自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 525話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ 指輪に固執するラティル

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525話 ギルゴールはラティルに、何か怖いものでも見ているのかと尋ねました。

◇指輪◇

ラティルは唾を飲み込みました 。

彼が内部の敵かもしれないと

思っていたなんて言えないし、

黙っていることもできませんでした。

ギルゴールは、

自分の心臓の音を聞いたので、

沈黙が長引けば、変に思うはずでした。

 

ラティルは、

何でもいいから言わなければと

頭を一生懸命転がしていると、

ちょうどいい言い訳が

思い浮かびました。

 

彼女は、

わざと怒ったように眉をひそめ、

執着の強い恋人のように

厳しい表情をして、

指輪はどこへ行ったのかと尋ねました。

ギルゴールは、

 

指輪?

 

と聞き返し、首を傾げながら、

 

そうですね、指輪。

 

と呟きました。

 

ラティルは彼の手を取り、

自分の前に引き寄せ、

自分の指を彼の指に絡めて

彼の手をしっかり握り、

指輪があるはずの位置を見つめながら

ギルゴールが自分のものだという証を

ここにはめたのに、

それはどこへ行ったのかと、

冷たい声で抗議しました。

実際、彼女は指輪をはめる時に、

その言葉を一度も吐いたことが

ありませんでしたが、

なりふり構わず言いました。

 

ギルゴールの眉が上がりました。

ラティルの心臓はドキドキしましたが

彼女は、さらに目を見開くと、

ギルゴールの手を軽く振りながら、

 

指輪、指輪、指輪、

私がはめてあげた指輪!

 

と言い続けました。

その効果が現れたのか、

怒ったふりをしたのが効いたのか、

瞳孔が大きくなって、

焦点が定まらなかったギルゴールの目が

まともにラティルを凝視し始めました。

 

ギルゴールは、

ラティルをじっと見つめながら、

ようやく「壊れた」と答えました。

しかし、全くすまないと

思っていないような口調だったので

ラティルは、少し寂しくなり、

彼を睨みつけながら、

指輪が壊れるようなことをしたのかと

尋ねました。

ギルゴールは、

叩きつけたと答えました。

 

ラティルは目を見開いて、

指輪を叩きつけたのかと問い詰めると

ギルゴールは、微かに笑いながら

そんなはずはない。

叩きつけたのは岩だと答えました。

 

岩を叩きつけただけで、

指輪が壊れるなんて、

どれくらい強く叩きつけたのか。

それよりも、

なぜ岩を叩きつけたのかと、

喉元まで上がってきた好奇心を

押さえ込んだラティルは、

唇を突き出し、

すねたふりをしながら、

誓約式で交わした指輪は

結婚指輪に他ならないのに、

それを壊すなんてひどい。

岩を叩きつける前に、

指輪を外そうと考えなかったのかと

責めました。

 

ギルゴールは肩をすくめ、

ラティルの指が絡んでいる

手をそっと振りながら、

結婚指輪は

一緒にはめるものなのに、

お嬢さんもはめていないと

非難しました。

 

ラティルは、

心の中ではめていると

返事をすると、ギルゴールは、

自分も心の中で

はめていると言いました。

 

しかし、ラティルは心の中で

それはダメ!

ギルゴールが指輪を外したら

側室ごっこは終わり、

これから命を奪いに行くという

合図のようで不吉だと叫びました。

 

ラティルは素早く首を振ると、

指を絡めた手に力を入れて、

自分の方へ引き寄せ、

指輪があるはずの場所に

キスをしました。

そして、

指輪をはめて欲しい。

ここにギルゴールが

自分のものであることを

示して欲しいと頼み、

ギルゴールをじっと見つめました。

ギルゴールは、しばらく眉を

つり上げていたかと思うと、

呆れたように笑いました。

 

あまりにも、

突拍子もない言い訳をしたかと

不安になったラティルは、

自信がなくなり、

彼の手をそっと離しました。

しかし、ギルゴールが

ラティルを抱き上げたため、

彼の首にしがみつかなければ

なりませんでした。

 

ラティルは叱るように

ギルゴールを呼びましたが、

彼の口元が上がっているのに

気がつきました。

彼が呆れたように笑っているので

ラティルの強引な言い訳に

彼が呆れているのかと思いましたが

意外にも彼は、

機嫌が悪そうに見えませんでした。

むしろ、ラティルの文句に

気分が良くなったように見えました。

実際は違うかもしれないけれど、

少なくとも表面上はそうでした。

 

そこでラティルは

さらに勇気を出して、

彼の首を抱きしめながら

額に口づけしました。

以前、彼が頬に唇を当てて

首を猫のように振っていたのを

思い出し、ラティルは

額に口を当てたまま

首を振りました。

そして唇を離して

ギルゴールの反応を見ると、

彼の口元は、

確実に上がっていました。

 

ラティルを、

そのままベッドに座らせたギルゴールは

今のあれは何なのか。

どうしてこんなに可愛く振る舞うのかと

からかうように尋ねました。

 

ラティルはギルゴールの手を再び握り、

指輪があった部位を親指で触りながら、

彼に指輪を外さないで欲しいと

頼みました。

 

