自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 581話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ 色々考えているクライン

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581話 ギルゴールは、まだ意識を取り戻していません。

◇なぜ、彼が?◇

一体、なぜ目を覚まさないのか。

ラティルは、

意識のないギルゴールを

じっと見つめました。 

すでに、ギルゴールの外傷は

消えましたが、

彼は目を覚ましませんでした。

しかし、ラティルが

握っていた手を離そうとした時、

一瞬、ラティルの手を

握り返そうとしました。

その時に感じた力だけが、

ギルゴールが

無事だということを知らせる

唯一の証拠でした。

 

ラティルは、

しばしば、ギルゴールのそばに座り

彼の10本の指にはめた指輪を

一つ一つ撫でながら、

 

ギルゴール、早く起きて、

あなたの手を見てください。

あなたは指輪が好きでしょう?

あなたも、指輪を見れば

気に入ると思います。

 

と囁きました。

 

ある時は、ギルゴールが

花が好きだったことを思い出し、

神官に頼んで

花を手に入れたりもしました。

ラティルは、

そうして手に入れた花を花瓶に入れ、

ギルゴールの枕元に

置きました。

 

ラティルを訪ねたヒュアツィンテは、

その姿を一度見て、

ソファーに寝かせている

アニャドミスを一度見ると、

決まりが悪そうに笑いながら、

ベッドをもう一台用意しようかと

提案しましたが、ラティルは

ギルゴールの隣で寝ればいいので

問題ないと断りました。


ところが、いつものように朝起きて

ギルゴールの世話をし、

ヒュアツィンテに会って

怪物のことなどについて

話していた時、 

誰かが会議室の扉を叩き、

中へ入って来ると、

クラインの来訪を告げました。

 

馬車に乗れば

2時間で来られる距離なのに

ずっとクラインが来なかったので、

ラティルはクラインに

何かあったのではないかと

気になっていましたが、

ついにクラインが来たことで、

ラティルは嬉しくて

笑ってしまいましたが、

ヒュアツィンテが自分を見つめると

反射的に口をつぐみました。

 

それから、きまりが悪そうに

首を横に向けると、

カリセンの宰相が意味深長な目で

こちらを見ていました。

ラティルは、どうしてなのか、

分かりませんでしたが、

礼儀を重んじなければならないのに

なぜ、自分を

そのように見つめるかなどと、

質問はできませんでした。

仕方なくラティルは

両手を合わせて

正面だけを見つめました。

 

ところが、

クラインが送って来た人が

会議室の外へ出る前に、

別の人が中に入って来て、

塔に行った部隊と聖騎士たち、

ラティルの側室たちが

到着したことを告げました。

ラティルはそれを聞くや否や

嬉しさのあまり、飛び上がって、

どこにいるのかと尋ねました。

使いの者は、

今、到着して、

人数を確認していると答えました。

 

ラティルは、

すぐに自分の側室たちに会いたくて

自分は先に行くと、

ヒュアツィンテに告げました。

そして、そのまままっすぐ

扉の方へ歩いて行ったので

彼女の後ろで使いの者が

「あと他に・・・」と言うのを

最後まで聞くことが

できませんでした。

 

ラティルは懸命に走って、

到着したばかりの人々の所へ

行きましたが、そこで初めて、

使いの者が「あと他に・・」と

伝えた者が誰だったのかに

気づきました。

戻って来た聖騎士たちの中に

思いがけず、議長が一緒にいました。

議長はラティルを見つけると

丁寧に挨拶をしました。

ラティルは、今までの

安らかで肯定的な気持ちの1/3が、

あっという間に消えてしまいました。

なぜ、彼はここに来たのだろうかと

ラティルは怪しみました。

◇議長の提案◇

ラティルは、側室たちと

挨拶を交わしたかったけれども

まず議長を

相手にしなければならないと思い、

彼に、別の場所で話をしようと

目配せしました。

議長は微笑んで、

そうすると返事をするかのように

頷きました。

 

