自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 393話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ 黒魔術に翻弄されるタッシールとクライン

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393話 アナッチャを見つけたラティルは彼女を追いかけます。

◇捕まりたくない◇

狂ったように馬を走らせてくる

ラティルの姿は、アナッチャには

凶暴な悪鬼のように見えました。

なぜかラティルが乗った馬は

彼女同様乱暴で

速度も速いように感じられました。

 

しかしアナッチャは、

幼い頃から騎士団に付いて

剣術を習ったラティルと

正面から勝負する気になれず、

馬を急がせました。

しかし、馬の蹄の音が

だんだん近づいて来ると

アナッチャは恐怖を感じました。

あの暗い牢屋に再び閉じ込められ、

ラティルの部下の嘲弄の中で

過ごすことは絶対にできないと

思いました。

◇たくましい皇帝◇

タッシールは、

ある地点で兵士たちが

突然右往左往し始めたので、

すぐに鼻と口を塞ぎました。

 

何か仕掛けられていることに

気づいたタッシールは、

人々の間を通る代わりに後ろに下がり

兵士たちを混乱に陥れている

奇妙な黒魔術が影響を及ぼしている

範囲を判断してみようとしましたが、

見ただけでは分かりませんでした。

 

しかし、

敵は急いでいたはずなので、

それほど範囲は広くないはず。

けれども念のため、もう少し

横に逸れた方がいいと

タッシールは結論を下しました。

 

ラティルがどこへ行ったのか

分かりませんでしたが、

覚醒していなくても

彼女はロードなので、

もしかしたら、

このような黒魔術の影響を

受けないのかもしれないと思いました。

 

そして、自分の後ろにも

ラティルはいなかったので、

タッシールは、

彼女が先に行ったと思い、 

ラティルの後を追いかけようとした時

誰かがタッシールを

後ろからギュッと捕まえました。

 

敵かと思ったタッシールは、

片手で鼻と口を塞いだまま

もう片方の手で

武器を取り出しましたが、

自分を捕まえている人が

クラインであることに気づき

武器をしまいました。

そして、あちらへ行けと

言おうとしましたが、

クラインが彼のことを

「陛下」と呼んだので

タッシールは顔をしかめました。

 

彼はクラインに 、

頭がおかしくなったのかと

尋ねましたが、

クラインは再び彼を、

愛嬌たっぷりの声で「陛下」と

呼びました。

 

タッシールは眉をひそめて

クラインを眺めました。

すぐにかっとなるし、バカだけれど

頭はおかしくありませんでした。

理由はまだ聞いていないけれど、

東と西の門のうち

東の門に行かなければならないと

選んだのもクラインでした。

 

タッシールが

クラインに声をかけると、

彼はタッシールを抱きしめながら

皇帝は、

いつからこんなに背が高くなり、

肩幅が広くなり、

たくましくなったのかと言いました。

 

続いてタッシールは

自分の黒林の部下1人が、

横に立っている

初対面の兵士を抱きしめて

自分のひよこが、

大きなひよこになったと

すすり泣いているのを見ました。

 

タッシールは、

黒魔術にかかった人たちが

右往左往している上に、

奇妙な行動をしていることに

気づきました。

 

クラインは自分を皇帝だと

勘違いしているようで、

舌打ちしたタッシールは

彼を振り払うために

手で押し退けようとしました。

彼が正気に戻るまで

面倒を見る時間がないからでしたが

クラインは、タッシールが

かなり力を入れて

振り払おうとしているのに

彼をギュッと抱き締めて

離そうとしませんでした。

タッシールは笑顔で

クラインに文句を言うと、

彼を背負って移動し始めました。 

◇天使◇

ラティルは誰も自分に

付いて来ていないことに

気づきましたが、

そのまま馬を走らせました。

ラティルは

敵を狩るのが好きだったので

自然と口元に笑みが浮かびました。

 

ラティルはアナッチャを

絶壁まで追い詰めると、

彼女の方へゆっくりと近づき、

素直に捕まったらどうかと尋ねました。

そして、嘲弄し過ぎないように

気をつけながら、

恐れることはない。

すでに一度経験済みなのだからと

話しましたが、

自分で聞いても明るすぎる声でした。

馬から降りたアナッチャは

ラティルを見つめながら

唇を噛みしめました。

 

続いてラティルは、

自由を手に入れたら、

自由に暮らせば良いのに、

なぜ、次から次へと

いさかいを起こすのかと、

今度は嘲笑うことなく

真剣に尋ねました。


食餌鬼になったトゥーラは

もう皇帝にはなれないので

このまま自分たちと対立するのではなく

2人で別の道を見つけて

自由に暮らした方がいいのではないかと

考えたからでした。

 

アナッチャは、

引きつった笑みを浮かべながら

ラティルには

分からないだろうけれど

すぐに分かると思うと答えると、

指輪に付いている大きな宝石で

馬の尻を叩きました。

驚いた馬がラティルの方へ

走り出したのと同時に

アナッチャは崖の下に飛び降りました。

 

ラティルは暴れる馬を避けて

崖の前に進み、下を見下ろしました。

アナッチャは、

最初から準備をして飛び降りたのか

それとも、追い詰められて

飛び降りたのか

わかりませんでしたが、

ラティルは飛び降りることは

できませんでした。

 

カルレインを連れてくれば

あの下に飛び降りることができたと

ラティルは残念に思いましたが、

アナッチャを取り逃したことを

いつまでも残念がるよりは、

追いかけて来られなかった人たちの

様子を見る方がはるかに有益だと思い

未練を断ち切りました。

 

