自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 305話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ カリセンへ行くことに決めたラティル

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305話 ゲスターに一緒に行って欲しいと頼まれたラティルでしたが・・・

◇変な侍従長

食事を終えたラティルは

ゲスターを帰した後、

物思いに耽りながら

執務室に戻りました。

自分が直接カリセンに行くことを

考えたことはありませんでしたが、

ゲスターの話を聞いてみて、

それも良さそうだと思いました。

 

ゲスターは気が弱いので、

商団に潜り込んで、

カリセンに行くのは

難しくないけれど、

そこで何かが起これば、

まともに対処するのが

難しいかもしれない。

もしかしたら、

すごくブルブル震えて、

他の人に怪しまれるかもしれない。

ダガ公爵は、

あの賢いヒュアツィンテにさえ

すでに二度も

勝利したのではなかったか。

食餌鬼が自分を恐れるのは

ヘウン皇子の反応を見ても

分かるし・・・

 

ラティルは執務室の机に座り、

考え込んでいましたが、

侍従長を見ると、

彼は唇と顔の筋肉を

あちこち動かしていました。

いつもと違う雰囲気なので、

変だと思ったラティルは、

どうしたのかと尋ねると、

侍従長はギョッとして、

ラティルを妙な目で眺めました。

 

どうして自分を

あんな風に変な人を見るように

見ているのか。

気になったラティルは、

再び侍従長を呼ぶと、

彼は躊躇しましたが、

ギルゴールに会ってきたことを

打ち明けました。

ラティルは書類を片手で広げて、

見ていましたが、

驚きのあまり、

紙で手を切るところでした。

ラティルは侍従長を眺めると、

彼は鼻の頭を

ひくひくさせていました。

 

ラティルは侍従長が無事かどうか

首筋から調べました。

噛まれた跡はありませんでした。

死んだ後に、

目覚めたようでもないので、

大丈夫なのかと思いました。

ラティルは、

キルゴールが危険人物だと

バレないように、

「大丈夫ですか?」と

飛び出しそうになる質問を

無理やり押し込めました。

その代わりに、書類の方に目を向け

興味深いふりをしながら、

どうだったかと尋ねました。

しかし、彼から返事がなかったので

ギルゴールが、

変なことでも言ったのではないかと

心配になり、視線を横に向けました。

侍従長は、妙な目で

ラティルを見つめていましたが、

彼女と目が合うと、

性格が変わっていたと

用心深く答えました。

そして、

性格が変わっていても大丈夫なほど

外見が気に入っているのか、

性格が変わっているので、

さらに関心があるのか分からないと

正直に話しました。

 

ギルゴールが、

ありきたりの態度を

取らなかったようなので、

少し心配になったラティルは

何かあったのかと、

堂々と尋ねました。

ところが、質問をした途端、

侍従長の顔が赤くなり、

口をすぼめたので、

ラティルは、さらに気になり、

なぜ、顔が赤くなるのかと尋ねました。

◇決心◇

侍従長に、何があったのかと

何度、聞いても、

彼は口を固く閉ざしていたので

ついに、ラティルは

これ以上、聞くことを諦めて、

ひたすら、仕事に没頭しました。

そうでなくても、ずっと一生懸命、

働いていたラティルでしたが、

カリセンに行って来る必要が

あるかもしれないと思ってからは、

さらに仕事に集中しました。

そして、4日ほどすると、

ついに決心がつきました。

温室はまだ工事中なので、

すぐにギルゴールは入れないし

側室たちの中で

一番のトラブルメーカーのクラインが

静かだったので、

他の側室たちも静かでした。

 

対抗者と会いたがる貴族や商人たちが

ラナムンを訪れましたが、

彼を訪ねる人の数が増えれば増えるほど

ラナムンは辛そうで、 

今すぐ何もしたくないのは

明らかでした。

国は安定を取り戻し、

トゥーラ皇子を支持していた国民も、

対抗者3人のうちの2人が

皇帝と側室なので静かになりました。

 

神殿に行った母親を連れて来たので、

ラティルの、

非情な性格についての話も減り、

最も人気のあるゴシップ誌は、

 

対抗者3人のうち、

誰が本当の対抗者なのか。

あるいは、より強い対抗者なのか。

 

対抗者は現れたのに

なぜ、ロードはいないのか。

ロードと対抗者が戦えば、

今後どうなるのか。

 

側室の中で誰が一番美しいのか、

一番賢明なのか。

誰が皇配になるのが良いのか。

誰が皇帝の寵愛を受けるのか。

貴族たちは誰に従うのか。

国民世論は誰を好むのか。

 

の3つの記事を常に語り、

人々の心を奪っていました。

 

