自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち ネタバレ 先読み 原作265話 役立たずで暇なラナムンとサーナット卿

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264話 ラティルはクラインに、ゾンビスープの犯人はダガ公爵だと告げました。

◇役に立たない暇な2人◇

クラインは涙ぐみながら

今、自分が

ダガ公爵の首を取ったら、

自分を保護してくれるかと

ラティルに尋ねました。

彼女は、

それができるなら自分が取ったと

答えました。

 

本当に世界統一を

目指しているのでなければ、

強大国だからとはいえ、

弱小国を無視することはできないし

カリセンは弱小国では

ありませんでした。

もしも、ラティルが

ダガ公爵の首を取ったら、

人々は、

タリウム皇帝が

カリセン皇帝のために乗り出しと

信じるどころか、

タリウム皇帝が、

カリセン皇帝とダガ公爵を殺したと

噂すると思いました。

ダガ公爵の娘のアイニが

味方をしてくれれば、

話は変わるだろうけれど、

自分の父親を殺した人の

肩を持つとは思えませんでした。

そうなると、

カリセンの人々は結集して

タリウムに抗議し、

カリセンと親しい国々も、

カリセンの味方をし、

タリウム

カリセンを攻撃したと聞けば、

他の国々も腹を立て、

危機感を感じた国々は、

カリセンの味方をするはずだと

ラティルは考えました。

 

ラティルは、

階段を素早く駆け下りながら

使節団全員を

自分の部屋へ集めるようにと、

近衛兵たちに指示を出しました。

そして、

自分の部屋の前に到着すると、

役に立たないラナムンと

サーナット卿を発見しました。

2人は驚いた顔で

部屋の外へ出て来たところでしたが

1人は冷たい表情、

もう1人は固い表情をしていました。

なぜか、今日に限って、

彼らの顔が猛々しく見えました。

 

ラティルはため息をつきながら、

2人を交互に指差しましたが、

今度のことは、

彼らのせいではないので、

怒りを抑えました。

 

ラナムンは、

慌ててラティルに近づき

どういうことかと尋ねました。

サーナット卿もラティルに

大丈夫かと尋ねました。

 

ラティルは、

自分は大丈夫だけれど、

他の人は大丈夫ではないと

答えました。

そして、部屋の中に入ると

吐しゃ物の混じったスープを見て

眉を顰め、

これを集めたところで、

どうしようもないと言いました。

吐しゃ物のせいで、

スープを証拠として

使えませんでした。

 

ラティルは、

食べ物を集めて、

残りは全て片付けるように

指示しました。

しかし、部屋を片付けて寝るべきか

それとも、隣の部屋に行くべきか

悩みました。

すると、クラインは

ラティルの手を握り

明日帰るなら、

自分の部屋で寝て欲しい。

部屋を移す方がもっと疲れると

言いました。

ラナムンとサーナット卿は

ぎょっとしましたが、

ラティルは、その方がマシだと思い

頷きました。

部屋を片付けたところで、

騒ぎの起きた部屋で、

まともに眠れそうにありませんでした。

 

そして、ラティルは

サーナット卿とラナムンを呼ぶと、

2人は、この騒ぎが起こっても

姿を見せないくらい、

暇だったろうからと皮肉を言った後、

他の国の使節団を呼んでくるように

指示しました。

2人は不満そうでしたが、

気が咎めることがあるのか、

素直にそうすると答えました。

 

その後、部屋を片付けるために

使用人たちが入ってきましたが、

ラティルは、

部屋はそのままにしておき、

後で片付けるようにと命令しました。

そして、

他国の使節団を連れて来るのは

ラナムンに任せ、

サーナット卿には、

他のことをやってもらうと告げました。

使節たちへの説明◇

ラティルは、

クラインの部屋で寝ることにしましたが

そちらへ使節たちを

迎えるわけにはいかないので、

まず、隣の部屋に移りました。

30分程経つと、

タリウム使節たちだけでなく

他国の使節たちも集まって来たので、

ラティルは、

彼らを彼女の部屋に案内するよう

近衛兵に指示しました。

彼らは、ラティルの部屋の中を見て

驚きました。

何か騒ぎが起こったようなので

見に来ようとしたけれど

大変なことが起こったからと言って

カリセンの警備兵たちが

廊下を塞いでいたと話していました。

彼らの声は、

隣の部屋にいるラティルにも

聞こえるほどでした。

ラティルは、

外国の使節たちが落ち着くのを待って、

再び自分のいる部屋へ呼び戻すと、

彼らに、部屋の中が

めちゃくちゃではなかったかと

尋ねました。

彼らは、

そのような表現をしていいものか迷い

互いに目配せしながら、

口をモグモグさせていました。

 

ラティルはため息をつくと、

上の階を指差し、

ゾンビたちが現われたので

皇后の部屋は、

もっとめちゃくちゃだと言いました。

ゾンビと聞いて使節たちはざわめき、

信じられないという目で

ラティルを見つめ、その後、

互いを見つめ合いました。

 

ラティルは、

自分の部屋に、

吐しゃ物の混ざったスープが

ひっくり返っていたけれど、

あの中に、誰かが

ゾンビ関連の何かを入れた。

そのせいで、

タリウムの4人の使節たちが

ゾンビに変わってしまった。

大神官の御守りのおかげで、

完全に変わる前に、

食い止められたと話しました。

そして、驚く他国の使節たちに、

 

信じられないよね?

