自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 521話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ 覚醒したかどうかは分からない

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521話 ギルゴールは恐ろしいものを見たと言って震えていますが・・・

◇本当に生きている?◇

あのギルゴールが

恐ろしいものを見たと言って震え、

しかも、それが、自分の子供、

いや、自分たちの子供だなんて、

ラティルは驚きました。

そして、自分たちの子供ということは

アリタルとギルゴールの子なのかと

考えると、頭が混乱しました。

 

普通、自分の子供を

恐ろしいものと表現するだろうか。

ラティルよりレアンを選択した母親も、

国を選択した父親も、

ラティルを恐ろしいとは

表現しませんでした。

 

しかも、ギルゴールは、

以前、自分の子供の話をした時に、

とても可愛かったと話していた。

それに、ギルゴールは、

自分の子供が皆死んだと

言っていなかったっけ?

もちろん死んだと思っていた子供が

生きているのを見れば、

これだけ驚くのも当然だと

ラティルは思いました。

 

彼女はギルゴールの背中を

さすり続けながら

彼の後頭部を見つめました。

ギルゴールの表情が気になりました。

まさか、ふざけているわけでは

ないだろうと思ったラティルは、

好奇心を抑えきれなくなり、

ギルゴールに、

1つだけ聞いてもいいかと

慎重に尋ねました。

彼が先に言い出したので、

大丈夫だろうと思いました。

 

すると、ギルゴールは、

自分を怖がらないでと頼みました。

ラティルは、

「怖くない」と返事をすると、

ギルゴールは、

自分を避けてもいけないと頼みました。

ラティルは、

黙って歩き回らないで欲しいと

頼みました。

ギルゴールは、

自分を裏切ってはいけないと

頼みました。

 

ラティルは、なぜギルゴールは

ずっと違うことを言うのか。

答えたくないという意味なのかと

抗議しました。

すると、ギルゴールは、

ラティルの首筋をそっと噛みました。

ギルゴールは、

答えたくないみたいだと

ラティルは思いました。


ラティルはくすぐったくて、

身体をよじりながらも、

ギルゴールは、

本当にずるいと思いました。

ギルゴールのことが、

もう少し怖くなかったら、

彼のお尻を

叩いていたかもしれませんでした。

 

自分が先に言い出したくせにと

ラティルは心の中で

不平を漏らしていると、ギルゴールは

ラティルを押しながら、

自然に彼女の上に乗り、

唇を合わせて猫のように

首を横に振りました。

 

その心地良さに、

ラティルは思わず切ない声で

ギルゴールの名前を呟きました。

ところが、ベッドの下で

 

ああ、男らしいです。

 

と、すすり泣く声が

聞こえて来ました。

 

ベッドの下に

グリフィンがいることを

ラティルが思い出すのと同時に、

ギルゴールの手が、

そのままベッドを突き抜けました。

 

僕が先に来た!


と、グリフィンは悲鳴を上げて

窓の外に逃げましたが、

ギルゴールは

グリフィンを追いかけました。

ラティルの部屋は

あっという間に静かになりました。

 

ラティルは一人でベッドに座ると、

ため息をついて、

そのまま後ろに倒れました。

疲れた瞼は下がり続けましたが、

ギルゴールが残した言葉が

頭の中をよぎりました。

 

ギルゴールとアリタルの子どもが

生きていたら、一体何歳なのか。

本当に生きているのか。

ギルゴールが狂って

幻を見たのではないだろうか。

生きているなら、

なぜ、ギルゴールは、

その子が死んだと思ったのかと

考えました。

◇ギルゴールにも不明◇

その日, 濃いコーヒーを

3、4杯飲みながら働いたラティルは

夜8時近くになって、

ようやくサンドイッチを2つ持って

ギルゴールの温室へ行きました。

彼は、植物に水を与えていました。

数時間前、窓から現れた時の姿は

消えていて、

いつもと変わらない様子でした。

 

ギルゴールは、

ラティルの気配に気づくと、

すぐに顔を上げて微笑みました。

ラティルは、

彼のそばに近づきました。

 

