自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち ネタバレ 原作95話 マンガ 102、103、104話 あらすじ 家族への怒りと信頼できる人たち

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95話 ラティルは自分の席を取り戻すことができました。

◇母と兄の処罰◇

御前会議が終わった後、

ラティルは執務室に入り、

しばらく悩んだ末、

母親を神殿へ帰すことにしました。

彼女が元々住んでいた場所なので、

わざと、そこを選びました。

再び同様のことが起こることを心配し

秘密裏に、状況を見守る人を

一緒に送ることにしました。

 

ラティルは母親を愛し、恨み、

気の毒に思っていました。

罰を与えることも、許すことも

理解することもできませんでした。

兄に対する怒りが

一番大きかったけれど、

ある程度、母への恨みもあったので、

今は彼女と向き合いながら

過ごしたくなくて、下した結論でした。

いつか心が解ければ、

また一緒に過ごしてもいいと

思いました。

 

ヒュアツィンテは、ラティルが

あまりにも甘い結論を

下したのではないかと

懸念しているようでした。

 

彼は、主犯はレアンだけれど、

母親も共犯者だと

ラティルに訴えました。

けれども、彼女は、

母親がカルレインを

傭兵王だと知りながら、

ラティルに付いて行かせてくれたと

言いました。

 

次にヒュアツィンテは、

レアンはどうするのかと尋ねました。

ラティルは、気持ちとしては

思い切り踏みつけたいけれど、

今、自分が兄を攻撃したら、

八つ当たりをしているように見えると

答えました。

ヒュアツィンテは、

八つ当たりなら別にいいと

言いましたが、

ラティルは、すでに腹違いの兄を

1人殺していると告げました。

 

ヒュアツィンテは、

生き返ったと言いましたが、

他の人は知らないし、

レアンが必死で演技したおかげで、

彼の支持者たちは、

親孝行の息子が、母親の頼みで

仕方なく、こんなことをしたのだと、

レアンのことを、

可哀そうだと思っている。

それを無視できるほど、

彼の支持者は少なくないと

説明しました。

 

それでも、過ちは過ちなので

あえて処罰することはできる。

しかし、パーティの途中に

ゾンビが現れ、

死んだ皇子が生き返り、

村単位で死体が消えていた。

こんな中、ラティルが

異母兄に続き同母兄まで

厳しく処罰したら、

国がぞっとするような

雰囲気になることは明らかでした。

恐怖に怯えた人々は、

八つ当たりをするために、

どこへでも矢を向けるように

なっているので、

ラティルに対するデマが

広まる可能性もありました。

 

レアンが、

この仕事を主導したのは母で、

自分は妹を守るため、

母親に従いながらも

ラティルを助けたという

彼の言い分が受け入れられたのは、

兄が普段培ってきた

学問的で平和なイメージの

おかげではないかと

ラティルは考えました。

一方、ラティルのイメージは

兄とは正反対なので、

こんな時に役に立ちませんでした。

 

ラティルは神殿に手紙を書くために

インク瓶をペンでかき混ぜて、

乱暴に、便箋の上に

ペンを置きましたが、

あちこちに黒いシミができました。

それが、ラティルの今の気持ちを

表していました。

 

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◇信頼できる人◇

今回、大きな助けとなった

ヒュアツィンテは、

カリセンで、

解決しなければならないこと、

調査しなければならないことが

たくさんあったので、

1日居ただけで帰りました。

 

その後、ラティルは

ずっと気になっていた

侍従長と乳母を探しました。

彼らはレアンの

味方になったのではないかと

懸念していましたが、

母親は立ち去る前に、

シャレー侯爵は、

ラティルの父親が

彼女について調査したことを

知っていたので、

最初は、レアンの意志に

従うと言っていたけれど、

そんなことは、

お話にならないと思っていた。

だから、裏で

ラティルと連絡をとろうとしたけれど

それがばれて、

謹慎命令を受けたと

話してくれました。

 

母が神殿へ発った後、

ラティルは調べてみたところ、

最初、侍従長

普段のように勤務していたけれど、

数日後、

サーナット卿を助けたという理由で

謹慎を命じられて、

自宅から出られずにいました。

実はサーナット卿を助けたのではなく

ラティルを

探そうとしていたようでしたが

対外的には、サーナット卿を

言い訳に利用したようでした。

 

ラティルは

シャレー侯爵の謹慎を解き、

身体が良くなったら

自分の所へ来るように伝えてと

指示を出しました。

 

