自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち ネタバレ 原作97話 マンガ 104話 あらすじ ラナムンを理解できないラティル

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97話 ラティルと一緒にいる時に、カルレインはドミスの名前を呼びました。

◇ゲスターの噂◇

ラティルは、側室の一人と

食事をするために

ハーレムにやって来ましたが、

 

ゲスターはずっと

偽の陛下にくっ付いていたとか、

宰相は、偽の陛下が偽者だと

知っていたから、

ゲスターも、仕方なく

そうしていたのだとか、

それでも、先に訪ねて行ったり

何度も会っていたのは

おかしいのではないかとか、

偽の皇帝も、

頻繁にゲスターを訪ねてきたとか、

偽皇帝が赤の他人でも変だけれど

先代皇后なのは不思議だとか、

もしも、

先代皇后とゲスターが・・・

 

と使用人たちが、隅に集まって、

母親とゲスターの話を

ひそひそするのを聞いて

気分がよくありませんでした。

 

しかし、最初、ラティルは

アトラクシー公爵が

そのようなことを言っていたのは、

彼がラナムンをおだてて、

ゲスターをこき下ろすためだと

思っていました。

けれども、

全くない話ではなかったようだと

考えました。

 

悲しい印象のある、

おとなしくて、物静かで、

言葉にも気を付けて、

清純で優しいゲスターだけれど

どこにでもよく適応し、

静かに埋もれていく

タイプなのかとラティルは思い

内心、舌打ちしました。

 

ロルド宰相は自分を助けてくれたので

このことをあえて

問題にはしないけれど、

ゲスターが先に母親を訪ねてまで

楽しく過ごしていたと聞くと、

あまりいい気持ちがしませんでした。

 

私には、そうではなかった?

ゲスターには、

お母様の性格が

もっと良く思えたのかも。

私が戻ってこなかった時のための

保険?

 

ラティルは、

アトラクシー公爵と

ロルド宰相のことを念頭に置き、

ラナムンかゲスターのどちらか、

あるいは時間が合えば

3人で食事をするつもりでした。

しかし、人々がゲスターについて

ひそひそ話をするのを聞いて、

あえてゲスターの所へ

行きたいと思いませんでした。

彼女は、ラナムンの所へ

行くことにしました。

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◇怒る理由◇

テーブルの上には、

たくさんのご馳走が並べられました。

ラナムンは、

完璧に礼儀を守りながら、

少しずつ食べていると、

ラティルは、彼の空の皿の上に

大きな肉を載せて、

たくさん食べるように勧めました。

ラナムンはお礼を言いました。

 

彼は相変わらず、

冷たい態度でしたが、

時々、ラティルを横目で見て、

彼女と目が合うと、

かすかに口角を上げました。

表には出さないけれど、

ラティルが訪ねてきたのが

嬉しそうでした。

じっとしていても美しいラナムンは、

少しだけ笑っても甘美でした。

 

ラティルは、

ラナムンはもっと食べる

必要があると言って、

彼の皿の上に、

デザートを載せ続けました。

 

ラナムンは、

量が多いと文句を言いましたが

ラティルは、彼が

雀の涙程度しか食べていないと

非難しました。

それに対してラナムンは

自分はいつも小食だと訴えました。

 

あまり言葉が出るわけではないけれど

良い雰囲気でした。

久し振りに

自分の座に着いたラティルは

嬉しくて笑ってばかりいたし、

ラナムンも、

久しぶりにラティルと向かい合って

食事をするのが

嫌ではないようでした。

 

ところが、

ラティルがラナムンに

アトラクシー公爵には

本当に感謝している。

いつも色々なことで

自分を助けてくれると言うと、

ただでさえ冷たいラナムンの顔が

もっと冷たくなっていました。

口の中には

プリンの甘い味が広がっているのに

目の前には氷の塊がありました。

 

なぜ、急にこんな顔をしたのか。

ラティルは不機嫌そうに

彼の名前を呼びました。

すると、ラナムンは

何でもなかったようににっこり笑い

ラティルが父親を好きなことが

幸いだと言いました。

 

ラティルは、アトラクシー公爵を

好きなわけでない。

嫌いではないけれど、

ラナムンが「好き」と言うのは

少し変だ。

自分の言っている意味がわかるかと

尋ねました。

ラナムンは、

自分は気が利かないので

よくわからないと答えました。

 

勘が鋭いかどうかは

分からないけれど

空気を読むのは早いと

ラティルは思いました。

彼女はプリンを飲み込むと

スプーンを下ろしました。

ラティルは、

なぜ彼が怒っているのか、

分かりませんでした。

 

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◇目つきの悪い下女◇

食事が終わると、

ラティルはハーレムの外へ出て、

ラナムンとの会話を分析し、

彼が怒っている原因を探りましたが

わかりませんでした。

 

ところが、

ハーレムの出入り口付近に

クラインが立って、

首を傾げていました。

ラティルは、彼の近くへ行き、

何をしているのか尋ねました。

首を傾げて、

どこかを見ていたクラインは、

驚いて

さっとラティルの方へ

身体を向けました。

彼女は、

クラインが見ていた方向を

見ましたが

何もなく、ただの道でした。

ラティルが、

どうして、あそこを見ているのかと

尋ねると、

クラインは困った顔をしました。

その表情を見たラティルは、

もしかしたら、

自分を待っていたのかと尋ねました。

不思議なことに、

彼は本音を読まなくても、

本音が見えました。

クラインは真顔で否定しましたが、

彼女は自分の言ったことが

正しいと気づきました。

クラインの後ろに立っている侍従が

ラティルの言葉が正しいと、

素早く頷いていました。

 

