自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 608話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ アニャドミスを起こしたくなったラティル

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608話 ラティルはゲスターに、彼とダガ前公爵の繋がりを断ち切ることができるかと尋ねました。

◇やはりアロマ◇

ゲスターは、

ダガ前公爵との繋がりを

断つことはできない。

彼は自分に操られていることすら

知らないと答えました。

 

ラティルは、

その話は前にも聞いたことがあるけれど

他の黒魔術師が、ダガ前公爵を

調べても、バレたりしないのかと

尋ねました。

ゲスターは、バレないと答えました。

 

ラティルは、

アイニが何を主張しても

証拠は見つからないのかと尋ねました。

ゲスターは「そうです」と答えました。

 

ラティルは、

それでは、まず、じっとしながら

事態を見守らなければならないと

呟くと、立ち上がりました。

ゲスターは、そんなラティルを

残念そうな目で見つめ、

そっと立ち上がりました。

そして、後ろからラティルの腰を

注意深く包み込むと、

耳元にキスをし、自分は、いつも

皇帝の味方であることを

覚えておいて欲しいと言いました。

 

私のゲスターはアロマで合っている。

 

ラティルは、

軽く耳元に届く息遣いに

背筋をぞっとさせながら思いました。

◇仮病◇

執務室に戻ったラティルは、

普段よりさらに速度を上げて

重要な仕事を終えた後、夕方、

業務時間を10分ほど残したところで

額を押さえながら、

 

頭がちょっと悪い。

いや、頭が痛い。

 

と呟きました。

ラティルの一言に、

忙しく働いていた秘書と侍従たちは

驚いてラティルを見つめました。

 

侍従長は、他の侍従に

指示をしている途中でしたが、

すぐにラティルに近づき、

 

大丈夫ですか?

 

と尋ねました。

 

ラティルは、体が少し重くて

仕事のペースが落ちている。

疲れているみたいだと答えました。

 

侍従長は、

宮医を呼ぶので、

早めに戻って休むように。

どうせ、ほとんど仕事は

終わっていると言うと、ラティルは、

 

そうですね。

 

と答えて手を伸ばしました。

サーナット卿は、

すぐにラティルの腕を掴みました。

ラティルは、

サーナット卿に寄りかかって

執務室の外へ行きました。


侍従長は、ラティルが心配なのか

宮医を呼ぶよう部下に命令すると、

自分も後ろから、

ラティルに付いて行きました。

サーナット卿は、

そのような侍従長をチラッと見ながら

ラティルにだけ聞こえるような

小さい声で、

本当に痛いのかと尋ねました。


サーナット卿は、

ラティルが半分覚醒したことを

知っているので、

怪我もしていないのに、

急に痛いと言い出したことを

信じていないようでした。

すると、ラティルは、返事の代わりに

サーナット卿を睨みつけたので、

彼は、やはりそうだと思い、

にっこり笑いました。

 

何なの?私の仮病は下手なの?


ラティルはその反応に

訳もなく自信がなくなりました。

そして、寝室に到着し、

呼ばれた宮医がラティルを診察した後

唇の両端を下ろすと、

ラティルの自信はさらに消えました。

侍従長だけが、

本当にラティルが具合が悪いと

信じているのか、

陛下の具合はかなり悪いのかと

心配そうに尋ねました。

宮医は、

そうだと答えるべきだと

返事をしました。

 

侍従長は、

それはどういう意味かと尋ねましたが

宮医はラティルの視線を受けて

黙っていました。

 

侍従長が出て行った後、

ラティルは宮医に、

自分は相次ぐ事件で体を酷使し、

そのため病気になった。

大きな病気ではなく、

ゆっくり休めば治る病気。

けれども、あまり軽い病気でもないと

発表するよう頼みました。

宮医は、そのようにすると答えました。

ラティルは、

仮病と思われてはいけないので

薬も送るよう指示しました。

 

宮医が出て行くと、サーナット卿は

やはりそうだと思ったかのように

笑いながら、

訳もなく布団をかけるふりをし、

皇帝は、よく仮病を使うと

言いました。


ラティルは、

布団が首まで上がってくると

窮屈になったので、

眉をひそめましたが、

サーナット卿の口が、

眉間すれすれに通り過ぎると

目を丸くしました

 

いたずらっ子。


サーナット卿は屈んで、

ラティルをじっと見つめながら

笑いました。


ラティルはその視線を受けると、

思わず布団の中に顔まで入れ、

全て、使う理由があるからだと

抗議しました。

しかし、サーナット卿は、

なぜ、布団の中に潜るのかと

尋ねました。

サーナット卿の笑い声に

ラティルは照れ臭くなり、

訳もなく、布団越しに

彼の腕と思われる部分をポンと叩くと

彼の顔が近いからだと答えました。

 

