自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 570話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ 予想外のアニャドミスの居場所

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570話 青年はラティルに、母親の前世の身体がある場所を教えてあげようかと提案しました。

◇親孝行な息子◇

的を得た言葉に

ラティルは何も言えず、

青年を見つめました。

急にどうしたのかと思い、

ラティルは慌てて、

青年の顔色を窺いました。

もしかして、この年上の息子が

自分の意図を察して、

こんなことを言い出したのではないかと

不安になりました。


ラティルは素早く瞬きすると、

なぜ、急に

そんなことを言い出したのか。

もしかして、

一緒に暮らそうと言ったせいなのか。

自分に何か目的があって、

一緒に暮らそうと言ったのではないかと

疑っているのか。

決して、そうではなく、

自分は保守的な人だから、

一緒に暮らそうと言っただけだと

主張しました。

 

しかし、青年は、

世の中がどれだけ変われば、

保守的な母親が、多数の側室を

持つようになるのだろうと考え、

微笑みながら首を横に振りました。

 

青年は、

母親がそのように計画的で

俗物的な人だとは思わないと

言いました。

計画的で俗物的なラティルは、

息子に一発殴られた気分になり

ぎこちなく笑いました。

 

ラティルは、

それならば、

なぜ教えてくれるのかと尋ねました。

青年は、

自分が一緒にいられないと

言ったことで、

母が寂しがるのではないかと思った。

今、母の身体を占領しているのは

母の敵だからと答えました。

 

息子の記憶がない母親なのに、

こんなに気にかけてくれるなんて、

ラティルは、青年の親孝行に

とても感動しました。

それと同時に、

なぜ、このような青年が

父親に「出て行け、死ね」と

言ったのか不思議でした。

どんな事情があり、

そんなことを言ったのか

気になりました。

 

そうしているうちにラティルは、

青年が自分をチラチラ見ながら

膝の上で手をもぞもぞしているのを

発見しました。

ラティルの手を握りたいけれども、

彼女が嫌がるのではないかと

心配している様子でした。


見た目は大人だけれど、

まるで子供のような態度に、

ラティルは少し胸がキュンとなり、

青年の手を握ってあげました。

ラティルに手を握られると、

青年は、

一瞬、目を大きく見開きましたが

その後は、指一本動かさずに

そのままじっとしていました。

自分が少しでもビクッとすると、

ラティルが

手を放してしまうのではないかと

心配しているようでした。

そのおとなしい態度は、

父親に、出て行けと言った人とは

思えませんでした。

 

ラティルは改めて、

ギルゴールの家で起きたことが

気になりました。

何が起こったせいで、

大神官だったアリタルがロードになり、

まともな聖騎士のようだった

ギルゴールが

狂った吸血鬼になったのか。

このおとなしい息子も、

やはり、人ではないようだし、

もう1人の息子は

死んでしまったほどなので、

普通のことではないと思いました。

 

青年は「お母さん?」と

声をかけました。

ラティルは、

小刻みに震えている青年に

慈愛に満ちた姿で、

「お母さんと呼んで、可愛い子」と

言ってあげたい衝動に駆られましたが

その衝動はすぐに収まりました。

前世の自分が生んだ子だということは

知っているけれど、

その前世の記憶が

あまりにも少ししかないので、

まだ、ラティルは、

そのように親しくなる勇気は

ありませんでした。

結局、親しみを込めた言葉は

心の中だけで話すことにしました。

 

ラティルは、青年が、

その位置を教えてくれるなら

嬉しいけれど、そうすることで、

青年と議長の仲が悪くなり、

苦しむことになれば

自分は悲しいと言いました。

青年は耳元まで赤くし、

そんなに心の狭い人ではないので

大丈夫だと言いました。

 

しかし、ラティルは、

自分の前世の身体を占めた

アニャドミスと議長は

親しいのではないかと

反論しました。

しかし、青年は、

そんなはずがないと否定しました。

けれども、ラティルは、

そのように見える。

議長は彼女を

ずっと助けているからと

言いました。

しかし、青年は、

本当に違う。

彼女は自分と議長の命まで

奪おうとした。

いくら議長が寛大でも、

そのような者を

好きになるはずはないと、

冷たく笑いながら言いました。

 

その言葉にラティルは

眉をつり上げました。

「議長が寛大だ」という

部分のせいなのか、

青年の言葉への信頼度が

急激に落ちました。

 

ラティルは、

それなのに、どうして助けるのかと

尋ねました。

青年は、

議長は自分のために。

呪いを解きたがっている。

そのために、やむを得ず

彼女を助けていると答えました。

 

ラティルは、

実に皮肉なことだと思いました。

ドミスもアニャも議長も

500年周期で繰り返される戦いを

終わらせたいと思っているのに、

その結果が3人でお互いを

攻撃することだなんて、

こんなに矛盾したことはないと

思いました。

 

