自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 600話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ 顔がそっくりな父子

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600話 シピサの顔を見て、側室たちは固まりました。

◇そっくりな顔◇

サーナット卿を含め、すべての側室は

シピサの顔を見るや否や、

彼の実父が誰なのか、

すぐに察知しました。

分からないわけがありませんでした。

シピサの顔に、ギルゴールの息子と

書かれているくらいの

レベルだったからでした。


その凍りついた雰囲気は、

すぐにシピサにも伝わりました。

シピサは、最初は感動して

フードを脱ぎましたが、

パーティーに集まった人たちが

自分の顔をじっと見つめながら

固まってしまうと、狼狽しました。

再びシピサは、フードをかぶりながら

どうしたのかと尋ねました。

 

ようやく硬直から解放された

サーナット卿は、

口をパクパクさせました。

 

ギルゴールは、自分が

この青年の父親であることを

話したことがありませんでした。

歓迎パーティーの準備をすることを

彼に話すと、

 

ああ、そうなの?

それなら、私は遠慮しておきます。

そっちは、みんな楽しそうですね。

 

と笑いながら言いましたが、

誰もがギルゴールの言葉を

皮肉としか思いませんでした。

ギルゴールが、誰かの父親になるには

全く相応しくない人物だという点も

その一因でした。

ところが、シピサが

自分の息子だからだなんて!

 

その時、シピサの目の前に

迫ってきたクラインが、

 

お前は、ギルゴールの息子か?

 

と容赦なく尋ねました。

皆、息を呑みました。

誰が見ても、ギルゴールの息子だけれど

シピサ本人もギルゴールも

明らかにしていない事実を

堂々と聞くなんて、

失礼でないかと思いました。

しかし、そう思いながらも、

皆、それが気になって、

クラインを制止せずに、

シピサだけを見ました。

しかし、シピサはじっと立ったまま

返事をしませんでした。

その時間が長すぎて、

見守っていた人たちが

イライラするほどでした。

 

見かねたサーナット卿が

何か言おうとした瞬間、

シピサは黙って彼らに背を向けると、

外へ出てしまいました。

 

何だよ。

ギルゴールの息子じゃないの?

そっくりなのに。


クラインは、シピサの反応に戸惑って

呟きました。

サーナット卿は額を押さえました。

しかし、無条件に、クラインだけを

責めるわけにもいきませんでした。

堂々と聞いてみたのが、

クラインだっただけで、

皆、シピサの顔を見るや否や

凍りついたのは同じだったし、

しかも、クラインを止める人も

いませんでした。

誰もが、シピサとギルゴールの関係が

気になっていたからでした。


サーナット卿は文句を言う代わりに

外に出ましたが、

シピサの姿は、もう見えませんでした。

いくら周りを歩き回っても

見つかりませんでした。

この短い間に、一人で遠くへ

行ってしまったようでした。

 

ラティルの任務を遂行できなかった

サーナット卿は、

その場に立ち尽くしたまま、

ともすれば、突然消えるところまで、

ギルゴールとそっくりではないかと

思いました。

◇姿を消したシピサ◇

仕事を終えたラティルは

シピサに渡そうと用意した

プレゼントを持って、

急いでパーティー会場に行きましたが、

中へ入ってみると、

ラティルが期待していた雰囲気とは

違っていました。

側室たちは、

それぞれ自分の好みに合わせた

7つのスタイルのテーブルの前に

別々に座って食事中で、

楽器を演奏すると言っていたデーモンは

ハープを抱えて欠伸をしていました。

この歓迎パーティー

主人公がいないのは決定的でした。

ラティルが、

 

どうしたの?子供は?

