自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 535話 ネタバレ 先読み 現作 あらすじ 罠にはめられたクライン

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535話 ゲスターがネイトンをクラインの元へ送った魂胆は何でしょうか?

◇ブレスレット◇

ネイトンは、

自分もよくわからないけれど、

ゲスターは、

クラインが喜ぶと言っていたと

返事をしました。

 

クラインはタナサンから来た侍従の

美しい外見が気に入りませんでした。

彼のきれいな顔の向こうに

陰険な王の本音が

見えていたからでした。

 

当然、ネイトンが持って来た

贈り物にもぞっとしましたが、

そのまま送り返すのは

プライドが傷つくので、

クラインはリボンをほどいて

バニルに捨てろと言って渡すと、

包装紙を破りました。

するとアイボリーの

滑らかな箱が現れました。

蓋を開けると、

青い線の上に花が咲いたように

赤い宝石が付いた

華やかなブレスレットが見えました。

 

上の空でブレスレットを

持ち上げたクラインは、

欠点を探すために

ブレスレットをあちこち見回しても、

あまり収穫がなかったので、

綺麗だねと、

渋々ブレスレットを褒めると、

ゲスターにお礼を伝えてと言いました。

 

クラインは、

自分が皇帝の寵愛を

受けるようになったので、

ゲスターが、自分を

よく見せようと思っているのだろうかと

心の中で舌打ちをしながら

ブレスレットを着けてみました。

彼によく似合っていました。

 

ネイトンが挨拶をして退くと

クラインはブレスレットの

あちこちを見ていましたが、

それほど、遠くない所から、

ひそひそ話す声が聞こえてきました。

 

話した方がいいのではないか。

 

でも、今、ちょうどプレゼントを

貰うのを見たではないか。

どうしよう。

 

相手が贈り物の話を

しているように思えたので、

クラインは手を下ろして

周りを見ました。

すると、遠くない所の茂みの後ろで

ひそひそ話をする

2人の使用人が見えました。

少し幼く見える人たちでしたが

2人のうちの一人は

クラインと目が合うと

すぐに逃げてしまいました。

 

それを見たクラインは、

彼らが自分の話をしていたのは

確かだと思い、

あの使用人を連れて来るよう

アクシアンに命令しました。

まもなくその使用人は、

ブルブル震えながら

クラインの前に来ました。

 

クラインは眉をひそめて、

先程、プレゼントがどうとかこうとか

言っていたけれど、

それはどういう意味なのか。

何を話した方がいいというのかと

尋ねました。

 

使用人はクラインに謝りましたが、

彼は正直に言わなければ、

悪口を言った罪で罰を下すと

言いました。

 

クラインの追求に

侍従は途方に暮れましたが、

結局、

タリウムでは青色と紅が

一緒に入ったブレスレットを

使ってはいけないという迷信がある。

火と水が出会うと

両方とも消えてしまうので、

幸運がすべて消えると思って

一緒に混ぜないと打ち明けました。


何だって?それは本当なのか?

 

クラインは

アクシアンとバニルを見ると、

カリセン生まれの2人は首を横に振り、

聞いたことがない。

迷信は国によって違うので、

タリウムにはそのような迷信が

あるかもしれないと答えました。

 

それを聞くや否や、

クラインは稲妻のような速さで

ネイトンに向かって走って行きました。

アクシアンは、

 

ダメです、殿下!

 

と叫びながら

クラインが問題を起こす直前に追いつき

クラインの腕をつかみました。

その気になれば

振り払うこともできたけれど、

クラインもアクシアンに引き止められて

正気に戻りました。

その間、ネイトンは

階段を駆け降りました。

 

その後ろ姿を眺めていたクラインは、

怒りを完全に抑えることができず、

ブレスレットを外して

ネイトンに投げつけ、

 

あいつに、はめろと言え!

 

と怒鳴りました。

 

そして、向きを変えて数歩歩くと、

後ろから短い悲鳴が

聞こえて来ました。

 

何だ?どうした?

