自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 609話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ クラインに嫉妬するギルゴール

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609話 大臣たちはラティルの代わりとして、レアンを引っ張り出そうとしています。

◇落ち込む陛下?◇

ラティルは、

彼らが自分を見舞いに来たのか、

それとも、

精神を病ませようとしているのかと

本気で聞いてしまいました。

ここまで言われると、

本当に気になりました。

 

一体、兄が皇太子だった時、

どれだけ役に立ったのか。

アニャドミスの事件があったのに、

こんなことを言う人たちが

出て来たことに、

ラティルは呆れてしまいました。

 

大臣の一人は、

ラティルに謝りながらも、

平和な時期ではないだけに、

すべてのことに万全の準備を

整えておいた方がいいと

意見を述べました。

 

また、別の大臣は、

皇帝の家族の結婚問題は

家門の代表の仕事だ。

レアン皇子は未婚なので、

彼を臨時後継者にしなくても、

皇帝が皇子の結婚相手を

探す必要があると言いました。

 

ラティルは、

大臣たちの話を聞いているうちに、

本当に頭が痛くなって、

こめかみを押しました。

 

彼らのせいにしてはいけない。

これは、全て自分のせいだ。

他の人たちは、母が主犯で、

兄は母のために

無理矢理、その事件に

かかわったと思っている。

だから、

その主犯である母が許されれば、

いつかは兄も許されると思うのも

仕方がないと、ラティルは、

目の前で狼狽えている大臣たちを

必死で、理解しようとし、

 

そうですね。大臣たちは、

そう思うかもしれませんね。


と言いました。

しかし、ラティルの緊張が解けた瞬間

彼女は冷たい声で、

皆、出て行けと指示しました。

 

大臣たちが出て行ってからも、

ラティルはベッドのヘッドボードに

寄りかかって、目を閉じていました。

ストレスで頭が痛くて、しばらく、

何も考えたくありませんでした。

 

どれくらい、そうしていたのか。

終始、様子を見守っていた

サーナット卿は、ラティルに近づくと

凝り固まった肩の筋肉を

ほぐそうかと提案しました。

しかし、ラティルは首を横に振り、

膝に頬を当てて、

しばらくぼんやりとしていました。

サーナット卿は、そんなラティルを

じっと見つめていましたが、

ベッドの脇に腰掛けると、

片腕でラティルの肩を抱きました。

自然にサーナット卿に

もたれかかったラティルは、

考えてみれば、

アニャドミスと戦った時よりは

はるかに大変ではない。

命をかけることもないし、

命を危険にさらすこともない。

今だって、実は、

すごく大変なことではないと

呟きました。

しかし、サーナット卿は、

あまり大変ではないだけで、

大変でないわけではないと

返事をしました。

 

ラティルはチラッと

サーナット卿を見ると、

笑いながら、彼に完全に身を寄せ、

サーナット卿が自分の人で良かったと

呟きました。

サーナット卿は、

自分はラティルのために生まれた存在で

自分の運命はラティルと共にある。

自分に限っては、

他の人たちにするように

頭を痛める必要はないと言いました。

 

ラティルは、

慰められると言って、

サーナット卿の手を握りしめました。

温かい手ではありませんでしたが、

カルレインほど冷たい手でも

ありませんでした。

ラティルは、

冷たくも温かくもない、

この適度な温もりが好きでした。

まるで自分のようでした。

サーナット卿は、

すべてが自分に合っているように

感じられました。

 

サーナット卿は、

ラティルが自分の手で遊ぶ姿を、

見下ろしながら、

何を考えているのかと尋ねました。

睫毛が細かく震え、普段より、

力なく眉を顰めているように

見えるラティルが

気の毒だと思いました。

彼は疲れた彼女の体を包み込み、

元気を与えたいと思いました。

ところが、

 

最近、私は大臣たちを

甘やかし過ぎた思います。

 

と、返ってきた答えは

思ったより強烈でした。

 

サーナット卿は、

目をパチパチさせると

一瞬、間を空けてから

「え?」と聞き返しました。

 

ラティルは、

自分がロードだと疑われないように

良く振る舞っていたけれど、

良く振舞い過ぎた。

どうやら、もう一度、それを

覆さなければならないと

不機嫌そうに説明しました。

 

そのつっけんどんな声に

サーナット卿はため息をつきました。

 

どうしたんですか?