 

と尋ねると、ラナムンが立ち上がって

ラティルの方に近づき、

自分たちが彼の顔を見て

驚いてしまったと答えました。

その言葉にラティルが戸惑っていると、

ラナムンは、

ギルゴールに似ているからと

付け加えたので、

ラティルは額を押さえました。

彼女は、

シピサがどこに行ったのかと尋ねると、

ラナムンは、

分からない。

サーナット卿が付いて行ったので、

一緒にいるのではないかと答えました。

そして、自分たちもシピサを探すことを

提案しましたが、

ラティルは、それを断り、

付いて来ようとする側室たちに、

皆、準備をするのに苦労したので

食事をするようにと言いました。

そして、自分だけ外に出て

周りを歩きながら

二人を探してみました。

 

アニャドミスを封印した時、議長は、

何となく、すっきりしない後味を

残しました。

本当にその件が完璧に終わったのか

少し疑わしい状況なので、

議長が唯一、気遣っているシピサに

衝撃を与えたまま

帰したくありませんでした。

しかし、シピサの姿は

どこにも見えませんでした。

◇父子の戦い◇

ハーレムの中を歩き回っても、

シピサが見つからなかったので、

ラティルはギルゴールの住む温室に

行ってみました。

父親であるギルゴールに

出て行けと言うほど、

仲の悪い親子だけれど、

ここはシピサの見知らぬ所なので、

そこへ行ったのではないかと

思いました。

 

幸いなことに、ラティルの予想は

当たりました。

温室の前に行ったラティルは、

扉を半分ほど開けたところ、

中から、何人かの声が

聞こえて来ました。

何を話しているか、

聞こえるほどではありませんでしたが

ギルゴールとザイオール以外の声が

混ざっているのは確かでした。

問題は、それが

戦っているような声であることでした。

ラティルは、彼らの間に割り込むべきか

それとも見過すべきか悩みましたが、

結局、ラティルは温室の扉を閉めて

後ろに下がりました。

 

ギルゴールとシピサが戦っている時に

間に入れば、二人のうちどちらか一人の

味方にならなければならない状況に

なるかもしれないし、彼女はまだ、

なぜ二人が仲が悪いのかも

知らないからでした。

 

その後、ラティルは温室の前で

一人で行ったり来たりしました。

ウロウロしながら、

シピサかギルゴールのどちらかが

出てくるのを待ちました。

しかし、ずっと戦い続けているのか

他に何かをしているのか、

中から、誰も出て来ませんでした。

 

まだ、戦っているのだろうか?

入ってみようか?

 

ラティルはイライラしながら、

温室の扉を見つめていると、

シピサに付いて行ったはずの

サーナット卿が、

後から自分を呼んだので、

ラティルは驚いて振り向きました。

 

ラティルはサーナット卿に、

なぜ、シピサがここにいるのかと

尋ねました。

サーナット卿は温室を見ながら、

側室たちが、

シピサの顔を見て驚いたので、

彼はパーティー会場の外へ出て、

黙って消えてしまった。

やっと見つけた時は、

すでに温室の中に入っていたと

答えました。

 

ラティルは、

彼に付いて行ってみたのかと尋ねると、

サーナット卿は、

温室に入りかけたところで、

二人が稲妻のようにぶつかるのを見て

また出て来たと答えました。

 

ラティルは

「稲妻?」と聞き返しながら

両手を互いに反対方向から飛ばして

空中でぶつかるふりをすると、

サーナット卿は頷いて

「はい」と返事をしました。

ラティルは、二人が体をぶつけ合って

戦っているということかと

尋ねると、サーナット卿は、

最初にそれを見た時、

自分も巻き込まれたくなかったので

温室の外へ出た。

その後のことは、

分からないと答えました。

 

ラティルは、

今は言い争っているところだと

言うと、サーナット卿は

微妙な笑みを浮かべて

ラティルに手を差し出しました。

無意識のうちにラティルが手を握ると、

サーナット卿は、

温室から遠ざかる方向へ

足を運びました。

 

ラティルはイライラしながら、

何度も後ろを振り返りましたが

サーナット卿を制止することなく

付いて行きました。

そのように5分ほど歩き、

ある程度、温室から離れた所で、

サーナット卿は、

あの青年はギルゴールの息子なのかと

尋ねました。

ラティルは、

顔に答えが

書いてあったのではないかと

逆に質問すると、サーナット卿は

子孫かもしれないと答えると、

ラティルは、息子だと答えました。

 

サーナット卿は、

ギルゴールの息子なら、彼は

自分たちの中で一番年上という

レベルではなく、

二番目の年長者ではないかと尋ねると

ラティルは、

「そうですね」と答えました。

その言葉にサーナット卿は、

親しいお兄さんになるだなんて、

とんでもないと呟きました。

 