自分の後ろに誰も付いて来ないのは

アナッチャが黒魔術を

使ったせいだと思いましたが

ラティルは

他の人はともかくとして、

タッシールだけは付いて来ると

思っていました。


ラティルは来た道を戻り、

黒魔術に喘ぐ人々を

探しているうちに、

タッシールとクラインを発見しました。

クラインはタッシールの背中に

ぴったり張り付いていて、

タッシールは目で

クラインの悪口を言いながら

彼を引きずって歩いていました。

 

ラティルは不思議に思って

彼らに近づくと、

クラインが間延びした声で

 

陛下はいい香りがします。

愛しています。

私の気持ちを無視しても

愛しています。

 

と囁いていました。

ラティルは目を丸くして

クラインとタッシールを

交互に見つめましたが、

片手で口を覆い、

意味不明のため息をつくと、

タッシールは

今にも気絶しそうな表情で、

どのような黒魔術を使ったか

分からないけれど、

クラインは自分をラティルと誤解して

離れようとしないと嘆きました。

 

ラティルは、

タッシールに言ったのかもしれないと

冗談を言うと、

彼は魂が抜けたような

表情を浮かべたので、

ラティルは笑いをこらえながら

タッシールに謝り、

ザイシンを連れて来るまで、

もう少し、そのままでいて欲しいと

頼みました。

 

その瞬間、ずっとタッシールに

張り付いていたクラインが

ラティルの方を見て、

「えっ?」と呟きながら、

とうとう彼を放しました。

 

そして、クラインは

ラティルを指差したまま、

じっと彼女を見つめていました。

ラティルは思わず緊張しました。

まだ正気を失っているクラインが

なぜ、急にラティルを見てあんなに

驚いているのか気になりました。


クラインが戯言を言い出す前に

その場を離れようと思ったラティルは

ザイシンを連れて来るので、

クラインと他の兵士たちを

見ていてくれと、

タッシールに頼みました。

彼は、自分が行くと言いましたが、

ラティルは、

自分が行くと言い張りました。

タッシールは微笑んで同意すると、

ずっとラティルを見ながら

首を傾げていたクラインが、

 

天使!なぜ、天使が

私の前に現れたのか?

 

と叫びました。

ラティルは

顔に熱が上がって来ました。

タッシールは彼女に

早く行って来るよう促しました。

◇逃亡◇

アナッチャの指示通り、

トゥーラはアイニとヘウンの頭を持って

逃げましたが、

後ろに一人残された母親のことが

ずっと気になっていました。

 

ある程度行ったところで

トゥーラは、

アイニが動ける状態かどうかを確認し

動けないと判断すると、

アナッチャを探すために

来た道を戻りました。


ぐったりとしていたアイニは

トゥーラが見えなくなると、

急いで息を吸い込みました。

 

逃げなければならない。

そう思ったアイニは

ヘウンの頭が入ったバッグを

手にしました。

重かったけれど、

自分のために名誉を捨てて

汚辱の道を選んだ彼を

捨てて行くわけにはいきませんでした。

 

しかし、ヘウンは、

自分を置いていくよう

アイニに訴えました。

しかし、アイニは

ヘウンを助ける。

彼を研究材料にできないと言って

バッグを持って、

トゥーラと反対方向に向かって

走りました。

 

ヘウンは、

自分にとって希望はアイニなので

彼女が無事に逃げれば、

それで十分だと言いました。

アイニは、

自分は十分ではない。

ラトラシル皇帝がロードでなくても

彼女の下に、

アナッチャよりはるかに優れた

黒魔術師がいるのは間違いなく、

その人なら、

ヘウンの身体を取り戻す方法を

知っているかもしれないと話しました。

 

しかし、

1人で森を走るだけでも大変なのに、

ヘウンの頭を持っていると

さらに大変で、

あまりスピードも出せませんでした。

こんなに息をするのが大変なほど

激しく走るのも生まれて初めてでした。

 

けれども、何もできずに、

敵に連れ回されていた時よりは

こちらの方がましでした。

アイニはタリウムへ行き、

ラトラシルに助けを

求めなければならないと思いました。

◇救出◇

アナッチャが、

危うく崖にぶら下がっているのを

発見したトゥーラは、

横から崖下に飛び降りた後、

アナッチャを受け取めるために

彼女の真下まで走って行き、

母親に、崖から飛び降りるよう

指示しました。

そして、彼女を受け止めると、

自分たちが見つからないように

茂みの中に隠れ、

ラティルがいなくなるのを待ちました。

 

時間が経ってから、

こっそり顔を出してみると、

ラティルは見えなかったので

トゥーラは母親を背負って

アイニとヘウム皇子の頭を置いた

洞窟に駆けつけました。 

しかし、すでに2人はいませんでした。

アナッチャは、

ここで合っているのかと尋ねましたが

トゥーラの足跡が残っているので、

ここで間違いありませんでした。


アナッチャは、

アイニは対抗者だけあり、

だんだん黒魔術に

抵抗し始めていると呟きました。


トゥーラは洞窟の外に出て

周りを見回し、

アイニが逃げた方向を判断すると

アナッチャに

探して来ると告げました。

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アナッチャが使ったのは

近くにいる人を

愛する者あるいは物と錯覚させ、

普段よりも、その相手に

執着させる黒魔術でしょうか。

タッシールには災難でしたが

彼に張り付いている

クラインの姿を想像すると笑えます。

正気を取り戻した時に、

タッシールに

べったりくっついていれば、

絶対にクラインは

タッシールのせいにして、

彼を責めたと思うので

正気を取り戻す前に

タッシールから

離れられて良かったです。

ラティルを天使だと思って、

彼から離れたのは

ラティルよりも天使の方が

好きだということでしょうか。

けれども、天使は恐れ多いので、

抱き着けなかったということなのかと

思いました。

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