ラティルは、

アニャドミスを助けるのが

呪いを解くためだったら、

もっと問題ではないか。

彼女を助けて

呪いが解けなかったら

どうするのかと尋ねました。


青年は、

仕方がないと

あまりにもあっさり諦めたため、

ラティルはしばらく当惑しました。

 

ラティルは、

そうなっても構わないのかと

尋ねました。

青年は頷くと、

自分の考えでは、どうせ彼女は、

期待通りにしてくれないと思うと

答えました。

 

ラティルは、

それは、どのような意味かと尋ねると

青年は、

実力が弱いと答えました。

ラティルは、

何を期待しているのかと尋ねると

青年は突然口を閉じて

それ以上話そうとしないので、

ラティルは、もどかしくなりました。

うまく説得すれば、

もっと話してくれるかもしれないので

もう少し

説得してみようかと思いました。

しかし悩んだ末、

ラティルは、このくらいで

止めることにしました。

これ以上、問い詰めれば、

青年もラティルの計算高い本音に

気づくと思ったからでした。

 

その時、青年は、

ラティルの耳に口を近づけると、

とても小さな声で

アニャドミスの居場所を囁きました。

ラティルは、

目を大きく見開きました。

◇アイニの衝撃◇

アイニは酔いが覚めた後、

お酒を飲み過ぎたことで

自責の念に駆られ

恥ずかしさのあまり、

ベッドに潜り込みました。

 

アイニは他の人より

はるかにお酒が強いので、

大抵、お酒を飲んで

ミスをしたりしませんでした。

そのせいでアイニは

人より気楽にお酒を飲む方でした。

それに、

ラトラシル皇帝が用意したお酒は

とてもまろやかだったので、

お酒の味を感じるためには、

いつもよりたくさん

飲まなければなりませんでした。

それで一生懸命飲んでいるうちに

飲み過ぎてしまい、

完全に酔っぱらってしまいました。

 

アイニは、

皇帝に失言したような気がして

真剣に額を押さえました。

何て言ったのかは

思い出せませんでしたが、

何か親しげに振舞った気がしました。

 

侍女たちは、

ラトラシル皇帝は

二日酔いに良い食べ物や薬を

送ってくれたのだから

心配しないようにと、

笑いながらアイニを慰めましたが

アイニは、

果てしなく落ち込んで行きました。

それでも今は、ラトラシル皇帝と

敵対する間柄ではなくなった点に

安心しました。

 

アイニは、

本当に不思議だ。

ラトラシル皇帝と自分は

互いの第一印象は良かったけれど、

状況が悪かった。

そして、自分たちは、強い力に

押され続けられていたかのように

互いに相手から遠ざかることだけを

経験したと話しました。

 

侍女たちは両国の2人の皇帝が

恋人同士だったことを知らないので

戸惑いました。

しかし、

あえて他人に言うことではないので、

アイニはにっこり笑うと、

侍女が持って来てくれた

コーヒーカップを持ち上げ、

それでもよかった。

後は、笑うことくらいしか

残っていないと言いました。

 

侍女の1人は、

そんなアイニをじっと見つめながら

本当にヒュアツィンテ皇帝が

戻って来て、ロードを退治したら、

皇后の席から降りるのかと

尋ねました。

 

数日前、アイニは侍女たちを呼ぶと、

この、途轍もない爆弾発言をしました。

アイニは、それ以降、

ベッドに潜ったままだったので、

侍女たちは、その理由を

聞くことができませんでしたが

ようやく、アイニと

まともに話せるようになったので、

彼女たちは勇気を出して

聞いてみたのでした。

アイニは頷き、

その通りだと答えました。

 

もともとアイニは

ヒュアツィンテ皇帝と

恋をしていたわけでは

ありませんでした。

彼女は自分を救ってくれた

彼を憎んではいませんが、

自分が愛した人の兄である彼を

愛することもできませんでした。

そして、ヒュアツィンテも

彼女を愛することはできないと

思いました。


愛情のない政略結婚は多いけれど、

アイニが皇后の席に

あまり未練がない点も、

この決心に大きな役割を果たしました。

元々、アイニは皇后になるつもりも

ありませんでした。

 

そんな中、ダガ公爵は食餌鬼となり、

宮殿に自分が

黒魔術師を匿っていたことも、

知る人は皆、知るようになりました。

それでも耐えようとすれば

耐えられないこともないけれど、

アイニは、それに伴う雑務に耐え、

人々と戦ってまで、皇后の席に

留まりたくありませんでした。

むしろヘウンと一緒に

あちこち旅行してみたいと思いました。

彼は身体がないので、

いろいろと退屈で窮屈だと思うので

彼に世の中を見物させてあげれば

窮屈さが軽減するかも

しれませんでした。

 