ラティルは、

それはどういう意味かと尋ねました。

サーナット卿は、

何でもないと答えた後、

あの二人は親子なのに、

そんなに仲が悪いのかと尋ねました。

ラティルは膨れっ面で

「そうですね」と答えた後、

断固とした態度で、

なぜ仲が悪いのか自分に聞くな。

自分も知らないと付け加えました。

 

その時、ガチャっと扉が

開く音がしたかと思うと、

あっという間に誰かが

温室の外に飛び出して来ました。

ラティルとサーナット卿が

急いでそちらに近づいてみると、

外に飛び出して来たのはシピサでした。

ギルゴールは、

温室に残っているようでした。

 

話がうまくいかなかったのだろうか?

ラティルはキルゴールがいる方向と

シピサが走り去った方向を

交互に見ました。

シピサについて行くべきか、

それともギルゴールの所へ

行くべきか悩み、

判断がすぐにつきませんでした。

 

どうしよう?

 

側室たちが驚くのを見て

衝撃を受けてから、シピサは、

今も気分が良くないだろうと

ラティルは思いました。

しかし、ギルゴールは

シピサに出て行けと言われて、

実際、死のうとしたことも

ありました。

 

シピサが、また、ひどいことを

言ったかもしれないのに、

このまま放って置いても大丈夫なのか。

僅かな時間に、ラティルに

あらゆる悩みが押し寄せて来ました。

ラティルは悩んだ末に、

ギルゴールの所へ行くことにし、

サーナット卿にシピサの所へ

行って欲しいと頼みました。

その言葉を聞くや否や、サーナット卿は

シピサを逃さないために、

瞬く間に、前に飛び出しました。

吸血鬼の速度で走ったので、

サーナット卿は一瞬で消えました。

 

これが正しい選択かどうかは

分かりませんでしたが、

ラティルはシピサとサーナット卿が

消えた方向を見て、首を横に振ると

温室の中に入りました。

 

ラティルは温室の扉をしっかり閉めて

ギルゴールの寝室へ向かって

歩きました。

垂れ下がった茎を、

あちこち刈り取りながら

歩いて行くと、ついに

寝室の入り口の前に立っている

ギルゴールが見えました。

どのような戦いをしたのか、

髪が乱れている上に、

目元が裂けていました。

 

サーナット卿が、

稲妻のようにぶつかったと

言ってましたが、ラティルは、

あの親子が

殴り合いまでしたに違いないと思い

シピサは大丈夫なのかと心配しながら

ゆっくり、ギルゴールの方へ

歩いて行きました。

ギルゴールは、

呆然と立ち尽くすだけで、

ラティルが、すぐ近くまで来てから

ようやく彼女の方へ顔を向け

 

お嬢さんですね。

 

と彼女に気づいた振りをしました。

彼の声は以前と変わりませんでした。

シピサと戦う場面を見なかったら、

いつものキルゴールだと思うほど

のんびりしていました。

 

花をあげましょうか?

食べますか?

 

平然と尋ねるギルゴールに、

ラティルは首を横に振ると、

わざと知らないふりをして

彼の目元を指差し、

 

その目はどうしたの?

怪我をしているけれど。

 

と尋ねました。

 

ギルゴールは、

花に噛まれたと、上の空で

嘘をつきました。

ラティルは、

 

シピサと戦ったからでしょう?

 

と言いたかったものの、

その気持ちをぐっと抑えて

舌打ちをしました。

そして、ギルゴールに

気をつけるよう言いましたが、

知らないふりをしても無駄でした。

ギルゴールは、

 

議長があまりにも長く

連れているせいか、

子供の性格がちょっと・・・

あんなに大きくなったんですね。

 

と言って、

自分の目元を引き裂いた犯人が

誰なのか、あえて隠すつもりは

なさそうでした。

かえってラティルの方が

胸がズキズキ痛みました。

 

ギルゴールは軽く笑いながら、

乱れた髪のあちこちを撫でつけました。

ラティルは、

急いでギルゴールに近づき、

彼の髪を一緒に撫でつけてあげました。

 