ギルゴールは、

もう壊れてしまったと

返事をしましたが、ラティルは

「新しいものをあげる」と言って、

ギルゴールの両手を

ギュッと握りました。

 

彼の赤い瞳に向き合うと、

心臓が、

先ほどのようにドキドキしました。

しかし、今度は

怖いからではありませんでした。

彼の視線をそらすために

スキンシップを交わしているうちに

実際に、いつの間にか心が

浮き立っていました。

どうしてなのか。

心臓は依然として恐怖を感じて

動いているのに、

心がこれを勘違いしているのだろうか。

それとも、彼の身体が

どれほど甘かったかを

覚えているからなのか。


ラティルは、

自分の気持ちを区別できないまま

彼の顔を触りました。

そして、

彼の唇を噛んだり離したりを

繰り返しました。 

キスをしている合間にギルゴールは

どんな指輪をくれるのかと尋ねました。

 

ラティルは、

彼の腰をギュッと抱きしめながら

ギルゴールが望むものを

何でもあげると、囁きました。

彼が指輪をはめている間だけ

側室ごっこを続けるのなら、

ラティルは彼の10本の指全てに

指輪をはめてあげることができました。

 

ギルゴールは

しばらく答えませんでした。

彼の長い指が、

ラティルの髪の間を通り過ぎる間、

彼女は彼の返事を待ち続け、

彼の腰を抱き続けました。

 

ラティルは、頭を働かせながら

その場しのぎで、

物事をやり過ごすのではなく、

話をしながら、彼のことを

もっと知りたいと思いましたが

彼は嫌いな話題を

持ち出したがらないし、

ラティル自身も彼のことを

暴きたくないので

いつも曖昧なまま、終わっていました。


しばらくしてギルゴールは、

ラティルの耳元をくすぐりながら

 

お嬢さんは、

いつも私の味方でなければならない。

分かりましたか?

 

と囁きました。

 

ラティルは、

 

うん、もちろん。

 

と答えました。

 

ギルゴールは、

 

私を愛していますか?

 

と尋ねました。

 

ラティルは、

 

愛しています。

 

と囁くや否や、ギルゴールが

深く口づけしてきました。

ラティルは、腕と足で

彼をギュッと抱きしめました。

彼のしっとりとした唇が離れると、

ラティルは、ギルゴールの首を

自分のところに引き寄せながら、

 

指輪を10個はめてくれますか?

 

と尋ねました。

 

ラティルは侍従長に、

指輪を上手に作る職人を知っているかと

元気のない声で尋ねると、

近くで書類を整理していた侍従長

戸惑った表情をしながら、

ザイシンに

プレゼントするつもりなのかと

尋ねました。

ラティルは、それを否定し、

ギルゴールから、

誓約式の指輪が壊れたと聞いたので、

ギルゴールにあげると答えました。

 

そして、なぜ、侍従長

ザイシンにあげると思ったのか、

その理由を聞こうとしましたが、

すぐにラティルは、

次に誕生日が来るのは

ザイシンであることに気がつきました。

 

侍従長は、

ラティルの顔色を窺いながら、

ザイシンの指輪も

一緒に用意することを

提案しましたが、ラティルは、

ギルゴールにあげる指輪だけ

準備すればいいと断り、

誕生日なので、ザイシンには、

別の物を渡すと答えました。

侍従長は、最近一番人気がある

デザイナーの物を探してみると言って

出て行きました。

 

侍従長がいなくなると、

ラティルの後頭部が

ひりひりするくらい、

後ろからサーナット卿が、

とても気になる視線を送って来ました。

 

ラティルはわざと気づかないふりをして

書類に鼻を突っ込みました。

その状態で文字をじっと見つめていると

結局、我慢できなくなった

サーナット卿は、

ギルゴールは、

何も言わずにいなくなったくせに、

戻って来た途端、指輪を失くしたので、

新しいのを欲しいと

せがんでいるのかと尋ねました。


ラティルは、

失くしたのではなく壊れたと

訂正しました。

しかし、サーナット卿は、

それはそれとして、

ラティルに何も言わずに

出かけてしまったのは同じだと

主張しました。


ラティルはため息をつき、

仕方がない。

元々、ギルゴールは

そういう人だと反論しましたが、

サーナット卿は、

それでも最近は度が過ぎると

非難しました。

 

ラティルは再びため息をつき、

とりあえず、ギルゴールが

自分の敵でなければいいと

返事をしました。

ラティルの声は、心身共に

疲れ切っているといった感じでしたが

首筋に残っているキスの跡が

ラティルの言葉の信頼性を

半減させました。

 

サーナット卿は、

首の後ろにこれ見よがしにある

その赤い跡をチラッと見ると、

一人で疲れ果てたように

肩を落としながら、

ギルゴールがどこへ行っていたのか、

話してくれたのかと尋ねました。

 

ラティルは眉をひそめて

首を横に振り、

聞いてみたけれど返事をしなかった。

岩が多い所へ行ってきたのは

確かだけれどと答えました。

 