 

クラインは舌打ちすると、

再び、階段の近くまで行きました。

下を見下ろすと

すぐに目に入ったのは

階段の一番下に倒れて

血を流すネイトンと

周りに群がる宮廷人たちでした。

大騒ぎしていた宮廷人たちは、

自然に階段の上を見上げると、

その視線は

クラインの方へ集まりました。

侍従長の疑い◇

カルレインがすでに

ヒュアツィンテに状況を説明したけれど

それでもラティルは礼儀上

もう一度彼に送る手紙を

書いている途中、

クライン皇子がまた問題を起こしたと、

侍従長が声を低くして言いに来たので

ラティルは目を丸くして顔を上げ、

 

クラインが?

 

と聞き返しました。

ラティルは、虚ろな目で

侍従の明るい顔色を窺いました。

 

ラティルは、

洞窟で寒さに震えながら

苦労したクラインのそばに

何日も連れ添っていました。

食事も一緒にして

散歩も一緒にしました。

 

確固たるラナムン支持者である

侍従長は、当然この状況を

気に入りませんでした。

その侍従長が、突然、クラインが

問題を起こしたと言って来たので、

ラティルは、少し疑わしいと思い、

ここ数ヶ月間、クラインは、

ずっと静かに過ごしていたと

主張しましたが、侍従長は、

やはり性格は変わらないものだと

返事をしました。

 

ラティルは、

どんな問題を起こしたのかと

尋ねると、侍従長は、

ゲスターの使用人を

階段から突き落としたと答えました。

 

ラティルは、

トゥーリを落としたのかと尋ねると、

侍従長は、

タナサンから連れて来た、

あのハンサムな使用人だ。

どうやら、

あの美しい顔が気に入らなくて

問題を起こしたのだろうと

答えました。

 

ラティルは、クラインが、

そこまでするはずがないと思う。

それに、ネイサンがハンサムでも

クラインの方がもっとハンサムだと

主張しました。

しかし、侍従長は、

必ずしも嫉妬の対象が

自分より優れている者に

向けられるわけではないと、

断固としてクラインが、

全ての原因だと思っているようでした。

 

ラティルは、

半分書き終えた手紙を見下ろると、

一旦ペンを下ろして立ち上がりました。

 

誤解でしょう。


ラティルは、そう呟くと、

薄いマントを羽織って

執務室の外へ出ました。

◇サーナット卿の疑い◇

ラティルが

ゲスターの部屋へ行ってみると、

彼の寝室の隣の部屋のベッドに

ネイトンが意識を失って

倒れているのが見えました。

ベッドの脇には医者がいて

その隣には、

ゲスターとトゥーリが立っていました。

ラティルが近づくと、

医者は治療を止めて立ち上がりましたが

ラティルは、

治療を継続するよう合図し、

ネイトンの具合について尋ねました。

医者は、頭を強打して意識がないと

答えました。


ラティルはゲスターを見ながら

クラインが押したという

噂があるけれど、

それを見たのかと尋ねました。

 

ゲスターは、

自分の部屋にいたので

見ていないと答えました。

ラティルは、

今度はトゥーリの方を見て、

同じ質問をすると、彼は、

自分は、ゲスターと一緒にいたと

答えました。

 

ラティルは眉をひそめ、

それならば、なぜ、

クラインが押したという話が

出て来たのかと尋ねました。

 

ゲスターがどうしても答えられず

口をパクパクさせていると、

代わりにトゥーリが、

ネイトンが階段の下に倒れていて、

上からクライン皇子が

冷たい目で見下ろしていたと

答えました。

 

ラティルは、

誰がそう言ったのかと尋ねました。

トゥーリは、

目撃者が多いと答えると、ラティルは

押すのを見た目撃者なのか、

それとも、

クラインを見た目撃者なのかと

尋ねました。

それまで即答していたトゥーリは

一瞬、言葉に詰まりましたが、

クラインを見た目撃者だと

落ち着いて答えました。

 

