自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 313話 ネタバレ 先読み 小説 あらすじ 疑問を抱くタッシールとアイニ

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313話 ゲスターはダガ公爵を作り直すことに成功しました。

◇黒い羽◇

ラティルは素早くゲスターに近づき、

ハンカチで、

彼の顔に付いた血を拭きながら、

2日かかると言っていたのに、

どうしてこんなに早く終わったのかと

尋ねました。

テスターは照れ臭そうに

笑っていましたが、

ハンカチについた血を見ると

慌てました。

ラティルは、作業の途中で付いた

公爵の血かもしれないけれど、

あまり付いていないと

ゲスターを安心させました。

 

ゲスターは、最初、

口をモゴモゴさせていましたが

視線を落とすと、

急ぐ必要があると思い、

努力したと話しました。

 

2日かかると言っていた作業を

一体、何時間に減らしたのか。

努力すれば、それが可能なのか。

あらかじめ、

時間に余裕を持っていたのかと

ラティルは少し疑問に思いましたが、

顔を背けないようにして微笑みました。

ゲスターは、

ラティルの顔色を窺いながら、

早すぎて、

少し心配な部分もあるけれど、

それでも、自分が拉致されたことや

自分たちに会ったことは

分からないだろうと言いました。


ラティルは懐中時計を取り出し、

時間を見ました。

どうせここまで来たのだから、

再び小屋の中に入って、

その「心配な部分」を

解決して欲しいと思いました。

しかし、公爵の護衛に続き、

新たに送られて来た兵士たち全員を

捕まえ、

兵士が次々と姿を消していれば

追加兵力が投入されるのは明らかなので

そろそろ、引き際だと思いました。

 

時には、満足しなくても、

仕事を終えなければならない時がある。

ラティルは、

ゲスターに労いの言葉をかけ、

彼の背中を叩いた後、

タッシールに近づき、

黒林のメンバーを

解散させるよう指示しました。

そして、ラティルは、

自分たちも帰ろうと告げると

羽根を白く染めたグリフィンに

身体を大きくするよう頼みました。

そして、以前のように、

グリフィンが現れると、

散り散りになりかけていた

黒林のメンバーたちが

驚いてその姿を見守りました。

 

彼らに

「白い」とか「大きい」と言われて

グリフィンが怒るのではないかと

ラティルは心配しましたが、

むしろ、グリフィンは

喜んでいるようでした。

あの鳥は、

人から関心を持たれるのが好きなのだと

考えながら、

ゲスターとタッシールを呼びました。


クラインに引き続き、

他の2人まで運ぶことになると、

グリフィンは、

ひどく気分を害したように

ぶつぶつ文句を言いましたが、

ラティルと約束したので、

何を言っているかは

分からないようにしました。


一番前に座ったラティルは、

グリフィンの首筋を揉みながら

鳥を褒め続けました。

グリフィンは慎重に飛行しました。

ゲスターは、グリフィンに

あまり興味がないかのように

黙って、じっとしていました。

タッシールだけが、

空を飛んで行くのはいいと

浮かれていましたが、

グリフィンの首筋の内側が

黒いことに気づきました。

タッシールは、

首筋の内側が黒い羽の鳥と、

ダガ公爵に

何かをしたに違いないゲスターを

交互に見ました。

◇戻って来た公爵◇

一方、アイニは、

ヒュアツィンテの仕事を代行するため

首相やその他の多くの人々と

集まっていました。

 

彼女は皇族ではなく、

皇帝になる可能性が全くなかったため

当然、帝王学も、

国を治める方法についても、

学んでいませんでした。

 

公爵が正常であれば、

たくさん助けてもらえたけれど

彼は食屍鬼として復活した後、

人を襲撃したい衝動が強くなり、

まともに会議に出席することさえ

できなくなっていました。

そのため、最近のアイニは、

皇帝の仕事を直接処理していたので

夜もまともに眠ることが

できませんでした。

 

アイニは責任感が強いので、

この状況に、

とてもストレスを感じました。

経験のない人が、

突然、重責を引き受けたので、

うまくやり遂げなければならないという

意欲は強いけれど、

実務を引き受けている

ヒュアツィンテの側近たちは

彼女に協力的ではありませんでした。

彼らを職から外したくても、

いつ、ヒュアツィンが

目覚めるかわからないし、

たとえ、職から外したとしても、

こんなに早くやれば

彼女が「仕方なく」

代理皇帝の役割をするのではなく、

権力を狙ったように

見えるからでした。

 