ラティルは、

彼について来いと合図し、

人通りのない場所を

探している途中で、

人のいない祈祷室を見つけたので

中に入りました。


この神殿の敷地は

非常に広い方でしたが、

カリセンの大臣や兵士たち、

聖騎士たちまで来ていたので、

非常に混雑していました。

しかし、この祈祷室は

4~5人程度しか収容できないので、

他に人がいませんでした。

 

ラティルが

その中に入ってしばらく待つと

カーテンを開けて

議長が入って来ました。

ラティルは、壁に固定された椅子に

座っていましたが、

彼が入って扉を閉めるや否や、

ここへは何の用事で来たのかと

尋ねました。

しかし、議長は

ラティルの質問への答えを省略し、

彼女が最短時間で事態を収束させた

ロードになったと

お祝いの言葉を述べました。

 

ラティルは目を細めて

議長を見ると、彼は、

 

自決したロードを除けば。

 

と、いたずらっぽく

付け加えました。

そして、

最も少ない被害で済んで勝利した

ロードの称号も差し上げると

言いました。


ラティルは目を細めながら、

なぜ、議長は、

そのすごいロードに会うために

突然やって来たのかと尋ねました。

しかし、議長は再び、

お祝いの言葉を述べました。

 

ラティルは、

そんなことを自分が信じると

思うのかと尋ねましたが、議長は、

すでにラティルは大勝利を収めたのに

これ以上、自分に何ができるのかと

笑いながら答えました。

 

議長の声は、本当に親しみやすく、

優しく、疑いの余地もないように

聞こえました。

しかし、ラティルは

何度も人に騙された経験があるので

それに振り回されたり

しませんでした。

 

ラティルは、

それは分からないと答えると、

議長は、そう思うのかと

聞き返しました。

ラティルは、

議長が望んでいることが

叶ったかどうかは、

まだ、わからないからと答えました。

議長は笑みを浮かべながら、

確かにそうだけれど、

500年経たなければ、

その結果がわからないので、

その前に、

自分にできることはないと

言いました。


議長は依然として疑わしいけれど

彼の言うことは正しいと

ラティルは思いました。

前世の息子は、

議長が望んでいるのは

呪いを解くことだと言いました。

しかし、呪いが解けたかどうかは、

500年が経過する前には

誰も確認できませんでした。

だから議長が何か企んでいても、

少なくとも500年間は、

これといった行動をすることが

できないと思いました。

 

ラティルは、

すっきりしませんでしたが、

議長の言葉が正しいようなので、

どうすることもできず、

腕を組んでばかりいました。

そうしているうちに、議長は

雰囲気を喚起するかのように、

先代ロードの身体はどうするのかと

尋ねました。

 

ラティルは、

分からない。

仲間たちと相談するつもりだ。

魂のせいで、

対抗者の剣に刺されても

死なないからと答えました。

すると議長は、

ロードの身体を封印した後、

そこから、魂だけ抜いたらどうかと

提案しました。

ラティルは議長の言葉にギョッとし

そんなことが可能なのかと

尋ねました。

もしも、それができるなら、

そうしたいと思いました。


ラティルは、

魂を抜いた後に、ドミスの身体に

安息を与えることはできないのかと

尋ねました。

議長は、

強い身体なので、

身体を封印しないと魂が抜けないと

答えました。


ラティルは、

この話をしてもいいかどうか

迷った末、

頭の片隅に先代の対抗者の魂を

封印しておいたので、

それならできるのではないかと

尋ねました。

しかし、議長は、

身体を封印した後に

魂を抜くことができると答えました。

 

ラティルは口を開けたまま

議長を見つめていましたが、

それについては、

皆で話し合った方がいいと思う。

自分より他の人たちの方が

専門家だからと答えました。

◇クラインの主張◇

カリセンから派遣された

騎士たちと兵士たちが

ヒュアツィンテに

戦況を報告している間、

ラティルはカリセン側に

中規模の会議室を貸してくれるよう

頼み、そこに自分の側室たちを

呼びました。

 

近衛騎士団長のサーナット卿と

ブレーンのタッシールは、

状況を整理して報告するために、

兵士たちと一緒に呼ばれましたが、

幸い15分程すると、

彼らもやって来ました。

 