乳母は、シャレー侯爵のように

懐柔されたふりさえ

しない人だったのか

働き過ぎて調子が悪いと言い訳をして

休暇を取っていました。

調べたところ、

休暇が終わる日が近いので、

ラティルはすぐに

乳母を呼ばないことにしました。

そばで、

いつも忙しく過ごしていたのは

確かでしたから。

 

身体が良くなったら来るようにと

命令を出したのに、

侍従長は、

ラティルが送った使いと共に

やって来ました。

 

ラティルは、

直ぐに来なくても良かった、

少し休むようにと言いましたが、

侍従長は、

ずっと休んでいたと答えました。

家にずっと閉じこもっていたためか

以前、会った時より

少し太った侍従長を見て

ラティルは感激して、

確かにそう思うと言いました。

 

兄と母の裏切りを知った後、

侍従長も自分を

裏切ったのではないかと疑い

心を痛めていましたが、

彼も気苦労をしたはずなのに

少し太った姿を見て安心しました。

 

ラティルは、侍従長

どうしてレアンにバレたのかと

尋ねました。

彼は、レアンがソスラン卿を

監獄に閉じ込めようとした時、

彼の肩を持ったので疑われた。

結局、ラティルと

接触しようとしたところで

捕まったと答えました。

 

ラティルは

侍従長が無事だったことと、

自分を裏切らなかったことを

良かったと言いました。

ラティルは、

終始、侍従長が鼻をすすっている間、

自分も鼻がツーンと来ましたが、

彼にティッシュを差し出しながら、

サーナット卿の行方を尋ねました。

侍従長によれば、

サーナット卿は

ソスラン卿に会いに行って、

レアンに捕まるところだったのを、

逃げて行方不明とのこと。

しかし、

ラティルが席を取り戻したので、

話を聞けば、

直ぐに戻って来るのではと

言いました。

ラティルは頷きました。

 

彼女は、自分がいない間に、

兄と母が処理した、

全ての決済案の写しを作って

持ってくるように指示しました。

ラティル自身の方向と

合わないものがあれば、

すぐに取り消さないといけないし、

取り消さなくても、

どのように流れているのか

把握する必要がありました。

 

指示を受けた侍従長

執務室を出ると、

すぐにラティルはタッシールを呼び

自分が皇位を簒奪された後、

再び取り戻したという話を広めるよう、

黒林の暗殺者たちに命じてと

指示しました。

ラティルは、サーナット卿が

どこにいるかわかりませんでしたが、

このような噂が広まれば、

彼は、ラティルがどこにいるか

わかるはずでした。

 

ラティルがタッシールに

指示を出した時、

彼のことを麻薬商と呼んだので、

タッシールは、自分の愛称は

麻薬商に決まってしまったのかと

尋ねましたが、

ラティルは返事をせずに、

レアンの一挙手一投足を調べて

報告するように指示しました。

タッシールはわかったと答えました。

 

その後は、ラティルは

タッシールに麻薬商と呼びかけると

 

愛しています。

 

と言いました。

 

ラティルと久しぶりに再会したのに、

仕事の話ばかりで

残念そうな顔をしていたタッシールは、

愛しているという言葉を

初めて聞いたのかと思うくらい

驚いた顔をしました。

愛していると言ったラティルが、

恥ずかしくなるくらいでした。

しかし、それも束の間、

彼は目尻がたわむほど

にっこり笑い、

ラティルにそっと近づいて

ぴったりと寄り添いました。

そして、秘密の手紙を

やりとりしているうちに、

いよいよ自分たちに

愛が芽生えたのかと尋ねました。

ラティルは笑って、

先ほど、机の上に置いて

忘れていたお菓子を

一つ、つまんで差し出しました。

タッシールは、お菓子を受け取ると

これは何ですか?という表情で

ラティルを見ました。

彼女は、ご褒美だと言いました。

タッシールは、

愛情が込められたご褒美かと

尋ねましたが、

ラティルは、

信頼が込められた

ご褒美だと答えました。

 

正直に言えば、

先ほど、愛していると言ったのは

戯言でした。

だから、簡単に言えました。

それに、タッシールも

自分を愛しているわけではないことを

確信していました。

ラティルにとってタッシールは

側室遊びをしている、黒林の頭でした。

けれども、彼は信じられる人でした。

 

タッシールは、お菓子を手に取り、

微妙な笑みを浮かべて、

ラティルをじっと見つめ、

お菓子を口にくわえました。

カリカリと噛みながら、

餌をもらって

飼い慣らされた狐のように、

目元に満足そうな笑いを浮かべました。

 