確かギルゴールは、

その岩を叩きつけたと

言っていましたが、

そんなことをする理由でもあったのか。

岩の隙間に閉じ込められたのか。

腹を立てていたのか。

ひょっとして、

死んだ子供を見たということと

関連があるのだろうかと

ラティルは考えました。

 

ラティルの表情が深刻になったので

サーナット卿は

ギルゴールを非難するのを止めました。

ここでギルゴールを非難しても

困るのはラティルであって、

ギルゴールではないということに

気がついたからでした。

 

サーナット卿は、

代わりにラティルの肩をつかむと、

気苦労がとても多そうだと

心配しました。

その言葉にラティルは

肩をすくめましたが、

それでも前もって悩んで、

備えておいた方がいいと

返事をしました。

 

サーナット卿は

少し肩をほぐしましょうかと

提案しました。

ラティルは、サーナット卿も

ここ数日ずっと忙しかったことを

知っているので、大丈夫だと

返事をしようとしましたが、

サーナット卿が凝り固まった肩を

親指で揉み始めると、ラティルは

じっと彼の手を受けいれました。

 

サーナット卿は、

手を移動させながら、

ラティルが揉んで欲しい所を聞き、

彼女は、書類を見ながら

返事をしていましたが、

ずっとズキズキする首の位置に

サーナット卿の手が届く前に、

彼の声は消え、その代わり、

後ろから小さなうめき声と

倒れる音が聞こえて来ました。

 

ラティルは、敵が来たと思い、

すぐに後ろを振り向いて

剣に手をかけましたが、

意外にもゲスターが、

倒れたサーナット卿を踏みつけて

ウサギのような表情で

立っていました。

 

いつ来たのかと、

ラティルが驚いて尋ねると、

ゲスターは怯えた顔で

サーナット卿を見下ろしながら、

今来たところだけれど、

着地に少し失敗した。

よりによって、

サーナット卿の上に道がつながるとは

思わなかった。

足場のように見えたみたいだと

謝りました。

 

このように着地したことで、

一番戸惑ったのはゲスターらしく、

彼は顔を赤くし、

戸惑いながら答えました。

どれだけ慌てていたのか、

彼はサーナット卿の上から

降りることもできませんでした。

 

ラティルは、

サーナット卿の恐ろしい目を見て

すぐにゲスターに手を伸ばしました。

ようやくゲスターは、

ラティルの手に引かれて、

サーナット卿の上から降りました。

 

しかし、すでに彼の服は

しわくちゃになっていて、表情は

さらにしわくちゃになっていて、

気持ちは、もっとしわくちゃに

なっていたに違いありませんでした。


ラティルは訳もなく

サーナット卿の服を叩き

一緒にしわを伸ばしながら、

急にゲスターが

ここへ来た理由を尋ねました。

彼は、クライン皇子のことだと

答えると、ラティルは、

サーナット卿の服を引っ張るのをやめ、

急いでゲスターの方を振り返り、

彼を見つけたのかと尋ねました。

ゲスターは、どこに隠したのか

見当がつくと答えました。

それは、クラインを

見つけたということではないかと

思い、ラティルはゲスターを

抱きしめそうになりました。

クラインの件で、主要戦力を

カリセンにほとんど送ったのに

成果がない上、アニャドミスが

いきなりこちらを襲撃して来たので

ラティルはクラインを探す方法を

変えるべきではないかと

悩んでいました。

ところが、ゲスターが、

クラインを隠しておいた位置を

見つけたと朗報をもたらしました。

 

ラティルは、

その場所の位置を尋ね、

クラインを迎えに行こうと

明るい声で言いましたが、

ゲスターは、

妙にグズグズしていました。

不思議に思って見ていると、

ゲスターは慎重に口を開きました。

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たとえギルゴールが指輪をはめていても

ラティルを裏切ろうと思えば、

いつでも裏切ると思います。

おそらく、ラティルも

それは分かっているけれど、

いつ彼が裏切るかもしれないという

不安を押さえ込むために、

指輪という目に見える物を利用して

安心感を得たいのだと思います。

そして、ギルゴールは、

失った愛を取り戻すために

何千年も同じことを

繰り返していると思うので

ラティルの愛に満足できれば、

彼の行動は止まるのではないかと

思います。

 

絶対に、わざとゲスターは

サーナット卿の上に

落ちて来たのだと思います。

それに、ラティルは

相変わらずコロッと騙されましたが

彼女に植え付けられている

ゲスターはおとなしくて繊細で

弱いというイメージを、

なかなか覆せないのかもしれません。

 

shaoron-myanmyan様

いつもコメントを

ありがとうございます。

妄想、大歓迎です。

私も妄想ばかりしています。

 

ゆう様、はじめまして。

記事の更新を楽しみにしていただき

ありがとうございます。

 

今後、ギルゴールの過去が

少しずつ明らかになることで、

ロードと対抗者の戦いが

繰り返される理由も

明らかになっていくのではないかと

思います。

そして、ざっと読んだだけですが、

541話で、とうとうラティルが

短い時間、

アリタルに入り込みます。

お話が、どのように展開していくか

ますます、楽しみになって来ました。

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