自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 524話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ ギルゴールに心配してもらいたいラティル

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524話 ギルゴールが訪れた場所にやって来たのは・・・

◇魂の召喚◇

アニャドミスは、

くすんだ暗い赤色の岩を

見回しながら、

ここはどこなのかと尋ねました。

 

議長は、最初の対抗者に

力を借りるとか言っていたので

緊張しながら付いて来たけれど、

到着したのは、ただの広い岩壁でした。

 

アニャドミスは、

本当にここに、

最初の対抗者がいるのか。

そもそも、そんな存在が

生きているのかと尋ねました。

議長は、アニャドミスに

信じてくれないようだと

返事をしました。

 

アニャドミスは、

対抗者の力は死後に移動すると

聞いた。

だから、最初の対抗者が生きていれば

引き続き対抗者が

生まれるわけがないのではないかと

主張しました。

 

しかし、議長は、

何でも最初は特別なようだ。

ギルゴールを見れば、

分かるではないかと

返事をしました。

 

キルゴールの名前を聞くと、

アニャドミスの表情が歪みました。

議長は、それ以上何も言わず、

風が吹き荒れる、

ある岩の隙間を指差し、

「あちらです」と言いました。

 

一体、議長が何を企んでいるのか

分かりませんでしたが、

アニャドミスは

眉をひそめながらも

議長に付いて行きました。

 

退屈になるくらい歩いて行くと、

岩石が天井のように

空を覆っている区域が現れました。

そこから、さらに歩き続けた後、

議長は立ち止まりました。

天井を覆う岩石の一部が消え、

日光が降り注ぐ地点でした。

アニャドミスは

その地形を見ながら、

自分の棺桶があった洞窟に似ていると

呟きました。

ここは洞窟というより

谷に近いように見えましたが、

それとなく似ているところが

ありました。

 

議長は「ここです」と告げました。

アニャドミスは、

景色はいいけれど、

初代の対抗者がどこにいるのかと

尋ねました。

議長は、つま先で

光の当たる辺りを軽く擦り、

この下だと答えました。

 

地面の下と聞き、

アニャドミスは依然として

理解できないでいると、

議長は、彼女の肩に座って

付いてきた、

カラスの黒魔術師を見て、

彼に最初の対抗者を

召喚させるように。

アニャドミスは、

対抗者の力を持っているはずだから

反応するだろうと説明しました。

アニャドミスは、

その時になってようやく

議長の言いたいことに気づきました。

 

アニャドミスは議長に、

最初の対抗者は、

すでに死んだ人なのかと尋ねました。

黒魔術師は、生きた人を

召喚することができないので、

議長が、あのように言うのは、

すでに、最初の対抗者が

死んでいることに、

他なりませんでした。

 

議長は、

今まで生きていたら

人ではないですよねと

平然と答えました。

アニャドミスは苦笑いしました。

今まで議長は、最初の対抗者が

生きているかのように話していたのに

今さら、死んだと言うのか。

自分をもて遊んでいるのかと

思いましたが、議長は、これ以上

説明してくれなさそうだし、

急を要するのは

アニャドミス自身なので、

彼女はクロウに目を向けると、

「仕方ない、やってみて」と

指示しました。

大丈夫なのかと、

クロウは心配そうに尋ねましたが、

アニャドミスは躊躇うことなく

頷きました。

 

彼女は、

最初の対抗者なら、

自分と相性が悪いだろうから、

目が覚めたらすぐに、自分の命を

奪おうとするのではないかと

心配しましたが、議長は、

自分が防ぐので起こすようにと

告げました。

 

クロウは不安そうに

アニャドミスと議長を

交互に見つめましたが、

結局、黒い粉を取り出して

光が当たる場所に撒きました。

 

最初、粉が落ちた所に

何の変化もありませんでした。

呪文を唱えるのを止めたクロウは、

何千年も経ったので、

死体が腐ったり、他の場所に

移動したのではないか。

召喚しようとしても、

少なくとも一つは

死体の痕跡が必要だ。

何となくこの場所だというだけでは

うまく召喚できない・・・と

言っているところで、

地面に撒かれた粉が

ぐつぐつ沸くように

泡立ったかと思うと、その上に

煙のような形が現れて

姿を作り出しました。

 

クロウは、ひどく混乱し、

「幽霊!」と叫ぶと

アニャドミスの後ろに隠れました。

彼女は目を大きく開けて

煙が作り出した形を見上げました。

 

宙に浮いている形は、

全身の色が消えたかのように

白黒に見えましたが、

それでも美しい目鼻立ちを

隠しきれず、 生きていたら、

ほとんどの人に愛されたような

外見でした。

 

アニャドミスは、

その幽霊のような形から

目を離すことができないまま、

これがそうなのかと

議長に尋ねました。

議長は、以前と変わらない口調で

「はい」と答え、あの魂があれば、

皇帝とも対抗できるだろうと

言いました。

 