 

と尋ねました。

 

そして、ラティルが目で合図すると

近衛兵たちは、

意識を失い、担架に縛られている

使節4人を運んできました。

彼らは全員、肌が青白く、

突っ張っていて、

普通の状態には見えませんでした。

 

戸惑う使節たちは、

そんなことがあり得るのかと

聞いて来たので、ラティルは

信じられないなら、

自分の部屋へ行って、

スープを一口飲んでくればいいと

勧めました。

 

使節の1人は、

すぐに殺さないと

危険ではないかと尋ねました。

しかし、ラティルは

大神官の御守りで進行を止めたし、

万が一のために、

近衛兵3人で1人の使節

見張っていると答えました。

そして、ヒュアツィンテ皇帝も

同じ状態だと話すと、

人々はざわざわしました。

そして、使節の1人が、

被害を受けたのはタリウムなのに

ヒュアツィンテ皇帝が

同じ状態なのかと尋ねました。

そして、別の使節は、

タリウム皇帝が、

これらを企てたのではないかと

主張し、

突然、ゾンビが現われたのは

信じられないと言う者もいました。

 

そこで、ラティルは

手で合図をすると

扉の外に立っていたサーナット卿が

引き車に乗せた何かを

運んできました。

黒い布が被せてある何かは、

微かに動いていました。

サーナット卿が布を外すと、

動いている下半身が現われました。

数人の使節たちは腰を抜かし、

数人は逃げようとして、

他の使節たちを

押し倒してしまいました。

ラティルが手を2回叩くと、

ようやく使節たちは静かになり、

座り込んでいる使節たちも

立ち上がりました。

ラティルは、

もう一度布を被せるようにと

手で合図をしました。

サーナット卿が、

再び下半身ゾンビを運んで行くと、

使節たちは、先ほどより

衝撃を受けた顔をしていましたが

おとなしくなりました。

 

ラティルは、

わざわざ、使節たちに見せるために

下半身ゾンビを

片付けないで取って置いた。

自分の思いやりに感謝しろと

言いました。

 

使節の1人は、

なぜ、自分たちに

あんなものを見せたのかと

尋ねました。

ラティルは、

ヒュアツィンテ皇帝が倒れた現場には

自分とアイニ皇后、ダガ公爵、

ヒュアツィンテ皇帝、クライン皇子、

ヒュアツィンテ皇帝の護衛たち、

カリセンの警備兵と

タリウムの近衛兵が何人かいたと

説明しました。

そして、ヒュアツィンテ皇帝が・・

と話したところで、

しばらく喉が詰まりましたが、

すぐに声を整え、

ヒュアツィンテ皇帝が

一か所にゾンビたちを

追い込んでくれたおかげで

被害は大きくならずに済んだけれど

ヒュアツィンテ皇帝が

倒れてしまった。

幸いにも、大神官の御守りで

ゾンビになるのを

食い止められたけれど、

意識がないと説明しました。

 

使節たちは、

これからどうなるのか。

アイニ皇后が代理統治をするのか、

譲位するのかと尋ねましたが、

ラティルは、分からない。

自分の出る幕ではないと

答えました。

けれども、ラティルは、

自分の側室の中に大神官がいるので

おそらく、彼は

ヒュアツィンテ皇帝を治療できる。

大神官は有能で善良ですごい。

ただ、問題は、

ダガ公爵が自分を信じてくれなくて

ヒュアツィンテ皇帝の治療を

任せてくれないことだと

説明しました。

大神官が治療できると聞いて

安心した使節たちは、

ダガ公爵が治療を邪魔したと聞いて

再びざわつきました。

 

続いて、ラティルは

ダガ公爵が、

自分と他国の使節たち全員、

明日帰るように指示したと

伝えました。

 

ラティルが、

全ての外国使節を呼んだのは

ダガ公爵が彼らを送り返しながら

この状況を操作し、

ひょっとしたら、

タリウムのせいにしてしまうことを

懸念し、

あらかじめ彼らに全般的な概要を

直接、説明するためでした。

 

ラティルは、なぜ自分が

彼らにこのことを話したのか

分かってくれると思うと告げると、

使節たちは頷きました。

 