侍従長がラティルの許可を得て

そっと情報を流したおかげで、

新しい側室が入ってくるが、

その側室は、平民の金持ちでも

貴族でも、

王族でもない人だという噂も

密かに流れていました。

他の国々は、

カリセンとタリウムの間で、

静かに事態を把握している状況でした。

 

ラティルは4日ほど

仕事に没頭して見守った後、

カリセンに、

しばらく行ってきてもいいと

確信しました。

カリセンに行く時は、

商団と一緒に移動して、

帰ってくる時は

グリフィンに乗ってくればいい。

そうすれば、

日程がはるかに短縮されるし、

仮面があるので、ダガ公爵に、

顔を見破られる心配も

ありませんでした。

 

決定を下したラティルは、

前回のように、今回も

側室と宰相、アトラクシー公爵、

侍従長、そして母親まで一緒に呼び、

急用のため、

ゲスターを連れて数日間、

席を外す必要があること。

仕事は以前のように引き受けて

処理をすること。

急いで自分に

伝えなければならないことがあれば、

カルレインに知らせること。

彼の傭兵たちは、足が速いので、

すぐに自分に言葉を

伝えることができることを、

彼らに知らせました。

アトラクシー公爵は、

ラティルがゲスターを連れて

どこかに行ってくるという話を聞くと

表情が固まりましたが、

ロルド宰相は微笑みながら、

心配しないで行って来るように。

うちのゲスターが

陛下をよく補佐する。

うちの子はおとなしいので、

旅行に連れて行くには本当にいいと

話しました。

 

アトラクシー公爵は、

ゲスターがブルブル震えるせいで、

ほんの数語も話せないと、

皮肉を言いましたが、

寛大になっている宰相はめげずに、

ブルブル震えて話せないのは

可哀想だけれど、可愛い。

わざと口を閉じて

何も言わない誰かさんよりも

ずっとましだと言い返しました。

 

ラナムンの悪口を言われたと思った

アトラクシー公爵は

文句を言いましたが、

ロルド宰相は、アトラクシー公爵が

痛い所を突かれたのか。

自分は、ラナムンの名前を

出してもいないと反論しました。

 

アトラクシー公爵は、

名前さえ言わなければ、

他の人に話してもいいのか。

誰が聞いても、

ラナムンの話だと思う。

ラナムンの悪口を言ったと

ロルド宰相を非難しました。

しかし、彼は、いつ自分が

ラナムンの話をしたと言うのかと

とぼけました。

 

ラティルは2人を止めると

騒いでいる公爵と宰相に静かにしろと

手で合図をし、

母親を見つめながら、

中心で、しっかり舵を取って欲しいと

頼みました。

◇準備と心配◇

出発日は2日後に決まりました。

カリセン行は機密事項なので、

ラティルが話をした何人かだけの

秘密にすべきことでしたが、

トゥーリは、ゲスターに

付いて行かなければならないので

彼は侍従だけれど、

この秘密の旅行について

話を聞きました。

 

トゥーリは急いで宮殿の外へ出て、

目立たない服や平民の服、

靴などを手に入れてきて、

ゲスターの寸法に合わせて

修繕し始めました。

平民の服を用意しろと言われましたが

皇帝が一緒に行くので、

ある程度は、

おしゃれにしてあげたいと

思いました。

しかし、忙しく裁縫をし、

スーツケースに荷物を詰めながら、

トゥーリは、

ゲスターが、そんな遠い所まで

行って来なければならないことに

ため息をつきました。

大丈夫なのかどうかわからないし、

皇帝がゲスターに

カリセンの話を持ち出した時から

覚悟はしていたけれど、

実際、カリセンに行くことになると

少し恐怖を感じました。

 

ゲスターは臆病で体も弱いので、

カリセンに行って来られるのか。

あのクライン皇子でさえ、

カリセンで、

あらゆるひどい目に遭ったのに

そうなったらどうしようと

心配でした。


トゥーリは、

皇帝が一緒に行くので、

それほど危険ではないだろうけれどと

案じると、ゲスターは、

トゥーリも一緒に行くので、

大丈夫だと言いました。

トゥーリは、

大丈夫だ。

自分が一緒に行くことができて幸いだと

返事をしました。

ゲスターは頷きました。

 

トゥーリは、

ゲスターの心配をするのに、

とても、頭を悩ませていましたが

ゲスターの頬が

桃のように赤くなったのを見て

ため息をつきました。


坊っちゃんは、

陛下と何日間か旅行へ行くだけでも、

あんなに嬉しいのだろうか。

でも、これはチャンスだと思い、

トゥーリは、

スーツケースに力を入れて

ぎゅっと縛った後、

リボンを結びながら

目を輝かせました。

 

他の側室がいないところで

皇帝とゲスターが

二人きりでいられるのは

確かに大きな利点でした。

邪魔する人も、

皇帝の視線を奪う人もいないし

一緒に苦労することで、

芽生えるものもあると思いました。

 