アニャドミスは、

幽霊を手でかき混ぜながら、

この魂に何の力があるのかと

尋ねました。

本当に幽霊は霧に他ならず、

人のような外見をしてはいるものの

手がそのまま通り抜けるので

武器が持てるかどうか心配でした。


ところが、アニャドミスが

手を引っ込めると、議長は、

その前にまず、

自分の頼みを聞いてもらえないかと

尋ねました。

アニャドミスは、

どのような頼みなのかと聞きました。


議長は、

大したことではない。

この魂に、

会いたがっている人がいるので、

まずその人の所へ行ってきて欲しいと

頼みました。

アニャドミスは、

それは誰なのかと尋ねました。

議長は、行けばすぐに分かると

答えました。

 

クロウは、アニャドミスが

「分かった」と言うと思い、

自分はあの魂を

どのように運べばいいのか悩みました。

ところが、アニャドミスは

「分かった」と答える代わりに、

腕を伸ばして、

議長の前に立ちはだかりました。

 

立ち止まった議長は、

アニャドミスの腕に沿って

視線を移しながら、

ついに彼女の瞳を

じっと見つめました。

クロウは、

ジャムの瓶を取り出して

粉をもっと出そうとしましたが、

アニャドミスと議長を

交互に見つめました。

 

どうしたのかと、

議長は、このような状況でも

穏やかに尋ねました。

アニャドミスは、

意地悪しないで、はっきり答えろ。

誰に会おうとするのか、

ギルゴールかと尋ねました。

 

議長は「まさか」と答えました。

しかし、アニャドミスは、

はっきり言ってと促しました。

 

議長が黙っていると、

アニャドミスは、

対抗者の力があるので、

最初の対抗者を

起こすことができると言ったのは

議長だけれど、そんな話は

500年前に聞いたことがない。

変ではないかと主張しました。

クロウの瞳が、さらに忙しく

二人の間を行き来しました。

 

議長は、教えなかったのではなく 

教える必要がなかった。

普通の対抗者は、

すでに何度も連れて来たけれど

無駄だった。

アニャドミスを連れてきたのは、

彼女が対抗者の力と

ロードの身体の両方を

持っているからだ。

これで、答えになったかと

尋ねました。

 

クロウは頷きましたが、

アニャドミスはもう一度、

この魂を持って、

誰に会いに行くのか。

それを話してと促しました。

◇先客あり◇

墓に到着したギルゴールは、

光が降り注ぐ部分に残っている

黒い粉の跡を見下ろし、

身を屈めました。

先に、誰かが訪ねて来たようでした。


ギルゴールは、粉を指に付けて

匂いを嗅いだ後で、

地面の足跡を調べました。

こちらへやって来た足跡は

2人でしたが、

ここから足跡が

3人になっていました。

 

薄い足跡は議長。

黒魔術の跡が残っているので、

もう1人は黒魔術師だと

推測したギルゴールは、

もう1人は誰なのかと考えました。

そして、墓を掘った跡を

覗いていたギルゴールは、

岩を拳で叩きつけ、

墓に背を向けました。

 

その時、足元に何かが落ちて

床を転がりました。

下を見下ろしたギルゴールは、

一面暗い赤色の岩の上に、

白く輝く物を発見して

立ち止まりました。

側室の誓約式の時、

彼がはめた指輪でした。

岩を叩いた時に壊れたようでした。

◇疑い◇

ギルゴールは、

「自分のことが好きかどうか」

と聞くけれど、

半分冗談だということは

知っていました。

それでも、

少しくらい話してくれても

いいのではないかと思いながら、

ラティルは膨れっ面で

フォークを動かしました。

 

ギルゴールが自分勝手なのは

一度や二度のことでは

ありませんでしたが、

このような

緊急な状況にもかかわらず、

自分勝手なギルゴールに

ラティルは腹を立てました。

 

アニャドミスが地下を歩き回り、

空から巨大な怪物が

落ちて来たけれど、自分のことを

心配する程ではないのだろうか。

勝手に振舞うのは

仕方がないとしても、

このような状況で

自分の安否も気にせずに

勝手に歩き回るというのは、

やはり、自分のことが

全然、心配ではないのだろうかと

考え、ラティルは眉を顰めました。

 

腹立ちまぎれに

思いついたことでしたが、

考えてみると、

もっともらしく思えました。

 

今、ギルゴールは、

ただの遊びのつもりで

そばにいるだけで、

実は自分がどうなっても

何の関係もないと

思っているのではないかと

考えました。

 

直接、命を奪ったわけではないけれど

ギルゴールはロードの敵を教え

勝利に導きました。

ドミスとギルゴールのもつれた仲や、

彼がアリタルと子供を作ったことで、

油断し過ぎていたけれど、

もしかしたらギルゴールは、

まだ敵なのではないかと

ぼんやりと考えました。

しかし、

すぐにこの可能性を否定しました。

 