ラティルは、

彼らが自分の話を

信じようが信じまいが、

こうすることで、

ダガ公爵が何か言ってきても、

自分の頭で考え、

誰を信じるか決めるだろう。

もっとも、ダガ公爵も、

今頃、あるいは少し後に、

こちらが先手を打って、

外国使節たちに話をしたことを

知ることになるだろうと

考えました。

◇兄への愛◇

ラティルは、

クラインの腕枕で横になっていましたが

ゆっくりと目を開けました。

眠れないクラインは、

ラティルの額を

じっと見つめていました。

そうしているうちに目が合うと、

クラインは照れ臭そうに笑い、

ラティルの額に自分の額を合わせ、

なぜ、寝ないのかと尋ねました。

ラティルは、クラインが、

しきりに睨んでいるからだと

答えると、彼は

見つめているだけだと言いました。

 

ラティルは、

クラインの目元を撫でました。

ヒュアツィンテが倒れた時の

クラインの表情を思い出し、

心が痛みました。

自分もそうだったけれど、

クラインは兄が倒れたので、

なおさら辛いのではないかと

思いました。

 

ラティルは、自分が必ず

ヒュアツィンテを助けるので

心配しないようにと言いました。

すると、クラインは、

ラティルが一番好きなのは

ヒュアツィンテなので、

彼女の言葉を信じると言いました。

ラティルは、

そうではないと否定しましたが、

クラインは彼女の言葉を

信じていないようでした。

 

ラティルは、ため息をつくと

寝返りを打ちました。

ぼんやりと空を眺めていると

ヒュアツィンテが辛そうに

息をしていたのを思い出し、

胸がドキドキしました。

考えてみると、

彼は喧嘩をした後も、

自分を助けてくれました。

彼は怒って文句を言ったけれど

助け続けてくれました。

ラティルは、

自分より悲しんでいるクラインを

不快にさせないために、

自分は泣かないよう、

唇を噛み締め、

目元に力を入れました。

 

その時、クラインは、

せっかくラティルが

迎えに来てくれたけれど

兄を看病してから帰る。

半分ゾンビ状態の兄を、

皆、怖がって、

面倒をみないかもしれないし、

ダガ公爵が、大神官の御守りを

剥してしまうのではないかと

心配していると言いました。

ラティルは頷きましたが、

ダガ公爵は少し狂っているようなので

クラインのことが心配でした。

しかし、彼は、

だからこそ自分が兄のそばにいると

言いました。

翌日、ラティルは

もう一度、ヒュアツィンテに

会いに行きましたが、

カリセンの近衛兵たちが、

徹底的に人の出入りを阻んでいました。

 

彼らは、意識を失っている

皇帝の命を守ることを

最優先に考え、

自然に代理皇帝であるアイニの指示を

受けるようになっていました。

けれども、全ての使節団は、

その指示を出したのはアイニではなく

ダガ公爵であることを知っていました。

 

ラティルは、

ヒュアツィンテの部屋を

守っている人たちが、

彼の近衛兵ではあるけれど、

ヒュアツィンテがケガをした時に

一緒にいた

近衛兵ではないことに気づき、

クラインに気をつけるようにと

忠告しました。

 

クラインは、心配しないように。

そして、早く治療法を

見つけて欲しいと頼みました。

そして、自分がここにいれば、

ラティルが治療法を教えてくれる時、

ダガ公爵がそれを拒否しても、

自分が無理にでも

推し進めることができると、

彼女の耳元で囁きました。

しかし、ラティルは

クラインのことが心配で、

慎重にするようにと、

何度も忠告しました。

クラインは大丈夫だと答えて、

ラティルを見送りました。

 

彼女の乗った馬車が見えなくなると、

彼はヒュアツィンテの見舞いに

行こうとしました。

ところが、その瞬間、

数十人の近衛兵が、

彼の首をめがけて剣を向けました。

驚いたバニルとアクシアンは、

クラインの前後に立ち

彼を守りましたが、

近衛兵たちは、

ビクともしませんでした。

そうこうしているうちに

ダガ公爵が悲しそうな表情で現れ、

皇后の命令だ。

皇位を簒奪するために、

皇帝を襲撃した

残虐非道な犯罪者たちを、

直ちに監獄に閉じ込めろと

命令しました。

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まさか、クラインを

皇帝襲撃の犯人に

仕立て上げるなんて!

純粋に兄思いのクラインが

兄を殺そうとするわけがないのに、

ダガ公爵のやり方はひどすぎます。

今のダガ公爵に歯向かえる人は、

きっといないので、

彼のやりたい放題が

しばらく続くのでしょう。

おそらく、

ヒュアツィンテのそばにいて

全てを見ていた近衛兵たちも

口止めのため、

監獄に閉じ込められているか、

始末されているかもしれません。

アイニが、対抗者としての正義感を

少しでも持ち合わせていることを

願います。

 

ラナムンは仕方がないとしても

サーナット卿まで役立たずと

思われてしまいました。

もっとも、彼は

ラティルの言うことを聞かずに

ラナムンを

何とかしようと思って彼を追いかけ

ラティルが大変な時に、不在で

彼女を助けなかったので、

下半身ゾンビを運ぶという

屈辱的な役割をさせられても

仕方がないですよね。

カッコいいサーナット卿が

下半身ゾンビを運ぶ姿を想像して

笑ってしまいました。

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