自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 571話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ 意外と洞察力の鋭いラナムン

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571話 ダガ公爵夫人がアニャドミスを匿っていることがわかりました。

◇向こう見ずな皇帝◇

アニャドミスは鏡で傷を確認すると

眉をひそめました。

対抗者の剣に心臓を刺されても

びくともしませんでしたが、

傷が治る速度は

確実に遅くなりました。

 

皇帝も目覚めたと聞いたけれど、

自分と傷の程度は同じだろうか。

それとも、彼女の方が

回復する速度が速いだろうか。

 

アニャドミスは新しい包帯を取り出し、

再び巻き始めました。

そして、

包帯を巻き終えたアニャドミスは

自分の考えが甘かったと思い、

奥歯をギュッと噛みました。

 

徹底して準備した彼女は、

当然、敵も自分と同じくらい

準備を徹底していると思いました。

以前の戦闘でも、ロード皇帝は

かなり冷静な姿を見せていたので、

猶更でした。

 

しかし、ロード皇帝が

まだ準備ができていないことが

明らかな状態で

むやみに攻め込むとは

思いませんでした。

さらに、ロード皇帝が

対抗者とロードの間で行き来する

運の不均衡を利用して、

訓練が不十分な対抗者に、

最後の一撃を任せてしまうことも

全く見当がつきませんでした。 

 

アニャドミスは、

あのロード皇帝が

ドミスと別人だということを

受け入れることができなかった

自分の失策だと反省しました。

魂が同じでも、あのロード皇帝は

そもそもドミスと似ているところが

一つもなかったのに、

過去のドミスの行動を元に

計画を立ててしまったことで、

このような結果になってしまいました。

 

どうすればいいのか。

アニャドミスは対抗者の剣の表面を

磨きながら目を細めました。

ロードの心臓から流れ出た血を

たっぷり吸い込んだ剣は、

以前よりもはるかに

冷たく輝いていました。

今回の戦いで得た収穫は

この剣だけでした。

これは確実に

ロードの命を奪える剣でした。

 

アニャドミスは、扉の向こうで

自分を呼ぶクロウの声を聞いて

ようやく我に返りました。

入るのを許可すると、すぐに扉が開き、

クロウが入って来ました。

ところが、彼の後に続いて、

この別荘の主人だという

公爵夫人も入って来ました。

 

クロウはその女性に

近づいてもいいと目を向けると、

公爵夫人はゆっくりと歩き、

アニャドミスの前に

黄金の盆を置きました。

どれだけ手が震えているのか、

ガラスの器同士が

激しくぶつかる音がしました。

どうやら公爵夫人は、

アニャドミスのことを

自分自身をコントロールできない

怪物のように考えているようでした。

クロウはその様子に気付き、

アニャドミスを横目で不安そうに

見つめましたが、 

アニャドミスは気にせず

ガラスのスプーンを取りました。

 

ところが、

スープをスプーンですくう前、

震えていた公爵夫人は

勇気を振り絞って、

本当に自分の娘を守ってくれるのかと

切実な声で訴えました。

クロウは、

そのように言ったはずなのに、

なぜ回復中のロードの食事を

邪魔するのかと、立ち上がって

怒鳴りましたが、公爵夫人は

ボスが誰なのか知っているので、

アニャドミスだけを見つめました。

 

アニャドミスは慈しみ深い笑みを 

浮かべながら、

「もちろんです」と答えました。

アニャドミスの視線は

スープの器にだけ向けられていましたが

公爵夫人は、アニャドミスの

口約束に何度も感謝の言葉を伝えると

退きました。

 

扉が閉まるとアニャドミスは

再びスープを飲み始めました。

クロウは閉じた扉を

しばらく見つめてから

小さな椅子を持って来て、  

アニャドミスのそばに座ると、

心が弱くて騙されやすいなんて

最悪の組み合わせだと言って

舌打ちしました。

アニャドミスは返事をせずに

ゆっくりと食事を続けました。

 

本当は、

きちんと身体を回復させるには

血を飲まなければ

なりませんでしたが、

アニャドミスは、まだ血を飲むことに

抵抗がありました。

それに公爵夫人に、

血を見つけて来いと言えば、

あの肝の小さい公爵夫人は

血を見つける前に、

気絶してしまうかもしれませんでした。

どうせクロウが、

少しずつ血を手に入れて来るので、

それを瓶に入れて

飲めばいいと思いました。

 

クロウはアニャドミスが

スープを半分飲んだ後、

パンを浸けて食べ始めると、

確かに、あの公爵夫人も

それなりに事情があることはある。

夫は人間ではなくなり、

彼女の娘は黒魔術師たちを

宮殿に隠しておいたのが発覚し、

皇帝と仲が悪い彼女の夫の側近たちは

次々と追い出されているからと

退屈そうに呟きました。

 