アイニはコーヒーをすすりながら

そんなことを考えていましたが

突然、目を丸くしました。

かつてカルレインが、

自分にヘウンの頭を渡しながら、

きっとロードが食餌鬼の身体を

蘇らせてくれると言っていたのを

思い出したからでした。

アイニは急いで立ち上がりました。

 

アイニのそばで、

苦しい思いを抑えながら

コーヒーを飲んでいた侍女たちは、

驚いて、あっという間に

一緒に立ち上がりました。

彼女たちが、

どうしたのかと尋ねると、

アイニは、

大丈夫、1人で行くので、

付いて来るなと指示すると、

急いで本宮へ駆けつけました。

もしかしたらヘウンが

自由を取り戻すことが

できるかもしれないと思うと

心臓がドキドキしました。

 

アイニは、

皇帝の執務室付近まで駆け付け、

時間を確認すると、

執務室の近くを歩き回る秘書を捕まえ

皇帝としばらく面談できるかと

尋ねました。

秘書は、すぐに中に入り、

しばらくして外に出て来ると、

皇帝が面談を許可したことを

告げました。


アイニは紅潮した顔で

執務室の中へ入りました。

ところが、入ってみると、

思ったより皇帝の表情が

良くありませんでした。

数日前、わだかまりを解きながら

お酒を飲んだのが

夢だったのかと思うほどでした。

だからといって、

敵意が露わになった視線を

自分に向けているわけでは

ありませんでした。

 

その曖昧な表情に、

アイニは心臓をドキドキさせながら

ラティルに近づき、

何かあったのかと尋ねました。

ラティルは指を組んだ手を

机の上に置いたまま

唇を動かしてため息をつきました。

やはり、何かあったようでした。

 

再び、アイニは

どうしたのかと尋ねました。

ラティルは、

アイニ皇后も両親のせいで

困ることが多いと

言いにくそうな顔で答えました。

 

アイニは、

父親がまた何かしたのかと尋ねました。

ラティルは、

今度は母親の方だと答えました。

それを聞いたアイニは目を大きく見開き

それはどういうことかと

慌てて尋ねました。

 

ラティルは、

先日の戦いで、自分とドミスは互いに

大きな怪我を相手に負わせた。

その後、怪我をしたドミスが

どこに行ったのか、誰も知らなかった。

ところが、今回、彼女が

ダガ公爵の別荘にいるという情報が

入って来たと答えた後、

申し訳ないという表情で、

公爵夫人が彼らを匿っていると

付け加えました。

 

アイニは

崩れるように座り込みました。

父と違って母は

気弱で優しい性格でした。

そんな母が、怪我をしたドミスと

一緒にいるなんて

信じられませんでした。

 

ラティルは立ち上がると

アイニを支え、

大丈夫かと尋ねました。

アイニは一縷の希望を抱きながら

母は、その人が

ただの負傷者だと思って

一緒にいるのではないか。

母は以前から怪我をした人を見ると

必ず世話をしてあげたがっていたと

言いました。

 

ラティルは、アイニの母親が

ドミスの顔は知らないかもしれないと

言いました。

その言葉に、

アイニの顔が明るくなりました。

しかし、続けてラティルは、

公爵夫人が、ヒュアツィンテの顔を

知らないわけがないと言いました。

その言葉にアイニは、

さらに大きな衝撃を受け、

それに耐えらくなった彼女は

気を失ってしまいました。

 

ラティルは

倒れるアイニを受け止めました。

困ったラティルは、

後ろに立っているサーナット卿を

振り返り、

どうしたらいいか。

驚くだろうと思ってはいたけれど

思っていたよりも

驚いたようだと呟きました。

 

サーナット卿は、

自分が代わりにアイニを抱き抱えると

言おうとしましたが、

ラティルが軽々

アイニを抱き上げるのを見て、

手を下げました。

そして、自分もとても驚いた。

皇后は、

それ以上、衝撃が大きいだろう。

それに公爵夫人は、

ダガ公爵のような人ではないと

言いました。

ラティルはアイニと同じことを言う

サーナット卿に呆れました。

 

ラティルは、

とにかく、アニャドミスの居場所が

分かったので、彼女を訪ねて退治し、

ヒュアツィンテ皇帝を

見つけなければならないと言いました。

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保守的な人が

側室をたくさん持つはずがないという

シピサの考えが的を得ていて

笑ってしまいました。

 

アニャドミスがアイニを

狙っていることを

ラティルはアイニに教えたけれど、

ドミスの身体に

対抗者のアニャの魂が入っていて、

彼女の魂の半分が

アイニに転生したことまで

教えていないので、ラティルは

アイニと話をする時は、

アニャドミスではなく

ドミスと言っているのだと思います。

 

それにしても、

アニャドミスが隠れている場所が

ダガ公爵の別荘だなんて、

これも議長の指示なのでしょうか。

議長はアニャドミスから

手を引くとか言いながら、

やはり、

そうしていないような気がします。

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