ラティルが訝し気に見つめると

サーナット卿は、

自分の手の上にある

ラティルの細長い手を見つめながら

何でもない。

恥ずかしいから答えられないと

返事をしました。

 

ラティルは、

何が恥ずかしいのかと尋ねました。

サーナット卿は、

先程、自分が考えていたことだと

答えました。

ラティルは困惑して、

何を考えていたのかと問い続けると

サーナット卿は躊躇しましたが、

皇帝が落ち込んでいたので、

慰めなければならないと思った。

大臣たちが、何か言ったからといって

落ち込む皇帝ではないのにと

結局、打ち明けました。

 

最初、ラティルは

目を丸くしていましたが、

自分が大変だと言ったせいで、

サーナット卿が

そのように考えていたことに

大笑いすると、

 

ああ、怒りを鎮めていたんだ。

 

と説明しました。

◇嫉妬◇

ラティルが大臣たちの要求に

頭を痛めていた頃、

クラインはクラインで憂鬱そうに

ハーレムの中を散歩していました。

 

元気を出してください、殿下。

殿下が、

どうして悲しいのか分かりますが、

いつまでも、

ヒュアツィンテ陛下のことを気にして

生きていくわけには

いかないでしょう。

自分で、気持ちの整理を

しなければなりません。

 

と、バニルは必死で

クラインを慰めましたが、彼は、

分かっているけれど、

皇帝が自分に確信を

与えてくれればいいのにと

返事をしました。


バニルは、

その話は皇帝に直接するべきだ。

皇子には皇帝だけだけれど、

皇帝には側室が何人もいる。

一対一の関係ではないので、

自ら皇帝に顔を見せて、

存在感を示さないと埋もれてしまう。

タッシールを見てみるように。

皇帝が何と言おうと、彼は積極的に・・

と熱心に話していたところで、

突然、言葉を濁しました。

 

クラインは、

なぜ、肝心なところを言わないのかと

尋ねると、バニルは、

考えてみれば、タッシールは

最近、静かなようだと答えて

首を傾げました。

 

しかし、クラインは

自分が悔しい思いをしているのに

他の男の行動まで

気にしたくなかったので、

沈黙したまま歩き続けましたが

誰かが、

 

クライン様?


と呼ぶ声が聞こえて来ました。

 

クラインは前に進むのを止めて

振り向きました。

そうでなくても、

頭が変になりそうなのに、

一体、誰が自分を呼んだのか。

誰が呼んだとしても、

つまらないことを言うために

呼んだのなら、小言を浴びせて

立ち去るつもりでしたが、

意外にも声がした方に立っていたのは

皇帝の前世の息子だという

シピサとかいう者でした。

 

クラインが目を丸くして

彼を見つめると、

シピサはそばに近づき、

 

クライン様でしょう?

 

と再び尋ねました。


バニルはシピサが、

皇帝の前世の息子であることを

知りませんでした。

だから彼の目には、シピサが

ギルゴールにそっくりな

兄弟のように見えました。

そのため、バニルは眉をひそめながら

シピサを上から下まで、ざっと見ると

クラインは、バニルが

余計なことを言うのではないかと

心配し、彼が神官であることを

そっと話しました。

シピサも頷いて挨拶をしました。


クラインは、以前、

きちんと挨拶できなかったことを

謝罪し、シピサが

ここで過ごすことになったことを

歓迎すると告げました。

以前は、いきなり逃げてしまった

シピサも、

今日は、いきなり逃げる代わりに、

先日、もてなしてくれたことも含めて

クラインにお礼を言いました。

 

クラインは、特に言いたいことが

思い浮かばなかったので、

呆然としていると、シピサは、

クラインは皇帝から

とても寵愛を受けているので、

ぜひお話ししたかったと言いました。

この言葉を聞いて、

シピサに対するクラインの好感度は、

あっという間に上がりました。

 

驚いたクラインは、シピサに

自分は皇帝に、

とても寵愛されている側室なのかと

聞き返しました。

 

クラインは、自信満々で

タリウムに来た時とは違い、

今は、ラティルが

自分のことを圧倒的に好きだと

勘違いしていませんでした。

ところが、シピサが

そのように言ってくれると、

少し嬉しいけれども、

不思議に思いました。

もしかして、彼は

自分をからかっているのかと

思いましたが、

 

違いますか?

 

と尋ねるシピサは、

お世辞を言っている風には

見えませんでした。

実際、シピサは

お世辞を言っているのではなく、

こちらへ来る前に買った

最新のゴシップ誌の側室ランキングで

クラインが2位になっていて

翌月は1位になるだろうと

予想されていた上に、

彼の肖像画

一人だけ華やかだったため、

クラインは、シピサの記憶に

特に強烈に残っていました。

 

シピサの真剣な態度に

クラインは気分が良くなり、

自信が湧いて来たので、

 

えーっと、いや、その通りです。

 

と、すぐに納得しました。

 

クラインはそこで止まらず、

自然にシピサと腕と組みながら、

 

ここでの生活はどうですか?

