自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち ネタバレ 原作96話 マンガ 103話 あらすじ 別の女性の名前を呼ぶカルレイン

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96話 ようやくラティルは、元の生活を取り戻しました。

◇戻ってからの悩み◇

夜遅く、ラティルは自分がいない間に

何が起こったかを点検している途中で

ペンを下し、瞼を押さえました。

長い間、安らかに眠れなかったせいか

急に緊張が解けたせいか、

肩が固く凝っている感じがし、

瞼も重く感じられました。

 

彼女は後でやることにして

ベッドに入りましたが。

しばらくして、

再びそこから出ました。

このまま宮殿に戻ったら、

2人で一緒に過ごす時間が

減るだろうかと言っていた

カルレインのことを

思い出したからでした。

 

疲れすぎて休みたいけれど、

カルレインは、

ラティルが危険にさらされた時に

一緒に走り回ってくれました。

彼が他の女性を

心から愛していたとしても、

その間、助けてくれたことに

報いるべきではないか。

 

そのように考えたラティルは、

30分程したら、そちらへ行くから

驚かないように。

疲れているだろうから、

お風呂に入ったり、

着飾ったりしないように。

気楽にしているようにと、

騎士に伝言を頼み、送り出すと

応接室に出て、

ソファーに座りました。

その背もたれに首を当てて

天井を見上げるや否や、

母と兄のことで、

訳もなく気持ちがそわそわしました。

考えないでおこうと思いましたが

簡単にできるだろうか。

ラティルは唸り声を上げました。

 

そうしているうちに、ラティルは

遠くで読書をしている

侍女を見つけました。

アランデル。

偽者を本物だと信じて、

ラティルがここへやって来た時、

彼女を鋭く排斥した侍女でした。

そのせいか、

彼女は読書をするふりをしながら、

ラティルを横目で

チラチラ見ていました。

ラティルと目が合うと、

彼女はぎくりとしました。

しかし、直ぐに彼女は

何気ないふりをして笑いながら

ラティルに、何か御用かと

尋ねました。

ラティルを偽者だと決めつけた時とは

違う姿でした。

彼女は妙な気分になりました。

 

しかし、アランデルは、

元々、ラティルに

親切に接してくれていました。

以前、偽者に味方した時は、

彼女がラティルだと思ったから、

そうしただけでした。

 

けれども、ラティルは

微笑んで首を横に振り、

自分のしていたことを続けるように

彼女に言いました。

アランデルは、

分かりましたと言って

頭を下げましたが、

その動きはぎこちなく、

本を1ページもめくらず、

ずっと同じ場所にいるだけでした。

彼女も、ラティルが

侍女たちと護衛たちに

偽者扱いされたことを

思い出しているようでした。

 

彼らのせいではないと

分かってはいるものの、

自分を「偽者だ」と指差した人と、

何気なく過ごそうとするのは

皮肉だと思いました。

他の侍女や護衛たちを見ても、

このぎこちない気持ちは

同じだと思いました。

 

ラティルは、彼らを全員解雇して

新しい人たちを入れたら

どうだろうか。

彼らが過ちを

犯したわけでないことは

分かっているけれど、

互いに顔を見るのは不都合でした。

 

しかし、決定を下す前に、

先に送った護衛が戻ってきました。

この問題は後で考えることにして、

ラティルは扉へ向かいました。

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◇別の女性の名前◇

部屋の中に入ると、

扉の前に立っていたカルレインが、

一瞬にして腕を伸ばし、

ラティルを抱き締めました。

目の前にカルレインの胸が

押し付けられて、

彼女は固まってしまいました。

びっくりしたとラティルが呟くと

彼は、彼女の頭のてっぺんから

息を吸い込みました。

頭を洗ってから、

あまり時間が経っていなくて

幸いでした。

 

ラティルは何とか手を動かすと、

カルレインの背中を

軽く叩きました。

しかし、カルレインは

これを合図だと勘違いしたのか、

すぐにラティルを

ベッドへ連れて行き、

あっという間に

ベッドに横になったラティルを

カルレインが見下ろしました。

ラティルは、

「これは何?」と思い、

目を瞬きました。

 

あなたは本当に速いのね。

 

とラティルは呟きました。

 

長い間、一緒に苦労して、

助けてもらったので、

感謝の気持ちを伝えたいのと、

仲間同士の友愛を分ちあいたくて

やって来たのに、

なぜ、いきなり

このような雰囲気に

なってしまうのか。

 

カルレインは、

ラティルの首筋を見つめながら

 

嫌ですか?