それなりに

お菓子が美味しいと評価する

タッシールに、ラティルは、

彼が開発したがっていた、

軽く叩くと

ボロボロに剥げてしまう服を見たと

言いました。

彼は驚きました。

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◇告げ口◇

レアンが持っていた、

かつら型の魔法物品。

大芝居を打って、

全ての過ちを母親に押し付けた

レアンでしたが、

その魔法物品を持たせておくわけには

いきませんでした。

こういう物は

なくした方がいいと思ったラティルは

レアンから、

かつらを渡されるや否や、

ハサミでジョキジョキ切りました。

その時、ラティルは

自分が仮面を得た地図の隅に

「3」という数字が書かれていたことを

思い出しました。

 

もしかしたら、

このような物品が

3つあるという意味かもしれない。

そういうことであれば

気をつけなければならない。

再びレアンが手に入れたり、

トゥーラやヘウンが手に入れたら、

危険だとラティルは考えました。

そして、自分が人の本音を

すぐに聞くことができたら、

誰かが顔を隠しても、

このようなことで

悩まなくても良いのに。

この能力を

もっと良くすることはできないかと

ラティルは考えました。

 

ラティルは作業を終えて、

直接、ごみを片付けていた時に、

アトラクシー公爵と

ロルド宰相がやって来たことを

護衛から告げられました。

タッシールによれば、

今回、彼らも

大いに役立ったということなので、

ラティルが2人を呼んでいました。

 

アトラクシー公爵とロルド宰相は、

先を争いながら、

ラティルが戻ってきたことへの

お祝いの言葉を述べました。

ラティルは、

彼らが、大臣たちの間で、

雰囲気を盛り上げるために

骨を折ったと聞いていたので、

彼らの功を労いました。

 

ところが、2人は、

権力者である自分たちのことは

さて置き、

直接ラティルを世話したのは

カルレインだとか、

タッシールも、彼女のために、

あらゆる商団の情報網を動員して、

努力したと、

平民出身の側室2人だけを称賛し

おだてているので、

ラティルは心の中で笑いました。

けれども、

彼らはよくやってくれたので、

からかう気持ちを押さえて、

2人を心から褒めました。

 

ラティルは、今回のことで、

誰が本当に自分の味方なのかわかった。

ラナムンとゲスターは

自分の側の人間なので、

ロルド宰相とアトラクシー公爵は

家族同様の間柄だと言うと、

2人は、「家族」という表現が

気に入ったのか、

同時に「家族!」と叫びました。

彼らは、互いに相手を睨みつけた後、

口をつぐみました。

 

その後も、ラティルは

いくつかの空世辞を2人に言うと、

さらに処理しなければならないことを

思い出したため、

後で、もっと話そうと言って

2人を帰しました。

ところが30分後、

帰ったと思ったアトラクシー公爵が

再び訪れました。

 

まだ帰らなかったのかと

ラティルは躊躇いを見せながらも

彼をソファーに座らせました。

そして、どうしたのか、

急用かと尋ねると、

アトラクシー公爵は声を潜めて、

ラナムンは、ラティルが帰るまで

偽皇帝とは一言も話さなかったのを

知っているかと、

真剣に尋ねました。

 

幸い、急用な事では

ありませんでしたが、

そんなことを話に来たのかと

ラティルは呆れて尋ねると、

アトラクシー公爵は、

真剣な顔で頷き、

ラナムンが、

どれだけしっかり対処したか、

他の人に聞いてもわかると

言いました。

 

しっかりしたラナムンとは。

不釣り合いな言葉の組み合わせに、

ラティルは、

ぎこちなく笑いましたが、

本論は別にありました。

 

アトラクシー公爵は、

ロルド宰相の息子は純真だけれど、

保険にでも入るかのように、

偽皇帝にくっ付いて、

上手く過ごしていたようだと

言いました。

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アトラクシー公爵は、ロルド宰相に

ゲスターには、

偽皇帝とぴったりくっついてるように

言えと、話していたにもかかわらず、

ラナムンには偽皇帝に近づくなと

言っていたので、

何か魂胆はあると思っていましたが、

それをラティルに伝えることで、

ゲスターを貶め、

ラナムンの株を

上げようとしたのですね。

本当に狸です。

 

タッシールは、

ラティルが「愛している」と

本気で言ったと

思っていないかもしれませんが、

たとえ戯言でも

「愛している」と言われたら

嬉しいのではないかと思います。

彼を信頼していることへの

誉め言葉であれば、

もう少し、違う言い方も

あるのではないかと思いますが、

愛情にまで発展していなくても

タッシールのことを

好きだという気持ちはあると思うので

ラティルは

「愛している」と言ったのかなと

思いました。

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