自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 603話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ クラインとゲスターと共に離宮へ

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603話 ロルド宰相は、何を伝えに来たのでしょうか?

◇告発されたダガ公爵◇

ロルド宰相はラティルに、

今、カリセンで

騒ぎが起こっているようだと

伝えました。

ラティルは、

騒ぎとは、怪物のことかと

尋ねました。

 

ロルド宰相は、

半分くらいはそうだと答えた後、

アイニ皇后は、

自ら皇后の座から退き、

ダガ公爵家が犯した罪を

葬ることになったのではなかったかと

ラティルに確認しました。

彼女は、

そうだけれど、

反発する人たちが出て来たのかと

尋ねました。

 

ロルド宰相は、

先代のダガ公爵が、

夜中に護衛もなく一人で歩き回り、

帰ってくる時は

口元に血がついていたり、

また、死体を掘り起こしているのを

見つかったこともあり、

しかも、公爵の護衛たちが

大挙消えたこともあったことから、

ダガ公爵を怪しんだ

ダガ公爵家で働いていた使用人と

下女15人が、

彼を告発したと答えました。

 

ラティルは、

それは本当なのかと尋ねました。

ロルド宰相は「はい」と答え、

公爵家では話にならないと

否定しているけれど、告発者たちは

自分たちの言葉が事実かどうかを

確認して欲しいと訴えていると

説明しました。

 

驚いたラティルはロルド宰相を見て、

訳もなく片手で口を塞ぎました。

なぜ、バレたのか。

アナッチャの手にかかった公爵は

滅茶苦茶な状態で、

ヘウンやトゥーラと違って、

食餌鬼としての衝動を、

全く制御できなかったようだけれど

ゲスターが手を加えてから、

そのような話はありませんでした。

なぜ、今頃、こんなことになったのか。

公爵家の力が怖くて沈黙していた彼らが

公爵の勢力が弱くなったので、

今になって声を上げたのか。

しかし、公爵家は消えたのではなく、

公爵の位をアイニが受け継いだ。

それに、怪物が現れ続けているので

対外的に対抗者のアイニは、

今後も活躍することが多い。

今回の件で、カリセンが

ダガ公爵家の罪を葬ったのは、

アイニがヒュアツィンテを助けるのを

手伝ったこともあるけれど、

彼女が対抗者だったからでした。

このようなことを考慮すれば、

公爵家は以前ほど皇室に

権力を振るうことができないだけで、

公爵家としての力が

消えたわけではない。

それなのに、

当時、沈黙していた彼らが

なぜ、今、口を開いたのかと

ラティルは疑問に思いました。

 

ラティルは口から手を離すと、

ヒュアツィンテ皇帝は

どうするつもりなのかと尋ねました。

ロルド宰相は、

現ダガ公爵である前皇后と

話してみると言ったそうだけれど

以後のことは、

まだ報告を受けていないと答えました。

そして、首を横に振りながら、

カリセンも本当に

相次いで頭の痛いことが起こると

呟きました。

ラティルは「そうですね」と

返事をしました。

そして、

考えてみれば、身内のことだし、

カリセン国内の事情なので、

それについて、何の意見も示さず

静かに見守るよう指示しました。


ロルド首相が出て行くと、

サーナット卿は、

最初にダガ公爵を食餌鬼にしたのは

アイニ皇后とアナッチャだけれど、

以後は、自分たちが主導権を

握ったのではないか。

アイニ皇后も、

それを疑っていたので、

大丈夫だろうかと、

ラティルの耳元で囁きました。

 

ラティルは、

簡単に口を開く人ではないけれど、

優先順位というものがあるので、

家族が危険だと思ったら

どう出るか分からない。

ずっと注視する必要があると

呟きました。

◇チョコレート◇

先日、タッシールが過労で倒れて以来、

彼の新しい侍従ロープは、

それなりに情熱を注いで

タッシールを補佐していました。

何よりもタッシールが、

自分に最後に言った言葉が気になり、

じっとしているのが

耐えられなかったからでした。

 

彼は、タッシールが

倒れる音を聞いたのに、

そのまま出て行ってしまいました。

タッシールは

見ていなかったと思うけれど、

本当は倒れる前に見ていたのだろうか。

しかし、見たかどうかに関係なく、

皇帝は不快な様子を見せ、

警告を発したのだから、

慎重に行動しなければ

なりませんでした。

 

一方、数週間まともに

眠っていないのではないかと思うほど

何かに没頭していたタッシールが、

今日はのんびりと、

チョコレートを食べながら

笑っていました。

 