アイニとダガ公爵が

ヒュアツィンテをあの状態にしたと

タリウムの皇帝が公に非難した今、

彼女がヒュアツィンテの側近たちを

職から外せば、

本当に野望のために、

皇帝を意識不明にしたという

誤解を招きやすくなりました。

 

だからといって、

公爵の側近たちが

大きな助けになるのかといえば、

そうでもなく、

彼らはアイニを助けたけれど、

信用できませんでした。

彼らにとってアイニは

象徴であり偶像なので、

一緒に仕事をする人では

ありませんでした。

それに、公爵が体調が悪いと言って

閉じこもって外出しないと、

次第に、公爵の側近たちは

あれこれ考え、

憂慮し始めるようになりました。

 

このような状況で、

どうすることもできないアイニは

仕方なくダガ公爵の側近と

ヒュアツィンテの側近を

一堂に会し、

彼らが競争しながら出す意見の中で

排除すべきことは排除し、

補完すべきことは補完する方式で

仕事を処理しなければ

なりませんでした。


ところが、頭を抱えているアイニに

彼女の侍女が、

公爵邸から使いが来たと囁きました。

急用でなければ、

あえて人を送って来ることはないので

アイニは頷いて立ち上がり、

会議室の外へ出ました。

 

侍女が、空き部屋の扉を開けると

公爵邸からの使いが待っていて、

彼は、公爵が森に行った後、

一日経っても帰って来ないと

小声で報告しました。


驚いたアイニは、

人を送って探してみたかと

尋ねましたが、使いは、

送った人たちも帰って来ないと

報告しました。

アイニは急いで会議室に戻った後、

急用があるので、

この案件は明日話そうと告げました。

そして、宮殿を出て馬車に乗り込むと

公爵邸に急ぎました。

 

公爵邸に到着すると、公爵夫人は

次女のライディを抱きしめて

すすり泣いていました。

 

アイニはラィディに

乳母にケーキを焼いてもらうようにと

言って、

彼女を別の場所へ行かせた後で、

父親が森に行って帰って来ないのは

どういうことなのかと尋ねました。

公爵夫人は、

護衛を4人だけ連れて

散歩に行ったところで、

拉致されたようだと答えました。

 

アイニは、どうして今頃、

そんな話をするのかと

母親を責めましたが、公爵夫人は

アイニは、他のことで忙しいし

犯人がたった3人なので、

自分たちで解決しようとしたと

説明しました。

アイニは、

犯人を知っているのかと尋ねると、

パフュームローズ商団に付いて来て

途中で別れた3人の客だと

目撃者が言っていたと答えました。

 

アイニは、

護衛たちを森に行かせたかと

尋ねましたが、公爵夫人は、

送ったけれども、

何時間経っても帰ってこないので

アイニを呼んだと言いました。

 

アイニは頭を抱え込みました。

屍鬼になってから、

父親はとても強くなったので、

死んでいるとは思いませんでした。

けれども、

人の肉を剥がしたくなる

その衝動を抑えられず、

森で、通りかかった旅行客や

自分の護衛を襲撃することが

心配でした。

そもそも、なぜ父が

森に行ったのかも不思議でした。


アイニは宮殿の兵士たちを

探しに行かせると言って、

泣き叫ぶ母親をなだめた後、

頭の痛いところをさすりながら

部屋を出ました。

 

母親には、ああ言ったものの

兵士を遣わすほどの

仕事ではありませんでした。

しかし、父親が本当に

森で人でもかじっていたら、

兵士たちが、

その姿を見たらと思うと

気が気ではありませんでした。

 

ヒュアツィンテが突然倒れてしまい、

公爵さえ力がないこの状況で、

アイニが国民の支持を得て

貴族を集めることができるのは、

彼女が対抗者だからでした。

しかし、

公爵が食時鬼であることが知られれば、

人々はすぐに、

ラナムンやタリウム皇帝の方に

行ってしまうと思いました。

 

