の目が、

聞こえない音を聞いたかのように

しばらく大きくなりましたが

すぐに口の端が曲がりました。

 

私を弄ぶんだって?

 

いつ弄んだのかと

文句を言おうとしましたが、

指輪をはめた手が

目の前に突き付けられました。

ラティルは、思わず

その手を握りました。

でも、何を望んで

手を差し出しているのか分からず、

手を握ってばかりいると、

彼は、いつのまにか

お腹に口付けしながら、

今、少し忙しいので、

自分の手を握っていてくれと

頼みました。

 

ラティルは、

何をするために忙しいのかと

尋ねながら、

横になったまま頭を上げると

自分を見上げるランスター伯爵と

目が合いました。

大きく目を見開いたラティルは

再び、首の力を抜きました。

 

やっていたことをやれと

言ったではないかと、

ランスター伯爵は

からかうように言いました。

ラティルは顔に熱が上がって来て

何も答えられませんでした。

両手で顔を隠すために

彼の手も放しました。

 

しかし両手で顔を覆うや否や

ゲスターは、

ラティルの顔と手の間に、

自分の手をねじ込み、

 

手を握ってください・・・

 

と言いました。

 

ラティルは顔を覆っていた手を下ろし

目だけを出しました。

ゲスターが

哀願するように震える目で

こちらを見ていました。

ラティルは、その姿に

一瞬、気が弱くなりましたが

一輪の花のような目と

可憐な声とは違い、彼の唇は

忙しく、他の務めを

果たしていました。

 

彼の唇が下腹部を通り過ぎ、

口角が上がると、ラティルは

手をぎゅっと握りしめながら

 

ランスターでしょう?

 

と尋ねました。

しかし、ゲスターは

 

いいえ・・・

手をつないでください・・・

 

と震える声で返事をしながら

強い力で下半身を締め付けました。

ラティルは布団に額をつけ

歯ぎしりしながら、

違うよ、ランスターで合っていると

思いました。

 

ゲスターは

優しくキスしながら

その姿をちらりと確認し

ひそかに微笑みました。

◇アイニはアイニ◇

しばらく夢中で働いていたラティルは

ふとクレリスとプレラの様子が

気になり、体を起こしました。

何かあれば、すぐに報告が

上がって来るはずだから、

もちろん

元気に過ごしているだろうとは

思いました。

 

しかし、よく食べて、よく寝て、

よく遊んでいるからといって、

心の中に、悩みを抱えていないとは

言えませんでした。

ラティルは、

プレラが記憶を取り戻したことで

動揺するのではないかと

心配していました。

 

ラティルがプレイルームに入ると、

下女たちが挨拶をするために

身を起こしました。

しかし、ラティルは首を横に振り

自分が来たこと知らないふりをしろと

合図しました。

下女たちが座り込むと、

ラティルは静かに子供たちを見ました。

 

まだ回復していないクレリスは

じっと座っていて、

プレラはその前で円を描きながら

ぴょんぴょん走っていました。

クレリスは、

プレラがぴょんぴょん跳ねる度に

興奮し、自分もノリノリで

踊っていました。

そのそばで、シピサは、

正体不明の古代楽器を

演奏してあげていました。

 

よかった、 元気だと

ラティルが安堵していると、

隣の部屋から

おやつを持って出てきたラナムンが

近づいて来てそばに立ち、

プレラは皇帝ほど、前世の記憶を

はっきり見るわけではないようだと

話しました。

 

ラティルが「そうなの?」と聞き返すと

ラナムンは、

寝かしつけながら、

一度ずつ探ってみたけれど、

大人が最近のことを

記憶しているように、はっきりと

覚えているわけではなかったと

答えました。

 

そして、ラナムンは、

一瞬、言葉を止めてから

議長が作ってきた薬を

半分だけ飲んだからだろうかと

尋ねました。

当然、ラティルも

答えを知らなかったので、

肩をすくめて、

自分も分からないと答えました。

 

あまり重要な問題ではないと

思ったのか、

ラナムンは、もうその話題について

言及しませんでした。

ラティルは近くのソファーに座り、

子供たちが笑いながら出している

平和な声に微笑みました。

 

ラナムンは、プレラだけでなく

皆、前世を思い出しても、

それが現在の自分に

影響を及ぼすことはないようだ。

アイニは

前世の記憶を思い出すよりも、

もっと確かな方法で

ドミスの記憶を渡されたのに

アイニのままだったと話しました。

 

ラティルは、

アイニがカルレインに

執着していなかったかと

尋ねると、ラナムンは、

そうだったけれど、その時も

アイニの自我は消えていなかった。

ドミスのように変わっておらず

ただドミスの記憶ができた人だったと

答えました。

 

自分は彼女とは

ほとんど話をしていないので

分からない言うと、

ラティルは、ぼんやりと扉を見ました。

その時、

 

陛下!

