自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 533話 原作 ネタバレ 先読み クラインと初めての夜

f:id:myuieri:20210206055100j:plain

 

533話 クラインはラティルに一緒に寝て欲しいと言いました。

◇先延ばしにできない◇

クラインは、いつもよりはるかに

元気のない声をしていました。

「陛下2」の人形が、ラティルの頬に

わずかにぶつかりました。


そうしましょうか?


ラティルは

布団の下にうずくまっていた

クラインのことを思い出すと心が痛み

彼のお願いを

聞いてあげることにしました。


ラティルも寂しくて、

辛いことがあった時は、

温もりが恋しくなりました。

誰かかがそばで

手を握ってくれるだけでも

力が湧いて来るような気がしました。


もしかしたら、クラインも

そんな気持ちなのかもしれない。

あの寒い地下牢の中で

恐怖に震えていた時、彼のそばには

誰もいなかったからでした。

 

そうしましょう。

 

ラティルは囁きながら、

クラインの腰をしっかり抱き締めると

先にベッドへ行くように。

自分は、これをもう少し

見なければいけないと言いました。


彼は、一緒に寝てくれないのかと

尋ねました。

ラティルは、

寝ないで横になって待っていればいい。

すぐ隣にいるのに、

それでも怖いのかと尋ねると、

少し悲しんでいるクラインに

彼が持って来た

「陛下2」を振って見せて

この子も一緒にいるよと言いました。

 

ラティルに「陛下2」でからかわれた

クラインは、恥ずかしそうに

人形をひったくると、

脇に抱えてベッドへ駆け寄りました。

そしてベッドに入ると、

頭だけを突き出し、

ラティルを見たまま横になりました。

その姿が可愛いくて、

ラティルは手を振ると、

クラインは訳もなく

唇を尖らせたまま、

ラティルをチラチラ見ていましたが

すぐに、ニッコリ笑いながら

一緒に手を振りました。

 

久しぶりに元気なクラインに会うと、

改めて彼が可愛らしく思えて、

ラティルは嬉しそうに笑いました。

すぐにでもクラインの元に駆け寄り、

あちこちキスをしたい衝動に

駆られましたが、

山積みの書類が、

彼女の足を引っ張りました。

 

ラティルは頭を2回叩くと、

 

ダメだ、働かないと。

 

と呟きました。

 

今夜中に、これらの書類を

すべて処理しなければならない。

今後も、急用ができて、

何日間も席を外すには、

絶対に仕事を

先送りにはできませんでした。


ラティルは、

クラインがベッドで待っているという

誘惑に負けないよう、

目を見開いて、

じっと文字を睨んでいました。

◇からかってばかり◇

4時間近く、

そのように過ごした後、

ラティルは最後の書類を

すべて確認することができました。


ラティルは、

目が飛び出しそうだと思いながら、

目の周りを擦り、

見るだけで悲鳴を上げたくなる

書類の上に、

わざと厚い本を置きました。

明日の朝まで、

あちらは見ないことにしようと

誓いました。


そして、目の周りが

どんどん熱を帯びてくるので、

ラティルは浴室へ行き、

タオルに冷たい水を染み込ませました。

それから寝室に戻ると

すでに、クラインは

1人で眠っていました。


ラティルは彼の隣に座り、

濡れたタオルで瞼を押さえながら

クラインの顔を見ているうちに

訳もなく、彼が胸に抱えている

「陛下2」を手に取り、

彼の額をポンポン叩きました。

それでもクラインはぐっすり寝ていて

目を覚ましませんでした。


ラティルは濡れたタオルを下ろし、

腕を組んで

クラインの隣に横になると、

満足そうに、

彼の寝顔を見つめました。

最初は、

どうしてこんなにおかしな奴が

カリセンから来たのにと、

思っていました。


彼女はどれだけ

クラインを見つめていたのか。

しばらく寝返りを打っていた

クラインは、

ラティルの持っていたタオルに触れると

その冷たさに驚いて目を開きました。


彼の瞼が開き、

青い瞳がちらっと見えたかと思ったら

すぐに彼の口元に無邪気な笑みが

浮かびました。


彼は、仕事は終わったのかと

かすれた声で尋ねました。

ラティルは、クラインの額に

強く唇を押し付けながら、

寝ないで待っていると思ったのにと

からかいました。

 

クラインは、

部屋は暖かくて布団も暖かい。

地下牢の中は寒すぎて、

まともに眠れなかったと呟きました。


人を閉じ込めていたのなら、

部屋を少しくらい

暖かくしてくれてもいいのに。

ラティルはクラインの話を聞き、

彼が震えていたのを思い浮かべると

再び、気分が悪くなりました。


クラインは上半身をくねくね動かし、

ラティルの太ももを枕にして

横になりました。

彼の髪が足に触れると

くすぐったいので、

ラティルは微笑みました。

クラインは、

ラティルがそばで笑っていると、

心が安らかになると言いました。

 