それを見たロープは、

すぐにタッシールに近づき、

何かいいことがあったようだと

指摘しました。


その嬉しい言葉に、

さらにタッシールの笑顔が濃くなり、

彼はチョコレートの包みを

もう一枚剥がしながら、

仕事をしながら食べるチョコレートは

美味しいからと返事をしました。

ロープは

仕事はいつもしているではないかと

聞き返しました。

しかし、タッシールは、

仕事の成果が、

毎回表に出るわけではないと答えると

包みを剥がしていないチョコレートを

一握りつかみ、彼に差し出しました。

ロープは、

持って行って食べると伝えました。

◇煽るトゥーリ◇

それから数日間、

シピサは思ったより

静かに過ごしていました。

ラティルは、彼がギルゴールと

2回戦を戦うのではないかと

心配していましたが、

そのような知らせはありませんでした。

ギルゴールは、時々客用宮殿の周りで

発見されましたが、

彼がシピサと再会したという知らせも

ありませんでした。

客用宮殿の周りを

うろついているだけのようでした。

 

一方、シピサは、

ギルゴールのことは全く気にせず、

1日に1回、ラティルに

自分が作った料理を持参し、

口に合うと言われたので作ってみた。

皇帝に食べてもらいたいと言って、

用心深く差し出しました。

 

ラティルは、

シピサが料理上手なことを

指摘すると、彼は、

神殿で一人で過ごしているし、

人を置かないので、

いつも自分が料理をすると

説明しました。

 

料理の味がすべて薄いのは

彼の好みなのかと思いながらも、

シピサが料理をしてくれると、

明るく笑いながら受け取りました。

とにかくシピサが

ギルゴールと戦わずに

ここで仲良く過ごせれば良いと

思いました。

議長が何かを企んでも、

ここで元気に過ごしているシピサが

少なくとも一度は

止めてくれるのではないかと

考えました。

 

そのように平和な日々が続く中、

ラティルは、

まだ誕生日プレゼントを贈っていない

ゲスターとクラインを連れて

フローラにある離宮

行ってくることにしました。

 

クラインは、

ゲスターと一緒に3人で行くという

話を聞いて、

なぜ、切り干し大根を連れて行くのかと

最初は不平を漏らしました。

しかし、クラインは

後で連れて行くことにすると

ラティルに告げられると、彼は、

2人で行くと退屈かもしれないので

皇帝が忙しければ、

切り干し大根でも連れて行って

遊んだ方が退屈しないだろうと、

すぐに言葉を変えました。

 

ラティルはクラインに、

なぜ自分が忙しくなると思うのかと

尋ねました。

クラインは、

皇帝はどこへ行っても

いつも働いているからと答えました。

ラティルはクラインに、

ハーレム臨時責任者の仕事は

うまくいっているかと尋ねました。

クラインは、

当然、うまくいっている。

自分は見た目は強くて美しいので、

そういう方面では

頭が回らなさそうだけれど、

ハーレムの宮廷人たちが、

自分の言うことをよく聞いてくれれば

意外と仕事が好きだと答えました。

 

やはり、ゲスターも、

ラティルが離宮に行ってこようと

誘うと、すぐに承知しました。

それだけでなく、ゲスターは

クラインを連れて行くと言っても

あまり気にしない、大らかな様子を

見せさえしました。

 

ゲスターは心が広いと

ラティルが褒めると、彼は、

皇帝が良ければ、

自分は何でも大丈夫だと言いました。

 

しかし、クールなゲスターとは違って、

トゥーリはこの知らせを聞くや否や

全力を尽くして化粧法を開発し

別荘で着る服を選び、

刺激的な香りがするという入浴剤を選び

甘い味がするというお酒も

手に入れて来ました。

 

その姿をぼんやりと眺めるゲスターに

トゥーリは顔を真っ赤にしながら、

いつもは8対1の戦いだけれど

今回は2対1なので、

絶対に頑張らないといけないと

言いました。

 

ゲスターが、

「頑張るだなんて・・・」と呟くと、

トゥーリは、

皇帝は坊ちゃんを

一度も抱いてくれていないと

主張しました。

ゲスターは、

そんなことを言われて

恥ずかしがりましたが、トゥーリは

やらなければならないと

ゲスターを煽りました。

 

トゥーリは切実な目で

ゲスターを見つめ、

坊っちゃんが少しでも

純真でなければよかったのにと

嘆きました。

ゲスターには、

できるだけ遠回しに表現したけれど

ゲスターは、

すでに耳まで真っ赤になっていました。

 

ゲスターは、

皇帝が手を握ってくれるだけでいいと

言いましたが、トゥーリは、

手を握るだけでは子どもは生まれないと

言い返しました。

その言葉に、さらにゲスターは

顔が赤くなり、慌ててトゥーリに

背を向けました。

 

その様子は可愛いけれど、

トゥーリは少し不安になりました。

もしかして、坊っちゃんは、

そちらの方面について、

全く知識がないのではないかと

心配しました。

 

しかし、そのようなトゥーリの心配は

不要でした。

ゲスターが急いで背を向けたのは

恥ずかしいからではなく、

トゥーリの後ろにある窓に、

グリフィンとレッサーパンダ2匹が

ベタベタと張り付いて、

こちらをぼんやりと

見ていたからでした。

 

