自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 534話 ネタバレ 先読み 現作 あらすじ タッシールの苦い思い

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534話 ラティルは約束通りアナッチャを別宮へ入れ、トゥーラをガーゴイルの結界の中へ入れました。

◇衝撃を受けた人々◇

アナッチャは、依然として

ラティルを嫌っていますが、

まずはラティルに

恩返しをしたがっていることを

彼女は知っているため、

下した決定でした。

 

これによりラティルは、

アナッチャとトゥーラを

戦力として

手に入れることができました。

そして、彼らを警戒するための

時間と精神力を

費やす必要がなくなりました。

 

そして一番良かったのは、

トゥーラの実母である

アナッチャを懐に入れたことで

陛下は実におおらかで心が広いと

人々から称賛を受けたことでした。

 

ラティルが即位した時、

人々に最も悪い印象を与えたのは

異母兄弟であるトゥーラを

容赦なく処刑したことでした。

ところが、そのラティルが

彼の母親を、

直接宮殿に連れてきたので、

皆、ラティルの包容力に舌を巻き

感嘆せざるを得ませんでした。

 

ラティルに

何か企みがあるのではないかと

疑う者も多かったけれど、

彼らもラティルが

大胆であることには同意しました。

 

そんな雰囲気に気づいた

アナッチャは気分を害しましたが、

それよりも、安全な場所で

再びトゥーラと過ごせるように

なったことへの安堵の気持ちの方が

大きくなりました。

 

まず、トゥーラは

再会した母親の体調を気遣い、

その後、

彼女が地下に引きずり込まれたので、

そちらを探していたこと。

その時、母親が

宮殿の別宮にいると聞いて驚き、

急いで駆けつけたことを話しました。

 

夜の暗さに乗じて、

ヘウンの頭を抱えて

別宮に来たトゥーラは、

見たこともないほど

痩せている母親を見て、

心を痛めましたが 

彼女が少しでも

快適に過ごせるようになったことに

安堵しました。

 

一方、アナッチャが

宮殿に来たことで

心を痛めた者も何人かいました。

 

先皇后は、

アナッチャが本宮から遠く離れた

別宮であるにもかかわらず、

そこで過ごすことになったという

話を聞いた時、

頭を殴られたような気分になりました。

 

ラティルがアナッチャを

別宮へ呼び寄せたのは本当かと

先皇后が震える声で尋ねると、

一緒にその話を聞いた侍女は、

すぐに彼女の傍らに座り、

おそらく、

政治的な理由があるからなので

あまり驚く必要はないと慰めました。

 

しかし、先皇后は、

ラティルがアナッチャを

どれだけ嫌っていたかを

知っていたので、

簡単には落ち着けませんでした。

彼女は当惑した表情を

抑えることができず、力なく

ソファーにもたれかかりました。

 

侍女は、その姿を悲しそうに見つめ、

慰める言葉を探しましたが、

そんな言葉は、

なかなか思いつきませんでした。

 

先皇后は、すべての側室と

仲が悪いわけではありませんでしたが

アナッチャとは確実に仲が悪く、

その感情は、

ラトラシル皇女がそのまま受け継ぎ、

皇女はとても幼い頃からずっと

アナッチャを敵対視しました。

それなのに、そのラトラシル皇女が

アナッチャを直接宮殿に呼ぶなんて

いつも先皇后のそばを守ってきた

侍女にとても、

実は少しショックでした。

 

先皇后は目を閉じて

深呼吸をしているうちに、

自分のせいだ。

ラティルは自分がレアンと手を握り、

彼女を傷つけたことを忘れていないと

元気のない声で呟きました。

 

侍女は、その言葉を否定し、

皇帝は強力な敵を前にして、

大臣たちと力を合わせたいと

考えているのだろう。

自分を責めないで欲しいと

慰めました。

 

しかし、侍女が

どのように慰めても、

先皇后の気持ちは和らぐことなく

首を重々しく振りました。


先皇后ほどではないけれど、

アイニも、

ラティルが最大の政敵の実母を

宮殿に呼んだことに、

大きな衝撃を受けました。

 

アイニの侍女たちも、

狂気の沙汰だ。

アナッチャは、まだ皇帝に恨みを

抱いているはずなのに、

皇帝は慈しみ深く見せたくて、

無理をし過ぎている。

ちょっと褒められたくて、

敵を懐に入れたと、

一斉に憤慨しました。

 

アイニの侍女たちは

皇帝が傲慢なのか大胆なのか

見当がつきませんでした。

もし皇帝が、最近、彼女たちを

あっさりと許さなければ、

もっと悪口を言ったはずでしたが、

彼女たちも

皇帝から許された立場なので

むやみに悪口は言えませんでした。

 