ラティルは、

自分が仕事している時も

クラインは安らかに寝ていたと

言いました。

クラインは、

ラティルが見える所にいたからだと

返事をすると、彼女は、

クラインは口がうまいと

からかいました。

 

クラインは少し、

ラティルに近づきました。

彼の口元が下腹部に触れると、

クラインの髪を梳いていた

ラティルの手がビクッとしました。

クラインはその勢いを逃さず、

ラティルに近づき、彼女を呼びました。


怖くて来たのではないかと、

からかうようにラティルが尋ねると、

クラインは「陛下2」を横に押しやり、

マントの紐をそっと引っ張りました。

きつく結ばれていた紐がほどけて

横に落ちると、彼の素肌が

一瞬で露わになりました。

クラインはラティルに近づくと、

お風呂に3回入って来たと

小声で呟きました。

 

ラティルは半分戸惑い、

半分魅力されて、

彼を見下ろしました。

クラインは再び「陛下」と囁くと、

そっとラティルの脇腹に沿って

手を上げはじめた。

人差し指と中指でいたずらするように

腰を登った指は、

ラティルの顎や首筋を

搔きむしりました。


ラティルは彼を見下ろすと、

ゆっくりと頭を下げて

クラインの唇にキスをしました。

彼の手が

ラティルの背中を包み込み

自分の方へ引き寄せました。


軽いキスを何度か繰り返した後、

クラインは、

ラティルのシャツのボタンを

外し始めました。

しかし、うまくいかないのか、

彼がグズグズしている間に

ラティルは、そっと手を下ろして

クラインのズボンに手を触れると、

服の上からでも、

クラインが興奮していることは

一目瞭然でした。


ラティルは、彼に、

どうしてそんなに興奮しているのかと

からかうように尋ねると、

クラインは泣きそうな顔で、

ボタンが外れないと答えたので、

ラティルは爆笑しました。

 

しかし、ラティルは

自分でボタンを外すと言う代わりに

彼のズボンを撫でながら、

欲しいものを手に入れるためには、

努力が必要だと言いました。

 

ラティルが、

クラインの服の上から触り続けるので、

彼は目元を真っ赤にして、

眉を顰めました。

そして、外れないラティルのボタンに

頬ずりをしました。

彼は興奮のあまり、

ボタンが手に負えないようでした。

 

クラインは、

ボタンを外して欲しいと懇願しましたが

ラティルは、

彼の必死な姿が可愛くて、

わざと気づかないふりをしました。


そしてクラインの素肌を撫で回し、

意のままに刺激すると

クラインは首筋まで真っ赤にし、

恨めしそうにラティルを見つめ

ボタンを外してもらえないかと

頼みました。

ラティルは、断りました。

 

クラインは、

またボタンをはめてあげるからと

言いましたが、

ラティルは我慢できずに笑うと

クラインを自分の下に寝かせ

彼の上に座りました。

クラインは、目を丸くして

ラティルを見上げました。

 

彼女は彼の手を取り、

自分のシャツの上に乗せながら、

ずっと、自分のボタンを外すようにと

指示しました。

そして、クラインが何か言う前に、

彼女は、

一気に彼のズボンを下ろして笑うと

自分は、ここで遊んでいるので、

ゆっくりするようにと

からかいました。

 

クラインは抗議するように

身をよじりました。

ラティルに断られて、

どうすることもできない切ない気持ちと

見えない快感で、

クラインの目元に涙が浮かびました。


クラインは、

「ひどいです」と抗議しましたが、

ラティルは、

ひどいのは手なのか、ボタンなのかと

からかいました。

 

クラインは唇をギュッと閉じて

ラティルをチラッと見ました。

彼女はクラインのお腹の上に乗り、

少しずつ後ろに移動しました。

 

クラインは、

狂いそうな顔で唇を噛み、

その後、両手で顔を覆いました。

そして、ラティルはこんな時でも、

自分をからかってばかりいると

文句を言うと、ラティルは、

気持ち良くないのかと尋ねました。

クラインは

自分だけが脱いでいると

不平を漏らすと、

ラティルはシャツを着たまま

ズボンだけ脱いで横に放り投げました。

クラインは唸り声を上げながら、

顔を擦りました。

 

ラティルは、

これで公平になったと言うと、

クラインは、

彼女がシャツを着たままであることに

文句を言いました。

ラティルは、クラインが

ボタンを外してくれないからだと

からかうと、彼は、

わざと言っているのかと尋ねました。

それが、分かったのかと

ラティルが答えると、

クラインは抗議するかのように

「陛下!」と呼びましたが、

ラティルは、

クラインの固いお腹の上に

手でハートを描きました。

クラインは耳まで真っ赤になり、

下唇を噛みました。

ラティルが手を動かすたびに、

彼のたくましい腹筋が

細かく動きました。

 