ラティルは、

なぜ、戦ったのか。

ギルゴールはあの子のことが

好きではないかと尋ねました。

 

ギルゴールは「好き」と答えました。

ラティルは、再び、

戦った理由を尋ねました。

ギルゴールは、

防御しただけだと答えました。

ラティルは、シピサが

先にギルゴールを攻撃したのかと

尋ねました。

ギルゴールは、

自分と顔が似ているのが嫌だそうだと

答えました。

ラティルは、そんな理由で

ギルゴールを攻撃したのかと

尋ねました。

ギルゴールは、それを否定し、

ただの言い訳だと答えました。

ラティルは「言い訳?」と

聞き返しました。

ギルゴールは、

 

話していなかったっけ?

 

と聞きました。

ラティルは「何を?」と聞き返すと、

ギルゴールは、

シピサがここに来ると言った時、

自分をお嬢さんのそばから

追い出すと言ったと答えました。

 

ラティルは真顔で、

そんなこと言ってなかった。

ただ来ると言っただけだと

抗議しました。

ギルゴールは

あまり重要ではないので

言わなかったようだと返事をしました。

ラティルは、

ギルゴールの暢気な顔を見て、

一瞬、怒りがこみ上げ、

唇を引っ張りたくなりました。

シピサがここに来ると言ったのは

他の理由のためではなく、

ギルゴールを追い出すためだなんて。

しかも、そんなに重要な話を

今になって伝えるギルゴールに

腹が立ちました。

 

ギルゴールは、

なぜ、ラティルが

怒った顔をしているのかと尋ねました。

ラティルは、

ギルゴールが重要な話を

してくれなかったからと答えると、

ギルゴールは、

これが重要な話なのかと

聞き返しました。

 

ラティルは、

重要な話だ。

シピサが、そのような理由で

来ることを知っていたら、

側室たちが歓迎パーティー

開くことを防いだと答えました。

 

ギルゴールは

 

まあ、いいじゃないか。

 

と言いましたが、ラティルは、

「まあ、いいじゃない」ではない。

ここで歓迎パーティーをすれば、

シピサがギルゴールを追い出すことを

歓迎しているようではないかと言って

本当に腹を立てました。

 

けれども、ギルゴールの表情に

特別、変化はありませんでした。

ラティルは、

シピサにも少し腹が立ちました。

自分の前世の子供なので、

親としての情は湧かなくても、

好感は持っていたのに、 来るや否や、

ギルゴールの顔を

このように引き裂いたのを見ると、

顔に熱が上がって来ました。

「出て行って死ね」と言ったのに続き、

もう2回目でした。


そうしているうちにラティルは、

キルゴールが妙な表情で

自分を見つめていることに

気づきました。

笑っているのか怒っているのか

曖昧な顔でした。

精神が崩壊する前の表情のような

気もするし、

こちらを観察している時の顔のような

気もしました。

 

ラティルは、その反応に戸惑い、

なぜ、そんな顔をしているのかと

尋ねると、ギルゴールは、

頭を半分ほど傾げました。

彼の瞳孔が小さくなりました。

ラティルが戸惑っている中、

ギルゴールは、

信じられないことを言い出しました。

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世の中には、人前で

言ってはいけないことが

あるということを学んで

クラインは成長すべきでした。

けれども、側室たち全員に

訝し気な目で見られ続け、

不愉快な思いをしながら、

パーティーに出席するくらいなら、

一度の衝撃で済んだ方が、

シピサにとっては

良かったのかもしれません。

 

議長はシピサに

嘘はついていなくても、

彼にギルゴールを憎ませるような

物言いをしたかもしれません。

シピサにしても、

実の父親と何千年も離れていた間、

ずっと一緒にいて

自分の面倒を見てくれた議長を慕うのは

当然だと思います。

今後、父子の関係が

どのように改善されていくのかが

楽しみです。

 

シピサに酷いことを言われて

死を選ぼうとしたギルゴールが、

彼の攻撃を防御したということは

以前の衝撃から

少し立ち直れたということなのかと

思いました。

 

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