彼女はギルゴールに

植物に水をやっていたのかと

尋ねると、ギルゴールは、

植物も食事をしないといけないと

答えました。

その後も、意味のない会話を

いくつか交わした後、

ラティルはギルゴールに

サンドイッチを渡しました。

そして、2人は平らな芝生の上に

向かい合って座りました。

 

ラティルは、

サンドイッチの包装紙を剥がしながら

時々、

ギルゴールの様子を窺いました。

グリフィンと喧嘩して、

心の整理ができたのか。

寝室で見た時よりは

状態がよさそうに見えました。

 

ラティルは、

もう一度子供のことを

聞いてみようかと思いましたが、

ギルゴールが、

もぐもぐと口を動かすのを

しばらく見ただけで、

結局、子供の話を

聞くことはできませんでした。

 

あのギルゴールが

ぞっとすると表現した子供でした。

誤って、その子供のことに触れて、

彼が目を背けたら、

手に負えなくなると思いました。

 

ギルゴールは、

ラティルがずっと

自分を見つめているので、

何か話したいことがあるのかと

尋ねました。

 

鋭いギルゴールは、

彼の子供に対するラティルの好奇心に

気づきそうになりましたが、

幸いにもラティルは「覚醒のこと」と

別の話を切り出すことができました。

 

ギルゴールが

「覚醒?」と聞き返すとラティルは、

ギルゴールがいない時、

アニャドミスが大型の怪物を、

首都に何匹か呼び寄せたけれど、

その話は聞いたかと尋ねました。

ギルゴールは、

グリフィンが話してくれたと

答えました。

 

ごっこをしながら、

それなりに会話もしたのだと

思ったラティルは、

グリフィンは、

自分の覚醒の話もしたのかと

尋ねました。

 

サンドイッチを

少しずつかじって食べていた

ギルゴールは

しばらく口を動かすのを止めて

ゆっくりとラティルの方へ

首を傾げました。

彼の鼻が近づきすぎたので、

ラティルはびっくりして、

彼の名を呼びました。

 

ギルゴールは、

ラティルの首筋と頬に沿って

息を吸うと、微笑みながら、

覚醒していないのではないかと

答えました。

 

ラティルは、

覚醒すれば匂いが変わるのかと

尋ねました。

ギルゴールは否定しました。

 

確かに彼は元気になったと

思ったラティルは、

ギルゴールをそっと押すと、

アニャドミスと

どのように出会ったのか、

そして、自分が彼女を

どのように相手にしたのか、

その時、サーナット卿に、

どのような変化があったのかを

自分が表現できるレベルで

詳しく、全てを説明しました。

その後、少し緊張しながら、

ギルゴールはどう思うか。

自分は覚醒したのかと尋ねました。

 

ギルゴールは、

お嬢さんの考えはどうなのかと

聞きました。

ラティルは、

何か変化が少し訪れたようで、

戦っている時は、

意識がぼやけていた。

子供が悲鳴を上げる声を聞いて

ようやく、まともに

考えることができるようになった。

その前は、ほとんど本能のように

戦っていた。

しかし、それが覚醒だったのかは

分からない。

覚醒すると、なぜか力が

爆発するように噴き出すけれど、

自分にはそういうのがなかったと

答えました。


ギルゴールは

手でラティルの口元を拭いました。

ラティルが目を丸くすると、

彼は手についた調味料を見せました。

 

ラティルは、

顔に熱が上がって来て、

しばらく、ギルゴールを

ぼんやりと見ていましたが、

彼がもう片方の手で

鼻にクリームを塗るように押すと、

彼の肩に額を当て、

真剣な話をしているのに

ふざけないでと抗議しました。

 

ギルゴールは、

真剣な話だったのかと

聞き返しました。

ラティルは、

自分の顔を見れば、

どれだけ真剣なのか分かるだろうと

言って、額を上げました。

 

ギルゴールは、

「見てみましょう」と言いながら

キスをしました。

ラティルは再び彼の肩に

額を当ててしまいました。

 