ラティルは眉をしかめ、

それでは、クラインが押すのを

見た人はいないのかと尋ねました。

トゥーリは渋々頷き

「はい」と返事をしましたが、

ネイトンが落ちる前に、クラインは

彼をひどく怒ったようだ。

クラインがネイトンを

攻撃しようとしているのを

アクシアンが止めるのを見た人がいる。

それに、クラインがネイトンに

何かを投げたようだ。

クラインが

ネイトンを直接押したのではなく、

何かを投げて落としたようだと

抗議するかのように付け加えました。

 

ラティルは、

何を投げたのかと尋ねました。

トゥーリは扉を開けると、

外に立っていた警備兵が

薄くて広い板に乗せて来た物を突き出し

これが周りに落ちていたと

報告しました。

それは、

箱と派手なブレスレットでした。

ラティルは箱を見て、

これを投げたのかと尋ねました。

警備兵は、

それを見た人はいないと答えました。

 

ラティルは、何の箱かと尋ねると、

怯えた顔で事態を見守っていた

ゲスターが、

その贈り物をクラインに渡すよう

ネイトンに手伝わせたと

涙を浮かべながら、

消入りそうな声で答えました。

それを聞いたサーナット卿は

後ろでビクッとしました。

 

ラティルは、

箱とネイトンを交互に見ると、

ゲスターからの

プレゼントを受け取ったクラインが

怒ってネイトンに投げつけたけれど、

よりによって

階段を下りる途中のネイトンに

それがぶつかり、

転げ落ちたということかと尋ねました。

警備員は、

状況からすると、そのようだと

慎重に答えました。


ラティルはサーナット卿を見ましたが、

彼はゲスターを見つめていました。

一緒にゲスターを見たラティルは、

彼の鼻先まで赤くなったのを見て

ハンカチを取り出して差し出すと、

ゲスターのせいではないので、

泣かないようにと言いました。

しかし、ゲスターは、

自分が何も考えずに送った

プレゼントのせいで・・・と

自分を責めました。

 

ラティルは

ハンカチをゲスターに握らせると、

他の警備兵に、

ザイシンを連れて来るように。

ネイトンに聞けば、

状況をもっと詳しく知ることが

できるだろうと指示しましたが、

よりによって大神官は、

調べることがあり、

百花と神殿へ行って不在でした。

 

結局、ラティルは命令を変更し、

クラインを呼ぶよう指示しました。

アニャドミスに拉致されたことで

クラインは

すっかり委縮していましたが、

目撃者の証言と状況が、

すべて彼を指しているのに、

何の質問もしないわけには

いきませんでした。

だからといって、

専門の捜査官にこの仕事を任せれば、

彼の体面が傷つくことは明らかなので

ラティルとしては

最大限、頭を使った指示でした。


近くにいたのか、まもなくクラインが

アクシアンとバニルを連れて

現れました。

クラインはラティルを見るや否や

口を開く前に、

 

あの野郎が、

勝手に1人で転んだんだ!

 

と本音を吐き出しました。

確かに、クラインが

押したのではなさそうな様子でした。

いくらクラインが

すぐにかっとなっても、

人前で誰かを押したりはしないだろうと

思いました。

 

ラティルは心の中で安堵しつつも、

表向きは落ち着いた態度で

クラインがネイトンを押したのは

本当かと尋ねました。

クラインは、すぐに否定しました。

 

ラティルは、

クラインが怒って、

ゲスターからのプレゼントを

ネイトンに投げたそうだと

指摘すると、クラインは、

あのようなプレゼントを

送って来たので腹が立った。

プレゼントを投げたのも合っている。

しかし、あの蟻のような重さの

ブレスレットに当たって、

階段から落ちるはずがない。

しかも、その階段は

幅の狭い階段でもないと訴えました。

 

ラティルは、

箱ではなくて、

ブレスレットを投げたのかと

尋ねました。

クラインは「はい」と返事をしました。

 

ラティルは、

宝石を編んで作った

ブレスレットを見ました。

宝石が多くて、

蟻の重さのはずはないけれど、

広い階段の上でぶつけられて、

転がり落ちるほどの武器では

ありませんでした。

 

トゥーリは不審そうな表情で、

皇子が投げたブレスレットを

ネイトンが踏んで

滑ったのではないかと指摘しました。

その言葉に、

クラインもびくっとして、

 

そ、そうなのかな?