しかし、アニャドミスは、

クロウの話を聞き流し、

パンをかじりながら、

物思いに耽っていたので、

彼の話を全く聞いていませんでした。

クロウはダガ公爵家の家庭史について

話していましたが、

遅ればせながら、アニャドミスが

話を聞いていないことに気づき、

心配そうに彼女に声をかけました。


アニャドミスは、

残りわずかのパンをスープに浸すと、

伏せていた視線を上げて、

まもなく皇帝が攻め込むだろうと

告げました。

意外な言葉に、

クロウは目を丸くして

「え?」と聞き返し、皇帝も、

今、目覚めたばかりなのにと

呟きました。

 

アニャドミスは、

皇帝は、思っていたよりも、

向こう見ずに突進してくる。

怪我をしたから

身体を大事にしようと考るよりも、

敵が怪我をしたから、

今、攻撃しようと考える。

彼女はドミスと違うので、

ドミスを相手にしていた時のように

彼女を相手にしてはいけないと

返事をしました。

そして、アニャドミスは、

できるだけ冷静になって、

頭を落ち着かせた後、

皇帝は、

ここに攻め込んで来るだろうと

告げました。

 

クロウは、

自分たちがここにいることを

皇帝は知っているのか。

それを知っているのは、

自分たちと公爵夫人と議長だけだから

皇帝は知らないと思うと反論すると、

アニャドミスは、

だから、自分たちの居場所が

漏れると返事をしました。

 

クロウは「え?」と聞き返すと、

アニャドミスは

クロウをじっと見つめながら、

彼に、議長を信じているかと

尋ねました。

クロウは、

信じていないけれど、

彼はアニャドミスを助けてくれたので

あの皇帝よりもアニャドミスの方に

味方しているのではないかと

答えました。

 

すると、アニャドミスは、

議長と一緒にいる青年が

あの皇帝を「おかあさん」と呼んだと

話してくれたのはクロウだと

指摘しました。

彼は「はい」と返事をすると、

アニャドミスは、

それなら、自分たちは

彼らを信じてはいけない。

彼らが自分たちを助けたのは

皇帝の意識がなかったから。

しかし、

皇帝が意識を取り戻したのなら、

彼らとは

別に行動しなければならないと

言いました。

 

クロウはアニャドミスの言葉を

理解し難かったけれども、

ひとまず頷き、

それでは、どこへ行くのかと

尋ねました。

◇一番年上なのは◇

ラティルは、

再びアニャドミスを

攻撃するための計画を立てるため、

夕食も兼ねて、

ロードの仲間全員を呼び集め、

アニャドミスがダガ公爵の別荘に

いることを告げました。

しかし、存在感の大きい

ギルゴールとクラインが

抜けているので、

人数が多いにもかかわらず

テーブルが少し空いているように

見えました。

ラティルは、わざと空いている椅子を

見ないように努め、

1人1人の顔を見回しながら、

話を続けました。

 

ラティルは、

その話は、かなり信憑性があると思う。

アニャドミスを匿っているのは

公爵夫人だけれど、ダガ公爵家は、

今、窮地に追い込まれているので

世の中が安定しても、

むしろダガ公爵家の状況は

悪くなるだろうから、彼女は

何でもしようとしているのだろうと

言いました。


ラティルの言葉が終わると、

ゲスターは慎重に手を上げ、

その話は、

あの議長と一緒にいる青年から

聞いたのではないか。

ラティルが、かなり長い間、

彼と2人だけで話していたと、

皆、噂していると言いました。

 

ラティルは、

きまりが悪かったものの、

その通りだと答えました。

青年はラティルと別れる時、

目を潤ませながら出て行きました。

その様子を見ていた人々は、

議長と一緒にいる神官が

皇帝と何の話をしていたのか、

なぜ、そのように悲しい表情で

出て行ったのか、

疑問に思ったはずでした。

特に、側室たちは、

皆、議長を注視しているので、

このようなニュースを

さらに早く聞いたはずでした。

だから、ゲスターが

そのように推測しても

おかしくありませんでした。

 

ゲスターは、

彼の言葉を信じられるのかと

心配そうに付け加えました。

ラティルは、断固とした態度で

そう思うと答えましたが、

珍しく、メラディムが、

自分も彼の言葉を

すぐに信じてもいいのか少し心配だ。

議長は信用できないと

ゲスターの言葉に同意しました。

 

ラティルは、

話してくれたのは議長ではなく

一緒にいた青年だと

反論しましたが、メラディムは、

2人はいつも一緒にいて、

議長がアニャドミスを助けた時も

一緒にいたのに、

なぜ、今さら彼だけ信用できるのかと

言い返しました。

 

