自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 579話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ 褒め称えられて恥ずかしいラティル

f:id:myuieri:20210206055100j:plain

 

579話 ラティルたちは、とうとうアニャドミスを制圧することができ、ヒュアツィンテも見つけることができました。

◇偉大な皇帝◇

ゲスターは、

しばらく、ここで待っていて欲しい。

ラティルをヒュアツィンテの所へ

連れていくので、

タッシールに人を集めるよう

伝えると言いました。

 

ラティルは、

タッシールも来ていて、

あそこにいる人たちの中に、

タッシールがいることを知りました。


ラティルは、

タッシールの名前を聞くと

すぐに安心できました。

タッシールは人間でない側室より

力は弱いかもしれませんが、

ラティルにとって

最も信頼できる人の1人でした。

 

ラティルが頷くや否や

狐の仮面はすぐ姿を消しました。

ラティルは他の側室たちの中で、

誰があの下にいるのか

確認しに行きたかったけれど、

探すのに夢中になっているうちに、

気が抜けたクロウが

自決するのではないかと思い、

そうすることはできませんでした。

少し行くだけならともかく、

そちらに集中するのは危険でした。

クロウは怖がりだけれど、

素早く行動するし、

それに、

何となく運が良いと思いました。

 

今はラティルの言葉に

衝撃を受けたように

意欲を失っていますが、

また、どう変わるか分からないので

よく見張っていなければ

なりませんでした。  

ラティルは二度と

油断しないつもりでした。


幸い、話が早く終わったのか、

約10分後、狐の仮面は

すぐ目の前に現れ、

 

いいですよ。

もう行きましょう。

 

と告げると、

彼は片腕でクロウを抱え、

ラティルは片腕でアニャドミスを、

もう一方の腕で

ギルゴールを抱えました。

そして、狐の仮面は残りの片腕で

ラティルの腰を抱きしめると、

あっという間に

目の前の光景が変わり始めました。

 

狐の穴に慣れていない

クロウの悲鳴を聞きながら、

ラティルは力を入れて

ギルゴールとアニャドミスを

自分の方へ引っ張りました。


しばらくすると、

クロウは跪いて吐き気を催しました。

ラティルもやはり

目の前がグルグル回っていましたが、

クロウの前で、

本物のロードの威厳を示すために

平気なふりをして、

あたりを見回しました。

狐の仮面は笑いをこらえるために

顎に力を入れ、真剣な表情で、

フラフラと後ろへ下がるラティルを

そっと支えてくれました。

ラティルは、狐の仮面のおかげで

尻餅をつくという恥をかかずに

すんだので、お礼を言いました。

そして、すぐに、

ここはどこなのかと尋ねました。

 

ラティルは、

高い木々の向こうに見える白い屋根が

神殿のような雰囲気だったので、

ここは、神殿なのかと尋ねました。

狐の仮面は、

カリセンの首都から

20ルルプサドほど離れた所にある

神殿だと答え、

ヒュアツィンテも、

ここにいると伝えました。

 

ラティルは、

宮殿は壊れてしまったので、

他の人たちにも

ここへ来るように話したのかと

尋ねました。

その後も、ラティルは狐の仮面に

あれこれ質問を

投げかけているうちに、

遠くない所で鋭い気配を感じ、

しかも、それが

近づいて来ていました。

 

ラティルは話を止めて

そちらへ顔を向けると、

ほどなくして、一群の兵士たちが

茂みをかき分けて現れ、

彼らはラティルたちを見るや否や、

武器を素早く取り出し、

「誰だ?」と

ラティルが聞きたい質問を

先に投げかけました。

どうやら、この辺りを

トロールしているうちに、

人の気配を感じて、

やって来たようでしたが、

全員、面識がない上に、

1人は仮面をかぶっていて、

もう1人は、

石像のように立っているので、

彼らの目はラティルたちを

怪しまずにはいられませんでした。

 

ラティルは自分の正体を

明かすべきかどうか悩んでいた時、

兵士の中の1人がラティルに気づき

 

タリウム皇帝ですか?