ラティルは、クラインに

話したいことがあるのかと

尋ねました。

侍従は再び頷きました。

どうやら侍従は、

クラインがラティルに

関心があることを

素直に示して欲しいようでした。

ところが、自分の後ろで

侍従が裏切っていることを

知らないクラインは、

すぐに「いいえ。」と答えました。

ラティルは、

 

分かった。

何をしていたか分からないけれど、

やっていたことを続けるように。

 

と言って、通り過ぎようとすると

クラインは慌てて手を伸ばし、

ラティルのマントの裾を

つかみました。

ラティルが立ち止まって

振り返ると

クラインはマントを握ったまま

別の方向を見ていました。

ラティルは、マントを引っ張ると

 

マントに用があるの?

マントを貸そうか?

 

とクラインに尋ねました。

彼はようやくラティルを見つめました。

けれども、

依然として混乱した表情をしていて、

自分でも何を言っていいか

全く見当のつかない顔をしていました。

ところが、

 

(どうしよう。

 陛下が偽者をやっつけた時、

 俺だけ現場にいなかったことを

 何と説明すればいい?)

 

とクラインの心の声が

聞こえてきました。

ラティルは笑いそうになるのを

堪えるために、

口の中の肉を噛みました。

 

(側室たちの中で、

 俺だけ、陛下が偽者であることを

 知らなかったので、 

 失望しているに違いない。

 何とかして、

 知っていた振りをしなければ

 ならないのに。

 どんな手を使おうか?)

 

ラティルは口元を覆って

咳ばらいをしました。

クラインは

少し間抜けなところがあるので、

彼が本物と偽者を突き止めることは

期待していなかったけれど、

本人は、とても深刻そうなので、

どんな方法で、

自分を騙すのか気になりました。

一方で、ラティルは

なぜ、クラインの本音が

特によく聞こえるのか

気になりました。

 

単純だから?

それとも感情の起伏が

大きい方なのか。

 

そして、朝方、

カルレインの本音も聞いたと

考えていると、

彼が自分にキスをしながら、

「ドミス」と呼んだことを

思い出し

口元に浮かんでいた笑みが

消えました。

ラティルは頭を横に振って、

その考えを払いのけました。

最初から、愛する女が死んで

ここに来た男だということを

知っていた。

死んだ人だ、気にするなと

自分に言い聞かせました。

 

ラティルは、

カルレインの声を押しのけるために

さらにクラインに集中しました。

 

俺が外国人だから、

 御前会議に

 入れてくれなかったのだろうか?

 いや、兄上が来た会議だから、

 入れてくれただろう。

 陛下も、

 それを知っていたはずだし。)

 

幸い、考え込んでいるクラインは

とても美しくて、

カルレインを振り切ることは、

それ程、難しくはありませんでした。

その間、クラインの侍従は、

「皇子様、ちょっと話してください」

と合図を送っていました。

 

(俺も真実を知っていたけれど、

 ほかの側室たちが、

 俺を入れてくれなかったと

 言ったら?

 いや、俺が他の側室の悪口を

 言っていると思うかもしれない。)

 

クラインは、

しばらくそうしていましたが、

結局、彼は、

説明する方法がないので

それを省略して、

 

俺も偽者だと知っていました、

陛下。

 

と、笑える言い訳を選択しました。

やはり、頭が良くないと

ラティルは思いました。

クラインは不安そうな表情で

ラティルを見ました。

 

彼女は彼をからかいたい衝動に

かられましたが、

結局、彼の嘘に騙されることにして

にっこり笑うと、

 

そうだと思った。

私はあなたを信じていた。

 

と言いました。

もしも、この言葉を聞いて

クラインの良心が咎めたら

どうしようかと考えましたが、

彼は頭もなければ、

良心もないのか、その気配もなく、

 

カルレインが下女と浮気をして、

宮殿の外へ逃げたのをご存知ですか?

下女が露骨に

カルレインを誘惑するのを見ました。

彼は、それにパッと引っかかりました。

その下女を見た時から、

目つきが悪いと思っていました。

 

と言って、ハハハと笑いました。

そして、クラインが、

 

陛下を差し置いて、

そんな変な下女に惚れるなんて

カルレインは

見る目がないですよね?

 

と尋ねた瞬間、

目つきの悪い

変な下女にされたラティルは

思わず、彼の足の甲を踏みました。

そして、彼の頭をつかみ

ブンブン振りました。

クラインは、訳も分からずに

揺らされました。

その後、ラティルは

 

空っぽのようだけれど

何かあることはある。

 

と囁きました。

 

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ラナムンが怒ったのは、

ラティルが自分のために

一緒に食事をしに来たのではなく

父親への感謝のために来たことが

気に入らなかったのだと思います。

皮肉になってしまっても、

自分と一緒に食事を

したかったのではなかったのかと

素直に話せば良いのに。

彼のプライドが

邪魔をしたのでしょうね。

男心に鈍感なラティルには

正直に話した方がいいと

思うのですが

なかなかうまく行かないです。

 

クラインは何も知らないので

仕方がないと思いますが、

自分を優位に立たせるために

カルレインの悪口を言ったのは

失敗でした。

心の中では、

側室たちの悪口を

言ってはいけないと考えていたのに、

調子に乗ると失敗するようです。

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