ラティルは、

青年が前世で自分の息子だったからと

言うべきかどうか、

しばらく悩んでいると、ラナムンが、

ラティルに

アニャドミスについて話した人が

本当のことを言ったのかどうかは

わからない。

しかし、本当だったとしても、

今、アニャドミスは

ダガ公爵家にいないかもしれないと

意外な言葉を投げかけました。

 

それはどういうことかと思い、

側室たちはラナムンを見つめました。

ラティルもラナムンの言葉を

すぐに理解できずに、 

それは、どういうことかと尋ねました。

 

ラナムンは、

議長と一緒にいる青年が、

ラティルのことを「お母さん」と

呼んでいたと答えました。

ラナムンがそれを聞いていたことに

ラティルは驚きました。

他の側室たちも、やはり驚き、

あんなに大きな子が

お母さんと呼んだのかと、

ひそひそ話しました。

あまりにも小さい声だったので

グリフィンに乗って

空を飛び回っていた

サーナット卿には聞こえなかったようで

彼とグリフィンも、

目を丸くしていました。

 

一方、爆弾発言をしたラナムンは、

その時、

アニャドミスは大怪我をしたので、

その声を聞いたかどうか

わからないけれど、

クロウは正気だったので聞いたはずだと

冷ややかな口調で話しました。

 

ラティルは、

そうかもしれないと返事をしました。

思いもよらない話に、

ラティルは、こめかみを押して

眉をひそめました。

タッシールは、

すぐにラナムンの話を理解し、

アニャドミスは頭がいいので、

クロウからその話を聞いていれば

議長とその青年が知っている場所に

留まることはないだろうと言いました。

 

最初、ラティルは

やっと突き止めた場所が

役に立たなくなったことを

嘆きましたが、

よくよく考えてみれば、

現場に行って空っぽの別荘を見るよりは

むしろ、先に知って

時間を節約した方がいいと思い

頷きました。

ラティルはラナムンのおかげで

時間の無駄を省くことができたと

感謝しました。


それからラティルは、

すぐに物思いに耽ったので

静かになりました。

もしもアニャドミスが

そこを抜け出していたら、

再び、振り出しに戻ることになります。

彼女を見つけない限り、

事を終えることができませんでした。

 

すると、ラナムンがラティルを呼ぶ

綺麗な声が、

彼女の溢れて出て来る雑念を

抑え込みました。

ラティルは頭を上げ、

どうしたのかと尋ねました。

 

もしかして、先ほどのように

ラナムンが決定的な情報を

伝えようとしているのかと

思ったラティルは、

意外にラナムンは鋭いと

感心しながら彼を見たところ、

ラナムンは、

あの青年と皇帝は、正確に言うと、

どのような関係なのか。

お母さんと呼ぶには

年が合わないけれど、

もしかして皇帝の前世の子かと

尋ねました。

 

その質問を聞くや否や、

ラティルは、

ラナムンの洞察力の鋭さのせいで

状況が面倒になると思いました。

ラティルは、

今それが重要なのかと

尋ねようとしましたが、

他の側室たちも、

皆それが重要だというように

ラティルを見つめたので

彼女は口を閉じて眉を掻きました。

結局、ラティルは、

自分の前世の子だと、

素直に教えました。


その言葉が終わるや否や、

側室たちは、

様々な表情を浮かべました。

ラティルは、

すぐに話題を変えようとしましたが、

今度は大神官が目を丸くしながら、

自分たちの1人が、

その青年の養父になる必要が

あるのではないかと言い出して

ラティルを困らせました。

 

側室たちは目を見開いて、

お互いを素早く見つめ始めました。

議長と一緒にいる

怪しい人物である上に、

年齢も彼らとあまり差がない

青年の養父になりたくはないけれど、

だからといって、

他の側室に譲るのも

嫌なようでした。

 

そんな中、最も余裕のあるのは

この中で最も年配の

カルレインとメラディムでした。

しかし、メラディムは

こういうことに

関心がありませんでした。

 

カルレインは、

誰かが彼の責任を

負わなければならないのなら、

自分がやるしかないだろう。

あそこにいる老いた人魚と

毛むくじゃら3人を除けば、

残りは若過ぎるとラティルに言うと

メラディムは、かっとなり、

この古臭い吸血鬼が、

自分のことを老いた人魚呼ばわりしたと

ラティルに訴えました。

ラティルは舌打ちすると、

あの青年はカルレインより

ずっと若いと、

カルレインの言葉を訂正しました。

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まずは大神官の「養父」発言に笑い、

続いて、カルレインの

「老いた人魚」と「毛むくじゃら」に

笑わされました。

毛むくじゃらは、グリフィンと

レッサーパンダ2匹のことだと

思いますが、

確かに、メラディムと

毛むくらじゃたちに比べれば

カルレインが養父になる方がマシかも。

青年の方が年上だという

ラティルのツッコミがナイスでした。

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