集まった側室たちは、

久しぶりに会う皇帝と

喜びの再会をすることも

できないまま、

大きな円卓を囲んで席に座りました。

ラティルの真向かいに議長が座ると、

側室たちは、皆そちらを

チラチラ見ました。

 

とりあえず、

話し合える雰囲気が整うと、

ラティルは議長に、

先程、彼が自分に話したことを

もう一度、彼らに話して欲しいと

要求しました。

議長は、

先代ロードは、その身体の中に

先代対抗者の魂が入っていたせいで

対抗者の剣で、

命を奪うことができない。

けれども、いつまでも

意識をなくしたままにしておくのは

不安だろうから、

ロードの身体を封印させた後、

そこから魂を

抜いたらどうかと思うと

素直に話しました。

 

タッシールは手を上げ、

ラティル同様、

その反対はダメなのかと尋ねました。 

議長は、二度答えるのが面倒なのか、

今回は「はい」と簡単に答えました。

しかし、それだけでは

返事が足りないと思ったのか、

狐の仮面の方を見つめながら、

ちなみに、魂を抜くためには

魂を扱うのに優れた黒魔術師と

最も強い盟約を結ぶことができる

純粋な魂も必要だと付け加えました。

狐の仮面は、

口角を下げていましたが、

自分はできないとは

言いませんでした。

 

ラティルは眉をひそめて、

話を聞きながら、

「純粋な魂」の部分で

チラッとクラインを見ました。

しかし、ラティルは、

クラインを盟約の締結に使うことで、

彼が百花のようになったら、

どうしようかと思い、議長に、

純粋な魂が、どうしても必要なのか。

他の方法はないのかと尋ねました。

議長は、あるかもしれないと

答えました。

ラティルは、

それならその方法を言ってみろと

言おうとしましたが、議長は、

自分は知らないと、

怒ったように付け加えました。

 

ラティルは、しばらく黙ったまま

議長を見つめていましたが、

ため息をつきました。

とにかく、ラティルは

クラインを犠牲にすることは

できませんでした。

アイニを犠牲にしないために、

努力したので、大切な側室を

犠牲にするはずが

ありませんでした。

 

幸い議長は、

クラインが純粋な魂だということを

知らないのか、

ロードが目覚める前に

純粋な魂を探すのが問題だと

言いました。

ラティルは何も知らないふりをして、

議長と一緒に頷き、

話を進めようとした時、

 

私です。

 

と、クラインが突然手を上げました。

 

この、空気が読めない奴!

 

ラティルは、

心の中で悪態をつきました。

すでに議長はその声を聞いて

クラインを見ていました。

クラインは皆の耳と目が

自分に集中すると、

傲慢な様子で椅子にもたれかかり、

この身体が最も純粋な魂だと

もう一度言いました。

 

ラティルは我慢できなくなり、

クラインの名前を叫びました。

しかし、クラインは

言葉を訂正することなく、

堂々と議長を見つめました。

 

ラティルは面喰って

議長を見つめました。

一瞬、虚脱感に

襲われそうになりましたが、

議長の視線は、

強い不信感に満ちていました。

肩を怒らせていたクラインも、

遅ればせながら、

その視線に気づいたのか、

 

何ですか?

信じられませんか?

 

と、不愉快そうに尋ねました。

 

議長は、

本当なのかと、訝しみながら

ラティルに確認しました。

ラティルは、

クラインが訂正する気配がないので

本当だと答えました。

 

議長は、

どのテストをしたのかと尋ねると、

ラティルは、

1回目のテストだけだけれど

クラインが純粋の魂であることを

示したと答えました。

 

議長は、

それなら違うのではないかと

疑いましたが、ラティルは、

アニャドミスが姿を消した時も

見ることができたのは

クラインだけだったと答えました。

 

その言葉に、

ようやく議長は頷くと、

神の意思は実に難解だと呟きました。

クラインは、

その言葉が不愉快だったのか

顔をしかめましたが、

皆、同意見だったので、

誰も彼を

かばってくれませんでした。

 