ラティルは、

クラインに会いたかった。

そばでギャーギャー喚いていたのに

急に声が消えたから

心配したと告げました。

クラインは、

自分がギャーギャー喚いていたと

言われ、抗議しました。

 

続いて、ラティルは

もう少し下に座るとクラインは

微かに呻き声を上げながら、

自分の顔を両手で覆いました。

ラティルは彼を抱き締め、

満足そうに目を閉じました。

 

クラインは、もぞもぞと

身体を動かしながら、

上半身を持ち上げようとしましたが

ラティルに押し倒されて

横になるしかありませんでした。

ラティルが、

ゆっくりと彼の身体を鑑賞するだけで

クラインの目は丸くなりました。

彼はどうすることもできず、

溢れ出る快感に喘いでいました。

 

クラインは、動きたいと

ラティルに訴えると、

彼女は、

もう少しこうしていたいと

返事をしました。

そして、ラティルは

ゆっくりと動きながら、

クラインのお腹を撫でました。

ラティルの手が震える度に、

彼は驚いたように震えました。

 

そうしているうちに、彼が涙を流すと

ラティルは笑いながらも、

からかい過ぎたかもしれないと反省し

少し申し訳なくなりました。

しかし、クラインが

本当に可愛かったので、

ラティルは彼との時間を

ゆっくり過ごしたいと思いました。

 

クラインは涙を流し続けましたが

その後、負けん気を出して、

ラティルのシャツを引っ張りました、

 

彼女は、今度はクラインに

勝てないふりをして、

上体を少し下げると、クラインは

落ち着いてボタンを外し始めました。

 

クラインは、いつもラティルが

自分をからかってばかりいると

文句を言いました。

彼女は、クラインが可愛いからだと

言うと、彼は、

もちろんそうだけれどと

返事をしました。

 

ラティルは、クラインが

ボタンをはずそうとしている間、

クラインの首筋、瞼、

頬のあちこちにキスをし続けました。

その執拗な

ラティルの妨害にもかかわらず、

クラインは、

途方もない集中力を発揮し

ラティルのシャツのボタンを

全て外すことができました。

喜びのあまり、彼は涙を流しながら

ラティルを見つめました。

 

彼をからかってはいけないと

思いながらも、

その惨憺たる表情を見て、

彼女は、クラインに抱き付き、

大笑いしました。

◇あれを使う◇

ロードは、

行方不明になったバカを

見つけたので、

彼のことが気になっているようだ。

 

その銀髪の人間の名前がバカなのか?

 

違う。名前はクラインだけど、

性格がバカだ。

 

ところで、君の名前は何だ?

私の名前は

クリーミー・クリムゾンだけれど。

 

誰が名付けたか知らないけれど、

名付けるのが下手だ。

 

何を言っているのか。

私の名前は

ロードが付けてくれたんだ!

 

ロードは名付けるのが下手だね。

 

ロードを馬鹿にしているのか。

それなら、君の名前は?

 

私の名前は…

 

そうでなくても頭が痛いのに、

隣でレッサーパンダ2匹が

うるさく喋っているので、

ゲスターは目を閉じて、

2人共、静かにするようにと

呟きました。

いつもと違って短い言葉だったので

彼らは一斉に口をつぐみました。

 

グリフィンは、

毛繕いするのを止めて舌打ちすると

ゲスターの性格の悪さが

飛び出てきそうだ。

ロードが、3日間ずっと

あの皇子と一緒にいることに

嫉妬しているのではないかと

指摘しました。

 

その言葉に

ゲスターが黙っていると、

グリフィンは、

また彼を捨てて来ようだなんて

考えたら、

ロードに全てを話すと言いました。

 

しかし、額を押さえながら、

ゲスターがゆっくりと目を上げると

グリフィンは、すぐに

レッサーパンダたちの後ろに

隠れました。

ゲスターは、

その憎たらしい姿を見つめると

ため息をつき、

再び目を半分ほど閉じました。

 

そうしているうちにゲスターは、

窓の外を掃除している

ネイトンに目を留めました。

ゲスターの目は、

さらに細くなりました。

彼は、あれを使ってみようかと

考えました。

f:id:myuieri:20210206060839j:plain

f:id:myuieri:20210206071517p:plain

ラティルとクラインの初めての夜。

ラティルは、

クラインのことが可愛くて

ついつい、

からかってしまったようですが

クラインの気持ちを考えずに

一方的にラティルが

欲望を満たしているだけのように

思えましたし、

ロマンの欠片もないのが

少し残念でした。

ラティルだって、それ程、

経験しているわけでもないのに

初心なクラインを

弄んでいるようにも見えました。

けれども、

ラティルとクラインの性格を考えると

このような展開に

ならざるを得ないのかと思いました。

 

ところで、ゲスターが

また、何か良からぬことを

考えているようですが、

それをグリフィンや

レッサーパンダたちが

ラティルに告げ口をしても、

ラティルは信じないのでしょうね。

f:id:myuieri:20210206060839j:plain