 

と突然叫びました。

そしてラティルと目が合うと

急いで挨拶しました。

その兵士のそばにいた人たちも、

狐の仮面を見ながら、

そういえば皇帝の側近の中に

変な仮面をかぶった人がいると

聞いたような気がすると

ひそひそ話し、

その言葉が終わるとほぼ同時に

片膝を曲げました。

 

ラティルは、

「分かった」と手で合図すると、

先程の戸惑ったような表情ではなく

最大限、威厳があるように

努めながら、

ヒュアツィンテの居場所を

尋ねました。

彼らが、口をつぐむかもしれないと

思いましたが、意外にも兵士たちは

すぐにラティルを、

そこへ案内しました。

 

兵士たちに付いて行くと、

思ったより、

本格的に集まっている人たちが

見えました。

武装した兵士たちは熱心に訓練し、

大臣たちも簡易的な鎧を着て

話をしていました。

そこへ、見知らぬ集団が

兵士たちに付いて歩いて来ると、

彼らは自然に、

そちらへ顔を向けました。

何人かは不審に思いましたが、

何人かはラティルに気づき、

 

タリウム皇帝陛下!

 

と叫びました。

その声に、

ラティルに気づかなかった人々も

ひそひそ話し始めました。 

そして、人々がざわめく声は

あっという間に四方に広がり、

その音が大きくなると、

神殿の中から誰かが飛び出して

 

何の騒ぎか!

 

と怒鳴りました。

 

その人は、

ラティルの知らない人でしたが、

彼と一緒に出て来た

後ろで手を組んでいる人は、

カリセンの宰相でした。


ラティルが

宰相に気づくのとほぼ同時に、

宰相もラティルに気づき、

明るい顔で

 

陛下!

 

と叫びました。

 

今までで一番大きな声に、

最初に怒鳴りつけた大臣は驚いて、

「陛下?」と聞き返しました。


宰相は返事の代わりに

急いでラティルに駆け寄り、

感激した目で、

ラティルをあちこち見回しながら、

怪我はないか。

皇帝が敵と1対1で戦うと言って

勇敢に立ち去ったという話を聞き、

自分はとても驚いたと話しました。

 

ラティルは、

大丈夫、幸い運が良かったと

返事をすると、宰相は、

皇帝は本当に謙虚だ。

後日、皇帝は歴史書において

非常に偉大な皇帝として

記録されるに違いない。

その皇帝と、

同時代を生きられるのは

自分たちにとって栄光だと

褒め称えました。

 

宰相の感激した顔を見てラティルは

ゲスターとタッシールが、

一体、何を、どう話したのか

気になりました。

それだけにとどまらず、

話している最中に、

人々がどんどん集まってくるので

周りを見ると、

兵士たち、大臣たち、侍従たち、

神官たち、負傷者たちまで、

皆、ラティルの周りに

大きな円を描いて集まっていました。

彼らの表情に、

一様に尊敬と感嘆の気持ちが

現れているのを見ると、

ラティルがいない間に、

彼女の行いを、

とてつもなく飾り立てたに

違いありませんでした。

 

ラティルが、

照れくさそうに前を見ると、

今度は宰相のそばにいた人が

両手を合わせて、

本当に皇帝のような人と

同時代に過ごすことができて

とても嬉しい。

ロードを討伐すると言って、

1人で攻め込んだいう話を聞き、

とても怖かった。

皇帝は実に勇猛な君主だと

感嘆し、褒め称えました。

 

ラティルがアイニ皇后に偽装し、

気絶したふりをして、

自分にかつがれて移動したことを

知っているクロウは

口を歪めましたが、

あえて水を差すような発言は

しませんでした。

 

しかし、クロウが言わなくても

勇敢に敵に

攻め込んだわけではないことを

知っているラティルは、

訳もなく恥ずかしくなりました。

勇猛な戦いは、

前回のエトサ山での戦いであり、

今回の戦いは、

敵の隙を狙ったものでした。

それすらも、本来の計画から

半分、ずれていましたが、

ラティルは、あえて自分の功績を

下方修正したくなかったので、

知らないふりをして、

早くヒュアツィンテ皇帝の所へ

連れて行って欲しいと

宰相を促しました。

彼は、ラティルを

ヒュアツィンテの所へ案内しました。

◇再会◇

神殿の中へ入ってからも、

ラティルは、人々の視線が

次々と自分に

集まって来るのを感じました。

ラティルは狐の仮面を掴むと、

一体、何を言ったせいで、

人々が自分に向かって

両手を合わせて祈るのかと

聞きたくなりましたが、

質問する前に一行は

神殿の奥にある部屋の前に

到着しました。

 