 

心の中で、

自信がなさそうに呟きました。

 

ラティルは額を押さえました。

数ヶ月間、クラインは

おとなしくしていて、

もう、このような問題は

起こさないだろう。

少しは体面を

保つようになったようだと

思っていたのに、

よりによってタナサンの王が、

友好の印として送った使用人を

あのようにしてしまったことに

困ってしまいました。

 

ラティルはクラインが、

ネイトンを階段から落とそうと思って

ブレスレットを

投げたのではないということを

知っていましたが、

クラインの本音を聞けるラティルの他に

その「意図」を信じようとする者は

いないと思いました。

 

ラティルは、

普通の贈り物をもらって、

なぜ怒ったのかと

鋭い声で尋ねました。

 

クラインはビクッとすると、

タリウムでは、

あのような色の組み合わせの

ブレスレットは、

呪いに等しいからだと答えました。

 

ラティルは、

誰がそんなことを言ったのか。

そのような色の組み合わせの

ブレスレットなら、

自分も持っていると思うと言うと、

クラインは、

宮廷人が言っていたと返事をしました。

 

ラティルは、

どの宮廷人かと尋ねました。

クラインは、

ゲスターのような口調で、

自分も名前は知らないと答えると

アクシアンが、

自分もバニルも一緒に聞いたと

付け加えました。

 

クラインの言葉が本当なら、

彼が誰かの計略にはまって、

怒ったということを

証明することができました。


クラインの力が必要な時に

彼を叱りたくなかったラティルは、

彼を許す言い訳を見つけるために、

宮廷人たちを皆集めるようにと

サーナット卿に指示しました


クラインに嘘を言った

宮廷人を捕まえれば、

適当な所で線を引いて、

事を終わらせることが

できるだろう。

それにネイトンは、

大神官が戻って来たら、

すぐに治療してもらえると

思ったからでした。

 

ラティルが廊下に出ると、

サーナット卿は、

その後について行こうとしましたが

不審そうな表情で

ゲスターを見つめました。

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いつものことですが、

いくら侍従長の推しが

ラナムンだとしても、

クラインが問題を起こしたことを

露骨に喜ぶのは

ひどいと思いました。

侍従長は、偽皇帝事件の時も

ラティルの味方をしてくれたので

嫌いなキャラではないのですが、

ラナムンを贔屓することだけは

好きではないです。

 

クラインには黒魔術を使わず、

彼の怒りっぽい性格を利用して、

彼がネイトンを階段から

突き落としたように見せかけ、

ネイトンは、バニル同様、

黒魔術を使って

階段から落ちるように仕向け、

邪魔な2人を

一度に片付けようとしたのではないかと

思いました。

そういえば、バニルのことは、

ゲスターがやったと

明らかにされていませんが、

おそらく彼の仕業ですよね。

もしかして、

大神官がいなかったのも

たまたまではなく、

彼の不在を狙ったのかもしれません。

 

クラインが

地下牢から戻って来られたのは、

ゲスターがラティルに

地下牢の場所を教え、

彼女をそこへ連れて行ったおかげなので

ラティルは、もう少しゲスターに

感謝してもいいのかもしれません。

しかし、それさえもなく、

クラインは戻って来た途端、

やたらとラティルに

ベタベタしているので、ゲスターは

非常に不愉快なのだと思います。

けれども、いまだにラティルは、

ゲスターが

おとなしくて弱いというイメージを

持ち続けているのだから、彼は

気に入らない者を排除するのではなく、

クラインのように、

相手にしてくれなくて寂しいと

彼女に訴え続ける方が、

ラティルの気を引くことが

できるのではないかと思います。

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