ところが、入り口付近で

ざわざわいう音がしたので

アイニは急いで階段を降りると、

拉致されたはずの公爵が

無事に戻って来ました。

アイニは驚いて

父親を呼びましたが、

孔雀は、なぜ皆が驚いているのかと

眉を顰めました。


アイニは当惑しながら、

父親が拉致されたと

聞いていたからだと答えると、

今度は、公爵が当惑して、

拉致などされていない。

散歩から帰ってきたと告げました。

 

アイニは、

こんなに長い間、

散歩をしていたのかと尋ねると

公爵は「そうだ」と返事をし、

リスを見た。

リスが本当に多かった。

最近のリスたちは、

どうして、あんなに大きいのか。

四方が全部リスだった。

リスたちは皆自分を見て

口を大きく開けているのが

本当に奇妙だったと言って、

首を横に振り、階段を上ると、

緊張が解けた下女と使用人の何人かが

安心して、小声で笑い出しました。

アイニも緊張していのが

恥ずかしくて、

笑いが出そうになりましたが、

公爵のズボンの裾についた

血を見て、笑いが止まりました。

彼女は、父親を迎えに行った

兵士たちは、

皆、どこへ行ったのかと尋ねました。

◇明る過ぎる笑顔◇

数時間で、

カリセンから戻って来たラティルは

宮殿に入るや否や、

タッシールとゲスターは、

それぞれの部屋に行かせて休ませ、

自分は執務室に行きました。

急用があれば、

カルレインが吸血鬼を

送ってくることになっていたので

大したことはなかったと思いましたが

それでも自分の知らない新しい案件を

大まかにでも確認したいと思いました。


執務室にいた侍従長は、

ラティルを見るや否や驚き、

先にお風呂に入って休むよう

進言しましたが、

ラティルは手を振って

大丈夫だと返事をすると、

机の前に座り、

いくつかの案件を検討した後、

ペンを置いて部屋に戻りました。


重い足取りで廊下を歩いていると、

部屋の前に

近衛兵たちと一緒に立っている

サーナット卿が見えました。

彼は無表情でしたが、

ラティルを見ると、

彼の顔は一気に明るくなり、

あっという間に彼は

ラティルの目の前に走って来ました。

吸血鬼の速度で来たのではないかと

ラティルが心配するほど

早く近づいてきたサーナット卿は、

何も言わずに、

ラティルをじっくり見て、

無事であることを確認すると

明るく笑いました。

 

サーナット卿は、

どうして、

こんなに遅く帰って来たのか、

ずっと待っていたと告げると、

ラティルは、

少し用事ができたからと返事をした後で

それでも、早く

帰って来たのではないかと主張すると

サーナット卿は、

約束の期限より遅くなったので、

探し回らなければならないかと

心配していたと言いました。

 

ラティルは、

サーナット卿は弱いくせにと

皮肉を言いましたが、

彼は、

自分は軟弱だからか、

世の中が怖いものだらけで

心配も多いと言い返しました。

 

サーナット卿は

上品に振る舞っていましたが、

表情が明る過ぎて

嬉しそうに見えました。

 

近衛兵と侍女たちは、

ラティルが近くに潜行に行き

しばらく席を外していたことを

知っており、

サーナット卿はラティルのことを

幼い頃から知っていて、

私的にも親しい間柄だったので、

彼の嬉しそうに喜ぶ姿を見ても、

それほど不思議に思いませんでした。

しかし、

サーナット卿を気に入っている

侍女のアランデルは、

彼が皇帝を見るや否や、

表情が明るくなり、

声が明るくなるのを聞いて

本能的に躊躇しました。

好きな人の一挙手一投足は、

よく見えるので、

彼女はサーナット卿が

皇帝に優しくふるまう声を聞くと

不安になりました。

 

アランデルは悩んだ末、

ラティルに

サーナット卿に対する

自分の気持ちを知らせ、

仲を取り持って欲しいと

頼むことにしました。

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いつもラティルの後を付いている

サーナット卿ですが、

今回は、彼女が身分を隠し、

密かにカリセンに行ったので、

サーナット卿は

付いて行くことができず、

ラティルが帰って来るまで

心配で心配で

たまらなかったのだと思います。

彼は、彼女が帰って来るまで、

ずっと、彼女の部屋の前で

待っているつもりだったのでしょうか。

原作の挿絵も、

溢れんばかりの笑顔の

サーナット卿が描かれていました。

こんな笑顔を見たら、誰でも

サーナット卿が

ラティルを愛していることに

気づいてしまうのではないかと

思います。

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