必要なものがあれば

私に言ってください。

私は、ここの責任者でもあります。

 

と告げると、シピサは、

やはりそうだったのか。

そうだと思ったと返事をしました。

クラインは、

シピサがここで過ごしている間、

自分が、

よく気を配るようにすると言いました。

 

一方、バニルは、

クラインがギルゴールに似た姿の者を

連れて歩いている姿を、

信じられないといった目で見つめ、

うちの皇子はどうしたのかと

思いました。


しかし、いくらバニルが

この光景に驚いたとしても、

シピサの実父である

ギルゴールほどではありませんでした。

 

ギルゴールは、

シピサが来て以来ずっと、

彼の周りをウロウロしていましたが

いつも一人で過ごしていたシピサが

突然クラインと腕を組んで歩きながら

仲良さそうにしているのを見て、

心が歪みました。

 

ギルゴールは静かに

その後を付いて行きましたが、

クラインとシピサが別れると、

クラインに近づき、

 

うちの坊ちゃんは

ドミスの体が死なない限り

死なないと言っていましたよね?

百花のように。

 

と言いました。

 

クラインは、

またシピサが来たと思って

振り返りましたが、

ギルゴールであることに気づいて

眉をひそめました。

 

クラインは、

どうして、そんなことを聞くのかと

尋ねましたが、ギルゴールは、

本当にそうなのか気にならないかと

聞き返しました。

 

クラインは、

時間が経てば分かると、

ぶっきらぼうに答えて、

ギルゴールに背を向けた瞬間、

クラインは自分の体が

空中を飛んでいくのを感じました。 

 

悲鳴を上げながら、

空中で、もがいたクラインは、

そのまま湖の中にドボンと落ちました。

泳ぐことはできるけれど、

あまりにも急に水の中に落ちた上に

服を着ているので、クラインは、

四方から水が押し寄せて来ることに

気がつきませんでした。

 

これは何事かと思ってやって来た

メラディムは

急速に沈んで行くクラインを発見し

 

あれ?お前は

陛下の子馬じゃないか。

 

とクラインを知っているふりをして

話しかけました。

そして、もがいているクラインの、

後ろ脚をつかんで

湖の外に引きずり出しました。

そして、地面に寝かせた後、

クラインの背中を叩くと、

彼はゴホンゴホンと咳込みながら

上半身を起こしました。

 

メラディムは舌打をし、

水泳もできないクラインが、

なぜ湖に入って来たのかと尋ねました。

クラインは、

あの年老いた吸血鬼に投げ込まれたと

悔しそうに叫びました。

それでも、

メラディムが助けてくれたので、

彼のことを魚とは呼びませんでした。

 

メラディムは、

年老いた吸血鬼とは

ギルゴールのことかと尋ねました。

クラインは「そうだ!」と

泣き叫びました。


涙声のクラインを見て、

メラディムは舌打ちをすると、

彼は自分のように

善良な性格ではないし、

クラインの言葉は荒っぽい。

そして、ギルゴールは気性が荒いので、

自分の前にいる時のように、

振る舞わない方がいいと助言しました。

 

しかし、クラインは

何も言っていない。

急にギルゴールが来たと思ったら、

自分が本当に死ぬかどうか

確かめてみようと言って

自分を投げたと叫びました。

その言葉に、メラディムは、

そうかもしれないけれど、

違うかもしれないと言いました。

そして、ギルゴールを憎み

クラインに不信感を抱いている

メラディムは、

これ以上、彼のことを

気にする必要はないと思い

湖の中に戻ってしまいました。

 

クラインは息巻きながら、

上着を脱いで水気を絞っていると

遅ればせながら、

バニルとアクシアンが走って来ました。

 

バニルは、クラインに

大丈夫かと尋ねました。

一方、アクシアンは、

クラインが放物線を描きながら

空を飛んでいくのを見たけれど、

大丈夫かと、具体的な説明をしながら

彼の心配をしたので、

体面を失ったクラインは

自分が哀れで、すすり泣きました。

驚いたバニルが背中を叩くと、

クラインは、

あの蛇の奴が自分を放り投げた。

自分が陛下の寵愛を受けていて、

自分の順位が上がったので

嫉妬したに違いないと、

悲しそうに訴えました。

 

バニルが「順位?」と聞き返すと

クラインが、

最近の側室人気ランキングだと

答えました。

 