 

と呟きました。

 

ラティルはカルレインの額を押して、

上半身を起こしました。

そして、嫌かどうかは別として、

今は、このために来たのではないと

言いました。

カルレインは、

ラティルの腕をつかんで

彼女が立ち上がるのを助けました。

しかし、ラティルが身体を起こして

座った後も、

彼の手はラティルの腕から

離れませんでした。

名残り惜しそうに

取りすがって離れない大きな手を、

ラティルは見下ろし、

手を放しなさいという代わりに

視線をそらしました。

すると、カルレインは

その行動を許可と理解したのか、

ラティルの腕を

軽く揉み始めました。

ラティルの背筋が寒くなりました。

ただでさえ

手の冷たいカルレインが、

その大きな手で肌を擦ると

熱くもなく、冷たくもない

変な感覚になりました。

これは悪いともいいとも

言えないので、

ラティルは足の指を

くねくねさせました。

カルレインは手も冷たく

顔も冷たい。

もしかしたら、他の所も

全部冷たいのかと

変な想像をしてしまいました。

その間に、カルレインの唇が

ラティルの耳元に近づいて来ました。

唇はもちろん、

息まで冷たい感触に、

ラティルは思わず

カルレインの太ももを

握ってしまいました。

手のひらいっぱいに

堅い筋肉が広がり

驚いたラティルは手を引きました。

それを見たカルレインは

短いため息をつくと、

ラティルの腕に触れていた手を

下ろしました。

そして、

 

ご主人様は、

私のような男をハーレムに置いて

鑑賞だけするのですか?

 

と尋ねました。

彼女は、まだ周囲が

色々と混乱しているからと

言い訳をしましたが、

カルレインは、

 

だから、ここでは

混乱を忘れて楽しんでください。

 

と言いました。

 

カルレインはラティルの手を

自分の手の中に閉じ込めました。

ラティルは、その中で

手をもぞもぞと動かしながら、

政局が安定するまで子供は持たないと

半分、正直に話しました。

 

ラナムンやゲスターやクラインには

絶対に話せないけれど、

カリセンへ一緒に行ったことで、

信頼関係ができたので、

カルレインなら、

話しても良さそうでした。

 

カルレインは、ラティルの言葉に

少し考え込みました。

 

理解してくれたかな?

 

ラティルは視線を

カルレインの顎に移すや否や、

彼も彼女を見ました。

カルレインは、意外にも、

寂しがったり

残念がるのではなく

笑っていました。

自分をからかっているのだろうか。

こちらは現実的な話なのに。

ラティルは、怒って、

カルレインには

理解できないことだと言いました。

彼は、そうではないと言いましたが、

ラティルは、

そう見えると反論しました。

彼女にとっては、

真面目に問題なのに、

カルレインは笑っているからでした。

 

彼はラティルのこめかみにキスをし

耳たぶに唇を当てて、

計画外の妊娠を心配しなくても

楽しめる方法が100もあると

囁きました。

 

ラティルは驚いて横を見ると、

彼の唇と、

ラティルの目がこすれてしまい

恥ずかしくなった彼女は、

彼の胸に顔を埋めました。

そして、それは何かと尋ねました。

 

ラティルは、

彼女の頭皮と髪を優しく撫でる

彼の手を心地よく感じました。

そして、100種類もあるという方法を

知りたいと思いました。

カルレインはラティルを

自分の腕の中に閉じ込め

 

教えて差し上げましょうか?