アイニは木刀を削るのを止め、

音を立てて、それを置きました。

皇帝は、

アナッチャを指名手配しましたが、

その後、アナッチャは

アイニの拉致とは関係ないといって

指名手配を解除しました。

しかし、実際にアナッチャに捕まって

連れ回されたたアイニは、

アナッチャが自分を拉致したことを

生々しく覚えていました。

それにアナッチャは、

彼女を食餌鬼にまでしようとしました。

状況が思わしくなかったので、

ロードに捕まる前に

アイニを逃しましたが、

だからといって、アナッチャが

アイニを拉致したことが

なくなるわけではありませんでした。

それなのに、

そのすべてを知っている皇帝が

アナッチャを宮殿に呼び寄せるなんて

本当に何を考えているのか

分かりませんでした。


だからといって、

ここはカリセンでなはく

タリウムなので、

アイニにどんな名分があっても、

皇室の身内のようなアナッチャのことに

アイニが割り込むことを

皇帝は望まないし、

彼女を非難することが

できませんでした。

 

皇帝だけでなく、

タリウムのすべての人が

アイニがアナッチャの件で抗議すれば、

そのように考えるだろうし、

嫌なら自分の国へ帰れと

言われそうでした。


アイニはナイフを手に取り

木刀を乱暴に削り始めました。

そして、アナッチャの件で、

もう一人心を痛めた人がいました。

◇苦い思い◇

タッシールは窓辺に腰を下ろし、

長い棒キャンディを

少しずつ割って食べていましたが、

お願いしたいことがあると、

明るく叫ぶ声が聞こえたので、

そちらへ首を向けました。

クラインが厚い紙束を抱えて

後ろに立っていました。

 

ヘイレンなら、

タッシールの機嫌が悪いことを察し

彼の顔色を窺いながら、クラインを

入れなかったはずでしたが、

どうやら新しく来た侍従のロープは

ヘイレンほどタッシールの感情を

読み取ることができないようでした。

 

クラインは、

最近、タッシールは暇かと、

とんでもない質問をしながら

彼のそばに来て

分厚い書類を手渡すと、

自分が席を外している間に

溜まった仕事を

片付けなければならないけれど、

量が多過ぎるし時間もない。

でも考えてみたら、

タッシールは自分の

元臨時責任者だったので、

タッシールなら、

仕事を分担してくれるのではないかと

思った。

どうせ宮廷人たちは、

時々、タッシールに

仕事について報告していたからと

言うと、キラキラした目で

タッシールを見下ろしました。

 

彼はくわえていた

キャンディーを口から出し、

見慣れた書類を

チラッと見下ろして笑うと、

 

どうしようか。

皇子様のお願いなら

ぜひ聞いてあげたいけれど、

今、私は少し気分が悪い。

 

と答えました。

 

タッシールは笑顔だったので、

全然気分が悪そうに

見えませんでしたが、

断固とした言葉でした。

 

クラインは眉をつり上げて、

気分が悪いのかと尋ねました。

クラインが覚えている限り、

タッシールがの口から、

気分が悪いという言葉が出るのは

初めてでした。

クラインは予想外の拒絶に

目をパチパチさせました。

それに、断った理由が

「忙しいから」ではなく、

「気分が悪いから」でした。

 

数秒後、クラインの口元に

相手を見下すような笑みが

浮かびました。

舌打ちまでしたクラインは

頼みを断られたにもかかわらず、

笑顔を浮かべると、

書類を抱きしめて鼻で笑い、

愛に目が眩んでいる人は

友達もいないというのは、

タッシールの人のようなことを

言うようだ。

それでも自分は自分たちが

親友だと思っていたけれど、

違っていたようだと言いました。


クラインが、

突然、愛について語り出したので

タッシールは目だけ笑い、

 

愛ですか?

 

と聞き返しました。

 

クラインは顎を上げると、

最近、皇帝は

自分だけ寵愛しているので

嫉妬しているのではないかと

聞きました。

 

タッシールは一緒に笑いながら

 

嫉妬ですか?