サーナット卿は、

こんな時こそ、近くにいるべきだと

言いました。

ラティルは、

いつも一緒にいるではないかと

反論しましたが、サーナット卿は、

もっと近くにいたいと答えました。

ラティルは布団の中で

静かに息をしました。

禁欲生活を解いたせいなのか。

サーナット卿は、

ただ近くにいたいと

言っているようだけれど、

ラティルの頭は、

もう少し腹黒い解釈をしました。

 

ラティルは布団を少しだけ下げ、

目だけを出して

サーナット卿を見ました。

彼は、まだ屈んで

ラティルを見下ろしていました。

そのため、ラティルは

サーナット卿とすぐ目の前で

目が合ったので、びっくりして

目を大きく見開きました。

それでもサーナット卿は、

ただ微笑んで

じっとしているだけでした。

しかし、ラティルは、

彼の暖かい赤色の瞳に向き合うと、

訳もなく、そわそわし、

目の前にある唇を見ると、

訳もなく唾を飲み込みました。

 

数秒後、ラティルは躊躇いながら

布団の外に手を伸ばし、

彼の頭を引き寄せて

唇を合わせました。

サーナット卿は、ゆっくりと

ラティルの息に混ざりながら

入ってきました。

二人の間で

口づけをする露骨な音がすると、

ラティルは心臓がドキドキするのを

感じました。

ほんの小さな音なのに、

近衛騎士団長と口付けをしていることを

扉の外にいる人たちに

気づかれるのではないかと思い

訳もなく心配になりました。

 

サーナット卿が

公式的な側室ではないせいか、

訳もなくハラハラした気分に

なりましたが、

その緊張感のせいで、さらに

ドキドキするような気もしました。

 

サーナット卿は、

自分の唇でラティルの唇を

甘噛みしながら、

「陛下」と囁きました。

 

ラティルは、

側室二人を連れて離宮に行って

寂しかったかと尋ねました。

サーナット卿は、

気になったと答えました。

 

サーナット卿は、

ラティルの下唇を軽く噛むと

離れました。

ラティルは訳もなく足が痒くなり、

サーナット卿の首筋に

頭を擦りました。


サーナット卿は、

皇帝の側室とはいえ、

皇帝が他の男たちといるのは嫌だと

言いました。

 

そして、彼の手は

ラティルの首筋を伝って下り、

肩を優しく握って擦りました。

ラティルは仮病を使ったついでに、

サーナット卿に

ここへ泊まって行きなさいと

言いたくなりました。

しかし、そんなことをすれば、

扉の外で待機している侍女たちに、

自分が仮病を使っていることが

バレてしまうと思いました。

 

ラティルは、

サーナット卿の手が動く方向に

背中をピクピク動かしましたが、

結局、力なく、

彼のお腹を押し退けました。

サーナット卿は離れたものの、

強烈な目つきで、

ラティルを見つめ続けました。

 

ラティルは布団に戻りながら、

今回、仮病を使うのは、

アイニ前皇后のせいだ。

彼女は、自分に

助けを求めているけれど、

自分が手を出すのは曖昧だからと

話しました。

 

サーナット卿は、

断ってもいいと思うと

助言しましたが、ラティルは、

大っぴらに断って

一緒に死のうと言われたら面倒だ。

アイニは手紙に

助けて欲しいと書きながら、

彼女が大変なのは

自分のせいだとも書いている。

自分が理由もなく

アイニを助けなければ、

自分を道連れにしてでも

助かろうとすると思った。

それで、体の具合が悪いと

公式的に発表して

状況を少し見守るつもりだと話すと

ラティルは再び布団をかぶりました。

 

サーナット卿は残念そうに

ラティルを見つめ続けていましたが、

どのような状況であるかは分かるのか、

それ以上、誘惑的な態度を取らず、

潔く退くことにしました。

 

ラティルは訳もなく残念に思い、

サーナット卿の服の裾を

そっと引っ張り、彼の手をつかむと

その上に顔を乗せて目を閉じました。

 

サーナット卿は、

ラティルが何をしているのかと思い

彼女を見つめましたが、

手のひらに触れる柔らかな頬の感触に

死にそうになり、ラティルは自分を

拷問するつもりなのかと呟きました。

◇寝室で仕事◇

ラティルは、

体調が良くないと公式に発表した後、

実は離宮へ行ったのも、

体調が良くなかったからで

療養のために行って来た。

カリセンから帰ってきた後、

滞った仕事の処理を

やり遂げるのに大変だったと

言うようにと指示しました。

 

侍従長は、

そう伝えると返事をすると、

ラティルには、大事な案件だけ

持って来ればいいかと尋ねましたが、

ラティルは、自分が見るべきものは、

全て持って来るよう指示しました。

 