そしてついに二人の側室が

切望していた、

離宮出発の日が近づいて来ました。

◇疲れているのに◇

「側室たちを連れて離宮に遊びに行く」

という表現は皇帝らしくないので、

ラティルは今回の離宮行きに

視察という言い訳をしました。

 

ロルド宰相は、息子が皇帝と一緒に

離宮に行くことが嬉しかったので、

その言葉を、そっくりそのまま使い、

「視察に行ってらっしゃいませ」

と言って、ラティルを見送りました。

そして、息子には、

皇帝はやるべきことが多いので、

皇帝の健康と安全に

気を配らなければならない。

いつも、そばで皇帝を補佐しろと

厳しい言葉を付け加えましたが、

裏を返せば、

一時も陛下のそばから離れるなという

頼みでした。

ゲスターは、

再び顔が真っ赤になりました。

 

一方、ラティルは、

側室の誕生日を祝おうとする

自分の配慮が、

好色な皇帝の外出になってしまったので

当惑しました。

それでも実際に馬車に乗って

移動し始めると、

暖かい日差しと澄んだ空気のおかげで

気分が一層良くなりました。

 

ラティルは、

馬車の窓辺に顎を付けたまま、

目を閉じて空気を吸い込みました。

向かい側に座ったクラインは

最初はそんなラティルの姿を

ぼんやりと眺めていましたが、

その後、ラティルの横に近づき、

自分の膝枕で寝るよう、

小声で勧めました。

 

ラティルが無意識のうちに

クラインの膝を枕にして横になると

彼の口元に、微笑が浮かびました。

ゲスターは、向かい側から

この光景をすべて見ていましたが、

ひどく怒る代わりに、寂しそうに

窓の外を眺めてばかりいました。

 

しかし、大体において

道中、一行は平和でした。

ラティルが居眠りして目を覚ますと、

目の前ではゲスターが本を読み、

そばではクラインが

髪の毛を撫でてくれているので、

こういうのが幸せだと思いました。

移動中ずっと天気も良くて

窓の外からは、

甘ったるい風が入り続けました。

 

離宮に到着すると、

あらかじめ迎えに出ていた

離宮の管理人が下男たちを連れて来て

馬車に乗せて来た荷物を運ばせました。

 

ラティルは、ゲスターとクラインに、

疲れただろうから、

今日は、部屋でゆっくり休むよう

指示しました。

二人は、「はい、陛下」と

返事をしました。

そして、食事は部屋に運んで来るよう

管理人に指示すると、

ラティルは自分の寝室に行き、

浴室へ入りました。

 

楽な馬車の旅でしたが、

宮殿の柔らかいベッドほど

楽ではなかったため、

疲れがたまっていました。

ラティルは長い間、風呂に入り

疲れを癒した後、

半分、うとうとして寝室に戻りました。

適当にお腹を満たす分だけ

食事をしたら、すぐ横になって

寝るつもりでした。

側室たちを連れて、

離宮のあちこちを見物させるのは

明日からと決めていました。

 

しかし、瞼まで上がっていた眠気は

寝室に入るや否や、

一気に消え失せました。

ラティルはベッドを見て目を丸くし、

目を擦って、

再びベッドを見つめました。

けれども、目を擦る前も今も

ベッドの光景はそのままでした。

ベッドの片側にゲスターが、

もう片側にクラインがいました。

しかも2人とも目が離せない

パジャマ姿でした。

 

ラティルは口を

パクパクさせていましたが、

ようやく、二人で一緒に寝るのかと

尋ねました。


クラインは、

すぐに「いいえ!」と叫ぶと、

ゲスターを睨みながら、

自分は見知らぬ所で

一人ではよく眠れない。それで、

皇帝と一緒に寝ようとしたら

あの切り干し大根が

皇帝のベッドに忍び込んでいたと

答えました。

 

ラティルは、

それならばクラインが後に

来たのではないかと、

ラティルは思いました。

おそらく、ゲスターの侍従が

ゲスターを寝室に押し込んだ後に

クラインも訪ねて来て、

鉢合わせしたに違いありませんでした。

しかし、二人とも、

ベッドから退く気はなく、

それぞれベッドの片側を

占めるようになったようでした。


うろたえているラティルに、

クラインは、

自分といてくれますよねと

堂々と要求しました。

ゲスターも、

布団をぎゅっと抱きしめて、

ラティルを、

悲しそうな目で見つめました。

一人で寝ようと思っていたのに、

これはどういうことなのかと

ラティルは困ってしまいました。

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カリセンでの騒ぎは、

タッシールが

絡んでいるような気がします。

彼は、パヒュームローズ商団の頭の

敵を討つために、

ずっとその機会を狙っていて、

ようやく好機が訪れたのだと

思います。

おそらく、

ダガ公爵家の使用人たちが

ダガ公爵を告発したのは

裏でタッシールが

手を回したのではないかと思います。

ラティルの前では、

復讐を考えていることなど

おくびにも出さず、

着々と復讐を遂げようとする

タッシール。

さすが、

黒林の頭首なだけあります。

少し、怖いけれど、

そんなタッシールが好きです。

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