 

と叫び声がして、再び前を見ると、

クレリスがラティルを発見して

さっと両腕を上げて

伸ばしていました。

ラティルがすぐに近づくと、

クレリスは

抱きしめてくれとばかりに

腕を左右に動かしながら笑いました。

 

ラティルは、クレリスを

抱き上げようとしましたが、

プレラが

両手を合わせて握りしめたまま

近づくことができないことに気づき

もう片方の手で、

プレラを抱き上げました。

二人の子供を同時に抱いて

クルクル回ると、プレラは

ようやく、先ほどのように

笑い出しました。

 

しばらく回ってから降ろすと、

プレラとクレリスは目眩がするのか、

自分たち同士で、

また、戯れ合い始めました。

 

ラティルは

その姿を見て笑いましたが、

シピサのぼんやりした表情を見ると

彼に近づいて腕をつかみ、

シピサは自分より背が高くて

回すのが大変だから、

代わりに一緒に散歩しようと

誘いました。

シピサは、すぐに頷きました。

 

私たちも!

 

私たちも連れて行って!

 

クレリスとプレラが、その後を

追いかけて来ようとしましたが、

ラナムンは顔色を窺いながら

おやつの時間だと言って

二人の関心を逸らしました。

◇心配は不要◇

ラティルはシピサを

遊歩道へ連れて行きながら、

暮らしていて

不便なことはないかと尋ねました。

シピサは素早く頷き、

自分は大丈夫だと答えた後、

ラティルにも、

同じ質問をしました。

 

ここはラティルが生まれた時から

住んでいる所なのに、

暮らすのに不便なことがないかと

聞かれて、彼女は笑い出しました。

 

ラティルは、

自分も大丈夫。

うまく適応していると答えると

シピサは呆然として

目をぱちぱちさせると、

しまったという風に

ぎこちなく笑いました。

シピサは、

バカな質問をしてしまったと

嘆きました。

 

何の話もしていないようなのに、

いつのまにか2人は遊歩道を通り過ぎて

ハーレムとつながった庭園に

入っていました。

元々、プレイルームと

ハーレムの間の距離は、

非常に短かったけれど、

それでもラティルは

シピサと一緒にいるので、

時間があっという間に

過ぎていくように感じられました。

シピサがよく喋っているせいかも

しれませんでした。

 

そうしているうちにラティルは

シピサが自分の話を

全然していないことに気づきました。

シピサは主に妹たちの話をしたり、

ここでの生活の不思議な点に関して

話すだけで、

それを自分がどう思うとか、

どんな点が好きで嫌いだとかいう話は

絶対にしませんでした。

 

プレラは思ったより臆病だ。

 

グリフィンはクレリスより

プレラを、より可愛がっている。

 

サーナットがクレリスに 

「お父様のように強い剣士に

なりたいよね?」と聞いたら、

クレリスが

「タッシールのように賢くなりたい」

と答えたため、サーナットが

とても残念がっていた。

 

クレリスはすでに

本に関心を示している。

 

ラティルがじっと見守っていると、

やはりシピサは、

ずっと他の人々の話、

特に妹たちの話を

たくさんしていました。

 

ラティルは、最初は頷きながら、

話をよく聞いていましたが、

クレリスよりプレラの方が、

ふざけるけれど、

一番上だからなのか、

少し大様なところがあると

シピサが言うと、

一番上という言葉に

我慢ができなくなり、

 

考えてみれば、あなたこそ

私の0番目の子ですよ。

 

と言いました。

シピサは妹たちを褒めている時、

微笑んでいましたが、

顔が真っ赤になり静かになりました。

 

ラティルは、

ちらっと彼の顔色を窺いながら、

口角を上げました。

幸い、シピサは

喜んでいるようでした。

ところが、クラインが、

つかつか近づいて来て、

0番目は、存在しない順位なので

最下位ではないかと、

明るい表情で割り込んで来ました。

 

シピサが目を見開いて

クラインを見ると、ラティルは

彼の脇腹を

ギュッとつかみました。

クラインは、くすぐったくて

体をよじると、ラティルは彼に

「あなたは、そこにじっとしていろ

口を開けるな」と手で警告し、

シピサには、

クラインが冗談を言ったと

宥めました。

 

