自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 687話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ アイニの弟を説得する方法

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687話 ラティルはアイニの弟に会いに行きました。

◇アイニの弟◇

誰だろう?

 

子供の本音が聞こえて来ました。

彼は、とても怖がっているようなので

ラティルは、

少し後ろに下がりました。

ラティルは、

アイニの弟が幼いことを

知っていたけれど、

実際に向かい合ってみると、

思っていたよりも幼かったので

戸惑いました。

正式に訪問を申し込んでから

来れば良かったと

ラティルは少し後悔しました。

しかし、ラティルが

わざと突然現れたのは、

相手を驚かせて

本音を読むためでした。

 

どなたですか?

 

アイニの弟も

後ろに一歩下がりながら尋ねました。

子供が壁に手を伸ばして

壁に付いている呼び鈴を

鳴らそうとしているようでした。

 

ラティルは、できるだけ優しい声で、

鳴らしたいなら鳴らしてもいい。

誰かが走ってきた時は、

自分はどうせここにいないからと

言いました。

 

アイニの弟は、

呼び鈴に手をかけたまま、もう一度

 

どちら様ですか?

 

と尋ねました。

いつでも呼び鈴を

鳴らすことができるようになると、

子供は話をする気になったようでした。

 

子供は、心の中で、

吸血鬼やゾンビのようなものだろうかと

考えていたので、ラティルは、

自分のどこがゾンビなのかと

呆れましたが、

社交パーティーで挨拶するように

丁寧に手を広げると、

自分の名前はサビだと

自己紹介しました。

 

弟は、

それは誰なのかと尋ねると、

ラティルは、

子供のお姉さんの知り合いだと

答えました。

 

姉の話が出てくると

子供の表情が揺れました。

そして、彼が心の中で

 

黒魔術師?

 

と言うのを聞いて、

これが弟の抱いている

アイニのイメージなのか。

普通の子がするような

考えではないと

ラティルは思いました。

 

彼女は、ここへ来てよかったと

思いました。

以前、カルレインは

アイニについて最後に報告する時、

アイニと弟の間に

確執があるようだと言っていました。

アイニの母親は、

去って行くアイニに、

弟も姉のことを理解するだろうと

慰めていたようでした。

ラティルがアイニの母親ではなく、

弟を訪ねて来たのは

この言葉を思い出したからでした。

 

ラティルは、

お姉さんの手紙を見つけたと言って

胸からアイニの手紙の一つを

取り出すと、ヒラヒラ振りました。

そして、ダガ公爵家の印章が

押されているので、

きっとお姉さんが書いた手紙だと思うと

付け加えました。

 

アイニの弟は心の中で

どういうことだろうかと

呟きました。

 

それから、ラティルは、

この手紙は、アイニが一方的に

送って来たのか、それとも

姉弟が仲良く送って来た手紙なのか

気になっていると言いました。

 

どういう意味だろうかと考えながら、

アイニの弟は、

ポカンと口を開きました。

彼は、どれだけ当惑していたのか、

突然、子犬のことを考え始めました。

子犬とパーティー会場の友達が

子供の頭の中を

ふわふわと漂っていました。

 

子供が、あと10歳年上だったら

良かったのにと、

ラティルは心の中で泣きました。

 

誰かが廊下を通る音がしたので、

子供はしばらくの間、

ぱっと気を引き締めると、

どうして、その手紙を

姉が書いたと分かるのかと

尋ねました。

 

ラティルは、

 

見ますか?

 

と言って、

子供に手紙を差し出しました。

 

彼は後ろに下がって手だけ伸ばし、

封筒を受け取りました。

子供は、すぐに手紙を取り出して

隈なく調べ始めました。

アイニの弟は、

姉の字だ。姉の署名は

一つも入っていないけれど、

確かに姉の字だと、

心の中で呟きました。

彼は、何度も手紙を読み返しました。

 

なぜ、姉は公爵家の印章を押したのか。

なぜ、姉が書いた手紙だということを

明らかにしなかったのか。

 

手紙を読めば読むほど、

子供の本音が、

はっきり聞こえるようになりました。

それだけ、子供の心が、

ひどく揺れているということでした。

 