ラティルは、その状態で

ギルゴールの膝を見下ろしながら、

いつもより彼のスキンシップが

濃くなったような気がするけれど、

正気に戻ったと思ったのは

間違いだったのだろうか。

まだ正気に戻っていないのだろうかと

彼のことを心配しました。

すると頭上から笑い声がしました。

 

ラティルは眉をひそめました。

覚醒はロードの仲間が勝利する上で

非常に重要なことではないかと

思ったラティルは、

大事な話をしているのに、

ギルゴールは適当で上の空だと

彼を責めました。

ギルゴールは、

ラティルが覚醒したかどうかは

自分にも分からない。

ロードの中に、

お嬢さんのような曖昧な人が

いなかったからと答えました。

 

ラティルは、

曖昧だということは、

深刻なことではないと

いうことなのかと尋ねました。

 

ギルゴールは、

覚醒かどうかは分からないけれど、

そんなに悩むことではないと思うと

答えました。

 

ラティルは頭を上げて、

ギルゴールの瞳を見つめながら

悩むことではないと言うけれど、

自分がしっかり覚醒してこそ、

アニャドミスに勝てるのではないかと

反論しました。

しかし、ギルゴールは、

アニャドミスが

お嬢さんと戦って逃げたなら、

お嬢さんが勝てるのではないかと

主張しました。

 

しかし、ラティルは、

覚醒していなければ、

勝てないのではないかと聞きました。

ギルゴールは、目じりを下げると

一般的にはそうだけれど、

お嬢さんは勝った。それなのに、

まともな覚醒でなければ

勝てないと決めつけるなら、

むしろ実力に

制限をつけることになるのでは

ないかと答えました。


ラティルは瞬きをしながら

ギルゴールを見つめると、

やはり、自分は

覚醒したのではないかと

尋ねました。

覚醒しようがしまいが、

何が重要なのかという

ギルゴールの言葉を聞いて、

このような質問をするなんて

自分でも馬鹿馬鹿しいと

思いましたが、

アニャドミスは別にしても、

覚醒するかどうかは

重要なことでした。

 

ギルゴールは首を傾げました。

ラティルがずっと

覚醒の話ばかりしているので、

何か他にもあるのではないかと

疑っている様子でした。

 

ラティルは、

口をパクパクさせました。

覚醒したら

子供が持てないのではないかと

聞きたかったものの、

よりによってギルゴールが、

数時間前に死んだ子供を見たと言って

混乱していたことが思い出され、

口を開くことができませんでした。

彼女は、

後で聞いてみることにしました。

 

いずれにせよ、

ラティルが覚醒したかどうかは

ギルゴールにも

よく分からないということと、

こんなことは、以前に

一度もなかったということが

分かりました。

ラティルは一人で納得すると、

再びサンドイッチを食べました。

そのラティルの横顔を、

しばらくの間、ギルゴールは

目を細めて見つめていました。

◇忙しい日々◇

クラインはアニャドミスに捕まり、

彼女は首都に攻め込んでから

退きました。

 

ヒュアツィンテの誕生日を祝うために

出発した使節団は、

カリセンのある村に留まっていました。

 

首都は、大型の怪物たちとの戦闘で

道と建物の一部が破壊され、

せっかく建てた避難所には、

様々な欠点が発見されました。

首都の避難所だけでなく

他の領地にある避難所も

同じ問題点があるはずなので、

ラティルは、この全てのことを

解決しなければならなかったため

数日間まともに眠ることさえ

できませんでした。

 

忙しいのは、ラティルだけでなく、

サーナット卿は、

ロードの仲間として、

近衛騎士団長として、

すべきことが溢れていました。

タッシールとグリフィンは

ラティルの頼みで、

アニャドミスの居場所を

把握し始めました。

 

吸血鬼の傭兵たちは、

依然として首都を彷徨いながら

地下出入口を探し回り、

ギルゴールとラナムンは、

特訓のため、一日のほとんどを

演武場で過ごしました。

 