 

と問い返すとクラインは鼻で笑い、

自分たちは親友になれないようだ。

苦労して来た後に、

何日か寵愛を受けたからといって、

このように急変する友人は

いつ後頭部を殴るか分からないと

断固として話すと、

くるりと向きを変えて、

大股で歩いて行ってしまいました。

 

扉がバタンと閉まると、

タッシールは

持っていた棒キャンディを

再び口にくわえて

虚しい気持ちで甘みを味わいました。

 

夕方になり、

新しい侍従と交代して入ってきた

ヘイレンは、

タッシールの気持ちに気づきました。

 

ヘイレンは、

タッシールが食事をするどころか

ほとんど食べずにいると、

皇帝はひどい。

アニャドミスのために

アナッチャと手を結ぶのは

仕方がないとしても、

必ずしもその女を

宮殿に呼びよせる必要はないと

悔しがって、ブツブツ呟きました。

 

自分の代わりに怒ってくれる

聞き慣れた声を聞き、タッシールは

ヘイレンを抱きしめるために腕を広げ

 

やはり、私には

ヘイレンだけだと思います。

こちらへ来てください、

私の愛しい人。

 

と言いました。

 

ヘイレンはしゃがんで

タッシールの抱擁を避けた後、

彼から遠く離れると、

皇帝は、何気に鈍いところがあるし、

他の人より、殊更に後先を考えない。

愚痴をこぼすだけでなく、

直接話してみたらどうかと勧めました。

 

タッシールは、

サーナット卿の話では、

アニャドミスの件が解決するまで

置くらしいけれど、

どうしようかと呟きました。

ヘイレンは、

追い払えばいいと返事をしました。

 

タッシールは手を振ると、

新しい棒キャンディを取り出し、

包装を剥がすと、

どうせ、アイニ皇后にも

アナッチャにも、

時間をかけてでも

復讐は果たすのだからと呟くと、

力なく背を向けました。

タッシールの視線が

冷たく降り注ぐのを

ヘイレンは見ていられませんでした。

 

タッシールは、

彼らに猶予期間ができただけ。

利用するものは利用した方がいいと

自分に言い聞かせました。

◇贈り物◇

クラインは、

タッシールに頼みを断られると、

友情というのは、

こんなに薄っぺらなものだったのかと

ブツブツ文句を言いながら

歩いて行きました。

 

タッシールは商団の仕事も

抱えているので、

忙しくて面倒なのではないかと、

アクシアンは肯定的に解釈しましたが、

クラインは、それを否定し、

忙しかったり疲れているので

ダメだと言われれば、

気分を害さなかったし、

彼のことを十分理解できるけれど、

気分が悪くて嫌だと言われたと

プンプン怒りました。


バニルは、

タッシールは平民だけれど

側室の中では

一番いい人だと思っていた。

しかし、皇帝の寵愛の前では

どうしようもないと、

直接、タッシールの言葉を

聞いたかのように雄弁に話しました。


クラインは、

少し仲良くしていても、

結局、全員は敵だと

悟りを得たような表情で呟きました。

 

バニルは、

気をつけるように。

今はロードという

危険な敵を前にしているので、

皆で協力するふりをしているけれど

後でロードがいなくなったら、

皆、自分の利益を得ようとして

相手を噛みちぎると言いました。

 

アクシアンは、

その言葉に共感しませんでしたが、

一言でも何か

言わなければならない雰囲気なので、

仕方なく「頑張ってください」と

励ましました。

 

クラインは鼻で笑いながら腕を組み、

このまま皇帝との間に

子どもでもできたら、

皆、歯をむき出しにするだろう。

気をつけなければならないと

言いました。

 

そのように、

しばらく話を交わしながら

彼の住まいの前に到着した時、

ゲスターがタナサンから

新しくもらってきたという侍従が

その前に立っていました。


クラインは「何の用か?」と

膨れっ面で尋ねると、

侍従は胸に持っていた箱を差し出し、

クラインに渡すよう、

ゲスターから言付かったと答えました。

クラインは眉をひそめ、

箱を結んだリボンの端を持ち上げ、

「これは何か?」と尋ねました。

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普段、おちゃらけている

タッシールとギルゴールが

苦しむ姿を見るのは辛いです。

しかも、タッシールが

本音をクラインに打ち明けるなんて

相当、ショックを受けているのだと

思います。

ギルゴールの苦しみは闇が深くて、

それを解消するのは

1人では無理そうですが、

タッシールの苦しみは、彼自身で

解決できそうなので、

先を急がず、

決して失敗しないように、

淡々と、その機会を

狙っているのでしょう。

黒林の頭らしいです。

 

アイニがアナッチャに拉致され

解放された後、

ギルゴールの訓練を受けるため

タリウムに留まるようになって以来

カリセンでの動きが

止まっていますが、600話になる直前で

ヒュアツィンテとアイニは

離婚をするので、そのあたりで

タッシールは、アイニへの復讐を

実行するのではないかと

予想しています。

違っていたら申し訳ありません。

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