子供は手紙をつかみ、

ラティルをぼんやりと見つめると

これで何をするつもりなのかと

尋ねました。


子供の頭の中に、

ダガ公爵の葬式の様子が

浮かんで来ました。

倒れて死んでいた

公爵の姿も浮かび上がりました。

公爵は手に、

お守りのネックレスを持っていました。

一日だけネックレスを貸して欲しいと、

いつものような笑みを浮かべて

弟にお願いをしていた

アイニの顔が最後に浮び上がりました。

 

アイニの弟は歯ぎしりしながら

さらに後ろに退くと、

ラティルが姉の友達では

ないのではないかと尋ねました。

 

ラティルは、

なぜ、アイニと弟の仲が

疎遠になったのか、

大体の経緯を突き止めました。

アイニの弟は、

姉が父親の命を奪ったと

疑っているようでした。

 

ラティルは、

友達だったこともあるけれど、

そうでなかったこともあると

優しい声で答えましたが、

子供はさらに後ろに下がりました。


子供は、

ラティルが姉の敵なのではないかと

尋ねながら、姉の敵は自分の敵だと

考えていました。

アイニの弟は、

いくつかの言葉で、

すぐに誘いに乗ってくるような

生半可な性格では

ありませんでした。

アイニと仲違いしても、

姉を敵対視していませんでした。

 

ラティルは答える代わりに

驚いた表情で、

子供は姉と仲間なのかと尋ねました。

子供は、

自分のお姉さんなので、

もちろんそうだと答えました。

 

ラティルは、

それでは、

この吸血鬼とやり取りした手紙は

姉が書いて、

子供が印章を押したのかと

尋ねました。

 

彼は、

吸血鬼と手紙のやり取りをしたら

危険なのに、

自分が印章を押したと言われて、

自分も捕まったらどうしようかと

考えました。

 

ラティルは、

それでは、聖騎士には

そのように報告すればいいのかと

尋ねました。

子供は、

 

聖騎士?

 

と聞き返しました。

彼は、

どうしよう?

自分は印章を押していないけれど

姉がやったと言えば、

姉が捕まる。

でも自分がやったと言えば、

自分が捕まると

子供の中で葛藤しました。

その間、ラティルは、

手紙をひらひらと振っていました。

 

その時、誰かが扉を叩き、

大きな声で子供を呼びました。

アイニの弟が、

そちらを見ている間に

ラティルはさっと部屋を出ました。

グリフィンは

窓の下で待っていましたが

ラティルが乗ると、

すぐに飛び上がりました。

ラティルは、グリフィンの背後から

公爵家の高い屋根を見下ろしました。

 

話はうまくいったかと

尋ねるサーナット卿に

ラティルは答えようとしましたが

口をつぐみました。

窓越しにアイニの弟の頭が

すっと飛び出して来たからでした。

アイニの弟は、

四方を見渡しましたが、

屋根の上までは、

見上げませんでした。

 

サーナット卿は、

皇帝を探しているのだろうかと

尋ねました。

ラティルは、

たぶんそうだと思う。

誰か来たので、

話の途中で出て来たと答えました。

 

サーナット卿は、

うまく話ができたかと尋ねました。

ラティルは、

グリフィンがタリウムへ向かって

飛んでいる間、

アイニの弟と交わした話を

聞かせました。

 

ラティルの話を聞いたサーナット卿は

面食らって、

随分、たくさんのことが

分かったようだと呟きました。

ラティルが、

子供の心の中の内容まで伝えたので

当惑しているようでした。

サーナット卿は、

そんな内密な話まで

皇帝に全部するなんて、

アイニ元皇后の弟は

警戒心が足りないと指摘すると、

ラティルは

そうでもない。

あの年にしては

警戒心がかなり強い方だ。

アイニを疑って憎んでいながらも、

彼女が間違ったことをすれば、

自分にも良くないということを

認知していると返事をしました。

 

サーナット卿は、

それでは、

あの手紙を書いたのがアイニだと

弟は証言してくれなさそうだと言うと、

グリフィンは、

あの子が書いたことに

すればいいと、無情な言葉を、

明るく口に出しました。

 