血人魚たちでさえ、

兵士たちとペアを組んで

トロールをするのに

忙しくなりました。

異種族に対する人々の拒否感のため、

血人魚たちは、

主にハーレムの湖でのみ

過ごしていましたが、

今回の戦闘で大活躍したおかげで、

人々の間で彼らのイメージが

大きく向上したおかげでした。

ゴシップ誌の話題◇

ラティルは、

被害の大きかった区域の

救済策についての案件を

ぼんやりと見ていましたが、

サーナット卿が、

今回のゴシップ誌の側室ランキングで

メラディムが圧倒的1位を占めたと

呟いたので、頭を上げました。

 

サーナット卿が、

とても気に入らないという表情で

ゴシップ紙を持っているので

ラティルは苦笑いし、

サーナット卿がそのようなものを

熱心に見るのは意外だと指摘しました。


サーナット卿は、

自分の話が出ていると言って

部下が持って来てくれたと話すと、

あるページを開いて

ラティルの前に置きました。

そこには、

「貴族のAさんが

婚約者を残して立ち去った。

婚約者のS卿が、

皇室の高貴な方と密会しているという

噂のためだろうか。

厳格な騎士なのか、狡猾な側室なのか。

S卿についての噂が事実かどうか、

次回で確認してください。」

と書かれていました。

 

ラティルはサーナット卿を見上げると

このS卿とは、

サーナット卿のことかと尋ねました。

サーナット卿は、

アガシャが去ったことで、

このような噂が流れているようだと

話しました。

ラティルは、笑うべきか、

戸惑うべきか迷いました。

 

皇室の偉い方というのは、

きっと自分のことを指している。

サーナット卿をからかえば、

自分の足元をすくわれそうだ。

でも、大丈夫。

彼をからかおうと、

ラティルは決意すると、

サーナット卿は狡猾なのかと尋ね、

クスクス笑いました。

サーナット卿は

そうだと思ったかのように、

ゴシップ紙を回収し、

ため息をつきました。

 

ところが、ラティルがさらに

本格的に彼をからかおうとした時、

秘書がやって来て、

エイレナの来訪を告げました。

以前、ラティルが話していた

対怪物の特殊部隊の件で

会いたいと言ってるけれど、

どうしたらいいかと

秘書は尋ねました。

 

あの時、適当に言った言葉を

思い出したラティルは、

山のような書類を

ちらりと見ましたが、

彼女の話を聞こうと思い、

謁見を許可しました。


彼女が顔を隠した

アニャドミスである疑いは

晴れましたが、ラティルは、

相変らず彼女が、

少し怪しいと思いました。

直接訪ねてくるなんて、

どういうつもりなのか

分からないけれど、

もう何回か会えば、

彼女の正体がもっと・・・

と考えていると、

 

今、私がエイレナだと

思っているだろう。

 

と心の声が聞こえて来ました。

ラティルは考えるのを止め、

眉をつり上げました。

 

アニャドミス?

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ギルゴールは、

ラティルから慰めを得たくて、

彼女に迫っていたのに、

お邪魔虫グリフィンの登場で

台無しになってしまいましたが

グリフィンへの怒りのおかげで

ギルゴールが少し元気を

取り戻せたのなら、

かえって、そちらの方が

良かったのかもしれません。

 

さすがのギルゴールも

空は飛べないと思うので、

屋根から屋根へ

ピョンピョンと飛び移って

グリフィンを

追いかけたのではないかと

思いました。

イケメンの狂った吸血鬼が

生意気な鳥を追いかける構図は

結構、面白そうです。

 

ラティルとギルゴールが

サンドイッチを食べるシーンが

とても好きです。

きっと、ラティルは

最初に2人でサンドイッチを

食べた時のことを意識して、

あえて、サンドイッチを

持って行ったのだと思います。

 

ゴシップ誌にバレるくらい、

ラティルとサーナット卿が

ベタベタしている姿を

誰かに見られたのでしょうか?

ベタベタしないまでも、

いつも一緒にいて、

仲良さそうに話していれば、

それを見た別の近衛騎士が、

ゴシップ誌に話すことも

あり得そうです。

 

思った以上に早く、

アニャドミスがエイレナに

化けているのを見破ったラティル。

おそらくアニャドミスは

ラティルに負けそうになったことで

少なからず動揺していて、

ラティルは、彼女の心の声を

読むことができたのだと思いました。

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