ラティルは議長の反応のおかげで

しばらく緊張がほぐれましたが、

再び、正気に戻ると、

クラインが純粋な魂だからといって、

あえて、この仕事に

志願する必要はない。

クラインも、

副作用が大きいことを

知っているはずだと言って

彼を止めました。

しかし、クラインは、

すでに色々考えておいたことが

あったのか、

知っている。

百花のように、

長生きするのではないかと

きっぱり言いました。

 

ラティルは、

それだけではない。

今はドミスの身体が無敵だけれど

対抗者の魂を抜き取れば、

対抗者の剣で

ドミスの身体をなくすことができる。

クラインの命を

他の場所に預けることになると

説明しました。

 

しかし、クラインは、

それでも、自分はやる。

そうしなければ、

もっと危険な状況ではないか。

先ほど皇帝と議長が

2人でどこかに行っている間に

他の者から話を聞いたので、

自分も知るべきことは

全て知っている。

アニャドミスの意識を

封印したものの、

それがいつまで続くかは

誰も知らないと聞いていると

話しました。

 

ラティルはクラインを呼び、

再び止めようとしましたが、彼は、

正直に言うと、自分は

長生きすることを恐れていないと

明るく言いました。

 

ラティルは意外な話に

目を見開きました。

カルレインも片眉をつり上げて

彼を睨みつけました。

しかし、クラインは

自分の世界に浸り、

明るく話し続けました。

 

クラインは、

正直言って、皇帝もある程度、

覚醒したので、これから

普通の人々の倍以上、

長く生きるだろうと言いました。

 

ラティルは、

そんなことを知らないので、

カルレインを見ましたが、

彼は首を横に振りました。

ラティルは、今度は

狐の仮面を見ましたが、

彼も肩をすくめました。

ラティルのケースは

歴代初めてのことなので、

皆、よくわからないことばかりでした。

しかし、ラティルは、

自分の身体に大きな穴が開くほど、

重傷を負った時も、

自ら、回復したという

クラインの言葉を聞いて、

もっともだと思いました。

 

クラインはラティルが納得すると、

ラナムンが皇帝と夫婦喧嘩して

対抗者の役割を果たそうとしない限り

皇帝は本当に長く生きるだろう。

カルレインとサーナット卿は

吸血鬼だから長生きするし、

ギルゴールは最初から年寄りで、

今回峠を越したので、

これからも長生きするだろう。

年寄り人魚王は、

人ではないので寿命が違うだろう。

皇帝の寿命が千年であれ万年であれ、

皆、横にぴったりくっついているはず。

それに、中身がどうであれ、

殻は大丈夫だろう。

それなのに、

自分だけ皇帝のそばで年を取り、

死んで消えたくない。

自分も、その中にいたい。

皇帝が、遠い後日、

昔「ク」何とかいう名前の者がいたと

回想される存在になりたくない。

皇帝の隣で、

昔「ラ」何とかいう名前の者がいたと

一緒に話したいと言いました。

 

名前が「ラ」何とかの側室と

人魚の王は、怒りに満ちて

クラインを睨みつけましたが

彼は屈しませんでした。

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ギルゴールは最初から年寄り。

年寄り人魚王。

「ラ」何とかが

笑いのツボにはまり、

しばらく、

笑いが止まりませんでした。

 

クラインが引き合いに出す人の中に

タッシールと大神官がいないのは

彼らのことが

嫌いではないからでしょうか?

ゲスターを出さなかったのは

彼をライバル視していないのかも

しれません。

 

気性が荒くて、

考えなしに行動するので

おバカそうに見えるクラインですが

ラティルと一緒に

いつまでも過ごしたいという

明確な理由から

自分が純粋な魂であることを

明らかにしているところを見ると

結構、知性的なところも

あると思います。

ずっと一緒にいたいと言われて、

ラティルの胸がときめかなかったら

彼女は薄情すぎると思います。

 

そして、議長は

絶対に良からぬことを考えていると

思います。

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