邪魔なせいか、

アーチ型の入り口には、

扉が一部しかなく

部屋の中が丸見えでした。

扉の横の奥には大きなベッドがあり

ヒュアツィンテは、その上に座って

書類を見ていました。

彼の周囲には、

数多くの近衛騎士たちと大臣たちが

集まっていましたが、

行き来する人が多いためか、

ヒュアツィンテは

ラティルが入ってきたにもかかわらず

書類を見ているだけで

頭を上げませんでした。 

 

しかし、宰相が、明るい声で、

ラトラシル陛下が来たと叫ぶと、

ようやくヒュアツィンテは

顔を上げました。

ラティルを見た

ヒュアツィンテの表情には、

様々な感情が現われました。

彼は、すぐに立ち上がりました。

そして、ヒュアツィンテは

ラティルを呼ぶと、すぐに彼女に

駆けつけようとしましたが、

ラティルが先に彼に近づき、

ヒュアツィンテを支えながら

大丈夫なのかと尋ねました。

 

ヒュアツィンテは

ラティルを不安そうに見つめながら、

自分はいつも

ラトラシル皇帝に助けられている。

今も先に助けられたと言いました。

 

ヒュアツィンテは、ラティルと

気楽に話したいようでしたが、

人々が見ている中で

そうするのが難しいとわかると、

口をつぐみました。

その代わりに、遅ればせながら

ラティルと一緒に来た人たちを

見ました。

そうするうちに、ヒュアツィンテは

狐の仮面が抱き抱えるように連れている

アニャドミスに気づき、

目を見開きました。

 

ラティルは

ヒュアツィンテを支えている手に

力を入れ、

彼女を知っているふりをしないでという

合図を送りました。

ヒュアツィンテは

そのようなラティルを

不思議そうに見つめましたが、

今回のことで、

彼女に対する信頼は強くなったので、

彼は不安になったものの、

ラティルが望むようにしてくれました。

そして、

皆に出て行くように。

この問題は、後でまた話そうと

大臣たちに指示しました。

彼らも危険だと止める代わりに

ぺこりと挨拶すると、

素直に退きました。

しかし、狐の仮面は

クロウとアニャドミスを連れたまま

頑なに、その場を守り、

出て行きませんでした。

ヒュアツィンテは、

そのような狐の仮面を

しばらくじっと見つめましたが、

ラティルが去った後、

狐の仮面に助けられたこともあり、

むやみに出て行って欲しいと言うのも

気が引けました。

結局 、ヒュアツィンテは、

目で椅子を指し、

足が痛いだろうから座るようにと

勧めました。


その言葉に、狐の仮面が

偉そうに歩いて椅子に座ると

ようやくヒュアツィンテはラティルに

あの女はロードなのに、

どうしてここにいるのか。

捕まえて来たという割には

無傷だし、無傷という割には

具合が悪そうだ。

それに、あの男はロードと一緒にいた

下男のようだと指摘すると、

クロウは、自分は黒魔術師だと

怒って訂正しましたが、

ヒュアツィンテは、それを知らずに

言ったわけではないのか、

クロウの言葉に反応しませんでした。

その代わりに身体を起こし、

狐の仮面から

一歩ほど離れた所へ行くと、

突然、襲ったりすることはないよねと

確認しました。

 

すると、ラティルより先に狐の仮面が、

誰のことを聞いているのか。

2人は分からないけれど、

1人は襲撃しないと答えました。

しかし、ラティルは

ぼんやりしながら、上の空で

「たぶん・・」と付け加えました。

 

ヒュアツィンテは、

本当なのかという目で

ラティルを見つめました。

ラティルはアニャドミスを指差しながら

彼女の意識を封印したけれど、

念のため、刺激を与えない方がいいと

話しました。

 

ヒュアツィンテは、

ラティルがロードを退治するとばかり

思っていたと言うと、ラティルは

アニャドミスは死なない。

心臓を剣で突き刺しても

死ななかったと返事をしました。

 