その言葉にアクシアンは、

最近、殿下が2位に上がった

あの側室人気ランキングのことを

言っているのなら、

あの時の1位はギルゴールだったと

反論しました。


しかし、クラインは、

自分がギルゴールより、

順位が上がるのが

嫌だったのだろう。

順位なんてどうでもいいから、

皇帝は、彼より自分を

寵愛して欲しいと訴えました。


バニルとアクシアンは

互いに見つめ合いました。

クラインの主張を

そのまま受け入れるのは難しいけれど

ギルゴールがクラインを

湖に投げたのは確実なようでした。

 

クラインは飛び起きると、

このままでは、

悔しくてたまらないので、

皇帝の所へ行って、

ギルゴールの蛮行について

洗いざらい話すと叫びました。

しかし、皇帝の所へ

行こうとするクラインを

バニルが慌てて止めました。

 

クラインは、

馬鹿みたいにやられっぱなしで

黙っていろと言うのかと

文句を言いましたが、

アクシアンも首を横に振ると、

何かある度に皇帝の所へ行って

告げ口するのは

自分も、あまり好きではない。

皇帝の方が先に、最近、何かあったか

聞いてくれればいいけれど、

皇帝には側室だけで8人もいるし、

近衛騎士団長とも

密かに関係しているという噂もある。

側室たちの暗闘は、

適度な範囲内であれば、

皆、そうしているから

仕方がないと思う。

けれども、一つ一つ

全て告げ口していたら、皇帝が殿下を

煩わしく思うかもしれないと、

冷静にクラインを止めました。

 

クラインは、

 

死ぬところだったのに面倒だなんて!

 

と抗議しましたが、

バニルはクラインの腕をつかんで

自分たちも自分たちができることで

復讐すればいい。

復讐した後に、

バレなければいいので、

バレたら、その時に、

このことを言った方がいいと思う。

けれども、

皇帝に今日のことを話しても、

皇帝が皇子に代わって

ギルゴールに復讐することは

ないだろうし、

せいぜい、彼を呼び出して、

叱るくらいだと話しました。

 

クラインは唇をギュッと閉じて

考えた後、

バニルの意見に同意しましたが、

どうすればいいのか。

また温室を壊して、

自分の住居を壊されるのは嫌だと

言いました。

 

バニルは、

タッシールに聞いてみたらどうかと

提案しました。

クラインは考え直した後、

頷いて立ち上がり、

そうすべきだ。彼は一番賢いからと

言いました。

 

アクシアンは、

最近、タッシールは

忙しいからといって散歩もせずに

閉じこもっているそうだけれど

大丈夫だろうかと

心配そうに尋ねましたが、

すでにクラインは濡れた服を着て

タッシールの所へ向かっていました。

アクシアンは仕方なく、

その後を追いました。

 

しかし、熱心に走っていたクラインが

タシールの住居の廊下まで来ると、

突然、柱の後ろに身を隠し、

バニルとアクシアンまで、

自分の後ろに引っ張りました。

素早い動作に、アクシアンとバニルは

あっという間に

クラインの後ろに並びました。

しかし、

アクシアンとバニルは気が利くので

クラインに「どうしたのか?」と

聞く代わりに、

クラインの行動を先に調べました。

 

彼は柱の後ろに隠れて、

どこかを注意深く見ていました。

その視線の先を見ると、

タッシールの新しい侍従が、

書類を持って周囲を見回しながら、

どこかへ向かって歩いていました。

 

侍従が消えると、

バニルはようやく小声で、

どうしたのかと尋ねました。

クラインは、とても小さな声で、

彼はタッシールの部屋からも

あのように変な様子で出て来た。

こっそり行動しているのを見ると

何か変だと話しました。

 

その言葉にバニルは「え?」と

聞き返すと、クラインは、

彼の後を付いて行ってみる。

バニルは運動音痴だから

ここにいるように。

アクシアンは気配を殺して

ついて来るようにと指示しました。

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シピサの周りを

ウロウロしているギルゴールが

何だか可愛く思えました。

狂った吸血鬼、裏切り者の吸血鬼と

他の者たちに散々、けなされ、

恐れられていますが、

愛する息子の前では、

子供を心配する、

ただの優しい父親だと思います。

ギルゴールに嫉妬されて

湖に投げ込まれたクラインは

気の毒でしたが、ギルゴールは

それだけシピサのことを

愛しているのだから、

早くギルゴールとシピサの間の

わだかまりが解ければいいなと

思います。

 

そして、未だに私は、

離宮でクラインが

具合が悪くなったのは

彼の気持ちの問題だけではないと

疑っています。

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