ギルゴールは、

アリタルを愛していたので

そんなはずはない。

自分は疑い過ぎたと反省しました。

そして、自分は

とても疲れているので、

余計なことを考えてしまったと

思いましたが、ふと、

ギルゴールがアリタルを

愛していたのなら、

なぜ、アリタルは死んだのかと

疑問に思いました。

ギルゴールではなく、

最初の対抗者が

アリタルの命を奪ったとしても、

変だと思いました。

アリタルを愛したギルゴールは

なぜ、その次の世代から

対抗者を教えたのか。

彼らが、ギルゴールの愛した

アリタルの命を奪ったのに・・

 

そう考えた時、ラティルは

目を大きく開けて

飛び上がりました。

ギルゴールが

アリタルを愛したのは

本当なのかと疑問を抱きました。

 

そこまで考えると、

ラティルは食欲がすっかりなくなり

焦りながら、テーブルの周りを

行き来しました。

以前は当然だと思っていた前提が、

最初から

ずれていたかもしれないと思うと

ぞっとしました。

 

ギルゴールは、アリタルを

愛していたかのように話し、

アリタルとの間に

子供も産んでいるので、

当然、2人は

愛し合った仲だと思いました。

 

けれども、ギルゴールは、

アリタルが子供の母親だとは

言っていませんでした。

それでは子供は

他の人との間に産まれたのか。

一体、誰となのか。

 

一度疑い始めると、

全てが疑わしくなり始めました。

ギルゴールが味方でなければ

味方の陣営の最深部に、

敵を置いているのも同然なので

大きな問題でした。

 

すると、突然、窓から、

何をしているのかと言う声が

聞こえて来たので、

ラティルは驚いて

そちらを振り向きました。

ギルゴールが片手に花束を持って

窓辺に座っていました。


驚いたラティルは、

いつ来たのかと尋ねました。

ギルゴールは「今」と答えて、

花束を差し出しました。

ラティルは揺れる目で

ギルゴールを見つめました。

 

少し前まで、彼が

味方の陣営の最深部に

入り込んだ敵かどうかについて

悩んでいたせいか、

心臓が普段より速く鼓動しました。 

ギルゴールは、

姿を消したアニャドミスの気配で

彼女のいる位置を把握するくらい

耳がいいので、

ラティルは、心臓の音を

聞かれるのではないかと心配しました。

ラティルは、わざと大声で

一体、どこへ行っていたのかと

尋ねました。

 

ギルゴールは返事の代わりに、

眉をつり上げて

ラティルの心臓を見つめました。

やはり心臓の音が

聞こえるのかと思い、ラティルは、

心臓にゆっくり動くように

命じましたが、

むしろ、もっと速く鼓動しました。

 

これではいけないと思い、

何か言おうとしたら、

ギルゴールの手が目に入りました。 

彼が誓約式以後、

いつも、はめていた指輪が

見えませんでした。

側室遊びは

終わったという意味なのか、

もう一緒に遊べないという意味なのか。

指輪はどこかへ捨ててしまったのか。

 

ラティルはショックのあまり、

ぼーっとしていると、

あっという間に

彼が近づいてきました。

ラティルは目を大きく開いて

ギルゴールを見ました。

彼は上半身を屈め、

ラティルの胸に顔を近づけると、

なぜ、こんなに

心臓が速く動いているのかと

尋ねました。


ラティルが答えられずにいると、

彼はゆっくりと目を上げ、

ラティルと目を合わせると、

何か怖いものでも

見ているのかと尋ねました。

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他の側室たちに比べてギルゴールは

ラティルを心配する度合いが

小さいので、

ラティルはギルゴールに、

もっと心配して欲しいと思うのかも

しれませんが、彼は、むやみやたらと

行動しているのではなく、

何かしらの意図があって、

ラティルに何も言わずに、

出歩いているのだと思います。

ギルゴールは、何も言わないので

ラティルは

心配になるのでしょうけれど、

とりあえず、彼が

裏切らなければ良しと思い、

ギルゴールの行動を

容認しても良いかもしれません。

 

ギルゴールは

とても家族を愛していたので、

その家族の墓を荒らされたら

腹を立てるのも当然だと思います。

しかも、

それが議長とアニャドミスだと知り、

彼の怒りは増幅されたと思います。

 

最初の対抗者の魂を召喚しても

アニャドミスは意識を失わなかったので

彼女は、最初の対抗者の

転生ではないのだと思います。

アニャドミスは

対抗者が死ねば、その力が

移動すると言っているので、

ロードと対抗者も魂は

必ずしも転生するわけでは

ないのだと思います。

 

転生しない魂は

生きている間の行動により

天国か地獄に行くのでしょうか・・・

色々、考えていると

訳が分からなくなるので、

この辺で止めておきます。

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