ヒュアツィンテは、

彼女は死なないのか。

伝説によれば・・・と

言いかけたところでラティルは、

その伝説からして、

間違いが多すぎると指摘しました。

 

ラティルはあの身体の中に、

その魂の半分をアイニが持つ、

先代の対抗者の魂が

入っているとは言えないので

このように言い逃れをしました。

そうした方が、後々、

自分のためにも良いし、

ラティルはこれから、

「ロードと500年周期で

怪物が出没するのは関連がある。

ロードは悪であり、

対抗者が善である。」という前提を

失くす必要がありました。

 

ヒュアツィンテは何も言わずに

アニャドミスを調べ始めました。

クロウはその姿を

不満そうに見つめていました。

ラティルは、

その光景をしばらく見ていましたが

ヒュアツィンテが見ていた書類に

目を向けました。

覗くつもりはありませんでしたが、

ぼんやりしていたら、

つい、目に入ってしまいました。

 

ところが、一見見たところ、

外国の皇帝が

見てはいけないような話が

書かれていて、

ラティルは目を丸くしました。

それは、

アイニ皇后を廃位させるとう

建議書だったからでした。

 

ラティルは、

もっと詳しく見たいと思い、

身を乗り出そうとしましたが、

わざとらしく咳払いする声を聞き、

姿勢を正しました。

横を見ると、ヒュアツィンテが

ラティルの方を

細目で見つめていました。

 

ラティルは咳払いをすると、

結論として、ロードは

このまま死ぬわけではないけれど、

だからといって、

人々の元へ送り、

侮辱を受けさせることはできないと

言いました。

 

アニャドミスは

ラティルとの戦いに集中するため、

他のロードに比べて、

世の中に大きな被害を

与えませんでした。

しかし、あくまで

相対的に被害が少ないだけで、

いくつかの国には被害を与えました。

 

その国の人々に、

意識を失っているロードを

生け捕りにしたと言えば、

彼らは腹いせに、アニャドミスに

何をするか分かりませんでした。

ラティルは、

前世の自分の身体である上に、

カルレインが愛した身体を

そのようにしたくありませんでした。

だから、ラティルは、

刺激したら目覚めるかもしれないと

急いで付け加えました。

 

ヒュアツィンテは、

それではどうするつもりなのかと

尋ねました。

ラティルは、

どうするかは、

側近たちと相談してみる。

ヒュアツィンテは、

あの女性がロードだということを

知らないふりをして欲しいと

頼みました。

 

そして、話を終えたラティルは、

1分も経たないうちに、

廃位とはどういうことなのか。

本当に離婚するのかと、

結局、書類について

尋ねてしまいました。

f:id:myuieri:20210206060839j:plain

f:id:myuieri:20210206071517p:plain

ゲスターは、

ずっと仮面をかぶったままだと

思いますが、今さらながら、

いつもと話し方が違うことに

気がつくなんて、

相変らずラティルは鈍感だと思います。

以前も、そのことに

気づいていたと思いますが、

ラティルは

他のことに気を取られ、

そのことで頭がいっぱいの時は

ゲスターの話し方を気にする暇がなく

今、それに気づいたということは

ようやくラティルが

他のことも考えられる余裕が

出て来たということなのかも

しれません。

 

ギルゴールについて、

何の記述もありませんでしたが、

ラティルが

抱きかかえたままなのでしょうか?

それで、ヒュアツィンテを

支えることができるのだろうかと

疑問に思いましたが、

ギルゴールとアニャドミスを

両腕に抱えて、狐の穴を

通ることができるくらい力持ちなので

きっと大丈夫なのでしょう。

それにしても、

ギルゴールとアニャドミスを

抱えたラティルと、

クロウの両方を

抱きかかえることができる狐の仮面も

かなりの力持ちだと思います。

 

ラティルが

アニャドミスのいる塔へ

行くまでの過程は

勇敢ではなかったかもしれませんが

エトサ山での戦いの時に、

瀕死の重傷を負ったことで過去へ行き、

そこでアニャドミスの弱点を

作り出すことで、

彼女との戦いに勝てたので、

人々の称賛を

喜んで受け入れてもいいと思います。

f:id:myuieri:20210206060839j:plain