ラティルは口を尖らせました。

相手があまり幼くなければ、

自分もそうしたかったし、

あの手紙があれば、

とりあえず、ダガ公爵家

打撃を与えることができました。

しかし、アイニの弟が 

姉に印章を盗用されたと

明らかにしなければ、 

打撃を受けるのはアイニではなく、

アイニの弟になることが問題でした。

 

移動中、ラティルは

グリフィンの首に

しがみついたまま、

思い悩んでいました。

サーナット卿は

自分のすぐ目の前ではなく、

少し前でひらひらする皇帝の髪の毛を

じっと見つめました。  

 

タリウム国境を越える頃、

ようやくラティルは 

ダガ公爵の魂が必要だと

口を開きました。

 

サーナット卿は、

ダガ公爵の魂?と聞き返すと、

ラティルは、

相手は幼い子供なので

脅迫よりは懐柔したい。

だからダガ公爵の魂を

脅迫しようと思うと答えました。

 

グリフィンは、

何が違うのかと尋ねましたが、

ラティルが羽を引っ張ったので、

グリフィンは口を閉じました。

 

ラティルは頭を抱えて

どうしようかと考えました。

ダガ公爵の魂を呼び戻せば

アイニの弟を

説得しやすくなるだろうけれど、

問題は、そうするためには

ゲスターが必要だという点でした。

 

ゲスターは、

動物の仮面たちと話をした時、

一言も話をしませんでした。

タナサンの地下で訓練中の

黒魔術師に会うためには、

ゲスターが必要でした。

新しく手に入れた黒魔術師は、

ミロ王と王妃に関する証拠を

探してくるよう指示したので、

その前に、現れないと思いました。

ラティルには、

やはりゲスターが必要でした。

 

やがて、グリフィンは、

もうすぐ到着すると告げました。 

◇堂々巡り◇

ラティルは

湖畔をぐるぐる回りながら

心を整理した後、

ゲスターの部屋を訪ねました。

トゥーリはラティルを見るや否や

感情が昂って

 

陛下!

 

と叫びました。

トゥーリが最後に見た時、

ラティルとゲスターの雰囲気が

悪かったので、

とても心配しているようでした。

 

トゥーリは、

ゲスターは何日も

きちんと食事をせず、

皇帝だけを待っていた。

夜寝ようとしても

悪夢ばかり見ていて、散歩もせず、

病んでいるような状況だと

驚くほど速く話しました。

 

何も食べられないという割には

よく飲んでいたと、ラティルは、

動物の仮面たちとの会議で

一人でお茶をすすっていた

ゲスターを思い出して

鼻で笑いました。

 

扉を開けると、

これ見よがしにプリンを食べている

ゲスターが見えました。

 

あれ? えっ?

いや、いつ、あれを持って来たっけ?

 

トゥーリは慌てて呟きました。

ラティルが手で合図をすると、

トゥーリは最後まで首を傾げながら

扉を閉めて出て行きました。

 

おいしそうですね。

 

ラティルは

無愛想に話しかけながら

近づきました。

近くへ行ってみると

まだ食べ始めたばかりなのか、

プリンほんの少しだけ

すくってありました。

 

ラティルは、自分に見せるために

わざわざ持って来たのだと思い、

狐の巣から持って来たのかと

尋ねました。

ゲスターは、

美味しいです。

トゥーリの言うことは

気にしないように。

自分はよく食べて過ごしていたと

答えると、

ハンカチで口の周りを拭き、

体を起こしました。

 

ラティルは、

本当に、きちんと食べていたのか。

兎がかじっている程度しか

食べていないと、笑いながら、

少しだけ、すくってある部分を

指差しました 。

 

ゲスターは、

自分は小食家だと答えると

ハンカチを下ろしました。

そして、自分が何を食べているか

見に来たわけではないだろうと

指摘すると、

ラティルは頼み事があると

率直に打ち明けました。

ゲスターは目を細めました。

 

ゲスターは、

自分を必要としていない時は

無視して、 

必要になった途端、

自分の存在を

認めるふりをしに来たのかと

皮肉を言いました。

 