トゥーリは、

この機会に、皇帝の心を

しっかりつかまなければならないと

告げました。

嫌ではないのか、

ゲスターは唇を噛み、

顔を赤らめて頭を下げると、

「そうだといいな」と

返事をしました。

◇出発◇

二日後、ついに一行は

カリセンに

出発することになりました。

トゥーリは、

3ヶ月ほど旅行に行く人のように

荷造りをして、

皇帝の秘書の案内通りに

密かに荷物を運びました。

これを全部持って行くのかと、

御者に偽装して、

タナサンまで一行を

連れて行くことになった近衛騎士は

トゥーリが持ってきた荷物を見て、

気乗りしない声で聞きました。

 

荷物を半分投げ出したそうな騎士に、

これは何かと聞かれると、

トゥーリは「必需品」と答え、

荷台に荷物をしっかりと

積み込みました。

その一方で、皇帝の荷物を積む場所を

作っているので、

近衛騎士は首を横に振ると、

御者台に戻りました。


トゥーリは、

さらに何度かそのように移動した後

ゲスターを迎えに行きました。

彼はトゥーリが着飾ってくれた通りに

椅子に身動きもせずに座っていました。

トゥーリが、

服がしわくちゃになったり、

髪の毛が乱れるのを恐れて、

微動だにしないで欲しいと

頼んだためでした。

 

トゥーリは、

このままゆっくり降りて

馬車に乗ればいい。

皇帝が馬車に乗ってゲスターを見たら

平民の服を着ると

変わった魅力があると言って

感嘆すると言いました。

ゲスターは「まさか・・・」と

呟きながら、

トゥーリに連れられて

注意深く歩きました。

 

トゥーリは、

全身で風を防ぎながら移動した後、

さっと馬車の扉を開けると、

ゲスターはすぐに

馬車に乗り込みました。

そしてお尻をつけて座ると、

馬車の内側にいる、

日陰にいてよく見えなかった先客が

平民の服を着ると、

一味違う魅力があると

感嘆詞を連発しました。

ゲスターとトゥーリは

同時にぎくしゃくしました。

先客はタッシールでした。

驚いたトゥーリは、

なぜ、彼がここにいるのか

尋ねました。

タッシールは肩をすくめ、

手に持っていた小さな本を閉じると

笑いました。

タッシールの代わりに、

後ろにいる別の女性が

彼も一緒に行くと答えました。


トゥーリは首を傾げながら、

ぼんやりとその女性を見て、

「どちら様ですか?」と

尋ねました。

全く見たことのない

初めて見る人でした。

返事の代わりに、

彼女は顎をつかんで、

上に持ち上げるふりをしました。

驚くべきことに、

内側から皇帝の顔が現れました。

皇帝が手を戻すと、

再び皇帝の顔は消え、

初めて見る見知らぬ顔が現れました。

トゥーリとゲスターはもちろん、

タッシールも馬車の中から

嘆声を上げました。

 

タッシールは、

何をどうやったのかと尋ねると

ラティルは、

そのまま行けば見つかるからと

答えました。

トゥーリは、むっつりしながら、

ラティルに「どちら様ですか?」

と聞いてしまったので、

怖がっていましたが、

彼女は気にしていないかのように

馬車に乗り込みました。

 

タッシールは、

ラティルの新しい顔を

じっと見つめながら、

驚くよりも好奇心を抱き、

前に先皇后が

ラティルの真似をしたことが

あったけれど、

同じ方式なのかと尋ねました。

ラティルは詳しく教える代わりに

手を振り「出発しよう」と

言いました。

トゥーリは馬車の扉を閉めた後、

御者の隣の席に行って座りました。

 

馬車が移動し始めると、

ここ数日、移動準備をするために

一晩中仕事をしていて、

とても眠かったラティルは、

15分も経たないうちに、

目を閉じてしまいました。

じっと縮こまっていたゲスターは、

向かいに座ったタッシールを

睨みつけました。

視線を受けたタッシールは、

にっこり笑って投げキスをすると、

 

おとなしい坊ちゃん、よろしく。

 

と告げました。

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トゥーリがいなくなり、

ラティルが寝てしまった途端、

待ってましたとばかり

本性を現すゲスターが嫌です。

ラティルと2人だけで

カリセンへ行けると思ったのに、

お邪魔虫のタッシールが来たら

ムカつくのも分かるけれど、

そもそも、ゲスターを

商団に紛れ込ませるのは

タッシールの案なので、

彼がいても不思議ではないし、

ラティルも

安心できるのではないかと

思います。

 

ゲスターはラティルと2人で

メロシーに行った時に、

ラティルがサーナット卿と

仲よくしているのを見て、

子供のボールを壊してしまいましたが

今回も、嫉妬のあまり、

何かしでかさないことを願います。

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