 

と尋ねました。

ラティルは固唾を飲みました。

彼女は、

 

学んでみようかな。

 

と答えました。

 

カルレインは片手で

自分のシャツのボタンを

外しました。

胸が露わになると、

ラティルは大理石の彫刻のような

彼の胸を撫でました。

手と顔と同じように冷たかったので

ラティルは固唾を飲みました。

 

他の所も冷たいのか、

それはあり得るのかと

考えていたラティルでしたが、

カルレインの冷たい唇が

首筋に触れると、

その考えは

どこかへ飛んでしまいました。

ラティルは目を閉じて

カルレインを抱き締めました。

 

彼女が冷たいと言うと、

カルレインはぎくりとして

首筋に顔を埋めたまま

瞳だけ上げて、

ラティルを見ました。

その瞳があまりにも美しかったので

ラティルは我慢できると呟き、

カルレインを

ギュっと抱き締めました。

そして、自分が温かいから

大丈夫だと言いましたが、

カルレインは気になったのか、

蒲団を引き寄せて、

ラティルの背中を包みました。

背中は暖かいのに、

前は冷たいので、

変な感じを受けながらも、

彼の手が届く、皮膚の内側から

熱が上がっていました。

 

ラティルは首筋に触れる

柔らかで冷たい感覚に

震えましたが、

カルレインが顔を上げると

彼の唇に自分の唇を重ねました。

カルレインが目を閉じると

長い睫毛が目立ち、

ラティルは彼の美しい姿を

観察したくて、

唇を重ねながらも、

目を閉じませんでした。

その瞬間、

 

ドミス

 

と彼の心の声を聞き、

沸き立っていた興奮が

収まりました。

ラティルはカルレインの肩を

両手で押さえました。

指にギュっと力が入りました。

悪夢を見る時以外、

心を隠して

表に出さないカルレインが、

自分と唇を重ねながら目を閉じて

「ドミス」と呼ぶと、

ひどく不快になりました。

カルレインが

目を閉じているのさえ、

自分の顔を無視するためだと思い

気分が悪くなりました。

ドミスは死んだから、

目を閉じることで、

自分の目の前にいるのが

ドミスだと

思い込もうとしているのか。

 

ラティルは、

カルレインの肩を握った手に

力を入れて押しました。

彼は、拒否することなく

後ろに反り返りましたが、

唇が離れると、

彼は不可解な目で彼女を見ました。

ラティルが顔をしかめているので、

カルレインはさらに

極まりの悪い表情になりました。

たった今まで、

いい雰囲気だったのに、

ラティルがなぜ、

突然、気分を害したのか

全く理解できない様子でした。

ラティルは唇を噛み締めました。

カルレインは、表面上は

どんなミスもしませんでした。

彼女が人の本心を読めることを

知らないカルレインは、

今の状況が理解できなくて

当然でした。

ラティルは、

それが分かりながらも、

別の用事を思い出したと告げました。

 

今ですか?

 

と尋ねるカルレインに

ラティルは「うん」と答え、

どうしてキスをしながら、

ドミスという女のことを

考えているの?と

詰問せずに立ち上がりました。

カルレインの顔は強張っていました。

 

ラティルの表情を見て、

すぐに彼女が機嫌を損ねていると

気付いたカルレインは、

自分が何か間違いをしたのかと

尋ねました。

ラティルは否定しました。

けれども、彼は

ラティルの機嫌が悪いと、

指摘しました。

しかし、ラティルは、

彼は何も間違いをしていないと

言い張り、

乱れた衣服を整えました。

けれども、彼は危険を冒して

自分と一緒にいてくれたので

すぐには出ていけませんでした。

それに、相手は

カルレインではないものの、

自分も同じようなことをしました。

 

ラティルは、自分の問題なので

気にしないようにと言って、

努めて平然として、

カルレインに笑いかけました。

 

ラティルは、

本当に大事なことを思い出した。

だから、自分は帰るけれど、

カルレインは中にいるように。

本当に彼の過ちではないので

気にしないようにと言いました。

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とても良い雰囲気になっているのに、

別の女性の名前を口にされたら、

誰だって嫌だと思うので

ラティルの行動は当然だと思います。

ただ、カルレインは

ラティルと一緒に逃げていた時、

寝ていたラティルのことを

ドミスと呼んでいます。

ということは、

ラティルはドミスの

生まれ変わりなのかもしれません。

けれども、アイニも、

前世でカルレインの恋人だったと

信じていますし、

だんだん話が混沌としてきました。

 

ところで、ラティルが

同じようなことをしたというのは

酔っぱらって

クラインに絡んだ時のことかなと

思いました。

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