ラティルは、

いつ自分がゲスターを

無視したのかと尋ねると、

彼は、

動物の仮面たちが集まった時、

ずっと自分を無視していたと

答えました。

ラティルは、

自分がゲスターを

無視したのではなく、

ゲスターが自分を無視したと

反論しましたが、ゲスターは、

皇帝が自分を無視した。

他の人々とは

話を交わしていたけれど、

自分には声をかけなかったと

言い返しました。

 

ラティルは、

あの時のことを、

このように解釈するゲスターに呆れて

ポカンと口を開きました。

 

ラティルは、

他の動物の仮面たちが、

自分の所へ群がって来た時、

ゲスターだけ

テーブルに座っていた。

その時から、ゲスターは

自分を無視していたのではないかと

反論しました。

 

しかし、ゲスターは、

彼らは久しぶりに皇帝に

会ったけれど、

自分は比較的よく

皇帝に会っているので、

それで座っていただけだと言って

一言も退きませんでした。

 

ゲスターが、

さらに、もっともらしく

自分の言葉を取り繕うと、

一瞬、ラティルは

もしかして、そうなのだろうかと

惑わされそうになりました。

 

ラティルは、

お互いに無視したことにしようと

提案しましたが、ゲスターは

お互いではなく皇帝が無視したと

主張しました。

 

ラティルは、

堂々巡りの話を切り上げ、

ザリポルシ姫と黒魔術師、

ダガ公爵家の印章が押された手紙、

アイニの弟のことなどについて

話しました。

ゲスターは、

ラティルが話している間、

口をぎゅっと閉じていました。

 

話を終えたラティルは、

ゲスターを見ながら

ダガ公爵の魂を

呼び寄せることができるかと

尋ねました。

 

ゲスターは、

皇帝は、自分の不愉快な面を

受け入れることができない。

しかし、皇帝が利己的で、

いつも皇帝の思い通りにしようとし、

人をむやみに利用する

詐欺師であっても、

まだ愛情を抱いていると

言いました。

 

ラティルは、

今、自分の悪口を言ったのかと

尋ねました。

ゲスターは、

体を半分ひねりながら

ラティルをちらっと見ると、

魂を呼び起こすことはできるけれど

死体が必要だと答えました。

◇墓場で◇

ゲスターは、

助けてくれるかのように

振舞いましたが、狐の穴を使って、

カリセンへ連れて行っては

くれませんでした。

 

ラティルは仕方なく

グリフィンを呼び戻した。

 

また乗るんですか?

 

グリフィンは背骨が折れると

悲鳴を上げました。

そして、

ロードはロード自身の体格を

考えなけれならない。

自分はこんなに可愛いけれどと

文句を言いました。

 

ラティルは、

サーナット卿を除いて

2人だけで行こうと

グリフィンを慰めた末に、

再びグリフィンに

乗ることができました。

 

ラティルは再びカリセンへ行き、

公爵の墓を訪れました。

真夜中だったので

墓地にいるのは

ラティル一人だけでしたが、

墓石の上で、グリフィンが

ぶつぶつ文句を言っているので

怖くはありませんでした。

 

ところが、ラティルが、

持ってきたシャベルで、

一生懸命、墓を

掘り起こしていた時でした。

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カリセンで

ゾンビ事件が起きた時、

アイニの弟は

10歳になったばかりだったので

今は、11歳くらいでしょうか。

この年齢で、

公爵としての務めを果たすのは

荷が重すぎると思いますが、

誰かに任せたりすれば

財産が奪われる可能性もあると思い

小さいながらも、

家を守ろうと頑張っているのかも

しれません。

本来なら、まだ、家族に

守られる年齢なのに、

可哀そうに思います。

 

もしかして、サーナット卿は

ラティルの髪の毛フェチではないかと

疑ってしまいました。

 

ゲスターは、

トゥーリの前では、

元気がないふりをして、

食事もしなかったけれど、

彼がいない時に、狐の穴を通って、

こっそり食料を

調達していたというわけですね。

それを打ち明けたところを見ると

ラティルと話をしていた時の

ゲスターは

ランスター伯爵が出ていたような

気がしました。

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