侍従長は、

休む時は、ゆっくり休んだ方が

いいのではないかと勧めましたが、

ラティルは、

そのせいで、再び仕事が滞ると、

後で苦労することになるからと

言うと、

侍従長にいくつか指示を出し、

その後、寝室の机で仕事をしました。

 

本当に病気ではなかったので

仕事に支障はありませんでした。

側室たちは、ラティルが

半分覚醒した体であることを

知っているので、

彼女の具合が悪いという知らせに

戸惑いながら訪ねて来ましたが、

ラティルが元気であることを知って

安堵しました。

しかし、この機会を逃したくない彼らは

看病をすると言い出しましたが、

ラティルは寝室で

仕事をするつもりだし、

楽しく遊ぶつもりはないので

看病を断りました。

病気だと言っている人が

側室を寝室に連れ込んで遊んでいたら

誰が見ても、

仮病だと思うに違いないからでした。

その代わり、ラティルは彼らに

順番に一緒に食事をしようと

言いました。

 

幸い効果があったのか、

それ以降、アイニは、

ラティルに助けを求める書簡を

送って来ませんでした。

アナッチャがうまく話したのか、

トゥーラも、再び訪ねてくることは

なかったので、

ラティルは一週間ほど

楽に仕事ができました。

◇とんでもない噂◇

しかし、約十日後、

そろそろ仮病をやめたくなった

ラティルは、ロルド宰相を呼んで、

カリセンの状況について尋ねると、

彼は、ヒュアツィンテ皇帝が

前ダガ公爵の濡れ衣を晴らすために

近くに来ている聖騎士団を呼んで

公爵の状態を見せると

提案したそうだけれど、

アイニ前皇后が断ったので、

彼女を可哀想に思っている人たちも

本当は何かあるのではないかと

ざわついているそうだと答えました。

 

まだ状況が解決されていないことを

知ったラティルは、さらに10日ほど、

仮病を使おうかと考え込みながら、

テーブルを叩くと、

引き続きロルド宰相は 

ラティルの顔色を窺いながら、

彼女を呼びました。

 

ラティルは、彼の態度を

疑問に思っていると、ロルド宰相は

実は外で、皇帝が

妊娠しているのではないかという噂が

流れていると、

声を低くして話しました。

 

ラティルは、

ポカンと口を開けてロルド宰相を

見つめると、彼は、

当然、自分は信じていないと

慌てて言いました。

 

ラティルは、

どうして、そのような噂が

広まっているのかと尋ねると、

宮医が皇帝の体調について

曖昧に話したからだと思う。

それに熱心に働いていた皇帝が

急に寝室に閉じこもったのは、

妊娠初期だから、

気をつけているのではないかという

意見もあると答えました。

 

ラティルはその言葉を否定し、

他の人たちにも違うと言うようにと

呆れながら指示しました。

 

その後、ラティルは

その件について忘れていました。

気を使わなければならないことが

たくさんあるので、

ロルド宰相が伝えてくれた些細な噂に

振り回されたりしませんでした。

 

しかし数日後、

一度、大臣たちの間に広まった噂は

全く予想できなかった形となって

ラティルの耳に入ることになりました。

 

皇帝は過重な業務で

体調を崩し続けているのに、

皇帝に代わる皇配も、

まだ決まっていないので、

正式な後継者ができるまでは、

レアン皇子を連れて来た方が

いいのではないか。

 

レアン皇子は、皇帝の唯一の同母兄で

先皇帝が、長い間、

後継者教育を施したので、

皇帝の役に立つと思う。

 

偽皇帝事件の時、

主導して事を企てたのは先皇后で

レアン皇子は、それに流されただけ。

それなのに、先皇后のみ許し、

レアン皇子が一人で、

その責任を負うのは

不公平だという話が出ている。

 

見舞いに来た大臣たちの何人かが

ラティルの顔色を窺いながら

発する言葉に、ラティルは、

再びアニャドミスを

起こしたくなりました。

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ラティルが1カ月間、

意識を失っている間、

後継者問題はどうなるのかと

大臣たちは、

心から心配したのだと思います。

その時の不安な気持ちが

まだ残っているのに、

再びラティルが具合が悪くなったと

聞いて、大臣たちの不安は

さらに大きくなったと思います。

アイニのことに気を取られ、

大臣たちの気持ちも考えず、

ラティルが仮病を使ったのは

軽率だったと思います。

 

早く皇配を決めて、

大臣たちを安心させないと、

元々、ラティルが皇帝になるのに

反対した人たちがレアンを担ぎ出して

クーデターでも起しかねない状況に

なるかもしれません。

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