そして、ラティルは、

シピサが一番目という意味で

言ったので合っている

だからシピサが

一番目ということにしよう。

0番目はないと訂正しながら

シピサの肩を軽く叩くと、

丸くなったシピサの目が

半月の形に曲がりました。

その笑う姿を見ると、

ラティルは普段よく笑っていた

ギルゴールが思い出され、

心が痛くなりました。

 

実際、去る前にもギルゴールは

何も言わずに

よく歩き回っていたので、

顔を見ないまま、数週間が

あっという間に過ぎることも

多かったのに、不思議なことでした。

 

ラティルはシピサに

もしかしてギルゴールと

連絡が取れるかと尋ねました。

シピサは、

連絡を取り合う仲ではないと

答えました。ラティルは、

 

ああ、そうなんだ。

 

と呟きました。

シピサが議長と別れて

ギルゴールの方に来たので、

仲が少し良くなったと思ったけれど

特に連絡を取ることはないんだと

思いました。

 

シピサは、

ラティルが頷いてはいるものの

眉間にしわを寄せていることに

気づき、

父親のことが心配だからなのかと

尋ねました。

ラティルは、

シピサを見ると恋しくなる。

顔がとても似ていると答えました。

 

シピサは、

他のことはともかく、

安否については心配しなくてもいい。

議長と父親が戦えば

父親が勝つからと

冷静かつ断固たる態度で答えました。

 

その言葉にラティルは笑いながら

あまりにも断定的ではないかと

反論しましたが、シピサは、

本当だ。

しかし、父がいくら勝っても

議長は死なないと答えました。

そして、いくら二人が

殴り合って戦っても

どちらかが死ぬことはない。

だから、父親が見えない所で

死んでしまうかもという心配は不要だ。

安心するようにと付け加えました。

 

安心してもいい内容なのだろうか。

ラティルは

気まずさを感じながらも、

相づちを打っているうちに

いつの間にか遊歩道を一周して、

再びプレイルームの近くに来ました。

その前では、

ラナムンを中心にして、

クレリスとプレラが

彼の手を片方ずつ握って

立っていました。

ミーアキャットのように

ずらりと立っている3人の姿に

ラティルは笑いました。

 

プレラとクレリスはシピサを見ると、

 

シピ!遊んで!

 

私も散歩!

 

と叫び、ラナムンを放って

素早くシピサに駆け寄り

ぴょんぴょん跳ねました。

2人の子供はシピサを引っ張り、

反対側の遊歩道に連れて行きました。

シピサは、ふらふらしながらも、

子供たちが引っ張る方向に

よく付いて行ってくれました。

 

ギルゴールとシピサは顔が同じなのに

子供たちがギルゴールに接する時と

シピサに接する時の態度が

全く違うのが不思議でした。

 

宮廷人たちは、

二人とも怖がっていたけれど

彼らの間には、兄弟愛のようなものが

あるのだろうかと考えながら

振り向くと、ラティルは、

クラインが、反対側の遊歩道の

木の後ろから

こちらを眺めているのを

発見しました。

目が合うと、彼は

そばに立っているバニルに

何か囁きました。

すると、すぐに

バニルが走って来て、

いつまで、じっとしていなければ

ならないのかと、

皇子に聞いて来いと言われたと

話しました。

ラティルは、

シピサに変なことを言わなければ

動いても良いと言うようにと

答えました。

 

バニルは、

そのように伝えると返事をすると

クラインのもとへ駆けつけましたが

その姿を見て、ラティルは気が変わり

 

いや、ちょっと待って。

 

と、バニルを呼び止めました。

彼が立ち止まると、ラティルは

直接、クラインに近づきました。

喧嘩をするのではないよねと

バニルは心配そうに後ろ姿を見ました。

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ゲスターの言葉の語尾には

・・・が付くので、

ラティルが

ランスターでしょう?」と

確認した時は、

ゲスターが出ていたのではないかと

思います。

 

プレラがクレリスを傷つけた時、

シピサはプレラをセルと

重ねていましたが、

今は、その気持ちが消えたようで

良かったです。

 

ギルゴールは死ぬことがないのだから

ひょっこりラティルの前に

現れて欲しいと思います。

 

恋敵の娘でも、

自分の娘の妹であり友達。

ミーアキャットに例えられた

ラナムン達の様子に心が温まりました。

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